2021年6月にGoogleが実施したアップデートは、以下の3つです。
- コアアルゴリズムアップデート
- スパムアップデート(2回)
- ページエクスペリエンスアップデート
それぞれの具体的な内容を解説します。
この記事でわかること
2ヵ月にまたがるコアアルゴリズムアップデートの実施発表
Gogole SearchLiasonによる発表は、以下の内容となっています。
Later today, we are releasing a broad core update, as we do several times per year. It is called the June 2021 Core Update. Our guidance about such updates is here:https://t.co/e5ZQUA3RC6
This will be followed by the July 2021 Core update. Here’s more information about that…
— Google SearchLiaison (@searchliaison) June 2, 2021
本日、この後に年数回実施しているコアアップデートを実施します。名称はJune 2021 Core Updateです。
アップデートに関するガイドラインはこちらをご参照ください:Googleコアアップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと
これに続いてJuly 2021 Core Updateが実施されます。
今回、全てのアップデート内容の準備が間に合わないため、翌月2021年7月へ継続するコアアルゴリズムアップデートとなりました。
June 2021 Core Updateの内容
June 2021 Core Updateは、2021年6月2日から10日間をかけて実施されました。
Googleは、コアアルゴリズムアップデートの具体的な内容に関する発表は行っていません。
上記の発表に掲載されているGoogle検索セントラル内、「Googleコアアップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと」には、以下の記述があります。
一部のサイトでは、コア アップデート後に掲載順位が下がったり、逆に上がったりすることがあります。掲載順位が下がった場合はサイトを修正しようと思うかもしれませんが、間違った修正を行わないように注意してください。場合によっては、まったく修正の必要がないこともあります。
コアアルゴリズムアップデートの実施により、検索順位が動いたとしても焦って変更等の対策をするのではなく、アップデート完了後にどのような変更が行われたかを確認した上で対策を打つようにしましょう。
2021年6月のページエクスペリエンスアップデートに関する発表
Google Search Centralは、2021年6月15日からモバイルページに対し、ページエクスペリエンスアップデートを段階的に実施することを発表しました。
The page experience update is now slowly rolling out (Top Stories will begin using this new signal by Thursday). It will be complete by the end of August 2021. More here: https://t.co/kDwhhOYklK
— Google Search Central (@googlesearchc) June 15, 2021
ページエクスペリエンスアップデートをスタートさせました。2021年8月末には完了する予定です。
今回のこのアップデートに関しては、Google検索セントラルの「ページエクスペリエンスの更新に対応するための期間、ツール、詳細情報」をご参照ください。
ページエクスペリエンスアップデートとは?
今回実施されたページエクスペリエンスアップデートは、2021年6月15日から79日間をかけて実施されました。
上記の発表で紹介されている「ページエクスペリエンスの更新に対応するための期間、ツール、詳細情報」には、以下の記述があります。
ページエクスペリエンスの更新では、3 つのウェブに関する主な指標、LCP、FID、CLS(およびCLSに対するChromeの最近の修正)を含む、いくつかのページエクスペリエンスシグナルが考慮されます。
このページエクスペリエンスアップデートはモバイル向けのものであり、かねてより導入が見込まれていたコアウェブバイタルを満たす必要があります。
すなわち、LCP(Largest Contentful Paint、最大コンテンツ描画)FID(First Input Delay、初回入力遅延)、CLS(Cumulative Layout Shift、累積レイアウト変更)の3つの指標を高く保つことでより良い評価を得られます。
これらの指標は、PageSpeed Insightsを利用すれば無料で確認できます。
スマートフォンやタブレットからインターネットにアクセスするユーザーが、ストレスなく快適にWebページを閲覧できる環境を整えなければなりません。
LCP、FID、CLSの具体的な改善方法に関しては、PageSpeed Insightsに表示される問題点から確認することが可能です。コアウェブバイタルの数値が基準を満たしているかだけでなく、解決方法も併せて確認しましょう。
2021年6月に2回実施されたスパムアップデート
Google Search Liaisonは、2021年6月23日に以下のスパムアップデートの実施を発表しました。
As part of our regular work to improve results, we've released a spam update to our systems. You can learn more about our efforts to fight spam in this post:https://t.co/piCLhbZPkH
And this video below:https://t.co/xMYWm4HPze pic.twitter.com/83IL0EB9Lm
— Google SearchLiaison (@searchliaison) June 23, 2021
検索結果改善のため、スパムアップデートを実施しました。
Google検索セントラルの「2020年のGoogleの検索スパム対策」にてスパム対策に向けた努力をご理解いただけます。
さらに、以下の投稿が続いています。
This spam update will conclude today. A second one will follow next week. We'll add to this tweet thread when that happens.
We encourage sites to follow our best practices for Search: https://t.co/jK3ArQEuir
— Google SearchLiaison (@searchliaison) June 23, 2021
本日のこのスパムアップデートは、完了となります。2回目は、次週行う予定です。実施したらこのスレッドに追記します。
上記の通り、スパムアップデートは1週間遅れでさらにもう1度、実施されました。
2021年6月2度目のスパムアップデート
The second part of our spam update has has begun today, and it will also conclude later today, unless we share otherwise.
— Google SearchLiaison (@searchliaison) June 28, 2021
上記が2回目、2021年6月29日に実施されたスパムアップデートの実施および完了のお知らせです。
今回のスパムアップデートの内容とは
2021年6月に実施されたスパムアップデートのスケジュールは、以下となっています。
- 1回目:6月23日から23時間59分
- 2回目:6月28日から23時間59分
このスパムアップデートについて、Google検索セントラルにある「Google検索の基本事項」で以下のように言及しています。
スパムに関するポリシーには、ページまたはサイト全体の掲載順位が下がったり、Google 検索から完全に除外されたりする原因となる行動や手法が詳しく記載されています。ユーザーに最良のコンテンツやエクスペリエンスを提供することに重点を置き、Google の基本原則を守っているサイトは、Google 検索の検索結果で上位に表示される可能性が高くなります。
スパムアップデートの内容については公開されていませんが、Googleが定めている「スパムに関するポリシー」を遵守し、コンテンツ作成をすることが重要です。
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