ユーザーへの情報発信にブログを利用する個人や企業は数多く、その記事作成にAIを利用したライティングツールを利用する人が増えています。
人が記事を書けば、情報収集から記事の作成まで時間を要し、知識や経験がなければ質の高いコンテンツを作ることはできません。
AIライティングツールは、作りたいブログ記事のイメージを文字に起こし、それをプロンプトとして入力するとその内容に沿った記事をAIが自動生成します。
このページでは、AIを使ってブログの記事を作成する方法やメリットや使用する上での注意点について解説します。
無料で利用できるブログ記事の作成におすすめなAIライティングツールも紹介しているので、ぜひ試してみてください。
この記事でわかること
AIでブログ記事を作成する方法
AIは急速な進化を遂げており、自然言語処理（NLP）技術を駆使し、まるで人間が書いたような文章を自動生成できます。
ここでは、AIを使ってブログ記事を作成する方法を紹介します。
対策キーワード選定
まず、ブログ記事の作成における最初のステップは対策キーワードの選定です。
適切なキーワード選定は、作成した記事が検索結果の上位に表示されるかどうかを左右し、ブログ全体の評価にも反映されることから慎重に行わなければなりません。
人が行う場合は、ブログで紹介したい内容に関するキーワードおよび関連キーワードを調べ、それらの月間検索ボリュームをチェックし、似ているキーワードをグループ化した上で、どのキーワードから対策していくか決めなければなりません。
AIは、主な対策キーワードを選ぶと関連キーワードなどを調べ、優先順位をつけてどのキーワードから記事を作成すれば良いか提示してくれます。選出されたキーワードに関するブログ記事から作成をスタートさせましょう。
ディレクション作成
次に記事のディレクション作成を行います。
ディレクションとは記事の大枠、つまり構成案を指します。 例えば、記事のタイトルを決め、始まり部分に導入文を設け、その後に主題を深く掘り下げるための各見出しを配置します。
従来、この作業は対策キーワードで上位表示されているWebページを比較し、ユーザーが求めている情報が何かを調べ、ストーリー性をもった記事の大枠を決めることになります。ディレクションが間違っていると、記事内容が分かりにくく、ユーザーにとって読みづらいものになってしまうため、SEO知識や経験が求められます。
このようなディレクションも、AIは自動で作成します。 対策キーワードを選び、ターゲットユーザーの情報などを明確にすることで、より精度の高いディレクションを作成します。
ライティング
続いて、記事の作成、ライティングです。
対策キーワード、ディレクションを入力すると、AIはそれらの情報を基に文章を自動生成します。
人間が記事を書く場合、文章全体の校正を考えながら記載すべき情報を集め、分かりやすい文章を書き進めるため、長い時間を要します。
一方、AIは事前学習した情報から時間をかけず、指示された内容に沿った文章をあっという間に書き上げ、文章の質もブレがなく安定します。
校正
最後に、自動生成された記事内容の校正を行います。
記事を書き終わったら、ブログに公開する前に文章の校正を行います。AIが自動生成する記事はまだ完全なものではありません。校正を行うことで分かりやすく正しい日本語に変更しましょう。
校正は、作業する人の知識によってムラが出やすく、作業に時間がかかりますが、AIならこれらの問題が起こりません。
ここまでの流れをご覧いただくとお分かりいただけますが、知識のない人でもAIライティングツールの使い方さえ分かれば、簡単にブログ記事を作成できます。
ブログ記事の作成におすすめのAI文章作成ツール6選
ブログ記事の作成におすすめなAIライティングツールの中から、無料枠があるものまたは無料トライアルを用意しているものから厳選した6つを以下、紹介します。
ChatGPT
1つ目は、アメリカのOpen AI社が提供するChatGPTです。
2022年11月に発表されて以来、進化を続けているChatGPTは、テキストを入力すると人との会話のような回答をしてくれる生成AIツールです。
ブログやWebサイトの記事づくりにも適しており、対策キーワードやターゲットを詳しく記載した指示を出すと、時間をかけず分かりやすい記事を自動生成してくれます。
アカウントを作成すると無料で利用できますが、月額20USドルの有料プランにグレードアップすると、出力できる文字数が増えたり、画像の自動生成まで行えたりするようになります。
Catchy（キャッチー）
2つ目は、株式会社デジタルレシピのCatchyです。
「AIで10倍速の記事作成」をキャッチコピーにしているCatchyは、作成したい文章に合わせたテンプレートを豊富に用意しているAIライティングツールです。
記事作成のテンプレートを選ぶと、対策したいキーワードなど、入力すべき項目が表示され、指示通りに入力を進めると記事が完成します。
アカウントを作成すると月に1プロジェクト（10クレジットまで）を作成可能、有料プランは月額3,000円からとなります。
Rakurin（ラクリン）
3つ目は、株式会社makuriと株式会社アルル製作所、ジジックスが提供しているRakurinです。
対策すべきキーワード探しから見出し、記事の作成までAIにすべて任せられるのがRakurinの特徴です。Webページの場合、記事の他にもリード文やディスクリプションの作成も必要ですが、これらもAIがあっという間の自動生成します。
アカウントを作成すれば月に1記事、20,000トークンまで使用可能、有料プランは4,980円からとなっています。
SAKUBUN（サクブン）
4つ目は、NOVEL株式会社が提供しているSAKUBUNです。
様々なテンプレートを用意しているSAKUBUNは、ブログやWebサイトに掲載する記事を簡単な操作でAIに自動生成させるツールです。
ブログ記事そのものだけでなく、新しい記事のアイディアを提案する機能も搭載されています。
無料で試せる7日間のトライアルで記事を作成してみましょう。有料プランは月額9,800円からです。
Transcope（トランスコープ）
5つ目は、シェアモル株式会社が提供しているTranscopeです。
Transcopeは、キーワードやWebサイトのURL、画像ファイルからコンテンツを作成できるAIライティングツールです。
対策したいキーワードを入力し、どのような記事を作りたいか、雰囲気いや文字数などを選択し、その内容に沿った文章が自動生成されます。その他、競合サイトで上位表示されているWebページのURLから、その内容を要約した記事も作成できます。
無料アカウントを作成すると、4,000文字までの記事を作成可能（7日間まで）、有料プランは11,000円からご利用いただけます。
Emma Tools
6つ目は、弊社、株式会社EXIDEAが開発、提供しているEmmaToolsです。
EmmaToolsは、AIとSEOが組み合わせ、独自のロジックで記事のSEO品質をスコアで判定し、初心者でも簡単に高品質な記事を作成できるSEOツールです。
また、記事の自動生成だけでなく、公開済みコンテンツの健康状態を管理したり、日々の検索順位を計測する機能があり、コンテンツ作成に必要な機能が全て揃っています。
14日間の無料トライアルから試用可能、有料プランは月額2,728円からご用意しています。
上記で紹介した6つのAIライティングツールは、日本語で使用可能、どれも簡単な操作で使えるのでぜひ、試してみてください。
AIでブログ記事を作成する5つのメリット
AIを利用したブログ記事の作成には、どのようなメリットがあるのでしょうか。以下、主な5つのメリットを紹介します。
時間が節約できる
w1つ目のメリットは、時間を節約できることです。
AIを利用した記事の作成において、最大のメリットとして挙げられるのが「圧倒的な時間短縮」です。
人間が一から文章を書くのは時間がかかりますが、AIライティングツールは、あっという間に高品質な記事を自動生成します。ブログ記事を作成するためには、競合サイトの調査や対策キーワードの選定、見出し構成作成、記事のライティング、校正など多くのプロセスが必要ですが、AIを活用すれば、ライティング作業はもちろん、タイトルの作成や見出し構成案など、記事作成の大部分を自動化できます。これにより得られた時間を新しいアイデアの考案や他の重要な業務に投入することで、ビジネスの生産性を大きく向上させることが可能となります。
一貫した品質が担保できる
2つ目は、一貫した品質が担保できることです。
こちらは、弊社で実施した「AIを活用したライティング」に関するアンケート結果です。画像の通り、「品質の向上を感じている」と回答した方が89％と、大半を占めています。このことから、AIは人間のような個人差による変動がなく、安定した品質の文章を自動生成できることがわかります。そのため、ユーザーに常に一定の基準を満たしたコンテンツを提供することが可能です。
人間は知識や経験、感情や体調、環境、さらにはその日のインスピレーションになどによってパフォーマンスの質が変動します。これはブログ記事を書く場合も同様で、長期間にわたるブログ運営ではこの変動が品質に影響を及ぼす可能性があります。
しかし、AIはそのような人間特有の変動がなく、自動生成された文章は一定の基準を満たした品質であり、ユーザーに対して安定した内容を提供することができます。
様々なジャンルの記事作成に対応できる
3つ目は、様々なジャンルの記事作成に対応できることです。
AIは、膨大な情報を事前学習し、その内容を基に様々なテーマに関する高品質な記事を自動生成できます。 自分自身があまり詳しくないテーマでも、AIの力を借りることで、質の高いコンテンツを提供することが可能となります。
1つのテーマに関するブログやWebサイトを運営していても、対策しなければならないキーワードにはそうした自分の知らない情報も含まれるため、自分で記事を書けば情報集めからかなりの時間がかかることになります。AIを利用し、幅広い情報を掲載したブログやWebサイト作りを目指しましょう。
SEO対策での集客が見込める
4つ目は、SEO対策での集客が見込めることです。
AIライティングツールの中には、SEOに役立つキーワードを自動的に提案したり、その使用頻度を調整したりする機能を持つものがあります。 これによって、SEO評価を自動的に高めることが可能になり、検索エンジンからのアクセスを増やすことが期待できます。
ブログ記事のクオリティを維持しつつ、SEO対策も自動化できることは、ブログ運営者にとって大きなメリットと言えるでしょう。
人件費を削減できる
5つ目は、人件費を削減できることです。
こちらは、弊社で実施した「AIを活用したライティング」に関するアンケート結果です。画像から、多くの企業でライターの人数が減少していることがわかります。これは、AIライティングの導入により、人件費や外注費の削減が可能になったためと考えられます。
質の高いブログ記事を作成してもらうため、知識や経験のある外部ライターに依頼すると、それなりのコストがかかります。 しかし、AIは膨大なデータを事前学習しており、質の安定した記事を自動生成し、人間と比べて休むことなく24時間365日、いつでもあなたのために働いてくれます。
その効率とコストパフォーマンスを考えれば、記事の作成にAIを導入することは、ブログ運営の負担を軽減する大きな助けとなるでしょう。
これらのAIでブログ記事を作成するメリットを生かすことで、ブログ記事の品質や効率を向上させていくことが可能となります。
AIでブログ記事を作成する際のデメリット5つ
ブログ記事の作成にAIを活用すると、多くのメリットがあるものの、完全無欠というわけではありません。
AIでブログ記事を作成する際に気を付けたい、3つのデメリットについて解説します。
情報の正確性が担保できない
1つ目のデメリットは、情報の正確性が常に担保できるわけではないという点です。
AIによる文章の自動生成は、事前学習データに基づいています。そのため、事前学習するデータの質や正確性は、AIが出力する文章の質に直接影響します。 つまり、間違った情報や偏った視点を持つデータに基づいて学習を行うと、その結果としてAIが自動生成する内容も誤ったものになる可能性があります。
例えば、時代遅れのSEOテクニックや誤解を招くような情報を含むデータセットを用いた場合、AIはそれらを「正しい」と認識してしまいます。その結果、読者にとって有害あるいは誤った情報を提供する可能性があり、その結果、ブログが信頼性を損ない、SEOパフォーマンスにも悪影響を及ぼすこともありえます。
AIで自動生成された記事は、必ず人の目でその内容に間違いがないか、確認するようにしましょう。
オリジナリティに欠ける
2つ目のデメリットは、AIが自動生成する記事はオリジナリティが欠けることです。
AIは事前学習した情報から新しい文章を自動生成しますが、そこには人間が持つような独創性や創造性はありません。人間は、自身の経験や感情、視点を文章に反映させ、読者との強いつながりを築くことができますが、AIはそういった要素を持ち合わせていません。そのため、AIが自動生成する内容は、当たり障りのない内容で、一部の読者にはつまらなく感じられるものになることもあります。
さらに、AIが作成した文章は、元となるデータに強く依存するため、同じルールを用いたAIツールを使っている場合、出力される内容が似通ったものになる可能性があります。これは、ブログ記事が他の記事と区別するためのオリジナリティを欠くという問題につながります。
これらの問題を解決するため、自動生成された記事を確認した上で、他にはない独自の情報を人の手で加筆するようにしましょう。
不自然さが残る
3つ目として、AIが自動生成する文章には不自然さが残る点です。
AIは、まだ完全に人間のような自然さを持つ文章を書くことはできません。特に感情表現や比喩表現など、人間の独特の言語運用を理解するのはAIには難しく、例えば文脈によっては意味が変わる言葉を適切に使用することも難しいです。
AIが自動生成した記事は、必ず人間が読んで内容を確認し、違和感を感じる表現があれば手直しするようにしましょう。
著作権に触れる可能性がある
4つ目のデメリットとしては、著作権に触れる可能性がある点です。
AIが事前学習するデータの内容に著作権のある情報が含まれていると、自動生成した記事にもその内容が反映されてしまうことがあります。これは、AIが何に対して著作権の有無があるのか判断できないためです。
こうした著作権問題を防ぐためには、自動生成された記事の内容を確認し、必要であれば適切なソースの引用や、自分自身で内容を再構成するなどの対策が必要です。
コピーコンテンツになる可能性がある
5つ目は、コピーコンテンツになる可能性があることです。
AIは、事前学習した大量のデータから記事を作成するため、自動生成された文章が既存のものと似すぎる可能性があります。自動生成されたブログ記事をそのまま公開すると、その内容が他のWebサイトのコンテンツと重複し、Googleなどの検索エンジンからコピーコンテンツと判断される可能性があり、その結果、ペナルティを受けてしまいます。
AIが出力した文章は、必ず人が内容をチェックし、コピーコンテンツになっていないか確認しておきましょう。
これらの5つのデメリットは、AIでブログ記事を作成する際の注意点として認識しておく必要があります。それぞれの問題点に対する対策を講じ、AIライティングツールを有効に活用しましょう。
AIでブログ記事を作成する際の注意点
AIを使ってブログ記事を作成する場合、メリットだけでなくデメリットもあることをお伝えしました。
最後に、AIを使ってブログ記事の作成する際、注意しなければならないポイントを紹介します。
自動生成された文章をそのまま使わない
1つ目の注意点は、AIによって自動生成された文章をそのまま使わないことです。
AIが自動生成する文章は、完全なものではありません。事前学習したデータを元にコンテンツを作り出すため、その範疇を超えた情報を求められると、データの中にある情報を基に正しくないコンテンツを作ることもあります。また、AIは専門分野に関してもあまり強くありません。
AIが自動生成する文章はあくまで「下書き」と考え、そこに最新情報や専門知識などの情報を人の手で加える必要があります。
オリジナリティの追加
2つ目は、オリジナリティの追加です。
AIは、既存情報に基づいた記事を自動生成しますが、事前学習したデータの枠から出た独自情報を含むことはできません。
例えば、特定の地域の観光スポットについてのブログを書くとき、AIはその地域の基本情報や観光スポットのデータを整理して、見やすい形で出力します。しかし、その地域を実際に訪れ、空気感や風土、人々の暮らしを感じ取ることはできません。
これらの情報は、実際にその地を訪れた人の主観的な体験や感情に基づいた独自性の高いものであり、AIが作成した文章にこれらの情報を加えることで、よりオリジナリティ豊かなコンテンツにすることができます。
情報の正確性を確認
3つ目は、情報の正確性を確認することです。
AIが自動生成する文章は、必ずしも正確な情報のみとは限りません。
もし、事前学習したデータが不正確または古い場合、出力される情報も誤ったものになる可能性があります。 例えば、既にサービスが終了した観光スポットや、製造が終了した商品についての情報がAIの学習データに含まれていた場合、その情報は現状とは異なる結果を生み出します。
そのため、AIが生成した文章は、インターネットに公開する前に情報の正確性を確認する必要があります。
AIを使った記事作成に関するGoogleの見解
4つ目は、AIを使った記事作成に関するGoogleの見解についてです。
ブログ運営における重要なポイントとしてSEO、特にGoogleからの評価は避けて通れないテーマです。では、GoogleはAIによって自動生成された記事をどう評価しているのでしょうか。
Googleはその公式ブログで、AIライティングに関する具体的なポジションを明らかにしています。ここではGoogle検索セントラルの一部を見てみましょう。
コンテンツの作成方法を問わず、Google 検索で成功を収めるには、E-E-A-T の品質を満たす、オリジナルで高品質な、ユーザー第一のコンテンツの制作を意識する必要があります。 引用元:https://developers.google.com/search/blog/2023/02/google-search-and-ai-content?hl=ja
上記リンクの内容からわかることは、Googleは文章がAIによって生成されたものであるか否かよりも、そのコンテンツの品質に注目しています。その内容がユーザーにとって価値のある情報を提供しているか、正確な情報を提供しているか、そして読み手にとって役立つ情報を提供しているかが評価のポイントとなります。
したがって、AIライティングツールを活用して記事を生成しても、その内容が充実していて読み手に有益な情報を提供していれば、Googleから高評価を得ることが可能です。逆に、人間が書いた記事でも、内容が薄っぺらかったり、誤った情報を提供していたりすると、低評価となる可能性があります。
AIライティングはあくまで一つのツール、手助けであり、自動生成された文章に自分なりの視点や解釈を加えてリライトすることで、オリジナリティと高品質を保った記事を作成することができます。
以上が、AIを利用してブログを作成する際の主な注意点です。AIはあくまでツールであり、その効果はどのように使うかによります。それを理解し、上手に活用することで、ブログ作成の効率化と質の向上を両立することが可能になります。
まとめ
ブログやWebサイトの記事作成に、AIを導入すると作業の効率化を進めることができ、費用を抑えられます。
このページで紹介したおすすめのAIライティングツールは、いずれも無料で試すことができるものばかりなので、ぜひ一度試してみて、自動生成された記事の質を確認してみてください。
AIが自動生成する記事にはメリット、デメリットがあり、それぞれを理解した上で利用しなければ、検索エンジンからの評価が下がってしまったり、ユーザーからの信頼を失うことにつながってしまいます。
AIを使ってブログやWebサイトを運営する場合は、自動生成された記事をそのまま使わず、必ず人の目で内容を確認した後にインターネット上に公開するようにしましょう。
