WebマーケティングにおけるSEO対策の重要性

一般消費者のインターネットを通した情報収集や商品購入が増えている現在、Webマーケティングの重要性は高まるばかりです。

そんなWEBマーケティングにおける手法の中で注目されているのが「SEO対策」です。SEO対策は、自社が保有するWebサイトの検索順位を上げる取り組みを指します。

WEBマーケティングには、SEOだけでなく、その外にも色々な手法があります。このページでは、そんなWEBマーケティングの手法や、その中でなぜSEOが重要性なのかを解説します。

具体的に実施すべき施策についても解説しているので、自社サイトに当てはめて対策ができているか、チェックしてみましょう。

SEOはWEBマーケティング施策の1つにすぎない

SEO(検索エンジン最適化)は、実は数あるWebマーケティング施策の中の1つに過ぎません。ではなぜ、SEOには注目が集まり、多くの企業が対策に熱を入れているのでしょうか。

その理由は、大きな費用を割り当てなくても成果につながる可能性が高いからです。

SEOは、基本的にWEBサイトさえあれば、広告配信や予算の確保は不要です。また、自力でサイトの更新や運営を行えば、運用や更新の費用もかかりません。

他にも、最近では一般消費者の購入行動がインターネット上で完結するようになったことから、WEBサイトを保有する企業や店舗が増え、SEOが注目されていると言えます。

続いて、SEO以外のWebマーケティング施策を解説します。

SEO以外のWEBマーケティング施策

SEOとその他の資格を比較する

Webマーケティングには、SEO以外にどのような手法があるのでしょうか。SEOと合わせて検討すべきWebマーケティング手法を以下、ご紹介します。

Web広告

Web広告は、インターネット上にあるメディアに掲載する広告全般を指します。

テレビや新聞、雑誌などの広告とWEB広告の違いは、ターゲットを細かく絞り、成果を数字で確認できる点です。性別や年齢、配信地域、配信時間などを決めて広告を配信できるため、効率が良いだけでなく、広告の表示回数や広告から購入に至ったデータなどを集められます。

SEOは成果が出るまでに少なくとも半年、長ければ1年以上かかることも少なくありません。一方、Web広告は掲載させるとすぐにユーザーの目に止まり、アクセスが増加させられます。

ただし、Web広告には継続的な費用が必要であり、掲載に必要な費用を止めると広告が出なくなるため、アクセスが止まります。また、Web広告は専門知識、広告運用経験者が運用しなければ、広告費用が無駄にかさんでしまいます。

あらかじめ広告費用と、Web広告を運用したことのある経験者を用意でき、何より時間をかけずに成果を出したい企業にWeb広告はおすすめのWebマーケティング手法です。

SNS運用

Meta(Facebook)やInstagram、X(Twitter)、YoutubeなどのSNS運営もWebマーケティングの1つです。

SNSは簡単にアカウントを作ることができ、ファンを獲得できれば自社サイトへのアクセスも増え、購入者がリピーターになりやすい特徴があります。

ただし、SNSは誤った情報を投稿するなどした場合、炎上していまう危険をはらんでいます。SNS運営を行う場合は、常に炎上に対するリスクヘッジを行い、情報更新前に社内チェックを徹底的に行わなければなりません。

一度炎上してしまうと、最悪の場合、自社アカウントを閉鎖せざるをえなくなることもありえます。 Youtubeなどの動画の場合は、編集スキルが求められるためリソース確保に時間がかかることもあります。

SNSは、取り扱う商材との相性もあるので、あらかじめ自社分析を行った上で、どのチャンネルを利用するか検討した上で採択しましょう。

マーケティングオートメーション

SEOやWeb広告、SNSはWebマーケティングの中でも「集客」に関する手法です。

顧客によっては直接、商材購入や契約まで進む方もいらっしゃいますが、基本的にお問合せや資料請求などのコンバージョンから、成約に結び付ける課程が必要なことがほとんど。そこで登場するWebマーケティング手法が、マーケティングオートメーション(MA)です。

MAを利用すると、獲得した顧客情報をシステムで管理し、タイミングに合わせたメール送信などのフォローができます。顧客数が少ない間は必要ないですが、100件、1000件と増えてくると、時間やお金をかけて集めた顧客に十分なフォローができず、得られたであろう収益を失ってしまいかねません。

MAを導入し、メールマガジンなどの定期配信やウェビナー実施のお知らせを見込み顧客に届けることで成約率をアップできます。

ウェビナーの実施

企業が実施する商品説明会などのセミナーに参加するには、直接、会場に出向く必要がありました。しかし、今はインターネットを利用したウェビナーに自宅やお出かけ先から参加できるようになっています。

ウェビナーは、自社で取り扱う商材に興味を持つ顧客に、自社の強みや商材を利用するメリットを伝えることができ、顧客も匿名で参加できて抱えているお悩みや質問を担当者に投げかける絶好の機会になります。

ただし、ウェビナーを開催するには、担当するスタッフが専門知識を持ち、参加する顧客が安心、納得できるような経験や履歴を持っている必要があります。

ウェビナーを実施できるリソースが確保できるのであれば、成約率を向上させるためにも積極的にスケジュールを組むようにしましょう。

Landing Page Optimization(LPO)

Landing Page Optimization(LPO)の「LP(ランディングページ)」とは、検索結果やWeb広告、SNSからユーザーが最初に到着する自社サイト内のWebページを指します。

LPOは、SEOやWeb広告で自社サイトへアクセスしてくれたユーザーの離脱を防ぎ、コンバージョン率(CVR)を上げることが目的です。

SEO対策を進めて検索結果で上位表示されたり、Web広告が上手に運用できると、自社サイトへのアクセスを増やせます。しかし、アクセスしたユーザーが最初に見るランディングページの内容が、分かりやすく読み進めやすい内容でなければ、最初の部分さえ読んでもらえず離脱してしまいます。

SEOの場合、最初の見出し文でコンテンツにはどのようなことが書かれているかを端的に説明しつつ、ページを読み終えるとユーザーにどのような利益があるかを伝えて最後まで読み進めてもらえるようなランディングページ作りを心がけましょう。

また、ページ内の見出しにもキーワードや関連ワードを含め、ユーザーが求める情報がそこにあることを伝えます。さらに、ページ内に自社サイト内で重要なコンバージョンにつながるページへの導線としてリンクを貼ることで、ユーザーをコンバージョンに導きます。

LPO対策ができていなければ、Webマーケティングの集客に関する手法でアクセスを集めても、目標は達成されません。

また、ランディングページにはもう1つ、Web広告から流入したユーザーが到着するページの意味もあります。Web広告で紹介した内容を踏まえ、コンバージョンにつながるように自社や自社商材のメリットを詰め込み、結果につなげます。

Entry Form Optimization(EFO)

Entry Form Opimization(EFO)は、問い合わせや申し込みのフォームを改善する、Webマーケティング手法の中でもコンバージョンの最後の決め手となる施策です。

SEOやWeb広告でユーザーを集め、LPOでユーザーに自社サイト内を回遊してもらいながら、最後に目的となるお問合せやお申込みへ導き、コンバージョンを目指すのですが、肝心のお問合せやお申込み画面にある入力フォームが分かりにくいとユーザーは離脱してしまいます。

せっかくコンバージョンの一歩手前まで案内できていながら、EFO対策がなされていないことで最後の最後に台無しになるのは非常にもったいないです。 できるだけ簡潔に、最低限必要な情報をユーザーに入力してもらえるだけのフォームを作成し、CVRを改善しましょう。

SEOが注目されがちなWebマーケティング手法ですが、その他の種類と重要性、SEOとの違いをご紹介しました。 続いて、SEOの重要性について、解説します。

WebマーケティングにおけるSEO対策の重要性

Webマーケティングには、SEOだけでなく他の手法があることもご紹介しました。しかし、SEO対策は数あるWebマーケティング手法の中でも根幹にあたるものであり、他の手法と組み合わせながら継続的に施策を打ち続けなければ最高の結果に辿り着くのは難しいです。

Web広告やSNSの運用、ウェビナーの実施、LPOおよびEFOのいずれも自社サイトがあるからこそ価値が生まれる手法です。SEO、Search Engine Optimizationとは検索エンジン最適化という意味であり、検索エンジンが求める状態にホームページをカスタムすることであり、それは同時にユーザーにとっても分かりやすく、求めた情報が見つかりやすいものになることを意味します。

そうした検索エンジンにも、ユーザーにも求められるホームページになっていなければ、お金をかけてWeb広告で得たユーザーは離脱し、時間をかけて慎重に運営してきたSNSで獲得したファンもホームページへアクセスしてくれません。

ウェビナー開催を告知し、参加してくれたユーザーに有益な情報を伝え、自社や自社商材に興味を持ってくれても、ホームページのSEO対策が行われていなければ、競合他社サイトへ流れてしまう可能性さえあります。

また、ホームページは作ったらお終い、ではありません。情報は時間経過と共に変わり続けるものであり、検索エンジンも常にユーザーに役立つページを表示できるよう検索順位を決めるシステムのアップデートを実施しています。

ホームページを作ったばかりのときに、運よく検索結果で上位表示され、アクセス数を増やせても、ほったらかしにしてしまうと情報の変化や上記のアップデートによって順位を下げ、誰も見てくれなくなります。

他のWebマーケティング施策、Web広告やウェビナーも同じく、常にニーズに合わせて継続的に実施しなければなりませんが、こちらは予算、お金を用意しなければなりません。

一方でSEO対策は、担当者を決めてコンテンツの作成や更新を定期的に行うことで24時間、コストのかからない集客が可能です。

すべてのWebマーケティング手法を活かすためにも、SEO対策が重要であるということを知っておきましょう。

もし、そのSEO対策をしていないとどのようなことが起こるのでしょうか、次に解説します。

WEBマーケティングでSEO対策をしないとどうなる?

Webサイトを作りっぱなしで放置するとどうなる?

継続的な安定した集客とwebマーケティングの基本となるSEOは、Webマーケティングにおいて、必須の取り組みです。

Webサイトを作成したものの、SEO対策をしていない場合、多くの顧客を逃がしている可能性が高いです。

自社商材を分かりやすく説明したページを作り、関連するページを上位表示させ、インターネット上のユーザーを導くことができれば、これまでの営業活動などで得られなかった顧客や競合他社の商材との間で気持ちが揺れている顧客を獲得できます。

また、Webサイトは、インターネット上での自社の存在そのものです。企業を訪れる顧客の立場で考えたとき、入り口がボロボロ、社屋に入っても傷みがひどいと心象はあまり良くありません。

ユーザーが自社または自社商材の名称を知り、インターネット検索をかけ、表示されたリンクから自社サイトにアクセスした際、デザインが古く、自分が求める情報への導線が出来ていないとどうなるでしょうか。

せっかく興味を持ち、期待して自社や自社商材についてインターネット検索までしてくれた気持ちを裏切り、あまり良くない印象を与え、離脱することが予想できます。

自社サイトを運営するなら、常に最新情報を更新し、訪れたユーザーが快適に回遊できるようSEO対策を進めておくべきです。

これまで得られなかった顧客の獲得や自社で成約してもらえたはずの顧客を競合他社に獲られてしまわないよう、SEO対策をきっちり行いましょう。

SEO対策は「内部対策」と「外部対策」の大きく2つ

Webマーケティングにおける手法のうち、比較的お金がかからず、リソースも準備しやすいSEO。

実際にSEO対策を進めるには、大きく分けて2つ、「内部対策」と「外部対策」の対策を行います。

内部対策とは

SEOにおける内部対策とは、文字通りWebサイト内に実施する施策のことで、適切なHTMLタグの使用や必要ページの作成などが挙げられます。

内部対策例
  • 適切なHTMLタグの使用
  • メタディスクリプションの設定
  • noindexタグの設定
  • URL正規化
  • 内部リンク最適化
  • XMLサイトマップやパンくずリストの作成
  • robots.txtによるファイルへのアクセス管理
  • 構造化データのマークアップ

サイトを訪れるユーザーや、検索エンジンのクローラーが快適に巡回できるように導線を作ったり、インデックスさせたいファイルとそうでないファイルを管理することで、SEO効果を得ます。

内部対策は、SEOの基本であり、運営者自身がコントロールできるものなので、改善できる部分が見つかったら積極的に手を入れるべきです。

※内部施策系ページへのボタンリンクがあるとよい(なければ、ないでよいです)→内部リンク・CVに候補として「内部施策」というキーワードはあるが未作成

外部対策とは

SEOでの外部対策とは、外部サイトからのリンク(被リンク)を得るための施策を指します。

自社サイト内のことは自身で対応可能ですが、外部サイトが自社サイトへリンクを貼ってくれるか否かはコントロールできません。しかし、被リンクを得られるようなサイト作りを心がけることは可能です。

では、具体的にどのようなことを心がけるべきかというと、「独自性があり、ユーザーの役に立つ高品質なコンテンツを作り続けること」です。

外部サイトから参照したいと思われるようなページは、大前提としてユーザーの役に立つ情報である必要があります。また、インターネットで調べるとすぐに出てくるような情報ではなく、データなどに基づいた確かな情報で、自社サイトにしか掲載していないものでなければ被リンク獲得は難しいでしょう。

被リンクに関する注意点や重要性については以下のページで詳しく説明しているので、ぜひご一読ください。

WEBマーケティングを進める上でSEO対策は必須!

Webマーケティングにおいて、SEOばかりが注目されるのはなぜか、その重要性と対策しないことへのリスクを解説しました。

SEOは、Webサイトをもっているのであれば最低限やるべき取り組みです。最低限のSEOであれば、大きな費用をかけず、知見が完璧でなくても勉強しながら対策できるため、比較的着手しやすいメリットがあります。

ただし、重要なのは、webマーケティングの施策は、SEOだけでないことと、それ以外の施策を目的に応じて組み合わせることです。

これからwebマーケティングに注力しようとお考えの方は、まずは着手しやすいSEOの内部対策から実施することをおすすめします。