【2023年最新】SEOとは?SEO対策の基礎知識や上位表示の方法を初心者にもわかりやすく解説

「SEO対策とは何なのか?」
「SEO対策を基本からわかりやすく教えて欲しい。」
「自社サイトへ集客を増やしたいけどSEO対策のやり方がわからない。」

SEO対策と検索すると、SEOの概論を説明するサイトはたくさん見つかりますが、詳しい対策方法まで突っ込んだページは少ないです。

このページでは、SEO初心者にもわかりやすいSEO基礎知識の解説と、中級者以上にも役立つSEO対策の具体的な方法とステップを紹介します。

このページを読めば誰でもSEO対策の基本とやり方を理解できるはずです。

目次

SEO対策とはわかりやすく言うと何?

SEOとは? → 検索エンジン最適化

SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、日本語に訳すと"検索エンジン最適化"です。 検索エンジンとは、インターネットでユーザーが検索したキーワードに対して関連度の高い情報を持ったWebページを表示するシステム。そして、有名な検索エンジンにGoogle、Yahoo!、Bingなどがあります。

 有名な検索エンジン Google / Yahoo! / Bing / NAVER …など
検索エンジンにて狙ったキーワードで上位表示するためのWebサイト改善手法を「SEO(検索エンジン最適化)対策」といいます。 日本の検索エンジンシェアは、Googleが約75%を占めますが、Google以外にも検索エンジンは存在します。

日本の検索エンジンシェア率※2023年4月時点
Google Yahoo! bing
パソコン 72.97% 10.26% 15.84%
タブレット 77.26% 17.86% 3.62%
モバイル 80.52% 18.33% 0.38%
全デバイス 77.17% 14.8% 7.18%

データ引用元:https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/all/japan

Yahoo!Japanは2010年から検索システムにGoogleの検索エンジンを使用しています。そのため、日本ではGoogleとYahooの検索結果はほぼ同じになります。
※Yahooの検索結果には、YahooニュースやYahoo知恵袋などのYahoo独自の内容が表示されるため若干結果が異なりますが、検索エンジンがランキング付けしたWebサイトの検索順位は同一です。 GoogleとYahooを足した検索エンジンシェアは約90%なので、日本でのSEO対策は、Googleの検索エンジンへのSEO対策を優先しましょう。

SEO対策はマーケティング手法の一つ

SEO対策とは、ユーザーが調べたキーワードで検索エンジンの上位に自社サイトを表示されるようにWebサイトを改善する施策のことです。また、インターネット上でのマーケティング手法の一つです。

例えば「SEOとは わかりやすく」というキーワードで検索したときに、自社ページが検索エンジンの上位にランクインすれば多くのユーザーがサイトに訪問してくれます。SEOでは、そのために様々な対策をします。

SEO対策とリスティング広告の比較

SEO対策と同じ検索エンジン上のマーケティング手法にリスティング広告があります。

SEO対策 リスティング広告
費用 無料 有料(クリック課金型)
即効性 上位表示までに数ヵ月かかる 広告開始日から表示される
持続性 一度上位表示すると安定的な集客が見込める 費用が
発生し続ける

上記のSEO対策とリスティング広告の特徴の通り、SEO対策のメリットは広告費をかけずに無料で集客できること。 SEOは対策してから順位向上に時間がかかりますが、上位表示による安定的なユーザー集客は魅力です。

SEOにより見込める集客数(各順位における平均クリック率)

SEOにより具体的にどれくらい集客が見込めるのか、以下のグラフをご覧ください。

2023年のデスクトップとモバイルのクリック率

引用元:https://www.seoclarity.net/mobile-desktop-ctr-study-11302/

こちらは検索順位別のクリック率を表わしたグラフです。検索結果の1位に表示された場合のクリック率は約8%となります。 月間検索ボリューム数*が10,000回のキーワードで1ヵ月間1位に表示され続けた場合、約800人の流入が見込める計算です。 リスティング広告と比べると対策に時間がかかるSEOですが、ビッグワードやターゲットユーザーの流入を見込める検索キーワードで上位表示できた時のインパクトは大きな施策と言えます。

*検索ボリューム数:あるキーワードが検索エンジンで検索される月間回数

SEO対策の本質は検索ユーザーと検索エンジンの両方に最適なページを作ること

SEO対策は検索ユーザーの悩みを解決するコンテンツとWebページを作成することが大事です。それから、検索エンジンがコンテンツやページを探しやすく、かつSEO評価をしやすいように最適化していくことです。

これまではSEO対策についての基本をわかりやすく解説しました。続いてはSEO対策のメリットをご紹介します。

SEO対策のメリット

次は、SEO対策のメリットを見ていきましょう。

SEO対策の主なメリット・効果は以下の4点です。

SEO対策のメリット・対策
  • 費用対効果が高い(広告宣伝費がかからない)
  • ターゲットユーザーを効率的に集客できる
  • SEO対策はブランディング効果もある
  • 情報が資産になる

費用対効果が高い(広告宣伝費がかからない)

SEO対策の最大のメリットは、費用対効果が高いこと。 SEO対策に必要なコンテンツ作成やサイト構築を自社で行えるなら、SEO対策にかかる費用はドメイン代とサーバー代のみ。 そして、SEO施策によりWEBサイトを狙ったキーワードで検索結果の上位に表示できれば、バナー広告やテキスト広告などの広告費をかけずに集客できるので、SEO対策は費用対効果が高い施策と言えます。

ターゲットユーザーを効率的に集客できる

ターゲットユーザーを効率よく集客可能なのも、SEO対策のメリットです。 検索ユーザーは目的の情報を見つけるために、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワード検索します。
例えば、「SEO」というキーワードで検索する方は、SEO対策に関わる情報を求めているユーザーです。 つまり、SEO対策に成功すれば、自社商品やサービスを求めるユーザーを検索エンジンから効率的に集客できます。

ブランディングの効果もある

SEO対策には、WEBサイトや商品、サービスのブランディングに効果的というメリットもあります 一般的にブランディングには多額の広告予算が必要ですが、SEO対策でWEBサイトが検索結果に上位表示されれば、ユーザーがサイト名や商品・サービス名を目にする機会が増え、認知度も高まります。
ちなみにyoutubeを運営している方は動画SEO対策をすることで認知が拡大し、ブランディング効果が見込めます。

情報が資産になる

4つ目のSEOメリットは、資産になることです。
価値のある高品質なコンテンツを一度自サイトに公開すれば、web上に残り続けることができます。最新の情報に更新する手間が必要になるものの、広告と異なりSEOは安価な費用で大きな財産になります。

ここまではSEO対策のメリットをご紹介しました。一方でSEO対策にはデメリットもありますので、詳しくみていきましょう。

SEO対策のデメリットや注意点

一方で、SEO対策のデメリット・注意点は以下です。

SEO対策のデメリット
  • SEO対策の効果が出るまでに時間がかかることが多い
  • 検索エンジンのアルゴリズムアップデートで順位が左右される場合がある
  • 長期的な解析が重要
  • 専門的な知識がないと進めることが難しい

SEO対策の効果が出るまでに時間がかかることが多い

SEO対策のデメリットの1つは、施策の実行から効果が現れるまでに時間がかかること。

SEOの効果を得るまでに必要な時間は主に2つです。
「ホームページ内にコンテンツを制作する時間」と「ユーザーや検索エンジンから評価される時間」です。
特にビッグキーワード(多くのユーザーが検索するキーワード)で上位表示を狙う場合は、SEO対策後にすぐに検索エンジンで上位表示はされないため、SEO対策は中長期で成果を目指すマーケティング施策と言えます。

検索エンジンのアルゴリズムアップデートが順位に影響する場合がある

Googleなどの検索エンジンは検索アルゴリズムという検索順位を決定する計算式を持っています。 検索エンジンは、検索品質の向上のために不定期でアルゴリズムを大きくアップデートします。

SEO対策では、各検索エンジンが実施するアルゴリズムのアップデートによるページ順位の変動の影響で、集客数が激減するリスクがあります。

SEO対策は長期的な解析が重要

SEO対策では、1位に表示されていたページが、アップデートの影響で検索結果の100位圏外になってしまうこともあります。

SEOにより安定的に検索エンジンから集客を見込むには、一過性のSEO対策ではなく、ユーザーファーストかつ検索エンジンの最新の評価基準に応じた解析が重要です。

専門的な知識がないと進めることが難しい

後述で解説しておりますが、SEO対策は基本的にgoogleが提供しているSEOガイドラインに沿って進めます。このガイドラインにはある程度の方針が記載されていますが、具体的にSEO評価が得られる施策は公開されていません。

専門知識が無い状態で進めることにより、万が一googleからペナルティを受けてしまうと、サイトの評価が失われる可能性があります。これまで時間をかけたSEO施策が水に流れる恐れがあるため基礎知識やgoogleのルールを理解した上でSEOを進めましょう

SEO対策を始める前に知っておきたい検索エンジンの仕組み

SEO対策のイメージ画像

SEO対策を理解する基礎知識として、まずは検索エンジンが順位付けする仕組みを解説します。
「SEOの意味がよくわからない」という初心者の方も、この仕組みを知れば、SEO対策の方法が理解しやすくなります。
ここでは代表的なGoogleの検索エンジンの仕組みを説明します。

1.クローリング

Googlebotと呼ばれるロボットが、公開されているWebページやそのページから辿れるリンク先のページを巡回します。ロボットが収集したデータは、 Googleのサーバー内に蓄積されます。ロボットが読み取りやすいように、ページを構成するhtmlなどのソースコードは、ロボットにとっても理解しやすい記述方法であることが望ましいです。

2.インデックス登録

検索エンジンはクローリングして読み取ったサイト情報を、分類・整理します。これをインデックス登録といいます。 辞書が索引により、必要な情報をすぐ引き出せるように、Googleなどの検索エンジンもインデックス登録をしています。Google検索のインデックスには何千億ものページが登録されています。

3.アルゴリズムによる検索順位付け

アルゴリズムとは、Googleなどの検索エンジンが行う順位の算出方法のこと。Googleはインデックスされた大量のWebページを独自のアルゴリズムで順位付けし、様々なキーワードで検索をするユーザーにとって有益なページを検索結果画面に表示します。

以上、SEO対策の基礎知識である検索エンジンの仕組みを解説しました。

SEO対策を始める前に知っておきたいGoogleの基本的な考え方

続いて、SEO対策をする前に知っておきたいことの2つ目は「Googleの考え方」です。SEO対策は検索エンジンへの施策となるため、Googleの考えを知っておきましょう。

Googleが掲げる10の真実

ここでは「Google が掲げる10の事実」ををご紹介します。

Googleが掲げる10の真実

  1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
  2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
  3. 遅いより速いほうがいい。
  4. ウェブ上の民主主義は機能する。
  5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
  6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
  7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
  8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
  9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
  10. 「すばらしい」では足りない。

引用元:https://www.google.com/about/philosophy.html?hl=ja

上記から分かるように 効果的なSEO対策の本質は、小手先のテクニックではなく、真にユーザーにとって有益なコンテンツ作成とWebサイト作りをすることです。

E-E-A-T(旧E-A-T)を高める

E-E-A-T(旧E-A-T)とは、経験(Experience)、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)の頭文字を取った言葉で、コンテンツを評価する際に非常に重要視している基準です。

経験とは、実際に商品やサービスなどを使った感想のような一次情報が含まれているかという観点になります。
専門性とは自サイトが扱うと分野や領域に関して専門性を有しているかという観点です。
権威性とはコンテンツの発信元が誰なのかという観点です。例えば医療に関する情報を発信する場合は一個人が発信するより医者や病院などが発信している方が信頼できますよね。
信頼性とは発信するWEBサイトやコンテンツの情報が信頼できるかという観点です。

このようにgoogleは上記4つの要素を重要としており、サイト運営をする方はE-E-A-T(旧E-A-T)を意識して取り組みましょう。具体的なE-E-A-T(旧E-A-T)の対策方法を知りたい方は下記をご覧ください。

YMYL(Your Money or Your Life)お金と人生に関わる分野

YMYLとはYour Money or Your Lifeの略で、お金と人生に関わる分野という意味です。YMYLは昨今のSEO対策で非常に重要なので、該当分野でWebサイトの運営やSEO対策をする方は必ず理解しておきましょう。

https://www.blog.google/documents/37/How_Google_Fights_Disinformation.pdf/

上記のGoogleのドキュメントにYMYLは以下のように語られています。

Our Search Quality Raters Guidelines acknowledge that some types of pages could potentially impact the future happiness, health, financial stability, or safety of users. We call those “Your Money or Your Life” pages or YMYL.

翻訳をすると次の通りです。
「Googleの検索品質評価者ガイドラインでは、特定の種類のページがユーザーの未来の幸せ、健康、経済の安定、安全などに潜在的に影響を与える可能性があることを認めています。Googleではこれを”あなたのお金とあなたの人生”に関わるページ、またはYMYLと呼びます。」

YMYL分野では専門家によるコンテンツ作成が重要

お金と人生に関わる分野で、専門家や権威者ではない方が書いたコンテンツが検索エンジンの上位に表示されるのは危険なので、運営元や責任の主体が分からないWebサイトやWebページはほぼ上位表示されなくなりました。 YMYLの分野では執筆者や監修者を入れるなどで信頼性を高めるためのSEO対策が必要です。上記のページには、以下の一文もあります。

As such, where our algorithms detect that a user’s query relates to a “YMYL” topic, we will give more weight in our ranking systems to factors like our understanding of the authoritativeness, expertise, or trustworthiness of the pages we present in response.

翻訳すると、「検索ユーザーのクエリ(検索キーワード)がYMYLの分野に関連していることをGoogleのアルゴリズムが検出した場合は、順位決定のシステムにおいて、Googleが応対するページの権威性、専門性、信頼性の要素を重視しています。」となります。

YMYLにの情報を扱う際に、誤情報を発信してしまうとユーザーの生活に悪影響を与える可能性があります。そのため、Googleは情報の信頼性を担保するための基準としてYMYL分野を提唱しています。

Googleが提供するSEO関連のガイドライン

これまでは抑えておきたいgoogleの考え方をご紹介しました。続いてGoogleが公開している具体的なSEO対策に関するガイドラインをご紹介します。ここで確認したいSEOのガイドラインは以下の2つです。

  • SEOのクイックスタートガイド(Google検索の基礎情報)
  • 検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド

SEOのクイックスタートガイド(Google検索の基礎情報)

まずはGoogleが提供するSEO対策の基礎情報ページ「SEOのクイックスタートガイド」です。
主な対象者は、ブログサービスやWixなどの自動化されたサイトホスティングサービスや、Webサイトにあまり時間をかけられない中小企業の経営者です。SEO対策の初心者向けガイドと考えてよいです。
SEOのクイックスタートガイドでは以下を学べます。

SEOのクイックスタートガイドで学べること
  • Google検索の仕組み
  • Googleにウェブサイトを表示する
  • 検索エンジン用にサイトを最適化する
  • Google検索のパフォーマンスを測定する
  • プロの検索エンジンコンサルタントに依頼する

Google検索の仕組み

前述した検索エンジンの仕組みと同様の内容です。検索エンジンの仕組みは、「クロール」→「インデックス登録」→「検索結果の表示(ランキング付け)」という3つの順序など。

Googleにウェブサイトを表示する

検索結果画面でWebサイト表示際に、Googleのクローラーがサイトを見落とすことを避けるための方法が解説されています。

  • 他社サイトからリンクをもらうことでクローラーが回りやすくする
  • Webサイトが特殊な技術を使っており、Googleのクロールを阻害していないかどうかをチェックする

SEO初心者の方は必ず覚えておきたい内容です。

検索エンジン用にサイトを最適化する

ここでは以下の6つのポイントが解説されています。

  • わかりやすい説明を記載する
  • 完全な情報を提供する
  • 話題性を考慮する
  • サイトを最新の状態に保つ
  • テキストを使用する
  • 紹介してもらう

上記にはSEO対策の本質が凝縮されています。
ユーザーが検索するキーワードに対して抜け漏れがないコンテンツを作り、最新の状態に保ちます。 そして、Googleが画像や動画を確実に読み取れるとは限らないのでテキストでコンテンツを作ります。 最後に、作成したコンテンツを他者から紹介してもらうこと(被リンク)でGoogleがページを発見・評価しやすくなります。

Google検索のパフォーマンスを測定する

インプレッション数(Googleの検索結果にあなたのWebサイトが表示された回数)や、検索結果でクリックされた数、各検索キーワードにおけるGoogle上の平均掲載順位の測定方法として、Googleが提供するSearch Consoleというツールが簡単に説明されています。

プロの検索エンジンコンサルタントに依頼する

最後に、プロの検索エンジンコンサルタントに依頼する方法(探し方、注意点)が説明されています。 SEOコンサルティング会社の検討をする際に、役に立つ内容です。

Googleは他にもSEOに関するガイドラインを公開しています。次のステップのガイドラインを見ていきましょう。

検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド

GoogleはSEOの初心者の方向けに、 検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドを提供しています。前述のSEOクイックスタートガイドの次のステップにあたります。

検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドによるSEOの定義

このガイドラインではWebサイトですべきことと、SEOについて以下のように述べられています。

ウェブサイトは利用者の便宜のために構築するべきであり、すべての最適化はユーザー エクスペリエンス向上のための調整である必要があります。検索エンジンもそうした利用者のひとつであり、他のユーザーがあなたのコンテンツを見つけるための手助けをしています。SEO は、検索エンジンがコンテンツを理解して他のユーザーに提示するのを助ける作業です。

サイトオーナーが行うSEO対策は、ユーザーのためになるWebサイトやコンテンツを作成することです。その作成方法がGoogleのガイドラインに沿っていれば、Googleはクロールしやすくなったり、インデックスをしやすくなるので、SEOに有効だということです。

10個のSEOガイドライン

検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドにおけるSEOガイドラインは以下の10個の項目があります。

10個のSEOガイドライン
  • Google がコンテンツを見つけられるようにする
  • クロール対象外のページを Google に指示する
  • Google(とユーザー)がコンテンツを理解できるようにする
  • Google 検索結果での表示を管理する
  • サイトの階層を整理する
  • コンテンツを最適化する
  • 画像を最適化する
  • サイトをモバイル フレンドリーにする
  • ウェブサイトを宣伝する
  • 検索のパフォーマンスとユーザーの行動を分析する

SEO対策・施策の6つの分野

さて、ここからはSEO対策の具体的な方法を解説します。SEO対策の主なパートは以下の6つがあります。

SEO対策・施策の分野
  • 内部要因対策(オンページSEO)
  • 外部要因対策(オフページSEO・被リンク対策)
  • コンテンツ作成(コンテンツSEO・記事制作)
  • 技術的な対策(テクニカルSEO)
  • ユーザーエクスペリエンスの対策
  • EATの対策(専門性・権威性・信頼性の向上)

まずは内部要因対策(オンページseo)からみていきましょう。

内部要因対策(オンページSEO)~サイト内部のSEO施策

内部要因対策:Googleとユーザーにわかりやすいページを作成することが重要
内部要因対策(オンページSEO)は、ユーザーにも検索エンジンにもWebサイトの内容を理解しやすいものにするサイト内部のSEO施策です。ここではSEOの初心者の方も知っておきたい代表的な内部要因対策を紹介します。

タイトルタグを最適化する

タイトルタグは、ページの内容を表すタグです。SEOへの影響が非常に大きい要素であり、内部要因対策の中でも最重要項目です。 タイトル次第でユーザーのクリック率が大きく変化するだけでなく、Googleなどの検索エンジンに対してページの内容を知らせる役割もあります。 タイトルタグのSEO対策では以下の項目を抑えておきましょう。

対策キーワードを含め、キーワードを冒頭(タイトルの左側)に入れる

タイトルタグにキーワードが入っていなければGoogleなどの検索エンジンはページの評価を行うことができません。また、対策キーワードを含める際はなるべく左側にキーワードを入れることをおすすめします。キーワードの挿入が1単語目である必要はありませんが、キーワードが後ろにいくほど、ユーザーも検索エンジンもそのキーワードは重要ではないと見なす可能性が高くなります。

検索ユーザーのニーズに沿ったタイトルを付ける

検索ユーザーは自分のほしい情報が得られると思うタイトルのみをクリックします。興味を惹きつけるユニークなタイトルにしましょう。

タイトルタグ作成の注意点

上記がタイトルタグの基本となりますが、一つ注意点があります。 検索ユーザーの気を引くために、本文に書かれていない内容やキーワードをタイトルタグに入れることは検索ユーザーを欺く行為であり、してはいけません。 SEO対策をする際は常にユーザーファーストを心掛けることが大切です。

メタディスクリプションを最適化する

メタディスクリプション(meta description)は、その記事の内容を120文字程度で表した概要文を表すhtmlの要素です。タイトルタグと同様、検索エンジンの検索結果に表示されることが多いため、ユーザーのクリック率を左右する大切なSEO要素です。メタディスクリプションを最適化する基本的な方法は、重要なキーワードを比較的冒頭に書きつつ、ページの概要を的確に表す内容にすることです。 更に詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

見出しタグ(h1〜h4タグ)を適切に設定する

見出しタグ(h1〜h4タグ)は、記事本文を構造的にコーディングし、ユーザーと検索エンジンの両方に対してコンテンツの階層構造を理解しやすくする役割があります。下記に詳しく解説いたします。

h1タグの設定方法

h1タグは各ページに1つのみを置くことがSEO対策で推奨されます。h1タグを2つ以上設置することも文法上は間違えではありませんが、サイトで伝えたい主旨が分散してしまうため、SEO対策上は一つに絞った方が良いというのが一般的です。また、タイトルタグと同様に対策するキーワードを含めましょう。

h2~h4タグの設定方法

h2以降の見出しタグにもSEO対策するキーワードを含めることが一般的ですが、無理に詰め込むことは推奨されません。 見出しタグにおけるSEO対策の方法をより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。

内部リンク対策を行う

内部リンク対策とは、グローバルナビゲーションやサイトマップなどのサイト内部のリンクを最適化する対策です。 グローバルナビゲーションとはWebサイトの上部にあるナビゲーションリンクです。

サイトマップとは、WEBサイト内のURLや更新日などの情報をまとめた一覧ページです。サイトマップには、Googleのクローラー向けのXMLサイトマップと、ユーザー向けのHTMLサイトマップの2つがあります。
サイトマップを作成することで、ユーザーの利便性が上がることはもちろん、Googleもページを巡回しやすくなり、インデックス登録がよりスピーディーになることが期待できます。

グローバルナビゲーション
内部リンク対策は、内部要因対策と同じく、少ない手間で無料でできるSEO対策なので、初心者の方にもおすすめの対策内容です。

外部要因対策(オフページSEO・被リンク対策)~サイト外のSEO施策

外部要因対策は、サイト外におけるSEO施策のこと。外部要因対策には、被リンク対策やソーシャルメディアの対策があります。

被リンクとは?

被リンクとは、自社サイトが第三者のサイトから受けるリンクのことで、他者サイトから評価されている証明になります。SEO評価において非常に重要な要素となります。

なぜ被リンクはSEOの評価指標なのか?

検索エンジン対策で被リンクが評価されるのは、Googleの検索エンジンの生い立ちから来ており、「優れた論文によく引用される論文は価値が高いはずだ」という考えからです。 つまり、被リンクは自然に引用されることで得ることが望ましく、関連分野の権威が運営するWebサイトからリンクされると高く評価されるということになります。

質の高い被リンクは獲得するには?

SEOにも有効な質の高い被リンクを獲得するにはどうすればよいのでしょうか?その答えは、ユーザーが紹介したくなるような質の高いコンテンツを発信し続けることに限ります。SEO対策の基本となる考え方の「ユーザーファーストを意識したコンテンツ作成」を心がけましょう。

コンテンツ作成(コンテンツSEO・記事制作)

コンテンツ作成のパートのイメージ画像

コンテンツの作成によるSEO対策のことを「コンテンツSEO」と言います。質の高いコンテンツを作成することはSEO対策の中でも特に重要であり、SEO対策に取り組み始めた初心者の方に最も力を入れることを推奨したい項目です。

ここでは実際にSEOに強いコンテンツや、作成するための基本的な方法をご紹介します。

質の高いコンテンツSEOとは?

SEOで評価されるコンテンツ作成の基本は、検索キーワードの背景にある検索者の意図(インサイト)を読み取り、その課題を解決するコンテンツを作成すること"です。

ユーザーの検索意図を無視して本質から逸れたSEO対策をするページは検索エンジンから低品質コンテンツと評価されることもあります。必ずユーザーの意図(インサイト)を大切にしましょう。

逆に質の悪いコンテンツとは自動生成されたページやあからさまなアフィリエイト目的のページが該当します。

検索ユーザーの意図を読み取る方法

ユーザーの検索意図を把握するには、上位表示を狙いたいキーワードにおける検索結果の少なくとも上位10サイトのページを隈なくチェックすることをおすすめします。
※可能であれば20サイトを見ておきたいところですが、SEO対策の初心者の方には5-10サイトのチェックがおすすめ。
どんな情報があるのか、文字数やキーワード比率はどれくらいかチェックすることで、そのキーワードにおけるユーザーの検索意図をある程度把握できるはずです。

ユーザーニーズを捉えたキーワード選定

ユーザーニーズが明確になったら、対策キーワードを決定しましょう。対策キーワードもコンテンツ作成において非常に重要です。

キーワードの選定方法を誤ると、いくら良い記事を書いても成果(コンバージョン)に繋がらないことや、コンテンツが全く上位表示してこないという悲惨な事態になりかねません。 SEO対策で評価されるキーワード選定の方法について、詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。

SEOコンテンツ作成の7つのコツ

最後にSEOで評価されるコンテンツ作成のコツをご紹介します。“Content is King(コンテンツがすべてだ)”と言われるように、SEO対策において質の高い良質なコンテンツ作成は最も重要な内部施策の1つです。

良質なコンテンツ作成の基本は、ユーザーファーストで作られた有益な内容であること、かつGoogleなどの検索エンジンがその内容を正しく認識できることです。
この重要なポイントを押さえることができれば、検索結果で上位表示しやすいSEOコンテンツの作成が可能となります。

SEOコンテンツ作成の7つのコツ
  1. ユーザーが求めているSEOコンテンツを提供する
  2. ユーザーを引き付け続けるライティングをする
  3. コンテンツの深堀りをしよう
  4. 適切なビジュアルをつけて理解しやすく
  5. SEOコンテンツに信頼性をもたせる
  6. 0次情報、1次情報を盛り込む
  7. 強調スニペットに載るようにSEOコンテンツを最適化する

ユーザーが求めているSEOコンテンツを提供する

ユーザーの悩みを解決し、ユーザーの検索目的を果たすためのコンテンツを作成します。そのために、次の3点「どんなユーザーが」「どんな悩みを抱えていて」「どうすればその悩みを解決できるのか」を検索キーワードから明確にして作成するSEOコンテンツの方向性を定めましょう。

ユーザーを引き付け続けるライティングをする

ユーザーの反応が良いコンテンツは上位表示しやすいです。ユーザーが読み進めたくなるように、「言いたいことをはっきりと」「ロジカルに書く」「理解しやすい表現にする」「読みやすい自然な文章構成」というポイントを心がけて文章を執筆しましょう。また、基本的に必要な文字数は明確になっておらず、ユーザーニーズを満たすことを意識しましょう。

コンテンツの深堀りをしよう

良質なSEOコンテンツはユーザーが持っている顕在化した悩み(ニーズ)を解決し、更に潜在的に欲しているもの(インサイト)を満たすものである必要があります。
基本はユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成することです。

適切なビジュアルをつけて理解しやすく

SEOコンテンツにおいてユーザーの理解を助けるビジュアルは非常に重要です。適切な画像やインフォグラフィックスがあるSEOコンテンツは、画像等がないSEOコンテンツより94%多くのビュー数があるというデータもあります。

SEOコンテンツに信頼性をもたせる

発信するSEOコンテンツは、その情報が信頼に値することを示すためにも、その道のプロまたは権威のある人が書いたものであることが理想的です。例えば、医療情報のSEOコンテンツであれば医者、法律関連のSEOコンテンツであれば弁護士が作成すると信頼性が高まります。

0次情報、1次情報を盛り込む

質の高いSEOコンテンツにするためには独自性が重要です。
独自性を高める方法としては、自分自身が体験した0次情報や体験した人から直接聞いた1次情報をSEOコンテンツに含めることなどが挙げられます。

強調スニペットに載るようにSEOコンテンツを最適化する

強調スニペットは音声検索に使われたり、8.6%ものクリック率があるなどSEO対策においても重要な項目なので、強調スニペットに載るようにSEOコンテンツの対策をしましょう(詳しくは後述)。

コンテンツの最適化は数あるSEO対策の中で最重要と言っても過言ではないので、上記の7つのコツはぜひ押さえておくことをお勧めします。

ここまでがSEOの初心者でも取り組みやすい内容になります。

技術的な対策(テクニカルSEO)

テクニカルSEOとは、Googleのガイドラインに準拠した、SEO内部対策の中でも「技術的に仕組みがはっきりしていて、実行可能な施策」のことです。

初心者におすすめの具体的な内部対策をいくつか以下にご紹介します。

SEOに効果的なURLを設定する

URLやドメイン名にもしっかりとSEO対策を施しておくことで、ページランクが向上したり、サイト価値を高めたりすることに役立ちます。詳しく知りたい方は下記ページをご覧ください。

サイトをモバイルに最適化する

Googleは、モバイルページを評価基準とすることを進めています。 モバイルへの最適化は正にSEO対策で必須となったので、以下の3ステップでしっかり対策しましょう。

モバイル化の方法
  1. ステップ1:モバイルとPCでコンテンツを一致させる
  2. ステップ2:レスポンシブデザインにする
  3. ステップ3:モバイルフレンドリーテストでチェックする

ページスピードを改善する

ページスピードとはコンテンツの読み込み速度や表示速度のこと。
ページスピードが遅いと、ユーザーの離脱を招くなどUXを著しく損い、SEO評価が低下する恐れがあります。
そのため、GoogleのPageSpeed Insightsなどのツールを使ってページを分析し、ページスピードの改善をしましょう。 ページスピードの改善項目は全部で34項目ありますが、そのうち以下の4項目は手軽に行えるものなのでぜひ改善させましょう。

ページスピードの改善策
  • 使用していないJavaScrips/CSSを削除する
  • 画像を最適化する
  • 画像の遅延読み込みを適用する
  • 第三者コードの使用を見直す

構造化データマークアップをする

構造化データマークアップとは、HTMLの情報が何を意味するのか、Googleのクローラーが理解できるように記述することです。正しく構造化データマークアップができていれば、リッチリザルトとして表示されるなどSEO対策でも効果的なので、設定可能な項目には日頃から構造化データを設定するようにしましょう。

ユーザーエクスペリエンス(UX)の対策とランクブレインを制する

ユーザーエクスペリエンスとは

ユーザーエクスペリエンスとはユーザーが得られる体験のことを指します。前述のようにgoogleはユーザーファーストを非常に重要視していることから、ユーザー体験が良いコンテンツはSEO評価される傾向にあります。
このユーザー体験を考慮したあるアルゴリズム要素として「ランクブレイン」があります。

GoogleはこのランクブレインがSEO評価の3番目に重要なランキングファクター(順位を決める要素)だと正式に証言しています。具体的には機械学習を使ったAI(人工知能)で、よりユーザーが求めているコンテンツを検索結果ページに表示する仕組みです。



ランクブレインが注目しているのは、次の2要素と言われています。

ランクブレインの要素
  • 滞在時間
  • クリック率(CTR)

①滞在時間

滞在時間とは、ユーザーがページに滞在している時間のこと。
滞在時間が長ければ長いほど、ユーザーはそのサイトやページのコンテンツを読み込んでいると言えるでしょう。(アメリカのSEOコンサルティングファーム、Searchmetricsの研究データによると、検索結果の1~10位の平均滞在時間は3分10秒。)
つまり、『滞在時間が長い=ユーザーが読み込んでいる』とGoogleは判断するため、ユーザーがしっかり読みたくなる高品質なSEOコンテンツを作ることがSEO対策のために重要なのです。

②クリック率(CTR)

クリック率とは検索結果画面に表示されたコンテンツをユーザーがクリックする割合を数値で表したもの。そもそも検索結果上でクリックされないとページは読まれないため、SEO評価を受けることがありません。

そのため、 クリック率を上げるためにまずはタイトルを工夫し、魅力的なものにする必要があります。
アメリカの調査会社SparkToroによると、2015年から自然検索によるクリック率は41.4%減少したと言います。これは、検索の最上部に表示される広告にクリックを持っていかれていたり、Googleの検索エンジンが自動生成する強調スニペット(フィーチャードスニペット)がユーザーの求めているものを提示することで、ユーザーが検索結果上で目的を果たしてしまうから。

つまり、これまでよりもタイトルを工夫し、幾度となくABテストを重ねていかないと、クリックを呼び込むのは難しくなるということです。たった数十文字のタイトル次第で検索順位が大きく変動する可能性があるので、工夫を重ねて、ユーザーが思わず読みたくなるタイトルにしましょう。

E-E-A-T(旧E-A-T)の対策

E-E-A-Tを高める
E-E-A-T(旧E-A-T)とは前述でも解説しましたが、E-E-A-TとはExperience(経験)、Expertise(専門性),Authoritativeness(権威性),Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取ったもの。SEO対策の中でも非常に重視された要素です。

では実際に、E-E-A-Tにはどのように対応すればいいのでしょうか。まずはそもそもE-E-A-Tとは何が評価されているのかを見ていきましょう。

E-E-A-Tでは何が評価されているのか?

General Guidelines ※品質評価ガイドライン Google品質評価ガイドラインで述べられているE-E-A-Tを翻訳すると以下のようになります。

  • Experience:コンテンツ作成者の製品などに関する経験(レビュー)
  • Expertise:コンテンツの作成者の専門性
  • Authoritativeness:コンテンツの作成者、コンテンツ自体、Webサイトの権威性
  • Trustworthiness:コンテンツの作成者、コンテンツ自体、Webサイトの信頼性

E-E-A-Tの4つ共にかかっているのは、コンテンツの作成者です。
上記のGoogleのガイドラインには、「ほとんどのウェブサイトには著者の情報、及びコンタクト情報が載っているべき」との記述も見られます。

Googleはそのコンテンツが誰によって書かれたかを重視し、その分野の記事を書くに相応しい専門家であることを望んでいると考えられます。

そして、Authoritativeness(権威性)とTrustworthiness(信頼性)では、メインコンテンツ自体に加えて、Webサイト(ドメイン)が評価の対象となっていることが分かります。
2023年以降の検索結果にco.jpの企業ドメインが多く上位表示していることもあり、このE-E-A-Tの影響が大きいことが見て取れます。

E-E-A-TのSEO対策はどのようにしたら良いか?

ここから考えられるSEO対策は以下の6つです。

E-E-A-TのSEO対策
  • 所在や連絡先を載せ、誰がコンテンツの内容とWebサイトの運営に責任を持っているのかを明らかにする
  • 専門家や権威に執筆を依頼し、著者情報を載せる
  • 社会的な存在感を高める事業活動と広報活動を行う
  • 網羅的かつ専門性の高い内容でコンテンツを作成する
  • エビデンスを引用をして信頼できるコンテンツを執筆する
  • プライバシーポリシーと利用規約を載せる
  • 実際に製品を利用したレビューまたは、使用者のレビューを載せる

E-E-A-Tのseo対策では、まずは、誰がコンテンツを書いていて、その内容に責任を持っているのかが重要視されます。
そのため、身元を明らかにすることや規約を載せることは必須となります。 そして、そのコンテンツの書き手や運営元が誰なのかが重視されるため、運営者が積極的に広報活動や事業活動に力を入れることで業界での影響力を高めることや、権威性と専門性の高い書き手に執筆を依頼することが重要になります。

コンテンツについては網羅的で専門性の高い内容を執筆し、エビデンスが必要な箇所には引用をし、引用元のリンクを掲載し、書籍や論文のように信頼できるコンテンツを目指すことがE-E-A-TのSEO対策では大切です。

今すぐに取り組みたい2023年最新のSEO対策

2023年のSEO対策も有効だと言われているのは、Googleのガイドラインに沿ったホワイトハットSEOです。 一昔前(2000年代)のSEO対策といえば、検索エンジンの仕組みやのGoogleのアルゴリズムの穴を突くようなブラックハットSEOが中心でした。

自作自演のリンクを増やすPBN(Private blog networks)や、キーワードを過剰に詰め込むキーワードスタッフィング、ユーザーと検索エンジンに見せるページを別にするクローキングなどが代表的なブラックハットSEOの手法です。

これらのブラックハットSEO対策は検索エンジンの性能が向上した2023年現在、ほとんど通用しません。またユーザーや検索エンジンを欺く行為なのでやらない方がいいです。

それでは、実際にどのようなSEO対策が必要とされているのか、海外のSEOでも有名なBacklinkoの記事も参考にしながら見ていきましょう。

  • 強調スニペット(フィーチャードスニペット)の最適化
  • モバイルファーストインデックス最適化
  • コアウェブバイタル
  • コンテンツのリライト
  • ボイスサーチ(音声検索)に最適化させる

強調スニペット(フィーチャードスニペット)の最適化

強調スニペット(フィーチャードスニペット)の最適化強調スニペットは、1位よりも上位に来ることから、ポジションゼロとも呼ばれています。強調スニペットに表示されることはSEO対策でも最重要になる項目の1つと言えます。 SEOツールの最大手であるSEMrushによると、全検索結果の11.3%には強調スニペットが出現するといいます。 ここでは、強調スニペットに表示されるための3ステップをご紹介いたします。

強調スニペットに表示されるための3ステップ
  1. 強調スニペットのチャンスを見つける
  2. スニペット用のコンテンツを用意する
  3. 他の強調スニペットにも最適化させる

ステップ1:強調スニペットのチャンスを見つける

SEO分析ツールを提供するAhrefsによれば、強調スニペットの99.58%は1~10位のページが表示されるとのこと。
検索結果の10位以内にランクインが必須なので、自サイトの中で上位表示しているキーワードを調べましょう。 自サイトのページで強調スニペットに表示される可能性があるキーワードを見つけるには、まず以下の2つをチェックします。

Ahrefsの使い方
  1. ページ上部の『サイトエクスプローラー』をクリック
  2. 検索窓に『ドメインを入力』して検索
  3. ページ左部欄の『オーガニックキーワード』をクリック
  4. 『順位1~10位』に設定
  5. 『SERP機能』をクリック
  6. 『Featured snippet』を含めるにチェック
  7. 『適用』をクリックして表示する

弊社のサイトで試してみると、254キーワード見つかりました。 被リンク分析ツールAhrefsの使用方法

ステップ2:強調スニペット用のコンテンツを用意する

強調スニペットに表示されるための、100~150字のパラグラフ(テキスト段落)を用意しましょう。 大手有料SEOツールのSEMrushが700万個もの強調スニペットを調査したところ、大多数の強調スニペットが英語では40~60単語だったといいます。その単語量を日本語に変換すると約100~150字。
実際にGoogle上で協調スニペットを調べてみると150字までで表示されています。 100~150字のパラグラフにすることで、強調スニペットに入りやすいコンテンツとなります。

ステップ3:他の強調スニペットにも最適化させる

主な強調スニペットのパターンには、上で紹介した「パラグラフ型」に加え、「リスト型」と「テーブル型(表)」の計3種類があります。

カナダのSEOコンサルティング会社であるSTAT Searchによると、 リスト型は例えば、『〇〇のレシピ』や『〇〇のやり方』などの順序などを示すタイプのもの。この場合は、h2やh3などのタグを正しく使ったり、htmlのリストタグを使うことで最適化が可能となります。

また、テーブル型の場合は、コンテンツ中のテーブルから引用されることが多いため、htmlのテーブルタグで表を作成するというのも重要です。 リスト型とテーブル型を合わせると約20%もあるので、強調スニペットに表示される方法を理解してSEOコンテンツを最適化しましょう。 *引用元:https://getstat.com/blog/featured-snippets/ 強調スニペットへの対応は2023年のSEO対策でも重要となります。

なお、以下のページで詳しくまとめましたのでしっかり対策していきましょう。

モバイルファーストインデックス最適化

モバイルファーストインデックス最適化
2018年の3月27日より、GoogleはページのSEO評価基準をPCページではなく“モバイルページ”に移行させています。

まだ対策をしていない方は早めに対策をしておくことをおすすめします。2023年のSEO対策では必須になります。

ここでは、WEBサイトをモバイルファーストインデックスに最適化するための3ステップを見ていきましょう。

モバイルファーストインデックスに最適化するための3ステップ
  1. モバイルとPCでコンテンツを一致させる
  2. レスポンシブデザインにする
  3. モバイルフレンドリーテストでチェックする

ステップ1:モバイルとPCでコンテンツを一致させる

モバイルファーストインデックスに最適化するのであれば、PC、モバイルページの両方に同じコンテンツを表示させましょう。

ユーザビリティを考慮して、モバイルページでのみアコーディオンでWEBコンテンツを隠しているサイトがあります。
Google Webmastersの公式ツイッターでも従来はOKだと言われていました。 しかし、最近の研究*によると、アコーディオンでコンテンツを隠しているサイトは、コンテンツを表示しているサイトよりも順位が低いことが分かっています。これはサイトによっても異なるので、SEO対策では公式の情報や他社が述べている情報に関わらず、自社サイトでもテストをしてみることが重要です。

原則は、モバイルとPCで表示させるコンテンツを一致させるところから対策しましょう。

*引用元:https://dejanseo.com.au/mobile-first-test/

ステップ2:レスポンシブデザインにする

ステップ2:レスポンシブデザインにする
モバイル、タブレット、PCで別にページを作るのではなく、レスポンシブデザインで対応しましょう。
レスポンシブデザインは、Googleが公式に推奨。SEO対策としても優れており、1コード(1ページ)で済むので管理も楽です。

ステップ3:モバイルフレンドリーテストでチェックする

あなたのサイトがモバイルフレンドリー(モバイルユーザーにとって使いやすい)かを確認するには、Googleが提供するツールであるSearch Consoleのモバイルフレンドリーテストを受けましょう。 問題がある箇所を教えてくれるため、最適なSEO対策が可能になります。

さらに、Search Consoleが提供している、Mobile Usabiliyも利用しましょう。サイトのどのページがモバイルフレンドリーでないかを教えてくれる上に、そのページの対応策も提示してくれますので、内容に沿って修正すればOKです。

コアウェブバイタル

コアウェブバイタルは、Googleが2020年に発表したWebページのユーザー体験(UX)に関する指標です。google検索セントラルブログによると2021年5月から検索ランキング決定の要素に組み込まれています。

※コアウェブバイタルへの対応は高度な技術が必要なことが多いため、SEOの初心者・中級者の方は、対応できる技術を持ったSEO上級者に依頼することが無難です。
Google 検索へのページ エクスペリエンスの導入時期 | Google 検索セントラル ブログ | Google Developers コアウェブバイタルには、以下の3つの指標があります。

コアウェブバイタル
  • LCP(Largest Contentful Paint)
  • FID(First Input Delay)
  • CLS(Cumlative Layout Shift)

LCPとは?

LCP(Largest Contentful Paint)は、直訳をすれば、「最大のコンテンツ描画」となります。

Webページを開いたときに、画面上にまず文字テキストが現れ、それから少し遅れて画像が表示された、という体験をしたことはないでしょうか。

このケースでは、Webページを開いたときに現れる「サイズが最も大きいコンテンツの要素」が画像だったということです。サイズが大きなファイルほど読み込みに長い時間がかかります。通常、最大のコンテンツの要素は、画像や動画であることが多いです。ファイルのサイズが大きいので。

画像や動画がファーストビューに存在しないときは、テキストコンテンツのブロックが最大のコンテンツになります。 ユーザーが開いたWebページを認識する時には、上記のような最も大きなコンテンツが表示されたところから、体験がスタートすることが多く、その表示が遅延することは体験が阻害されます。
2.5秒以内にこの要素が表示されるのであれば、体験は良好と評価されます。 LCPの数値の改善方法には主に以下の3つです。

LCPの数値
  • ファーストビューに設置する画像や動画のサイズをなるべく小さくすること
  • サーバーの反応速度を上げること
  • ページを読み込むことを阻害する要素を省くこと

注意点としては、画像や動画のサイズを小さくし過ぎて画像が粗くなるや、ページを読み込みを速くするために必要なCSSやjavascriptなどを削除することでユーザー体験を落としてしまったら本末転倒です。

LCPが速いに越したことはないのですが、まずは2.5秒を目指してSEO対策をしていきましょう。

FIDとは?

FID(First Input Delay)とは、直訳すると「最初の入力の遅延」です。 こちらが意味していることは、ユーザーがWebサイトに訪れて最初にページを操作した時に、画面が応答するまでの遅延時間のことです。

簡単に言えば、リンクのクリックとボタンのタップなどに対する応答速度です。ちなみにスクロールやズームはFIDの評価には含まれません。

例えば、「リンクをクリックしているのに中々反応しない・・・」でしたり、「検索ツールのボタンをクリックしているのに中々反応しないな・・・」という経験をしたことはないでしょうか?

もちろん、インターネット回線が速度が遅くて、上記の現象が発生することもあるのですが、インターネット回線は早いのに動かない時があります。その時にこのFIDの数値が良くないということになります。

このFIDが評価したいことはページの応答性です。リンクのクリックとボタンのタップは応答性との関連性が高い項目ですが、スクロールやズームはアニメーションとの相関性が高い項目であり、FIDで評価すべき対象ではありません。

では、なぜページに訪れて最初の操作における入力の遅延のみを評価するのか?これは、サイト訪問時にする初回のアクションへの応答の遅延は、ユーザーの第一印象に強い影響を与え、第一印象はサイト品質の判断や信頼性において最も重要な要素の一つだからです。 なお、FIDではアクションをしてから、100ミリ秒未満で応答するページが良好と評価されます。 FIDの数値の改善をする際の主な改善事項を3つ述べますと、以下があります。

FIDの改善事項
  • ボタンのタップなどの裏側で動くJavaScriptなどのコードの実行にかかる時間を短くすること
  • サーバーへのリクエスト数を少なくすることや転送サイズを小さくすること。サーバーへのリクエストの数や転送サイズが大きくなるほど遅くなります。
  • サードパーティのソースコード(外部のソースコード)の中で不要なものをなるべく削除すること。これらはサードパーティのサーバーへリクエストが送られるため、遅延が発生する可能性があります。

CLSとは?

CLS(Cumulative Layout Shift)とは、直訳すると「累積するレイアウトのシフト」です。 これは、ページ内における予期しないレイアウトの移動がどのくらいあるのか。その累積値ということです。

例えば、このようなことを経験したことはないでしょうか。「ページを開いたときに興味深いコンテンツへのリンクがあり、それをクリックしようとしたら、その上に広告が後から出現して、広告をクリックしてしまった。」
この時、広告が後から出現した分、コンテンツが下に移動したことになります。その移動の累積値(レイアウトシフトスコア)が0.1以下であれば良好と評価されます。 レイアウトシフトスコアは、インパクト係数×距離係数で算出されます。 係数の定義と計算方法は以下のリンクから見ることができます。

※細かい理論まで知りたい方にのみおすすめします。 https://web.dev/cls/ CLSの改善方法として代表的なものは以下になります。

CLSの改善方法
  • 画像や動画にsize属性を追加することで、後からコンテンツが上部に出現しないように予めスペース確保しておく
  • コンテンツの上部に広告や動画などのコンテンツが後から出現していないかを目視でチェックし、もし出現している場合は、コンテンツの位置を入れ替える
  • CSSのtransformプロパティを使用することでレイアウトシフトを起こさずに要素をアニメーション化する

コアウェブバイタルにどの程度取り組む必要があるか?

2023年時点のGoogleウェブマスター向け公式ブログでは、次のように明記されています。

ランキングでは、ページ エクスペリエンスの一部の要素が平均以下であっても、総合的に優れた情報を含むページが優先されます。優れたページ エクスペリエンスが関連性の高い優れたコンテンツに勝ることはありません。しかし、同様のコンテンツを含むページが複数ある場合は、ページ エクスペリエンスが検索ランキングで非常に重要になります。

より快適なウェブの実現に向けたページ エクスペリエンスの評価 | Google 検索セントラル ブログ | Google Developers
つまり、現状ではコンテンツの内容がSEO評価においては優先されるということです。
ただし、同じレベルのページが複数ある場合は、コアウェブバイタルの対策をきちんとやっているページの方が有利と考えられます。

まずはコンテンツの質を最大まで高めることを優先した方が良いということになりますが、Googleにコアウェブバイタルにおけるデータがたまれば、これが検索ユーザーの行動にどの程度の影響を与えるのかがGoogleとしても見えてきます。 ユーザーへの影響度が高いと判断されれば、SEOの要素として、より重要視されることになりますので、2023年の中では取り組んでおいた方が良いというのが当社の見解です。

いずれにせよ、LCP、FID、CLSが優れているサイトはユーザー体験が良く、SEO評価が高いサイトです。

コンテンツのリライト

これは2023年のSEO対策の大きなテーマになると当社では考えています。 昨今の検索エンジンでは、検索キーワードに対するユーザーの意図の分析がより進んでいます。キーワードを検索するユーザーの意図に合わせたコンテンツでなければユーザー満足度が最大化することはないので、検索順位にも影響が出てきます。 検索キーワードが持つ意図は年々変化するものなので、ページを一つ一つリライトしていくことが重要です。

リライトをする際の3つのポイント

SEO対策においてリライトをする際の主な進め方は3つあります。

リライトの3つのポイント
  • 情報が古くなり、現在から見ると誤りとなっている箇所を修正する。誤りでなくても、最新ではない箇所も修正する
  • Googleサジェスト(関連キーワード)を調べて、最新のユーザーの意図を掴み、その情報を付け足す
  • Googleの上位10ページを読み、最新のユーザーの意図を掴み、その情報を付け足す

①古くなったコンテンツを最新の内容にリライトする

まずは情報が古くなってしまい、現在において誤りが出てしまっている部分を修正する必要があります。また、誤りでなくても情報が最新でないなら更新をした方がいいです。
ここまではリライトの基本としてやらなければならないことの部類です。

②Googleサジェスト(関連キーワード)から最新のユーザー意図を掴み、リライトする

次に、SEO対策としてコンテンツをユーザーの意図に合わせてバージョンアップのリライトをするということです。Googleの検索窓でキーワードを入力して、キーワードの最後の文字の後ろを改めてクリックをするか、スペースを押しますと、関連ワードが出るGoogleサジェストという機能があります。 この時に出てくる関連キーワードは時と共に変化します。

ユーザーがよく検索しているキーワードなどを基にしてGoogleサジェストのキーワードは作られますので、ここから検索ユーザーの意図が分かってきます。 自社のコンテンツではまだ扱っていないテーマを見つけた場合は、そのテーマをコンテンツに入れ込むことがSEOにとって有効です。

③上位表示をしているサイトを調べて最新のユーザー意図を掴み、リライトする

SEO対策中のキーワードで検索をかけ、上位10位に表示されるページの中身を確認し、最新のテーマを探すという方法です。
上位表示しているページは、各検索キーワードでユーザーの意図を掴んでいる最新のページ群とも言えます。新しいテーマを見つけた場合、そのテーマにおいて自社が詳しいノウハウを持っていたり、独自の見解を述べることができるのであれば、そのテーマでのコンテンツを付け足すことはSEO対策において有効です。

SEO対策において取り組んでおきたいリライトの方法は以上です。

ボイスサーチ(音声検索)に最適化させる

ボイスサーチ(音声検索)に最適化させる

ボイスサーチ(音声検索)は日本では少々遅れていますが、余裕があれば前もって2023年にSEO対策しておいて損はない内容です。 英語圏の情報ですが、Google*によれば、10代55%、20代以上41%が毎日1回以上、ボイスサーチ(音声検索)を利用するといいます。さらに現在、モバイル検索の20%がボイスサーチだというのです。 *引用元:https://www.blog.google/products/search/omg-mobile-voice-survey-reveals-teens/ ここでは、ボイスサーチ最適化方法の3ステップをご紹介いたします。

ボイスサーチ最適化方法の3ステップ
  1. 検索結果の3位以内に入る
  2. 強調スニペットに表示させる
  3. コンテンツの中に質問と答えを用意する

ステップ1:検索結果の3位以内に入る

ボイスサーチに最適化するためには、SEO対策で検索結果の3位以内に入ることを目指しましょう。 Backlinkoの記事によれば、ボイスサーチが適応されるページのうち、約75%が1〜3位のページだといいます。そのため、音声検索で利用されるためにも、まずはSEO対策でより上位にランクインする必要があります。

ステップ2:強調スニペットに表示させる

前述した強調スニペットは、SEOにおけるポジションゼロとして重要なだけでなく、ボイスサーチに最適化するためにも欠かせない要素です。 Backlinkoの記事によれば、40%のボイスサーチの回答は強調スニペットからだといいます。そのため、上記で紹介した対策方法なども参考にして、コンテンツが強調スニペットに表示されるように対策をしましょう。

ステップ3:コンテンツの中に質問と答えを用意する

ボイスサーチに最適化させるには、検索語句に対する答えに加えて、質問自体もコンテンツ内に用意するべきです。
例えば、従来の検索では『留学 おすすめ 国』のように、単語で検索するものでしたが、ボイスサーチの場合は、より会話に近い形になります。この場合、『留学でおすすめの国はどこ?』というような質問になるでしょう。

実際に、上記の質問をGoogleにしてみると、以下の答えが返ってきました。(内容は英語です。) ボイスサーチに最適化させるには

ページ内を見てみると、答えに加え、質問も記載があります。 質問があったほうがボイスサーチに取り上げられやすいため、FAQなどをサイトに用意しておくのも良いです。

利用必須!基本のSEOチェックツール

SEO対策はここまで紹介した対策内容を実施して終わりではありません。作成した記事コンテンツやサイトの分析をSEOチェックツールを用いて行い、改善し続けることでSEO効果を最大化させることができます。

ここでは必須のSEO分析ツール2つと基本機能について紹介します。

Google Search Console(グーグルサーチコンソール)

グーグルサーチコンソールの例 Google Search Console(グーグルサーチコンソール)はGoogle検索(ユーザーが流入してくる前)のパフォーマンスを分析できるツールです。

Google Search Consoleで具体的にできること
  • Googleインデックスの登録リクエストを送る
  • インデックスに関するエラーをチェックする
  • Googleからペナルティを受けていないかチェックする
  • サイトマップを登録する
  • 検索クエリ(ユーザーが検索したキーワード)のチェックをする

Googleサーチコンソールの公式サイトはこちら

Google Analytics(グーグルアナリティクス)

グーグルアナリティクスによるアクセス解析
Google Analytics(グーグルアナリティクス)はサイトに流入したユーザーの属性や行動を分析できるツールです。Google Analyticsではかなり多くの分析をすることができますが、ここではSEO対策をする際に利用する分析機能に焦点を当てて紹介します。

Google Analyticsで具体的にできること
  • ユーザーの属性分析
    -性別、デバイスの種類などがわかる
  • 流入経路の分析
    -検索、SNS、広告など、どこから流入したかがわかる
  • コンバージョンのチェック
    -設定した目標に対して達成度合いを分析できる

グーグルアナリティクスで最も活用できるのは、3つ目のコンバージョンについての機能です。
各ページでのコンバージョン率や、ユーザーがどのページを経由してコンバージョンしたのかなど、ユーザーの動向を分析し、サイト改善に役立てましょう。

このように、SEO対策を行うには実施したパフォーマンスの計測をするためのツールや最速で検索結果上位を獲得するための効率化ツールを適切に使用することが求められます。
Googleアナリティクスの公式サイトはこちら

その他、SEO対策に取り組むならぜひ利用したいおすすめSEOツールをまとめたので、まだツールの導入をしていない方はぜひチェックしておきましょう。

SEO対策会社へ依頼・外注する場合の基礎知識

「SEO対策を企業に依頼・外注しようと思っている」という方は、SEO対策を外注する場合に知っておきたい基礎知識について見ていきましょう。

SEO対策を外注するといっても様々なパターンがありますが、ここでは一般的な3つの外注方法について紹介します。

成功報酬型

「1キーワードに対し成果がでたら料金を支払う」といった形で費用が発生するパターンです。成果がでなければ支払いがないというメリットはありますが、一時的な成果を出すために本質からずれたテクニックによったSEO対策を行う業者も存在します。 また、施策内容も枝葉のものが多くなる傾向にあるため、初心者の方でSEO知識が浅い方は、成功報酬型でのSEO対策の代行はあまりおすすめできない方法です。 費用相場:1キーワード=500~5,000円/日

SEOコンサルティング型

月額の固定費用を支払って、SEO対策のコンサルティングを行ってもらうパターンです。費用は比較的高額ですが、SEOの根本課題が明確になったり、会社内にノウハウを溜められるといった点を考えると費用対効果の高いSEO対策と言えます。 これからSEO対策を始める、またはSEO対策を独学で行っているけどなかなか効果の出ないという方は、コンサルティング会社に依頼するのがおすすめです。 費用相場:月10万~100万 ※サイト規模や依頼範囲による

業務委託型

ホームページの作成や記事制作の業務を委託するパターンです。Webサイトをこれから立ち上げる場合や、まずはコンテンツの量を確保したいという場合はこの業務委託型でSEO対策を依頼するのがおすすめです。

ただし、ホームページ制作会社の中には、SEO対策の知識があまりない会社も存在します。予め事例や実績、評判を確認した上で信頼できる業者に依頼しましょう。

費用相場: 1サイト:30~300万円程度 1記事:10,000~100,000円/文字単価やサイトジャンルによる*

記事制作を外注する場合、多くの場合は文字単価で費用が決定します。文字単価の相場はSEOの基礎知識のあるライターの場合2~3円、BtoB向けや法律知識、薬剤法の理解がいる記事など、専門性の高い記事を依頼する場合、文字単価が5円以上となることもあります。 価格の計算例) 5,000字、文字単価2円の場合:記事料金=5,000字×2円=10,000円+税 ここまでSEO対策の外注時の基礎知識について紹介しました。より詳しい費用などの情報やおすすめのSEO会社について知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。 SEO対策の費用や料金相場について見る

まとめ

このページではSEOの基礎知識と今すぐできるSEO施策を紹介してきました。内容を3点でまとめると以下です。

SEO対策のまとめ
  • SEO(検索エンジン最適化)対策の意味と、メリット・デメリット
  • SEO対策の基礎知識と対策ポイント
  • SEOツールの利用と、SEO対策会社への依頼・外注の基礎知識

以下の自分でできるSEO対策チェックリストをダウンロードし、SEO対策に取り組んでみましょう。SEOスペシャリスト企業の当社も使っているチェックリストですので、是非お役に立てば幸いです。