SERPマーケティング

早速ですが皆さん、SERPマーケティングという言葉を聞いたことはありますでしょうか?

SERPマーケティングは、従来の検索結果1位を取るSEOから派生し、SERPs(検索結果ページ)全体で最適化していくマーケティング手法。SERPsの変化が顕著になってきた2020年以降、ますます重要になってくるに違いない重要トレンドと言えるでしょう。

この記事では、SERPマーケティングに関して、そのコンセプト・考え方から具体的に何をしていけばいいのかというところまで言及していきたいと思います。

SERPsとは?

そもそもSERPsとは何かを、最初に説明いたします。

SERPsとは、Search Engine Result Pages のことで、日本語では検索エンジンの結果ページ、検索結果のことです。

SERPsマーケティングの重要性

では、なぜ今になって、SEOではSERPマーケティングが注目されているのでしょうか?

それは、Googleの検索結果ページが年々変化をしており、それに伴って、検索結果の1位を目指すだけでは対応できなくなりつつあるため。

つまりは、SEO対策で検索の上位を取るだけの対策ではなく、SERPsの変化に合わせた対策を行っていく、SERPマーケティングの考え方が必要になってくるということです。

では、今のSERPsは一体どれほど変わっているのでしょうか?次に、2020年現在、自然検索の結果以外で、SERPsに表示される項目を紹介いたします。

2020年のGoogleSERPsにあるもの

アンサーボックス

アンサーボックス
パブリックドメインの短い情報をSERPsに表示するものです。

写真のような『アメリカ 大統領』や『富士山 標高』のような検索に対して表示されます。

強調スニペット

強調スニペットとは?
強調スニペット(Featured Snippets)は、Googleが検索キーワードに対して、最も関連性が高いと評価した情報をSERPs上部に載せるもの。アンサーボックスとは違い、情報があるページにリンクが貼られるのが特徴です。

強調スニペットには、上記のようなパラグラフ型以外にも、表で表示されるテーブル型、箇条書きで表されるリスト型が存在します。

YouTube動画

youtube
『〇〇 仕方』『〇〇 方法』といったHow-to系の検索語句に対しては、YouTubeの動画がSERPsに表示されることも多いです。

リッチスニペット

リッチスニペット
通常のタイトル、メタディスクリプション以外に、写真にあるような評価のレートや、値段が併せてSERPsに表示されることがあり、これをリッチスニペットと呼びます。

リッチスニペットとしてSERPs表示させるには、構造化データでマークアップする必要があります。

Search by photos(画像で検索)

search_by_photos
これは、『ラーメン おすすめ』『ペットショップ おすすめ』などのローカルサーチで表示される検索結果です。SERPsの中部、5位あたりの位置に表示され、写真とGoogle マップ上での評価が共に示されます。

ナレッジグラフ

ナレッジグラフ
ナレッジグラフは、人物や組織、都市などを検索した際に左側に表示されるSERPsで、Googleのデータと一部の外部ソース(多くの場合Wikipedia)から抜粋されます。

ナレッジパネル

ナレッジパネル
ナレッジグラフと非常に似ているのですが、ナレッジパネルの場合は、Google マップとGoogle My Businessからの情報のみを取得し、SERPsに表示します。それ故、ナレッジパネルには、ローカルビジネスが載ることが多いです。

また、あなたのビジネスをナレッジグラフに表示させたい場合は、Google My Businessに必ず登録しましょう。

ローカルパック

ローカルパック
ローカルパックは、ローカルなレストランや病院などがGoogleマップと共にSERPsに表示されるものです。『〇〇 近くの』『〇〇 おすすめ』などの検索キーワードで見られます。

People also ask

people_also_ask
People also askは日本語の検索ではあまり見られませんが、英語での検索では頻繁に出現します。要は検索したキーワードに関連して、他の人はこんなことも聞いてますよという提案をするものです。

SERPsで1位のページの下に出現し、一つでも開くと、またさらに別のPeople also askが開くようになっています。

サイトリンク

サイトリンク
サイトリンクは会社や教育機関といった組織を検索した際に表示され、SERPsがそのサイトのサイトリンクのみで埋め尽くされます。

Twitter

twitter
Googleが定期的に更新しているTwitterをSERPsに表示するものです。

例はダルビッシュ選手ですが、公式のマークがついていなくても、有名人でなくてもTwitterは表示されます。

ニュースボックス

ニュースボックス
話題のニュースなどがボックスでSERPsに表示されるものです。多くの場合は、大手ニュースサイト(BBCやBusiness Insider)の記事が載ります。

リスティング広告

これは言わずもがなですが、リスティング広告も検索結果に出るものの1つ。最大で上部に4つ、下部に4つ表示されます。

SERPマーケティングの重要トピック4つ

これまでで見てきたように、SERPsにはこれまで以上に多岐に渡るものが表示されるようになっています。このSERPsの何を意味するのか、加えて、これから重要になってくるにはどういった対策なのか、見ていきたいと思います。

ゼロクリックサーチ

これだけの項目がSERPsに表示されるということは、自然検索のページがクリックされる確率が下がることを意味します。

実際に、検索結果ページを訪れないでSERPsを去る現象は、ゼロクリックサーチと呼ばれており、その割合は、年々増加傾向にあるのです。
zero-click-search

https://sparktoro.com/blog/less-than-half-of-google-searches-now-result-in-a-click/

上記の画像を見ていただくとわかるように、ゼロクリックサーチは実に60%以上を占めます。では、ゼロクリックサーチに対応するには、これからどうすればいいのでしょうか?

Google以外の媒体でも対策する

1つの対策としては、Google以外の媒体でも最適化することが挙げられます。例えば、SERPsの上にYouTubeのビデオが表示されているのであれば、YouTubeで対策していくことが、Googleでも表示されることにつながります。

また、Wantedlyといった求人媒体が表示されるのであれば、Wantedlyのアルゴリズムに対して最適化をしていく対策が求められます。

このように、Google以外の媒体でも上位を取ることで、Googleでも表示されるようにしていくのがこの対策です。

ただ、現実的にそれだけ複数の媒体を対策する余裕があるのか、リソースがあるのかは考えなければいけません。

対策しないキーワードを決める

2つ目の策としては、対策しないキーワードを決めることです。

上記のように、他の媒体でも対策していくのは非常にリソースがかかりますし、ノウハウが無い場合は、そもそも手探りとなり、時間もかかります。

また、対策したところで、どうにもできないキーワード(例:富士山 標高)もあります。

そのようなキーワードは、Googleが生成するアンサーボックスなどがSERPs上部に来るために、1位を取ることは不可能。つまり、捨てた方がいいキーワードだと言えます。

ただ、上位表示は捨てても、サイトにおける情報の網羅度の観点から言えば、あった方が良い情報、キーワードだとも言えるでしょう。

こういった場合には、上位表示は狙わないが、情報として網羅した方が良いのか?を考えて、対策するか否かを決めることをおすすめ致します。

ポジションゼロ

SERPsの変化で、見逃せない大きな変化が2020年1月に起きました。それは、強調スニペットに載ったページは、その後の検索結果からは姿を消すというアップデートです。

このアップデートによって、今までは強調スニペットは絶対に狙うべき対象でしたが、場合によっては、強調スニペットには載らない方が良い可能性が出てきました。

理由は、強調スニペットのCTR(クリック率)です。

強調スニペットは従来ポジションゼロと呼ばれ、1位よりも上部に配置されていました。しかし、その存在感とは裏腹に、Ahrefsのデータによれば強調スニペットのCTRは8.6%。1位が20〜50%のCTRを持つことを考えると、相対的に低いCTRの強調スニペットに載る意味を考えさせられます。

もし、強調スニペットに載ることで、トラフィックが減っているのであれば、強調スニペットに載らない選択をすることも考えられるでしょう。

構造化データ(FAQとHow-to)

構造化データとは、検索エンジンに情報を伝えるための特殊なマークアップ方法です。今回は、2019年に導入され、SERPsに大きな変化をもたらした2つの構造化データを紹介します。

こちらの画像をご覧ください。
FAQ&How-to

見ていただければわかるように、構造化データでマークアップすることで、大きくSERPsの大部分を占領することができます。

SERPsに純粋な検索結果以外が多く表示される2020年においては、構造化データで少しでも自サイトを目立たせたいもの。まだ、マークアップできてない方は、ぜひ導入してみてはいかがでしょうか?

音声検索

最後に挙げるのは、日本でも存在感が上がってきている音声検索。アメリカでは2020年に、全検索の50%が音声検索になると言われているほど、ホットなトピックです。

日本では、まだそれほど浸透していない印象ですが、5Gが本格的に導入されたり、スマートグラスが市場に出回ると大きくプレゼンスを上げるのではないかと、当社は予想しています。

そのため、未来を見据えて早めに対策をしておくことが必要です。

ただ、音声検索対策というと、複雑なものだと思われがちですが、この抜粋箇所からもわかるように、重要なのは従来のSEO対策。

・音声検索に採用される割合の約75%が、検索結果の上位3位以内のページコンテンツ
・音声検索結果で読み上げられた内容の約41%が、強調スニペット(Featured Snippet)の内容

https://emma.tools/magazine/voice-search-seo/

そして、SEO対策で一番重要なのは、言わずもがな高品質コンテンツです。質の高いコンテンツを作成するためのチェックリストは、Googleが正式に発表しているこちらの記事を参考にしましょう。

・コンテンツは、独自の情報、レポート、研究、分析を提供しているか?
・コンテンツは、特定のトピックに対して包括的または完全な説明を十分に提供しているか?
・コンテンツは、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか?
・コンテンツが他の情報源から得られたものである場合、単なるコピーや書き換えでなく、付加価値とオリジナリティを十分に提供しているか?
・見出しやページタイトルは、内容を説明する有用なものになっているか?
・見出しやページタイトルは、コンテンツを誇張したり、読者に強いショックや不快感を与えたりするものでないか?
・ブックマークしたり、友人と共有したり、友人にすすめたくなるようなページか?
・コンテンツは、雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値があるか?

https://webmaster-ja.googleblog.com/2019/10/core-updates.html

まとめ

この記事では、SERPsが著しい変化を見せている2020年現在から見て、これから必要になってくるSERPマーケティングという考え方に関して紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

簡単に内容をまとめると以下となります。

  • SEO対策で上位表示するだけでは、足りなくなること
  • 理由としては、SERPsが変化しすぎていること
  • 検索結果全体で対策するSERPマーケティングという考え方が重要になること
  • その主な対策として、次の4つがあること(ゼロクリックサーチ、強調スニペット、構造化データ、音声検索)

SERPマーケティングは決して当社が独自に考えているものではなく、アメリカではPubconなどで早くも叫ばれつつあるマーケティング手法です。日本ではまだそれほど浸透しておりませんが、2020年以後は鍵を握る考え方となるでしょう。

それでは、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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