指名検索とは、企業名・商品名・サービス名・ブランド名などの固有名詞で検索されることです。
SEO対策では一般キーワードの対策が注目されがちですが、売上や問い合わせに近いユーザーを取りこぼさないためには、自社名や自社商材名で検索されたときの見え方を整えることが欠かせません。
このページでは、指名検索の基本から、重要性、対策しないリスク、検索数を増やす方法、さらに2026年時点で押さえたい検索結果画面や対話型AIまで含めた考え方を整理します。指名検索をしっかり伸ばしたい方は、ここからはじめていきましょう。
この記事でわかること
指名検索とは
指名検索とは、検索エンジンで企業名やサイト名、店名、商品名、サービス名、ブランド名のような、具体的な名称を指名して検索することを指します。 2026年時点では、従来の検索窓への入力だけでなく、対話型AIに企業名や商品名をそのまま尋ねる行動も指名検索の一種として捉えられる場面が増えています。ユーザーから見れば「その名前を知っていて、詳しく知りたい」という行動である点は共通しているためです。
当サイトで言えば、「Emma Magazine」や商品名である「EmmaTools」が指名検索にあたります。
指名検索の特徴は、ユーザーがすでに名前を認識していることです。つまり、まったく知らない状態の検索ではなく、広告、SNS、口コミ、営業資料、比較記事、セミナーなど何らかの接点を経て「その名前を確かめに来ている」状態だと考えられます。
では、指名検索とは対義語にあたる「一般検索」とは何が違うのでしょうか?
一般検索との違い
結論から言うと、一般検索は「まだ候補を探している検索」、指名検索は「候補がある程度絞られた検索」です。
まず、一般検索とは、ブランド名や商品名などの具体的な名称を検索キーワードに「含まない」検索です。
具体例を挙げると、「seo ツール」や「ライティングツール」は一般キーワードによる検索(一般検索)に該当し、「EmmaTools 評判」や「ライティングツール EmmaTools」は指名検索になります。
指名検索は検索キーワードに商品名などが入っていることから、ユーザーは「すでに知っている」ことが分かります。一方で、一般検索は自社を「認識していない」ユーザーだとわかります。
つまり、一般検索の対策が潜在層へのアプローチなのに対し、指名検索の対策は、コンバージョン率(CVR)が高い顕在層へのアプローチであると言えます。
2026年は一般検索の検索結果にAI Overviewや比較要素が入りやすく、オーガニック1位を取っても以前ほどクリックが集まりにくい場面があります。その一方で、指名検索は「その会社・その商品を見たい」という意図が明確なため、成果に近い流入として価値が高いです。
次に、指名検索がなぜ重要なのか、対策することで得られるメリットについて解説します。
指名検索の重要性と対策するメリット
指名検索は、売上に近いユーザーとの接点を取りこぼさないために重要です。
自社や商品を知っているユーザーが検索するため、一般検索よりも比較・検討の後半にいることが多く、対策の優先度は高くなります。ここでは、指名検索のSEO対策を行う意味やメリットを解説します。
コンバージョン率が高く、収益アップにつながる
1つ目のメリットは、コンバージョン率が高く、収益アップにつながることです。
一般検索に比べ、指名検索をするユーザーは、自社や商品を知っているかつ検索していることから、強い興味や関心を持っていると言っても間違いではありません。
すなわち、指名検索から自社サイトを訪れたユーザーに自社のサービスや商品を使うメリットや、問題に対する解決策が伝えられれば、購入や成約につながる可能性が高いです。
指名検索の対策は、コンバージョン率が高い顧客にアプローチできるため、重要な対策といえます。ただし、指名検索の中には「評判」「口コミ」「解約」「悪い」といった、購入前の不安を解消する目的で行われる検索も含まれます。そのため、指名検索対策とは単に購入導線を強化するだけでなく、ユーザーが感じやすい疑問や不安に対して公式としてきちんと説明できる情報を用意しておくことも含めた、ブランド管理の一環として考える必要があります。
実務でよくあるのは、流入数だけを見ると一般検索のほうが大きく見えても、問い合わせや資料請求の比率では指名検索流入が明らかに強いケースです。特にBtoB商材では、比較検討の最後に会社名で再検索されることが多く、ここで公式サイトが十分な情報を出せていないと機会損失になりやすいです。
⇒CVRの考え方は、CVR(コンバージョン率)とは?計算方法や平均値、低い場合の問題点や改善方法で整理しています。
指名検索は上位表示しやすく、アクセス数の増加につながる
2つ目のメリットは、上位表示しやすく、アクセス数の増加につながることです。
自社名や取り扱う商品の公式サイトは自社サイトであり、SEO対策をしておくと上位表示されやすいメリットがあります。
指名検索をするユーザーの検索意図は、商材を使いたいといったものであり、競合他社やランキングサイトで自社や自社商材が紹介されていても、最終的に購入するためには自社ページを見ることになります。
商材購入まで辿り着ける自社サイトの方が、ユーザーの検索意図にマッチすることから上位表示されやすいです。ただし2026年時点では、指名検索であっても検索結果の最上部にAIによる概要(AI Overview)が表示され、ユーザーがサイトをクリックせずに情報収集を終える「ゼロクリック検索」が増えています。そのため、上位表示だけでなく、検索結果画面やAI要約内に表示される情報が自社にとって正しくポジティブな内容になっているかまで管理する視点が欠かせません。
検索結果で公式サイトが上位に出やすいのは事実ですが、それだけで十分とは限りません。タイトル、説明文、サイト名、関連するサブページの出方まで含めて整っているかで、クリック率は変わります。Google 検索ではサイト名が検索結果に表示されるため、ブランド表記の一貫性も重要です。
⇒検索結果画面の見え方を整理したい場合は、SERPs(サープス)とは?検索結果に表示される19項目とSEOへの影響も是非参照ください。
検索アルゴリズムの変動による影響が小さい
3つ目のメリットは、検索アルゴリズムの変動による順位影響が少ないことです。
一般検索で上位表示できたとしても、Google(検索エンジン)のアルゴリズムアップデートが実施されると、急に順位を落とすことは少なくありません。
指名検索はアルゴリズムのアップデートによる影響が少ないです。 ただし、指名検索であってもアルゴリズムアップデートによる影響を受けることもあります。
例えば、ユーザーが自社サイトよりも、他のユーザーが実際に使った体験談などが記載された外部サイトを多く閲覧する場合、自社サイトよりも上位に表示されることがあります。また2026年時点では、順位そのものは安定していても、強調スニペットやナレッジパネル、動画枠、SNSの表示枠といった検索結果画面(SERP)の構成がアルゴリズムの影響で変動しやすくなっています。順位だけでなく「画面上の占有面積」や「情報の見え方」を意識することが重要です。
当社でもブランド関連クエリの改善では、順位表だけでなく実際の検索結果画面を確認します。1位を維持していても、比較記事や動画、AI要約が上部に増えるだけでクリックの流れは変わるため、指名検索は「順位」より「見え方」の管理が実務では分かりやすいです。
指名検索を行うと得られるメリットをご紹介しました。続いて、もし、対策をしないとどのようなことが起こるのか、そのデメリットをご紹介します。
指名検索の対策をしないと起こるデメリット
指名検索を放置すると、せっかく興味を持ったユーザーを他のページに渡してしまいます。
しかも流出するのは、比較的購入意欲の高いユーザーです。ここでは、対策を行わないままだと起こりうるデメリットについて解説します。
他社サイトへの流入してしまう
1つ目のデメリットは、指名検索であるにもかかわらず、ユーザーが他社サイトへの流入してしまうことです。
商品によっては、競合他社が運営する比較まとめサイトなどで紹介されるものもあります。指名検索の対策ができておらず、それらの競合他社ページが上位表示していると、コンバージョン率の高いユーザーがそちらに流れてしまいます。
自社名や商品名で検索されたときに、自社サイトが上位表示されるよう指名検索のSEO対策をしっかり行いましょう。
特に「商品名 比較」「サービス名 評判」のような検索では、公式ページより比較記事のほうが先に見られることがあります。比較そのものを防ぐことはできませんが、公式として料金、機能差、導入条件、よくある不安への回答を先回りして用意しておくと、他社サイトだけで判断される状況は減らせます。
望んでいないページが上位表示されてしまう
2つ目のデメリットは、指名検索で臨んでいないページが上位表示されてしまうことです。
他社サイトが作成するページは、当然ながら自社で管理やコントロールできません。もし、自社や自社商材について、思わしくない紹介をされると、ユーザーに悪い印象を与えてしまいます。
せっかく自社、自社商材を知ってくれているユーザーに、悪印象を与えるリスクを避けるためにも、指名検索の対策を行い、自社ページが上位表示されるようにしておきましょう。2026年時点では、対策を怠ると検索エンジンだけでなくAIが生成する回答においても古い情報や誤った情報が表示されるリスクが高まります。公式から正確な情報を発信し続けることは、検索結果だけでなくAI回答の精度を安定させるうえでも重要です。
ブランド名を使ったなりすましや誤認を招くページは、検索体験を大きく損ねます。特に問い合わせ先、料金、サポート窓口のような情報は誤認が起きやすいため、公式ページで明確に示しておくことが大切です。
⇒悪評の検索結果対策を知りたい方は、逆SEOとは何か?目的や手法、悪評の順位を下げる施策をご紹介もあわせてご覧ください。
次に、指名検索される月間検索数が増えると自社サイトにどのようなSEO効果が得られるのか、解説します。
指名検索数が増えることで得られるSEO効果とは
結論から言うと、指名検索数の増加は直接の順位要因と断定はできないものの、ブランドの認知と信頼が蓄積している状態を示すシグナルとして重要です。
指名検索を対策するメリット、それから対策をしないと起こりうるデメリットについて解説しましたが、実は、先に紹介したメリット以外にもSEOへ影響を与えるものがあります。
それは、「自社サイトの評価が高まる」ということです。
指名検索の対策を進めていき、指名検索数が増えていくと、Googleからは会社名や商品名、ブランド名に対する信頼性が高まります。
というのも、近年Googleでは、被リンクやコンテンツの質や量だけでなく、商品の口コミや評判、言及されている回数(サイテーション)などを重要視している傾向が大きくなっています。
つまり、指名検索の月間検索ボリュームが増えたり、様々な場所で言及されたりするようになると、そのサイトや商品に対する評価が高まります。
指名検索の対策は、安定したアクセス数の確保や売上アップに効果的な施策であるだけでなく、自社サイト全体の評価にも好影響を与えるものだと覚えておきましょう。正確に言うと、指名検索数そのものが直接のランキング要因になるわけではありませんが、指名検索が増える状態はユーザーからの認知・信頼・評価が一定水準以上に達しているブランド状態を意味します。結果として検索エンジンからも評価されやすく、またWeb上での言及や信頼性の高いメディアでの掲載は、AIが生成する回答の正確性や信頼性を高める役割も果たしています。
ここで誤解しやすいのは、「指名検索数を増やせば順位が上がる」と単純化してしまうことです。実際には、認知が増える→検索される→比較される→言及が増える→公式情報が参照される、という一連の流れの中でブランドの強さが形成されます。検索エンジンは完全に自動化された仕組みでページを発見・理解していくため、ブランドの情報がWeb上で一貫して見つけやすい状態を作ることが重要です。
⇒サイテーションについては、サイテーションとは?必要性やSEO効果、被リンクとの違いについても参考にしてみてください。
それでは、指名検索の月間検索ボリュームを増やす対策方法を次にご紹介します。
指名検索数を増やす9つの対策方法
指名検索数を増やすには、名前を覚えてもらうこと、検索したくなる理由を作ること、検索後に納得できる情報を用意することの3つが必要です。
ここからは、指名検索に使われるワードの検索数を増やすための9つの対策方法をご紹介します。なお、9つの対策をすべて同時に進める必要はありません。まだ指名検索がほぼゼロの段階では、ユニークな名前の確認、SNS運用、リスティング広告の順で認知基盤を作り、月間100回以上検索されるようになったら、質の高いコンテンツ整備、プレスリリース、第三者メディアへの露出で検索体験を固めていく流れが効率的です。
覚えやすい、読みやすい、ユニークな名前にする
1つ目は、ユーザーが覚えやすく、読みやすいユニークな名前にすることです。
ユーザーが指名検索をする場合、その商材をどこかで見聞きして覚えていることが前提です。
Web広告やSNSで見かけたとき、または友人や家族から聞いたときに印象に残る名前にしておけば、インターネット検索してもらいやすくなります。
指名検索してもらいやすいよう、競合他社の商材と似ていない、覚えやすく読みやすい名前を自社商材につけましょう。2026年時点では、ユニークな名前は人間にとって覚えやすいだけでなく、AIが特定のエンティティ(実体)として認識するうえでも有利に働きます。他社と混同されにくい名称は、AI回答の精度向上にも寄与します。
たとえば、一般名詞に近い名前だと他社や別ジャンルと混ざりやすくなります。逆に、読みやすく表記ゆれが少ない名前は、検索でもSNSでも口コミでも広がりやすいです。カタカナ、英字、略称のどれで呼ばれやすいかまで先に考えておくと、後からの運用が楽になります。
話題性のあるコンテンツや商品を作る
2つ目は、話題性のある商材を作り、そのコンテンツを作成することです。
ユーザーが指名検索をしたくなる理由の1つが、話題性です。同業他社の商材と大きく違う特徴を持ち、思わず人に知ってもらいたくなるような商材を作りましょう。
また、その商材を紹介するコンテンツは、その特徴を分かりやすく伝える内容にしておきましょう。
話題性は、単に派手であることではありません。価格設計が分かりやすい、導入が早い、特定業界に強い、使い方が独特など、誰かに話したくなる切り口があると検索されやすくなります。商品そのものの特徴と、伝え方の設計はセットで考えることがおすすめです。
たとえばBtoB商材であれば、「導入企業が〇〇を達成した」という成果データの公開や、無料の業界レポートの提供は、話題性と指名検索の両方につながりやすいです。成果を定量で語れるコンテンツは、SNSでもシェアされやすく、二次的な認知拡大が期待できます。
指名検索への対策だからこそ質の高いコンテンツを作る
3つ目は、作成するコンテンツの質を高めることです。
自社サイトは、指名検索において、自社や自社商材については何より知識や権威性を持ち、情報発信の元であるため、競合他社に比べると上位表示を狙いやすいです。
ただし、だからといって商材のアピールだけに集中するコンテンツを作成するのではなく、ユーザー視点で役に立つ質の高いコンテンツを作成しなければなりません。
ユーザーはどのような情報を求めているのか、また利用するとどんな悩みや問題が解決できるのかを網羅し、読み終えたユーザーが満足できるコンテンツを作成しましょう。
実際には、指名検索で来たユーザーほど「最後の確認」をしています。料金、導入手順、サポート範囲、解約条件、他社との違い、失敗しやすいケースまで書かれていると、比較記事を回遊せずに判断しやすくなります。情報量よりも、購入前の不安をどこまで具体的に解消できるかが差になります。
⇒質の高いコンテンツ作りの詳細は、SEOで求められる質の高いコンテンツとは?条件や作成方法を解説で詳しく解説しています。
XやInstagramなどのSNSを運用して情報を発信する
4つ目は、XやInstagramなどのSNSを運用して情報を発信することです。
指名検索を増やすためには、まず自社名や商品名をユーザーに知ってもらわなければなりません。
XやInstagram、FacebookなどのSNSで画像や動画をアップしつつ、ファンを増やしながら認知してもらえるようにしましょう。
SNSで「いいね!」を増やしたり、商品やサービスを実際に使った体験談を載せてもらえれば、情報が拡散して興味を持ったユーザーが指名検索をしてくれるようになります。2026年時点では、X(旧Twitter)に加えてTikTok・YouTube Shorts・Instagram Reelsといった縦型ショート動画プラットフォームが、指名検索の大きなきっかけとなるケースが増えています。これらのSNSは単なる情報拡散の場にとどまらず、検索を行う前段階でブランドを想起させたり、場合によっては検索行動そのものを代替したりする役割を担うようになっています。
SNS運用で大切なのは、投稿数より「検索したくなる名前の残し方」です。ロゴだけでなく、サービス名を音声・テロップ・説明欄で繰り返し見せると、後から思い出して検索されやすくなります。動画で見た商品をあとでPCで調べる行動は今も多く、SNSと指名検索は分断せずに考えると設計しやすいです。
リスティング広告やディスプレイ広告などを配信する
5つ目は、リスティング広告やディスプレイ広告などを配信することです。
Web広告は、ユーザーに視認されやすく、自社の商品やサービスをユーザーに知ってもらうには最適な施策です。
リスティング広告や、リターゲティング・リマーケティング広告、SNS広告など、出稿には予算が必要ではあるものの、SEOと比べ時間をかけず認知度を上げることができ、指名検索するユーザーを増やすことができます。
広告は直接CVを取るだけでなく、ブランド名を覚えてもらう役割があります。特に比較検討期間が長い商材では、初回接触で申し込みに至らなくても、後日社名や商品名で再検索される流れが珍しくありません。広告の評価はラストクリックだけでなく、指名検索の増加も合わせて見ると実態に近づきます。
キャンペーンやイベントを実施する
6つ目は、キャンペーンやイベントを実施することです。
商品やサービスにもよりますが、期間を決めて無料で配布したり、格安価格で販売するなどのキャンペーンを実施し、話題性を作りに行く方法もあります。
また、ターゲットとなるユーザーが参加するイベントに参加し、商品やサービスをアピールできれば、興味を持ったユーザーが指名検索をしてくれる可能性もあります。
キャンペーン名とブランド名をセットで覚えてもらえるようにすると、単発の施策で終わりにくくなります。展示会で名刺交換した相手が後で会社名検索する、SNSキャンペーンを見た人が商品名検索する、といった流れは典型的です。
共催セミナーを実施する
7つ目は、共催セミナーの実施です
同業他社が一斉に参加する共催セミナーを開催することも、認知を広げる施策になります。
また、仮に自社の商品やサービスがあまり知られていない状態でも、同業他社に有名な商品やサービスがあれば、それに乗じて認知を広げることもできます。
更には、競合他社が参加する共催セミナーでは、顧客に直接、商品やサービスのセールスポイントをアピールできるだけでなく、他社との違いも伝えられます。
少しでも興味関心をもってもらうことができれば、ユーザーは指名検索から問い合わせもしてくれるでしょう。また、セミナーの内容をアーカイブ動画としてYouTubeに残したり、文字起こし記事として公開したりすることで、長期的な指名検索の受け皿にもなります。イベントを一過性のもので終わらせず、検索可能なデジタル資産として残すことが重要です。
共催施策の強みは、比較の文脈で名前を覚えてもらえることです。単独開催よりも「他社と並んだときに何が違うか」が伝わりやすく、後日のブランド検索につながりやすくなります。
プレスリリースを打つことで指名検索数を増やす
8つ目はプレスリリースを打つことです。
自社の商品やサービスに関するプレスリリースを配信することは、ユーザーに指名検索を促すことができる施策の1つです。
プレスリリースを出すと、複数のメディアからのニュースなどにより発信され、ユーザーの目に届くことで指名検索される可能性が高くなります。
プレスリリースの配信代行業者もあるので、作成後に依頼してみましょう。ただし、単にプレスリリースを配信するだけでなく、それがSNSやWebメディアで二次拡散されることで初めて大きな指名検索効果が生まれます。メディアに取り上げられやすい切り口や、SNSでシェアしたくなる画像をあらかじめ準備しておく工夫が求められます。
2026年時点でも、資金調達、新機能公開、調査データ公開、提携発表のようにニュース性が明確なテーマは指名検索を増やしやすいです。逆に、内容が弱いリリースは掲載面が増えても検索需要につながりにくいため、「誰が検索したくなる話題か」を先に決めることが重要です。
第三者メディアへ掲載を依頼する
9つ目は、第三者メディアへの掲載依頼です。
第三者メディアとは、口コミサイトや個人SNS、YouTubeなどのアーンドメディアとも呼ばれる、文字通り第三者が運営しているメディアを指します。
実際に使った使用感や評判は、購入意欲に大きな影響を与えます。また、第三者視点で自社商材と競合他社の商材を比較、メリットとデメリットが分かり、ユーザー自身の目的に合っていることを知ってもらえれば指名検索をしてもらえます。
指名検索を増やすには、上記の施策を駆使し、認知力を高め、ユーザーに自社商材への興味を持ってもらいましょう。2026年時点では特に動画インフルエンサーによるレビューが強力で、テキスト記事だけでなく動画での実際の使用シーンを見ることで、ユーザーはより具体的な指名検索(例:「商品名 使い方」「商品名 評判」)を行うようになっています。
第三者メディアは、認知拡大だけでなく信頼形成にも効きます。公式サイトでは伝えにくい使用感や比較観点が補われるためです。当社でもブランド関連の改善では、公式ページだけを磨くのではなく、外部でどう紹介されているかを確認し、誤解が生まれやすい点は公式側の説明を厚くすることがあります。
これら9つの対策を進め、指名検索数が増えてきたらWeb広告の1つ、リスティング広告でも対策が必要です。その理由を次にご紹介します。
指名検索数を確認する方法
指名検索の効果を測るには、検索数の推移を定点観測することが重要です。主に以下の2つの方法で確認できます。
Google Search Consoleで実際の流入クエリを確認する
Search Consoleの「検索パフォーマンス」レポートで、自社名・商品名を含むクエリの表示回数・クリック数・平均掲載順位を確認できます。「ブランド名」「ブランド名 評判」「ブランド名 料金」など、関連クエリも含めてフィルタリングすると実態が見えやすくなります。
Googleトレンドで検索関心の推移を把握する
Googleトレンドにブランド名を入力すると、時系列での検索関心の変化を可視化できます。施策(プレスリリース、キャンペーン、広告出稿)の前後で変化があるかを確認することで、どの施策が指名検索の増加に効いたかを判断しやすくなります。表記ゆれ(カタカナ・英字・略称)ごとに分けて見ると、より正確な傾向がつかめます。
指名検索に使われるワードでリスティング広告を出す意味
結論から言うと、指名検索ワードでもリスティング広告を出す意味はあります。
指名検索は、自社または自社商材に関するキーワードだからとリスティング広告を出すまでもない、とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、指名検索数を増やす対策を進めると競合他社が対策をし、顧客が流れてしまう可能性が出てきます。
指名検索数を増やし、自社サイトや自社商材ページがオーガニック検索で上位表示されても、その上に他社のリスティング広告が出てしまうと先にそちらをクリックするユーザーが出ます。
自社商材がインターネット上で検索されるようになり、月間検索数が増えてきたらリスティング広告のキーワードに指名検索ワードを入れるようにしましょう。
ユーザーが自社や自社商材名で検索をかけた際、上位表示されるのが自社サイトまたは自社ページになり、クリック率を高められます。
ただし、常に強く出稿すればよいわけではありません。自然検索で十分にクリックを取れているか、競合出稿があるか、ブランドワードのCPAが見合うかを見て判断するのが現実的です。ブランド防衛の意味合いが強い施策なので、広告文にも公式サイトであること、問い合わせ先、キャンペーン情報などを明確に入れると効果が出やすくなります。
⇒SEOと広告の使い分けを知りたい方は、SEOとリスティング広告の違いとは?特徴や使い分け、ターゲットの違いを簡単に解説もあわせてご覧ください。
よくある質問
指名検索と一般検索はどちらを優先すべきですか?
売上や問い合わせに近い成果を重視するなら、まずは指名検索の受け皿を整えることがおすすめです。一般検索は新規認知の拡大に有効ですが、指名検索は比較検討の後半にいるユーザーが多く、CVにつながりやすいためです。
指名検索数はどうやって確認できますか?
代表的なのはGoogle Search ConsoleやGoogleトレンドの活用です。Search Consoleでは実際に流入したブランド関連クエリを確認しやすく、Googleトレンドではブランド名への関心推移を把握しやすくなります。表記ゆれや略称も分けて見ると実態をつかみやすいです。
指名検索が増えても順位に直接効くのですか?
指名検索数そのものが直接のランキング要因だと断定はできません。ただし、認知拡大、言及増加、比較検討の活発化、公式情報へのアクセス増加といった周辺要素が積み重なることで、結果としてSEOに良い影響が出ることはあります。
指名検索で「評判」「口コミ」と検索されるのは悪いことですか?
悪いことではありません。むしろ検討が進んでいるサインであることが多いです。重要なのは、その検索に対して公式サイトが不安解消に役立つ情報を出せているかどうかです。良い点だけでなく、向いているケース・向いていないケースまで説明すると信頼につながります。
対話型AIで社名や商品名を聞かれる場合も指名検索対策は必要ですか?
必要です。検索窓かAIチャットかの違いはあっても、固有名詞で情報を探す行動という点では同じだからです。公式サイトや外部メディアでの情報整備が進んでいるほど、AI回答でも正確な内容が出やすくなります。
まとめ
指名検索とは、企業名や商品名などの固有名詞で検索されることで、一般検索よりも成果に近いユーザーと接点を持ちやすい検索行動です。
対策の要点は、名前を覚えてもらうこと、検索したくなる理由を作ること、検索後に不安なく判断できる情報を用意することにあります。2026年は検索結果画面や対話型AIまで含めて、ブランドがどう見られるかを管理する視点が欠かせません。
まずは自社名・商品名で実際に検索し、どのページが出ているか、どんな不安系クエリが発生しているかを確認してみてください。指名検索で取りこぼしを防ぎたい方は、以下のページからSEO対策の全体像もあわせて押さえておきましょう。

