こんにちは!Emma Magazine編集長の吉高です!

今回は、カナダ・バンクーバーで行われたCall to Action Conference 2019に参加してきましたので、その様子をレポート形式でまとめたいと思います。

一言で言ってしまうと、本当に素敵な人たちが運営していて、熱気があり、かつ学びもあったカンファレンスで、控え目に言っても最高のカンファレンスでした。

またカンファレンス後、特別に主催のUnbounce社オフィスに入れて頂くことができましたので、その様子も後半で紹介いたします。

今回は普段の少しお堅いマーケティングカンファレンスのレポートのみならず、バンクーバー滞在で体験したこと、感じた世界の流れも綴っております。

最後まで読んでいただければ幸いです。

Call to Action Conferenceとは?

VPLここではまず、Call to Action Conferenceに関する基礎知識をお伝えいたします。

Call to Action Conferenceとは、LP作成ツールで有名なUnbounce社が運営するマーケティングカンファレンスで、2019時点では6回目の開催です。

カンファレンスの場所は、カナダ・バンクーバーにあるQueen Elizabeth Theatre。ダウンタウンの真ん中あたりに位置し、そのすぐ近くにはコロッセオに似ていることで有名なバンクーバー市民図書館があります。

食事はフードトラック

フードトラック通常のカンファレンスでは、食事は用意されていても無機質なランチボックスや、サンドイッチとチップス(北米でサンドイッチとチップスはセット)とコーラといった内容が多いのですが、Call To Actionではフードトラックが並んでいます。

ラインナップもハンバーガーやアヒポキ(ハワイアンフード)、ギリシャフード、さらにはビーガンブリトーなど、バラエティ豊か。

多国籍国家カナダらしい、豊富な種類の食事が楽しめるのも醍醐味の1つかなと感じました。

ブースはゲーム?

ハンマーマシンCall to Action Conferenceはブースも一味違います。

通常はスポンサー企業がブースを出して、そこで商品やサービスの説明をするだけですが、Call to Actionではなんとゲームが用意されています。

Salesforceのブースの前にはなんとハンマーマシンがありました。カンファレンスというよりはお祭りというような雰囲気で、非常に熱気がありました。

カンファレンスの形式

Call to Action Conferenceはマーケテイングカンファレンスでは珍しく1トラック制。

同時間に見たいトラックが複数あって、どれか諦めなくてはいけないといったことにならないのは非常にいいなと思いました。

テーマカテゴリーは以下の6つと、マーケティングを包括的に学べるカンファレンスといった印象です。

・デザイン
・コピーライティング
・アナリティクス
・プロセス
・ストラテジー(戦略)
・エモーション(感情)

また、カンファレンスはシアターで行われていることもあり、音響が抜群。

スピーカーが入場する際の高揚感はまるでコンサートに来たかのような気分にさせてくれます。

Not Your Typical Marketing Conference(普通のマーケティングカンファレンスじゃない)と訴えている通り、フードトラックやブースの形式も含め、普通のカンファレンスでは体験できないことが多くありました。

テーマは『Raise your marketing IQ(マーケティングIQを高めろ)』

Call to Action Conference全体のテーマとしては、『マーケティングIQを高めろ!』ですが、カンファレンス全体を通じて、私個人的に感じたCall to Action Conference2019の全体的なメッセージは以下の2つに集約されると考えております。

  • AIを理解すること
  • 人間をより研究すること

詳しく説明していきます。

AIを理解すること

AIを理解すること

テクノロジーはものすごいスピードで変化しています。特にAI領域における技術の進化は目覚しいことは周知の事実でしょう。

顕著な例を見てみると、自然言語処理(NLP)AIの進歩でGoogle翻訳の精度はものすごく高くなっているし、AIの画像認識技術を用いている老け顔アプリで知られるFaceAppで加工した写真も本物そのものです。

AIの進化はこれからも続くことは確実。そのため、AI vs 人間のような二元論ではなく、マーケターは、AIは一体何ができるのかを知り、AIをうまく活用できるようになり、AIとの共存するべきだということが語られていたのが印象的でした。

ここでは、Call to Action Conferenceで紹介されたいくつかのAIツールやAI技術を紹介いたします。AIがどこまで進化しているのか、また何ができるようになっているのかを知り、マーケティングIQを上げましょう!

Google Cloud

まず紹介するのは、Googleが提供するAI技術。数多くありますが、今回は言語・画像の2つを見ていきます。

自然言語処理(NLP)

自然言語処理とは、私たちが話す日本語や英語と言った自然言語をコンピュータに処理させる一連の技術のこと。

この自然言語処理の技術が、実は非常に進んできています。

例えば、Googleの自然言語処理APIを見て見ましょう。赤枠で囲まれた箇所に、文章を入れます。

自然言語処理API

試しに、『コンテンツマーケティング』というキーワードで上位表示している記事をこのAPIに掛けた結果が以下です。

NLPAPI結果

Salienceというのは文章全体におけるエンティティ(名詞とほぼ同義)の重要性または関連性を示しており、1に近づくほど重要性が高いと見なされます。

この記事は『コンテンツマーケティング』に関して話しているとGoogleの自然言語処理が認識していることがわかりますね。

また、このAPIを使うと、感情分析や構文分析、さらにはコンテンツカテゴリーのリストも取得できます。(カテゴリーは日本語未対応)

このように自然言語処理の技術が機械学習によって大幅に進化していることがおわかりいただけるでしょう。

先ほども少し触れましたが、Google翻訳の精度が驚異的に高くなっているのは、自然言語処理の技術が大幅に向上したためです。

画像認識

Googleは画像認識のAPIも提供しており、それを使ってみると、「なるほど、Googleはこのように画像を認識しているのだな」と感じられます。

説明するより、見てもらう方が早いかと思いますので、筆者の画像で試してみましょう。Vision AIのページにアクセスします。

Vision AI

そのページを下にスクロールすると、このようになっていますので、『Try the API』のところに画像をアップロードしましょう。

こちらが筆者の画像を試した結果です。

result vision AI

WEB Entitiesの箇所を見ていただければ、この人物はどういった分野の人間かがわかるかと思います。この場合は、SEO、マーケティング、オウンドメディア、コンテンツなどの分野に関わっている人間だということがGoogleは理解しているということです。

この画像認識技術から言えることは、コンテンツ作成者を明示し、画像を載せることでE-A-Tの証明になるということ。

また、コンテンツ作成者自身のWEB上におけるブランディングも重要になりますし、チャネルを跨いだ(ソーシャルやブログ等で)一貫性のある情報発信が求められます。

AIが創ったCM

AIには代替されない人間の強みとして、感情に対する共感力、および創造力(クリエイティビティ)といった点がよく挙げられます。

しかし、それは本当にそうなのでしょうか。それを再考させられるほどにAIは進化しています。

例として、こちらのAIが脚本を書いたレクサスのCMをご覧ください。

いかがでしょう?

確かにプロット(脚本)に疑問が湧く箇所もありますが、スタイリッシュでかっこよく、車のCMとしてスタイル的に違和感もありません。何より、ハラハラドキドキさせられたり、心に響く何かを感じますよね。

実はこのCM、過去10年以上のCMとそれを見た際の人間の感情を分析し、AIにそれを学習させ作り上げたもの。

このCMを見た際に心が動くのはそのためです。

ここまでAIが進化しているのは想定外だと思う方もいるのではないでしょうか?

しかし、マーケターであればこの現実と真摯に向き合い、AIにできないことは何か、またこのAI技術をどう使えばいいかを考えなければいけません。

#10yearchallengeはデータ収集のために作られたブーム?

少し話はそれますが、最近Facebookで流行った#10yearchallengeというハッシュタグとともに、10年前の写真と現在の写真を投稿するキャンペーンが行われたのは記憶に新しいかと思います。

実はこのキャンペーン、人間の加齢に伴なう顔の変化をAIに学習されるために作られたキャンペーンなのでは?とアメリカでは盛んに議論されています。

これが真実かどうかはわかりかねますが、非常に現実的な説だといった印象です。

また、Microsoftが公開した写真から人の年齢と性別を分析するHow-Old.netもこういったデータを学習したAIを元に作られたサービスです。

ちなみに筆者の写真で試したところ36歳女性と出てきました。(実際は24歳男性です。)まだまだAIは成長の余地がありそうですね(笑)

兎にも角にも、AIはものすごいスピードで進化を遂げており、マーケターはこの流れに乗るためにもAIに対する知識を持ってないといけません。

そのことが強く感じられたカンファレンスでした。

人間をより研究すること

人間を理解すること

Call to Action Conferenceを通じて感じたことは、具体的なテクニックよりも、よりマーケティングとは何か?と言う本質を唱える、学術的、学問的な知見を応用したセッションが多かったということ。

実際に、登壇したスピーカーの1人は行動科学の博士でしたし、行動心理学や、脳科学を応用したニューロマーケティングといった観点からのセッションが複数ありました。

これは、マーケティングIQを高めると言うそもそものテーマに帰着すると思いますが、やはりマーケティングIQを上げるという観点から見たときに、必要なのは小手先のテクニックではなく、本質を深く捉えた学問領域への理解。

もっと言うなら、マーケターである以上は、購買行動を行う”人間”という生き物を知らないとIQの高いマーケター、真に必要とされる深みのあるマーケターにはなれないということです。

人間は論理ではなく、感情が動くから意思決定ができるし、購買行動を取れる。この一連の行動を理解するには、人間の脳の構造を理解する必要がありますし、行動心理学にも精通していることが求められます。

学位を取る必要はありませんが、このような学問的な知見を有するためにも、日頃からこういった分野に接する必要があるなと感じさせられました。

また、筆者個人的には哲学に触れることも重要だと近頃は感じております。哲学は人間とは?世界とは?といった思想を突き詰めているのが哲学であり、そこから学べることは非常に本質的です。

例えば、万学の祖として知られるアリストテレスは、人を説得するにはパトス(感情)、エトス(話し手の人柄)、ロゴス(論理)が必要だと説いています。

これは、先ほども述べたように人間は論理では意思決定を行わないことを示していますし、このアリストテレス の説得の弁論術は営業トークなどのテクニックとしても用いられるほど、効果が高いものです。

少し話はそれましたが、人間というものを理解するには、このような人間の本質をつく学問である哲学も欠かせないと感じております。

カンファレンス後

さて、Call to Action Conferenceの内容はこれくらいにして、ここからは、カンファレンスが終わってからと、その他バンクーバーから見える世界の様子を少し共有したいと思います。

Unbounceオフィス訪問

finale

このように、Call to Action Conferenceの終了を盛大に祝うUnbounceの社員を見て、もしかしたらめちゃくちゃいい会社なのでは?と思い、なんとかしてオフィスが見たい!!ということで、オフィス前に張り込みをしてました。

そこを通るCall to Action Conferenceを終えたばかりのUnbounce社員たち。ダメ元でアタックしてみました。

吉高:
Hi! Thank you for having us at the the conference! We had so much fun!

Unbounce社員:
Oh, thank you!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
中略
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

吉高:
By the way, Would it be possible for you to give us an office tour?

Unbounce社員:
Of course! Come on in!

というわけで、なんと特別に入れていただきました!

入ってすぐ発見したのは、広々としたイベントスペースと卓球台。いかにもリラックスして仕事ができるウエストコーストの雰囲気が広がります。

そして、中に進んで行くと、unbounce社員のみなさんがすごくフレンドリーに挨拶してくれました。

壁は一面ホワイトボードになっており、アイディア出しをする際やミーティングをする際にも使えますし、こんなかわいらしい絵だって描けます。

そして、それぞれの会議室には、Unbounce(bounceしないことを意味した造語)をもじって、跳ねないものがペイントされており、非常に遊び心に富んでいました。これはトリケラトプス。

そしてこちらは重り。

このあとオフィスを一周させていただいて、ツアーは終了しました。

吉高:
Thank you for the tour! It was awesome!

Unbounce社員:
My pleasure! Hope you had fun! Do I see you at the party?

吉高:
Of course! See you later!

アフターパーティで会おうと言って私たちはUnbounceのオフィスを後にしました。

アフターパーティ

そしてアフターパーティ。会場に入るとそこにはすでにウエルカムドリンクが。

welcomedrink

マーケティングカンファレンスのアフターパーティということで、ドリンクの名前はThe High ConverterやThe Opimizer、The Strategistなどとクセが強かったです(笑)

パーティはというと、ライブミュージックとお酒で大盛り上がり。途中からUnbounceの社員も登壇して歌ったりとアットホームな雰囲気で進んでいきました。

執行役員

どさくさに紛れて、弊社の執行役員・瀬田はちゃっかりUnbounce社員限定のTシャツをゲットしてました(笑)アメリカ留学で鍛えたラップとそのコミュ力には脱帽です。

アフターパーティではUnbounceの社員さん数人とお話をさせていただきましたが、一様に感じたことは、みんな会社愛がすごく強く、情熱的で、何よりすごくいい人たちの集まりだなということ。

特に、まだ入社して4ヶ月ほどの社員が、「いくつか経験してきた会社の中でダントツ1番の会社だよ。本当に入社してよかった」と嬉しそうに語ってくれたのはすごく印象的でした。

これだけファミリー感を感じて、エンゲージメントが高い会社はそうないんじゃないかな。本当にいい会社だな。と思うと同時に、EXIDEAが目指すべき会社像だなと心から思いました。

そんなことを感じたアフターパーティでした。

バンクーバーから見えた世界の環境保護の流れ

さて話は変わり、少しバンクーバーで体験したことを共有し、併せて世界の環境保護への流れもご紹介できればと思います。

ビヨンドミート(Beyond Meat)

beyondmeat-hamburger突然ですが、ビヨンドミートというのはご存知でしょうか。

これは今もっとも肉に近いと言われている代替肉であり、ベジタリアンやビーガンの間では大人気の商品です。

そんなビヨンドミートをカナダのファストフード店A&Wで食べられるという噂を聞きつけて、早速食してみました。

味はというと、そこまで期待はしてませんでしたが、確かに言われなければ肉となんら変わらないといった印象。ビヨンドミートは植物性のタンパク質を中心に作っているそうですが、ものすごいクオリティーです。

日本に進出する日が待ち遠しいですね。

ビヨンドミートが環境問題を解決する?

なぜここでビヨンドミートを取り上げたかと言いますと、環境問題に大きくかかわってくるためです。

ここでは詳しく述べませんが、実は世界の環境問題を引き起こしている最大の原因は牛をはじめとする畜産だと言われています。

牛を一頭飼育するのに、膨大な量の水が使われますし、牛の飼料を育てる場所を確保するために行われる森林伐採など、挙げたらきりがありませんが、畜産は環境問題に大きく関わっています。

つまりビヨンドミートが普及すると、牛を食べなくてよくなり、その結果、環境問題も大きく改善されるということです。

ここでは決してベジタリアンになろうよとか、ビーガンになろうとかそういう話をしているわけではなく、ビヨンドミートは菜食主義者の食事という側面だけでなく、環境問題の改善という一面も持ち合わせているということです。

そして、この流れば今世界中で起こっています。

Climate Justice

世界、特に欧米で叫ばれているのが、Climate Justice。直訳すると、気候の正義となります。バンクーバー滞在中に、1つ大きなデモ(英語ではStrike)に遭遇しました。

9月の20~27日は世界でGLOBAL CLIMATE STRIKEが行われ、実に760万人が参加したとのことです。

バンクーバーでは土曜日だったこともあり、大人から小学生までが思い思いのボードを持ってClimate Justiceに対する思いを叫んでいました。

日本では見ないような光景に、私は一種の緊張感と、なぜ日本ではやらないのだろうという焦燥感にかられたことを鮮明に覚えています。

先ほどのビヨンドミートもそうですが、世界では確実に環境問題に対する意識が上がっており、これからは今まで以上にサスティナビリティ(持続性)がキーワードになるなと感じた滞在でした。

まとめ

まとめますと、Call to Action ConferenceのテーマはマーケティングIQを上げろで、カンファレンス全体を通して、以下の2つが重要だと感じたことを述べました。

・AIについて理解すること
・人間をより研究すること

加えて、素敵なUnbounceのオフィスとカンファレンスのアフターパーティの様子も少しシェア、最後には、バンクーバーに滞在して感じた、世界の環境問題への関心をお伝えさせていただきました。

みなさんは、マーケティングIQを上げるために取り組んでいることはありますでしょうか?

今回は少々長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。

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