オウンドメディアは2019年現在、ますます注目を浴びているコンテンツマーケティングの手法の1つです。

既にはじめている、もしくはこれからオウンドメディアを運営する方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、ただなんとなくオウンドメディアを運営していても、思うような成果は出せないもの。オウンドメディアを運営して求めている結果を残すには、オウンドメディアの役割を理解していることが重要です。

ここでは、オウンドメディアの本当の役割を4つ紹介致します。加えて、オウンドメディアが苦手なこと(向いてないこと)も解説。

オウンドメディアの本当の役割を知ることで、結果が出せるオウンドメディア運営ができるようになりますので、ぜひ最後まで読んで頂ければと思います。

そもそもオウンドメディアとは何なのか?その定義

話を進める前に、前提として今さら聞きづらいオウンドメディアに関する正しい意味を理解していきたいと思います。オウンドメディアの定義はもう知っているという方は次章からご覧いただければ幸いです。

オウンドメディア(英語:owned media)とは自社が所有するメディア全般のことです。自社ブログのみならず、メルマガやソーシャルメディア(SNS)、紙媒体の社内・外報(広報誌)、パンフレットなどもオウンドメディアに含まれます。

ただし、Web広告やWebマーケティングの世界では、オウンドメディアを企業自らコンテンツを制作し、情報発信をする、いわば「Webマガジン」の役割と捉えられている場合がほとんど。

企業自らコンテンツを制作するという意味で、コンテンツマーケティング(英語:Content marketing)とオウンドメディアを同じものとして捉える方も多くいます。

ただし、前述のようにコンテンツマーケティングの手法の1つにオウンドメディアが存在するので、オウンドメディアとコンテンツマーケティングを同一視するのは厳密には正しくありません。

トリプルメディアとは?

オウンドメディアという言葉、概念が日本で唱えられ始めた背景には、それ以前に広告、Web業界などで「トリプルメディア」というWebマーケティング戦略が流行り始めたことがあります。

このトリプルメディアという言葉は2009年にアメリカのIT情報サイトで紹介された「マルチメディア2.0」という論文で紹介されたことで口火が切られたと言われたおり、日本でもその後、少しずつ理解、実践されるようになってきました。

さて、このトリプルメディア戦略とは一体何なのか。以下、紹介している通り、特徴の異なる3つのメディアを使い分けることで効率的に集客を図る戦略を言います。

企業が広告費を支払い、記事を広告出稿し、集客を行う役割を担う媒体(メディア)。Web広告だけでなく、テレビCMや新聞広告、記事広告なども含まれる。

アーンドメディア(英語:Earned Media)

企業アカウントのFacebookやTwitter、Instagramといったソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)など閲覧者同士が交流できる媒体(メディア)のことで、外部の識者や一般の方の口コミで認知・拡散される役割を担う。

オウンドメディア(英語:Owned Media)

企業が直接記事を制作・運営し、情報発信を行う役割を担う媒体(メディア)。コンテンツマーケティングにおけるブログのほか、コーポレートサイトや自社運営のECサイト、メルマガなどが含まれる。

上記のように、トリプルメディアはそれぞれで違う役割と特徴を持ちます。

さて、はじめにオウンドメディアとは何かを解説してきました。ここからは、いよいよオウンドメディアが持つ3つの役割に関して見ていきましょう。

オウンドメディアが持つ3つの役割とは?

オウンドメディアを制作するうえでの基本は、まずオウンドメディアで達成したい目的と担う役割を決め、しっかりとしたマーケティング、SEO戦略に基づいてコンテンツ制作を続けることです。

ここでは、具体的にオウンドメディアの運営が持つ大きな役割3つをご紹介しましょう。

ブランディングをしてユーザーをファン化する

オウンドメデイアでブランディング
オウンドメディアの第1の役割はブランディングです。オウンドメディアでは記事などのコンテンツによって自社の考えや思いを発信できます。そうすることで、自社を他の企業と差別化=ブランディングすることが可能。

それに共感したユーザーはファン化します。ファン化したユーザーは〇〇と言えば貴社という意識となりますので、いざ何か商品やサービスを購入する際は、他の会社ではなく、貴社から購入したいと考えるようになるのです。

低コストでのWEB集客

オウンドメディアはWEB集客の役割も果たします。ブログ型の場合は、キーワードに対して記事を用意して、Googleで検索したユーザーの受け皿になることで検索エンジンという莫大なプラットフォームからの集客が可能です。

また、ソーシャルメディアの場合も、数十億人もの利用者がいるプラットフォームから流入を狙うことができます。
どちらにしても、コンテンツに対して、ユーザーが自ら集まってくるため、ほとんどコストが掛からないのも特長です。

長期利益の創出

オウンドメデイアで長期利益の創出
オウンドメディアの役割はWEB集客したユーザーを顧客化(専門用語ではコンバージョンとも言います。)することにもあります。
流入したユーザーを自然に顧客化できれば、継続的に利益を創出する非常に強力なキャッシュエンジンとなることでしょう。
上記の3つがオウンドメディアの大きな役割です。

オウンドメディアの役割から見た成功事例

ここでは、Webのオウンドメディアを立ち上げようと考えている企業、会社の担当者の方へ、オウンドメディアの成功事例を紹介致します。

事例に触れることで、オウンドメディアの役割が具体的に理解できるようになるため、早速見ていきましょう。

ストレッチポール公式ブログ

URL https://stretchpole-blog.com/
オウンドメディアの役割 ストレッチポールの認知、購買意欲の向上

ストレッチポールの商標権を持つ株式会社LPNが運営しているブログ(オウンドメディア)。ストレッチポールに関連性の深いSEOキーワードである「ダイエット」「肩こり」「痩せる」「体感トレーニング」などのテーマで記事、コンテンツを制作することで、商品購買者(ターゲット)に近い層の集客を獲得する役割を果たしています。

ソーシャル・メディアなどもうまく絡ませているほか、別ドメインのECサイトに集客し販売促進につなげ、ターゲットの導線を確保する役割を、オウンドメディアが果たしています。

TECHACADEMYマガジン

URL https://techacademy.jp/magazine/
オウンドメディアの役割 オンラインスクールへの興味、関心意欲の育成

TECHACADEMYのオウンドメディア。時間のない中で資格の取得を目指すWeb学習の受講者(オンスク)を狙い、このオウンドメディアではプログラミング初心者向けのHow To記事、コンテンツやIT業界で働く人のインタビューを主に制作。

プログラマーの入り口に立つ方々のアクセスから、評判の獲得に寄与し、将来の自社オンラインスクールの集客に繋げる役割を担っています。

RECOLIFE(リコライフ)

URL https://www.2ndstreet.jp/RECOLIFE/
オウンドメディアの役割 リユースへの興味、関心→企業ブランドの向上

全国600店舗以上を展開するセカンドストリートが運営するリユース関連の記事を制作するオウンドメディア。

SEOキーワードでもある「ファッション」「ライフスタイル」「エンタメ」をテーマに記事、コンテンツを制作しており、リユースへの共感獲得に取り組むことで、店舗への集客を増やし、企業のファンを獲得しリピーターの創出に繋げる役割を果たしています。

オウンドメディア内では自社の商品紹介や企業宣伝は行わず、コンテンツを見てリユースの魅力を感じて頂く層を増やすことを通じて、企業のイメージ付けを行い、集客へ繋げる事が、このオウンドメディアの役割です。

WORKSIGHT

URL https://www.worksight.jp/
オウンドメデイアの役割 働き方改革への意識付け→企業サービスの認知向上

文房具・学習机などで知られるコクヨ株式会社が運営する、次世代の働き方・学び方を追求・紹介するオウンドメディア。

国内外を問わず最新の働き方に取り組む企業や人を紹介する記事、コンテンツを制作し、感度の高い企業・人との関係性構築の役割を担っています。

自社サービスの認知度向上と共に、次世代の働き方・働く場所づくりを提案する企業としてのブランド価値創出の役割も、このオウンドメディアは担っています。

それぞれ役割・特徴の違うオウンドメディアを紹介しました。

マーケティング視点で分析した際に成功しているオウンドメディアは、検索ニーズを踏まえたコンテンツマーケティングやSEOを前提とした集客(≒PV獲得)を役割とする記事(コンテンツ)が多いのが特徴。

一方でブランディング戦略では、数よりも記事の質・内容にこだわり、企業のイメージ・評判の向上に繋げる役割を持った記事が多い媒体である事、その違いが事例から見て取れます。

苦手な事。役割を理解して運用することの重要性

オウンドメデイアが苦手なこと
先にお伝えした通り、オウンドメディアは主に広報・マーケティング、ブランディングを役割とする媒体であるため、ペイドメディアに代表される「広告」とは役割が異なります。

オウンドメディアの目的を一言でいうと「見込顧客の育成」です。売り上げや購買に結果として繋がる広告的な役割を担っていても、ペイドメディアに比べるとあくまで間接的であり、短期的には効果の表れにくいメディアである事が特徴です。

特に、SEOでは上位表示するまでに最低でも3ヶ月、長ければ1年以上かかることもあります。

この特徴を理解せずにオウンドメディアを制作してしまうと、成果に結びつく前に「結果がでない」と勘違いして、運営をストップしてしまうことも多くみられます。

そのため、オウンドメディアの立ち上げの際は、その役割・特徴を担当者だけでなく会社の関係者間で共有しましょう。

まとめ

上記の内容をおさらいすると、オウンドメディアの役割は次の3つです。

  • ブランディングをしてユーザーをファン化する
  • 低コストでのWEB集客
  • 長期利益の創出

また、短期的な利益を生み出すことには向いていないのもオウンドメディアの特徴です。

もし、これからオウンドメディアを始めようとしているのであれば、オウンドメディアの役割を理解して、ビジネスの目的に合うかを検討してみるといいでしょう。

オウンドメデイアの始め方はこちらの記事で紹介しております。参考にして見てください。

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