2022年12月にGoogleが実施したアップデートは以下の2つです。
- ヘルプフルコンテンツアップデート
- リンクスパムアップデート
また、上記とは別に品質評価ガイドラインの更新も実施されたため、それぞれの内容を以下、詳しく解説します。
この記事でわかること
2022年12月に実施されたヘルプフルコンテンツアップデートとは?
Google Search Centralは、Dec 2022 helpful content updateを実施したことを発表しました。
The Dec. 2022 helpful content update was released Dec. 5, starting to become more visible today & will take about two weeks to fully roll out. It improves our classifier & works across content globally in all languages. Our help page explains more: https://t.co/MS7hbcBTsp
— Google Search Central (@googlesearchc) December 6, 2022
Dec 2022 helpful content updateを12月5日にリリース、完了までは約2週間ほどかかります。今回は全言語における分類化が強化されています。
Google検索セントラルの「Google検索のヘルプフルコンテンツシステムとウェブサイト」に詳細情報が記載されているのでご参照ください。
ヘルプフルコンテンツアップデートの概要と対策について
2022年8月に続いて実施された今回のヘルプフルコンテンツアップデートは、2022年12月5日から38日間をかけて実施されました。
Google検索セントラルでは、ヘルプフルコンテンツアップデートについて以下の記述があります。
有用ではないコンテンツ自体だけでなく、そうしたコンテンツを比較的多く含むと判断されたサイトにあるコンテンツも、ウェブ上の他のコンテンツを優先して表示すべきと判断されて、検索での掲載順位が下がります。
そのため、有用ではないコンテンツを削除することで、他のコンテンツのランキングが改善する場合があります。
ユーザーにとって有益なコンテンツが自社サイト内にあると悪影響を与えてしまうため、検索順位が下がってしまう可能性があることを指摘しています。
今回のヘルプフルコンテンツアップデートで順位が下がった場合、コンテンツを見直し、リライトをしたり、明らかに不要なコンテンツであれば削除したりするなどの対応が効果があると考えられます。
また、chatGPT3を利用してコンテンツを自動生成する場合、内容を読み返して重複している表現やユーザーにとって意味のない情報が含まれていないか、チェックしなければなりません。
上記、引用文に記載されているように質の低いコンテンツはWebサイト全体の検索順位を下げてしまうため、AIを利用してコンテンツ作成をする場合は十分注意しましょう。
2022年12月に実施されたリンクスパムアップデートとは?
Googleは、December 2022 link spam updateと呼ばれるアップデートを実施しました。
今回のリンクスパムアップデートは、Spambrainと呼ばれるAIを利用したリンクスパム防止策を本格的に導入することを知らせるものです。
これまでもSpambrainは導入されていましたが、2022年4月の公表、そして今回の本格的な導入の発表となっています。
Google検索セントラルの「2022年12月のリンクスパム対策アップデートのリリース(Google 検索)」に詳しい解説があるのでご参照ください。
リンクスパムアップデート後の対応策
今回のリンクスパムアップデートは、2022年12月14日から29日間をかけて実施されました。
上記にある通り、AIによる検知が発表されたことから、より正確にリンクを渡す側、受け取る側で不正だと判断されると被リンクを無効化され、それまで得ていた評価を失い、検索順位が下がります。
実は、SpamBrainそのものは2018年からすでに導入されていたものであり、2022年4月に公表されています。
今回のリンクスパムアップデートでは、さらにこのSpamBrainの精度がアップ、リンクの売買も検出できるようになっています。
これまでホワイトハットSEOを進め、リンクの購入などをしていなければアップデートの影響はありません。
被リンクは、あくまでナチュラルリンク(自社サイト内のコンテンツを外部サイトに認めてもらいリンクを貼ってもらうもの)の獲得を目指しましょう。
2022年12月に更新されたGoogleの品質評価ガイドラインについて
Google検索セントラルに、「品質評価ガイドラインの最新情報:E-A-TにExperienceのEを追加」が記載されています。
このたび、検索結果の評価を改善するために、E-A-TにE(経験)を追加しました。つまり、実際に製品を使用している、実際にその場所を訪問している、誰かが経験したことを伝えているなど、コンテンツにある程度の経験が織り込まれているかどうかも評価されます。状況によっては、そのトピックに関連して実体験をもつ人が作成したコンテンツが最も高く評価される場合もあります。
たとえば、確定申告書の正しい記入方法を知りたいときには、会計の専門家が作成したコンテンツを参照したいでしょう。一方で、確定申告ソフトの評価を知りたいのであれば、その種のサービスを体験した人たちが集まるフォーラムの議論など、別の情報を探すのではないでしょうか。
E-E-A-T(Double-E-A-T と呼んでも構いません)は、このたびリリースした最新の検索評価ガイドラインに追加されています。また、ガイドライン全体を通じて明確なガイダンスを提供し、人々の役に立つオリジナルのコンテンツであることの重要性を強調し、有益な情報はさまざまな形式でさまざまなソースから得られることを説明しています。
新しい品質評価ガイドラインへの対応方法
Googleはこれまで、コンテンツを作成する際に「E-A-T」を重視することを発表していました。E-A-Tとは、以下の頭文字を取ったものです。
- Expertise:専門性
- Authoritativeness:権威性
- Trustworthiness:信頼性
コンテンツに掲載されている情報について、専門知識を持っている、または権威のある人材が書いている、または監修していること、それからその情報の根拠となるデータを記載することで信頼性を得られているかが重要となっています。
それらの重要性は維持したまま、さらにExperience:経験を追加、記事内容で出てくる商材を実際に使ったことがあるか、場所であればそこに行ったことがあるか、などを重視する、というものです。
つまり、経験がないにもかかわらず、何かを評価したコンテンツは、信頼性に欠くことため評価を得られません。
これまでのE-A-T同様、Experience「経験」を加えた新しい「E-E-A-T」は、Webサイト運営時に重きを置いて対策を進めるべき内容と言えます。
Googleの品質評価ガイドラインには、「For example, which would you trust: a product review from someone who has personally used the product or a "review" by someone who has not?」(商品を使ったことがない人が書いたレビューと、実際に使った人による口コミ、どっちを信じますか?)という記述があります。
当然ながら、実際に使用したことがある人のレビューを信頼します。自社サイトで商品レビューを掲載させる場合は、実際に使用した上で率直な感想を記載しましょう。
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