コアアップデート時に唯一取るべき対策とは?

コアアップデートとは、Googleが検索アルゴリズムとランキングシステム全体に対して行う大規模な更新であり、特定サイトへの罰ではなく、検索結果全体の評価基準を見直すものです。

Googleは年に数回、こうした広範な更新を実施します。そのため、コアアップデートの前後で順位や流入が大きく動いても、直ちに「ペナルティを受けた」と判断するのは適切ではありません。

順位が落ちたときほど、場当たり的にページ要素を削るのではなく、何が相対的に評価されにくくなったのかを整理することが重要です。2024年から2025年にかけてGoogleはコアアップデートを複数回実施しており、特にヘルプフルコンテンツの評価基準がコアランキングに統合された影響で、独自性や経験に基づく情報の有無が順位差に出やすくなっています。この記事では、Googleが示している考え方をもとに、2026年時点でのコアアップデートへの向き合い方と、実務で優先すべき改善ポイントを解説します。コアアップデートへの対応を整理したい方は、ここからはじめていきましょう。

この記事の監修者
株式会社EXIDEA 代表取締役社長
小川 卓真
SEO歴20年。2006年にSEOツールの開発企業を共同創業して以来、SEOを軸にデジタルマーケティングに従事。2013年に「株式会社EXIDEA」を設立。現在はEXIDEAの代表取締役社長として、Webメディア事業、マーケティングDX事業、オールインワンSEOツール「EmmaTools」の事業に携わる。
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EmmaBlog執筆者

この記事でわかること

Googleのコアアップデートとは?

Googleのコアアップデートは、検索結果全体の品質を高めるための大規模な見直しです。まず押さえたいのは、順位が下がったからといって、そのページやサイトが即座に「低品質」と断定されるわけではないという点です。

Googleが示している考え方では、コアアップデートは特定のページやサイトを狙い撃ちするものではなく、検索システム全体が「どの結果をより上位に出すべきか」を広く再評価するための更新です。つまり、評価軸の変化や競合ページの相対的な伸びによって、これまで上位だったページが押し下げられることがあります。

「コアアルゴリズムアップデートで順位を落とすサイト自体に問題がある訳ではない」という考え方は、2026年時点でも基本的に変わっていません。検索結果は固定の順位表ではなく、Web上の情報量、検索意図、競合の改善状況に応じて常に組み替えられます。

つまり、検索順位が落ちた背景には、他のページがより検索意図に合う形へ改善された、一次情報が増えた、構成が分かりやすくなった、モバイルでの体験が良くなった、といった相対評価の変化がよくあります。実務でよくあるのは、記事単体の出来よりも、検索結果全体の中で「他のページより何が弱いか」を見ないまま対策してしまうことです。コアアップデート時は、この比較視点が特に重要です。

このコアアップデートに対するGoogleの考え方を踏まえて、実際の対策方法を見ていきましょう。

⇒検索順位の仕組みも整理したい場合は、検索順位を上げる14の方法!コンテンツSEOや内部・外部施策で上げる方法、やってはいけないことも是非参照ください。

コアアップデートの際にサイト運営者が取るべきたった1つの対策方法とは

コアアップデートで順位を落としたときに優先すべき対策は、テクニック探しではなくコンテンツの質を上げることに集中することです。短期的な小手先の修正より、ユーザーにとっての価値を高める見直しのほうが再現性があります。

Googleが示している改善の方向性も、基本はこの一点に集約されます。つまり、検索順位を戻すために何か特殊な設定を探すのではなく、「このページは他のページより役に立つか」「信頼して読めるか」「読了後に疑問が解消するか」を見直すことです。

そしてコンテンツの質を上げる対策として、考えるべきことを次の4つの観点から整理できます。

コンテンツ作成時に抑えておくべき4つのポイント
  • コンテンツとその質に関して(Content and quality questions)
  • 専門性に関して(Expertise questions)
  • コンテンツ作成とその表示に関して(Presentation and production questions)
  • 他コンテンツと比較して(Comparative questions)

これらは単なるチェックリストではなく、順位下落の原因を切り分けるための視点でもあります。何が足りないのかを曖昧なまま直すのではなく、どの観点で弱いのかを切り分けると改善の優先順位が見えやすくなります。

当社でも順位下落後の見直しでは、いきなり全面改稿するのではなく、この4分類で不足点を洗い出すことがあります。たとえばBtoB比較記事で順位が落ちた際に確認すると、情報量は十分なのに「導入判断に必要な比較軸が競合より浅い」「料金体系の前提条件が曖昧」といった比較の質がボトルネックだったケースが少なくありません。情報量を増やすのではなく、読者が判断に使える粒度を上げる方向で改善するほうが、回復につながりやすいです。

それでは、コンテンツの質を上げるための対策項目を見ていきましょう。

コンテンツとその質に関して

この観点で最初に見るべきなのは、ページに独自の価値があるかどうかです。情報を並べただけの記事は、コアアップデート後に相対的に埋もれやすくなります。

  • Does the content provide original information, reporting, research or analysis?
    そのコンテンツはオリジナルの情報、調査、分析を提供していますか?
  • Does the content provide a substantial, complete or comprehensive description of the topic?
    そのコンテンツはトピックに対して包括的で詳細な説明をしていますか?
  • Does the content provide insightful analysis or interesting information that is beyond obvious?
    そのコンテンツは表面的ではなく、深堀りした分析を提供していますか?
  • If the content draws on other sources, does it avoid simply copying or rewriting those sources and instead provide substantial additional value and originality?
    もしそのコンテンツが他のソースから情報を引用している場合、コピーや単なる言い換えではなく、オリジナリティや付加価値を提供していますか?
  • Does the headline and/or page title provide a descriptive, helpful summary of the content?
    見出しやタイトルはそのコンテンツに対して的を得た要約になっていますか?
  • Does the headline and/or page title avoid being exaggerating or shocking in nature?
    見出しやタイトルは誇張されていたりやショッキングではありませんか?
  • Is this the sort of page you’d want to bookmark, share with a friend, or recommend?
    このページをあなたはブックマークしたり、友達にシェアしたり、勧めたりしたいですか?
  • Would you expect to see this content in or referenced by a printed magazine, encyclopedia or book?
    このコンテンツは雑誌や百科事典、本で見る、または言及されるクオリティですか?

ここで重要なのは、「網羅しているか」だけではなく「他のページよりも具体的に答えているか」です。たとえばBtoB商材の記事なら、一般論だけでなく、導入時の比較軸、失敗しやすい条件、社内稟議で見られやすい論点まで踏み込めると差がつきます。単に長い記事より、検索後の次の疑問まで先回りしている記事のほうが評価されやすいです。

専門性に関して

専門性の観点では、「誰が書いたか」「なぜその人やそのサイトが語れるのか」が問われます。特にYMYL領域では、この要素が弱いと内容が良くても伸びにくくなります。

  • Does the content present information in a way that makes you want to trust it, such as clear sourcing, evidence of the expertise involved, background about the author or the site that publishes it, such as through links to an author page or a site’s About page?
    そのコンテンツを見てあなたはその内容を信られますか?例えば、明確な引用があったり、専門知識が明示されていたり、著者やサイトの背景(著者ページへのリンクやサイトの概要など)が示されていたりして。
  • If you researched the site producing the content, would you come away with an impression that it is well-trusted or widely-recognized as an authority on its topic?
    コンテンツを制作しているサイトを調査した場合、そのトピックに関する権威者として信頼されている、または広く認識されているという印象を受けますか?
  • Is this content written by an expert or enthusiast who demonstrably knows the topic well?
    このコンテンツは、そのトピックをはっきりと知っている専門家や愛好家によって書かれていますか?
  • Is the content free from easily-verified factual errors?
    コンテンツには、簡単に確認できる事実上の誤りがありませんか?
  • Would you feel comfortable trusting this content for issues relating to your money or your life?
    お金や人生に関連する問題について、あなたはこのコンテンツ安心して信頼できますか?

専門性は肩書きだけで決まるものではありません。実体験、監修体制、引用の明示、運営者情報、更新履歴など、複数の要素が積み上がって信頼につながります。医療や金融だけでなく、SaaS比較や業務ノウハウ系の記事でも、実際に使った視点や現場での判断基準があるかどうかで説得力が変わります。

コンテンツ作成とその表示に関して

内容が良くても、読みにくい・見づらい・急いで作った印象があるページは評価を落としやすくなります。コアアップデート対策では、本文の質と同じくらい表示品質も重要です。

  • Is the content free from spelling or stylistic issues?
    コンテンツにスペルやスタイルの問題はありませんか?
  • Was the content produced well, or does it appear sloppy or hastily produced?
    コンテンツは上手く制作されましたか、それともだらしないか急いで制作されたように見えますか?
  • Is the content mass-produced by or outsourced to a large number of creators, or spread across a large network of sites, so that individual pages or sites don’t get as much attention or care?
    コンテンツは、個々のページやサイトがそれほど注意を払わないように、大量のクリエイターによって大量生産されているか、多数のクリエイターに外部委託されているか、サイトの大規模なネットワークに広がっていますか?
  • Does the content have an excessive amount of ads that distract from or interfere with the main content?
    コンテンツには、メインコンテンツから注意をそらすまたは妨害するほど広告が大量にはられていますか?
  • Does content display well for mobile devices when viewed on them?
    モバイルでもコンテンツは適切に表示されますか?

実務では、スマホで見たときだけ比較表が崩れている、広告や追従バナーが本文を覆っている、見出し構造が分かりにくい、といった表示面の弱さが順位下落後に見つかることがあります。特にモバイルでの読みやすさは、検索結果から流入した直後の満足度に直結します。文章だけでなく、余白、改行、画像サイズ、CTAや広告の位置まで含めて見直すことがおすすめです。

⇒モバイル対応の詳細は、モバイルフレンドリーとは?SEO対策で必要な理由や確認・対応方法で詳しく解説しています。

他コンテンツと比較して

コアアップデートでは、絶対評価だけでなく相対評価が強く出ます。つまり「悪い記事ではない」だけでは足りず、検索結果の中で選ばれる理由が必要です。

  • Does the content provide substantial value when compared to other pages in search results?
    検索結果の他のページと比較した場合、コンテンツは実質的な価値を提供しますか?
  • Does the content seem to be serving the genuine interests of visitors to the site or does it seem to exist solely by someone attempting to guess what might rank well in search engines?
    コンテンツは、サイトの訪問者に対して真の価値を提供しているように見えますか?それとも検索エンジンで上位表示するためだけに存在しているように見えますか?

ここで比較すべきなのは、文字数や見出し数ではありません。検索意図への合致、一次情報の量、比較の深さ、更新の丁寧さです。たとえば「コアアップデートとは」を調べるユーザーは、定義だけでなく「順位が落ちたとき何をすべきか」まで知りたいことが多いはずです。その次の疑問まで答えられているかが差になります。

このセクションが最も重要です。コアアップデート後に伸びるページは、SEOの型を守っているページというより、検索した人がその場で判断や行動に移れるページです。情報を集めただけの記事より、比較・判断・注意点まで整理された記事のほうが、結果として強くなりやすいためです。

⇒検索意図の考え方は、検索意図とは?AI時代のニーズを知ることの重要性や種類、調査方法で整理しています。

第三者に見てもらう

上記の内容を自問自答し、良いコンテンツを作り上げるのも1つの対策方法です。

ただ、自分たちだけで評価すると、どうしても思い込みが入ります。そのサイトに関係のない信頼できる第三者に、率直な意見をもらうことも有効です。

特に役立つのは、「このページを読んで何が分かったか」「どこで不安になったか」「他のページも見たくなったか」を聞くことです。SEO担当者の視点では十分に見えていても、読者視点では結論が遅い、根拠が薄い、専門用語が急に出てくる、といったズレが見つかります。第三者レビューは、検索順位対策というより、読者理解のズレを修正する作業として捉えると実務で使いやすいです。

Googleガイドラインとの付き合い方

Googleガイドラインとの付き合い方

Googleのガイドラインは、順位を直接操作するための裏技集ではなく、何を良い検索体験とみなしているかを理解するための材料です。コアアップデート対策でも、この読み方が重要です。

検索品質評価の考え方を理解していることは、質の高いコンテンツ作成に役立ちます。外部の検索品質評価者が使う評価基準そのものがランキングを直接決めるわけではありませんが、Googleがどの方向を良いと考えているかを把握する手がかりにはなります。

特に、E-E-A-T(専門性:Expertise、経験:Experience、権威性:Authoritativeness、信頼性:Trustworthiness)の観点からそのコンテンツを見たときに、どのように評価されるのかを知ることは欠かせません。

ここで注意したいのは、E-E-A-Tを「著者プロフィールを足せばよい」といった表面的な施策に落とし込まないことです。実際には、誰が書いたかだけでなく、どんな根拠があり、どんな経験に基づき、どの程度信頼できる運営体制なのかまで含めて見られます。

※注意※
Rater(外部の検索品質評価者)の評価がランキングに直接影響するわけではなく、あくまでアルゴリズムのパフォーマンスを測るための指標です。

E-E-A-Tとは?

E-E-A-Tは、専門性(Expertise)、経験(Experience)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)の頭文字を取った言葉で、Googleがコンテンツを評価する際の重要な観点です。コアアップデート後の見直しでも、この4つで不足を洗い出すと改善点が整理しやすくなります。

専門性(Expertise)

専門性とは、Webサイトのコンテンツが特定のジャンルにおける知識の深さを持っているかという観点です。

例えば、1つのWebサイトで「投資に関するコンテンツ」と「SEOに関するコンテンツ」の両方を取り扱っている場合、Googleは「投資」と「SEO」の両方を評価対象として理解するため、サイト全体の専門性が伝わりにくくなることがあります。

そのため、専門性を高めるには特定のジャンルに絞ってWebサイトを作った方が評価されやすい場面があります。もちろん、テーマを絞るだけでなく、その領域で読者が本当に知りたい論点に深く答えることも必要です。

経験(Experience)

経験は、Webサイトに記載された内容が実際の体験や実務に基づいているかという観点です。

例えば、商品レビューや口コミを、実際にその商品を使ったことがない人物がインターネット上の情報だけでまとめても、説得力は高まりません。旅行や留学であれば、現地で何を見て、何に困り、どう判断したかまで書かれているほうが価値があります。

SEOでも同じで、Webサイトを運営しながら施策を試し、結果を見て改善した経験があるかどうかで、記事の具体性は大きく変わります。このように、Googleは経験に基づく情報を重視しています。

権威性(Authoritativeness)

権威性とは、コンテンツの内容だけでなく、その情報を誰が発信しているのかという観点です。

例えば、法律に関するコンテンツであれば弁護士、病気の治療に関するコンテンツであれば医師、栄養に関する情報なら管理栄養士のように、特定分野の専門家が関与していることは強いシグナルになります。

実際、どこの誰だかわからない人物が公開している情報より、その分野で責任を持てる立場の人が発信している情報のほうが信頼されやすいはずです。

信頼性(Trustworthiness)

信頼性とは、そのコンテンツに含まれる情報や作成者、Webサイトの運営者が信用できるかどうかという観点です。

例えば、商品やお店のレビュー、口コミは、実際に商品を購入した人や店舗を利用した人によるものの方が信頼されやすくなります。また、運営会社情報、著者情報、問い合わせ先、更新日、引用元の明示なども信頼性を支える要素です。

そのため、コンテンツの作成者やサイトの運営責任者、運営会社などの詳細な情報を提示している方が、Googleにもユーザーにも信頼されやすくなります。

⇒E-E-A-Tについては、E-E-A-T(旧E-A-T)とは?Googleが重視する評価基準とSEOにおける対策方法も参考にしてみてください。

コアアップデート後の検索順位の回復に関して

コアアップデート後の順位回復は、すぐ起こることもあれば、数か月単位で時間がかかることもあります。改善したのに翌週戻らないからといって、施策が無意味だったとは限りません。

Googleが示している考え方では、コアアップデートで順位が落ちたページやサイトは、改善しても次の大きな更新まで目立った回復が見えない場合があります。一方で、日々行われている小規模な更新の中で評価が戻ることもあります。

コアアップデート後の対策について
  • コアアップデートで順位が落ちたページ(サイト)は、たとえコンテンツの質が改善されていても、次の大きな更新まで回復が見えにくい場合がある
  • Googleは継続的に小規模な更新も行っているため、改善内容が適切であれば、次の大規模更新を待たずに持ち直す可能性もある

また、コンテンツの改善は必ずしも順位回復を保証するものではなく、そもそも順位が約束されたページは存在しません。検索結果は常に相対評価で決まるためです。

ここで大事なのは、改善の時間軸を短く見すぎないことです。公開直後や改善直後は一時的に順位が動きやすく、いわゆるGoogleハネムーンのように上がったり下がったりを繰り返すことがあります。そのため、1日単位の順位変動で一喜一憂するより、数週間から数か月の推移で判断するほうが実務では分かりやすいです。

当社でも順位回復の相談では、「改善したのに戻らない」という声をよくいただきますが、実際には改善内容より観測期間が短すぎるケースが多いです。目安として、ページ単体の改善なら2〜4週間、サイト全体の評価に関わる改善(E-E-A-T強化、カテゴリ構造の見直しなど)なら次のコアアップデートまで待つ前提で取り組むほうが判断しやすくなります。関連ディレクトリ全体の整合性まで見直すことが必要な場合も少なくありません。
(参照:Google 検索の更新情報

Googleの検索エンジンに関するアドバイス

コアアップデートを理解するうえで重要なのは、Googleが人間のように内容を完全理解しているわけではなく、さまざまなシグナルをもとに関連性や有用性を推定しているという点です。だからこそ、検索エンジン向けの小手先より、ユーザーに伝わる構造を整えることが重要になります。

Googleは、コンテンツ、リンク、ページ体験、文脈、検索意図との一致など、多くのシグナルを組み合わせて順位を決めています。被リンクはその代表例として知られていますが、それだけで順位が決まるわけではありません。

また、Googleのアップデートが完全無欠ということもありません。だからこそ、検索システムは継続的に改善され続けています。サイト運営者側も、「今の評価軸で何が足りないか」を見直し続ける必要があります。

実務で見ると、順位は維持しているのに流入だけ落ちるケースもあります。2025年以降、この傾向は特に強まっています。AI Overview(旧SGE)の表示枠が拡大し、強調スニペットやPAA(関連する質問)、動画枠、ニュース枠が増えたことで、オーガニック1位でもファーストビューに表示されない検索クエリが増加しています。コアアップデート対応は、Search Consoleの順位だけでなく、実際のSERPsで自社ページがどの位置に見えているかまで確認することが重要です。

Googleがコアアップデートを実施した際にチェックしておきたいサイト

コアアップデート時は、憶測よりも一次情報を優先して確認することが大切です。特に、更新の有無、ロールアウト期間、Googleの公式説明を先に押さえると、不要な対策を避けやすくなります。

Googleがコアアップデートを実施した際には、以下のような情報源を確認しておくと状況を整理しやすくなります。

コアアップデート対策に役立つサイト
  • Google Search Central の更新情報
    コアアップデートの告知やドキュメント更新を確認できます。2026年時点では、旧来のブログ記事だけでなく、Google for Developers配下のドキュメント更新もあわせて見るのが実務的です。
  • Google 検索の更新履歴ページ
    大きな更新がいつ始まり、いつ完了したかを把握するのに役立ちます。Search Consoleの比較期間を決める前に確認しておくと分析しやすくなります。
  • Search Console のパフォーマンスレポート
    どのクエリ、どのページ、どの検索タイプで影響が出たかを確認する起点になります。公式発表を見るだけでなく、自社データで影響範囲を把握することが重要です。

2026年はX(旧Twitter)などのSNSでも速報は流れますが、そこでは解釈が先行しやすいため、まずはGoogle公式の更新情報と自社データを照合する流れがおすすめです。

⇒Search Consoleの使い方を整理したい方は、Googleサーチコンソールとは?機能や設定方法、使い方などを初心者にわかりやすく解説もあわせてご覧ください。

コアアップデートで評価されている要素とその対策

E-E-A-T(専門性-経験-権威性-信頼性)を高める

コアアップデート対策としてE-E-A-Tを高めることは有効です。ただし、プロフィール追加のような単発施策ではなく、サイト全体で信頼される設計にする必要があります。

E-E-A-Tを高めるには以下のポイントを意識してWebサイトのコンテンツを作っていきましょう。

E-E-A-T対策
  • 専門性を高めるために、特定のジャンル・領域に特化したWebサイトを作成する
  • 経験をもとにしたコンテンツ作成のために、実際に使用、または体験した人物がコンテンツを作成する
  • 権威性を高めるために、特定のジャンル・領域における専門家が作成、もしくは監修をして作成したコンテンツにする
  • 信頼性を高めるために、コンテンツに含まれる情報や作成者、サイトの運営責任者、運営会社などの詳細な情報を提示する

以上のポイントを満たすコンテンツを作成することで、GoogleからE-E-A-Tが高いと評価されやすくなります。

さらに実務では、著者情報を出すだけでなく、記事内に経験由来の具体例や判断基準を入れることが重要です。たとえば「おすすめです」で終えるのではなく、「どんな条件なら向くのか」「どこで失敗しやすいのか」まで書けると、経験と専門性が伝わりやすくなります。

利便性(UX:ユーザーエクスペリエンス)を改善する

利便性の改善も、コアアップデート対策では軽視できません。内容が良くても、読みにくい・遅い・使いづらいページは満足度を下げやすいためです。

利便性(UX:user experience、ユーザーエクスペリエンス)を改善するには、以下のポイントを考慮しましょう。

UI改善のポイント
  • モバイルで使いやすく読みやすいページとなっているか
  • ページの読み込みスピード(表示速度)が速いか
  • 画像が遅延なく読み込まれるか。また遅延して読み込まれる場合は画像のサイズ幅が確保され意図しないレイアウトのズレが発生していないか
  • 主要コンテンツの閲覧を妨げるような広告の表示をしていないか

このように、ユーザーの利便性を高めるようにコンテンツを改善することが、Googleのコアアップデート対策にもつながります。

特にスマホでの閲覧では、最初の数画面で結論が見えるか、比較表が崩れていないか、広告やポップアップが本文を邪魔していないかが重要です。検索流入の多いページほど、PCではなくモバイル実機で確認することが現実的です。

コアアップデート対策をするなら検索順位のモニタリングは必須

コアアップデート対策では、改善そのものと同じくらい、影響を正しく観測することが重要です。何が落ちたのか分からないまま対策しても、打ち手がずれやすくなります。

Googleがコアアップデートを実施する場合、事前告知や更新履歴が出ることがあります。しかし、実際にどのキーワード、どのページ、どの検索タイプが影響を受けたのかは、自社で確認しなければ分かりません。

そこで、Googleがコアアップデートを実施した際に、自社サイトに順位変動が生じたのか確認する方法をご紹介します。

アップデートによる順位変動はサイト流入数の変化からもわかる

Googleのコアアップデートで自サイトのコンテンツに順位変動が生じている場合、サイト流入数に変化が現れることがあります。

仮に、検索結果の1ページ目に表示されていて自サイトの主要な集客ページの順位が、コアアップデートによって2ページ目、3ページ目に落ちた場合、サイト流入数は大きく減少しやすくなります。

この流入数を確認するには、GA4やSearch Consoleで、オーガニック検索の推移をアップデート前後で比較してみてください。見るべき指標は、ユーザー数だけでなく、ランディングページ単位のクリック数、表示回数、平均掲載順位、CTRです。特にSearch Consoleでは、ページ別・クエリ別に影響範囲を絞り込めます。

コアアップデートの1か月前〜数か月前の数値と比較して流入数に大きな変化がなければ、今まで通りの運用で問題ないケースもあります。

一方で、前後で流入数に明確な変化が生じている場合には、検索順位やSERPsの見え方に影響が出ている可能性があります。そのときは、このページでご紹介したような観点で見直す必要があるでしょう。

流入数の減少が僅かな場合はしばらく様子を見た方が良い場合も

「Googleのコアアップデートが実施された後、少し流入数が減少しているけど、これが本当に影響なのか分からない」という場合もあるかと思います。

このような場合は、必ずしもコアアップデートの影響とは言い切れず、季節要因や検索需要の変化、SERPs上の表示要素の変化である可能性もあります。

また、仮にコアアップデートの影響を受けていたとしても、一時的に順位が下がっただけで再び戻ることもあります。

そのため、アップデート直後はサイト流入数と検索順位の変化を継続して確認しながら、一定期間は様子を見ることも大切です。改善が必要かどうかは、1日単位ではなく、少なくともロールアウト完了後1週間以上のデータで判断するほうが精度が上がります。

もちろん、順位変動が生じたページの内容は確認し、コアアップデートの有無に関わらず改善すべき点があればリライトなどの対応を進めるべきです。
(参照:Google 検索トラフィックの減少をデバッグする

より確実にアップデートによる変動を検知するならツールを使って検索順位をチェックする

より確実に変動を捉えるなら、流入数だけでなく検索順位も追跡することが重要です。流入減少の原因が、順位下落なのか、CTR低下なのか、検索需要の変化なのかを切り分けやすくなります。

一般的に検索順位を確認する場合は、Google Search Consoleや順位計測ツール、またはGoogleの検索窓から直接キーワードを検索する方法があります。

小規模のサイトであれば手動確認も可能ですが、ページ数の多い大規模サイトや複数サイトを運営している場合、1つ1つ検索順位を確認するのは現実的ではありません。

そこでおすすめなのが、SEOツールを使って検索順位を追跡する方法です。ツールを使えば、コアアップデート前後でどのキーワード、どのページに変動が出たかを一覧で把握しやすくなります。加えて、Search Consoleでは平均順位の変化だけでなく、表示回数やCTRもあわせて見ると、順位以外の要因も見つけやすくなります。

⇒検索順位チェックツールを比較したい方は、検索順位チェックツールおすすめ13選!検索順位の仕組みや上げるメリットも解説もあわせてご覧ください。

GRC(無料~)

GRC
引用元:https://seopro.jp/grc/
先にご紹介した、検索順位チェックツールとして広く使われているGRC。Windows環境を中心に利用されており、パソコンにインストールして使用します。

GRCはGoogle、Yahoo!、Bingの3つの検索エンジンの検索順位を取得できます。無料でも使えますが、有料版にすると登録キーワード数やサイト数の制限を広げられます。

コアアップデート時には、主要キーワード群の推移をまとめて見られる点が便利です。特定ディレクトリだけ落ちているのか、サイト全体で下がっているのかを把握しやすくなります。

BULL(有料:1,150円~/月)

BULL
引用元:https://bullseo.jp/
BULLはクラウド型の検索順位チェックツールです。インストール不要で、複数のパソコンやスマホから使用できます。

ログインID・パスワードを共有すれば複数人で同時アクセスも可能なため、チームで管理しているサイトの順位確認に向いています。

また、BULLにはGoogleのアルゴリズム変動と検索順位の変動を比較しやすい機能があり、順位に変化があった際に、アップデートとの関連を見極める材料になります。ただし、ツールの変動指標だけで断定せず、Search Consoleの実データとあわせて判断することが大切です。

よくある質問

コアアップデートで順位が下がったら、すぐに記事を大幅修正すべきですか?

小幅な下落なら、すぐに全面改稿しないほうがよい場合があります。まずはロールアウト完了を待ち、Search Consoleで影響ページ・クエリ・検索タイプを確認してから判断するのが基本です。

コアアップデートはペナルティと同じですか?

同じではありません。コアアップデートは検索結果全体の評価基準を見直す更新であり、特定サイトへの手動対策やスパム対応とは性質が異なります。

E-E-A-Tを高めれば必ず順位は戻りますか?

必ず戻るとは限りません。ただし、経験・専門性・権威性・信頼性を高めることは、長期的に評価されやすいサイト作りにつながります。

改善の効果はどれくらいで出ますか?

数日で動くこともありますが、数か月かかることもあります。特にサイト全体の評価に関わる改善は、反映まで時間がかかりやすいです。

まず見るべきデータは何ですか?

Search Consoleのクリック数、表示回数、平均掲載順位、CTRを、アップデート前後でページ別・クエリ別に比較するのが基本です。必要に応じてGA4の自然検索流入もあわせて確認します。

まとめ

コアアップデートは、特定サイトを狙うものではなく、検索結果全体の評価基準を見直す大規模な更新です。順位が落ちたときは、すぐに小手先の修正へ走るのではなく、コンテンツの質、E-E-A-T、UX、検索結果内での相対的な価値を見直すことが重要になります。

また、改善の前にはSearch Consoleや順位計測ツールで、どのページとクエリに影響が出たのかを把握することが欠かせません。原因を切り分けたうえで、読者にとって意味のある改善を積み重ねることが、2026年時点でも最も現実的なコアアップデート対策です。

コアアップデートが起きても評価されやすい記事を作りたい方は、コンテンツ品質そのものを見直すところから進めてみてください。質の高いコンテンツの作り方について、以下のページもあわせてご覧ください。