SERPs(サープス)とは、「Search Engine Result Pages」の略称で、GoogleやYahoo!などの「検索エンジンを使用した際に表示される検索結果ページ」を意味します。
SERPs(検索結果ページ)には、検索した語句に関するサイトのリンクではなく、地図や画像、動画、レシピなど様々な情報が表示されるため、表示される情報の種類や仕組み、対策方法を知ることで、サイトのアクセス数を伸ばすことが可能です。
このページでは、SERPsの基本的な概念や、パソコンとモバイルにおける違い、SERPsに表示される19項目について詳しく解説します。また、検索結果ページに自社サイトをより広く効果的に表示させるためのSERPsの対策方法もご紹介します。
SERPsの多様性とその重要性を理解し、効果的なSEO対策を進めていきましょう。
この記事でわかること
- 1 SERPs(Search Engine Result Pages)とは
- 2 SERPsに表示される19の項目
- 2.1 バーティカル検索
- 2.2 パーソナライズド検索
- 2.3 ユニバーサル検索
- 2.4 強調スニペット
- 2.5 Google翻訳
- 2.6 Google辞書ボックス
- 2.7 Googleアラート
- 2.8 Googleファイナンス(市場概況)
- 2.9 天気予報
- 2.10 SGE(Search Generative Experience)
- 2.11 ショッピング広告
- 2.12 求人情報
- 2.13 ナレッジパネル(ナレッジグラフ)
- 2.14 ニュースボックス
- 2.15 リスティング広告(検索連動型広告)
- 2.16 オーガニック検索(自然検索)
- 2.17 リッチスニペット
- 2.18 X(旧Twitter)
- 2.19 PAA(People Also Ask)
- 3 SERPsに表示される情報の決まり方
- 4 SEPRsがSEOへ与える影響
- 5 SERPsの対策方法
- 6 SERPsを理解し適切なSEO対策を進めよう
SERPs(Search Engine Result Pages)とは
SERPs(サープス)とは、正式名称を「Search Engine Result Pages」といい、日本語で「検索結果ページ」を指します。具体的には、GoolgeやYahoo!、Bingなどの検索エンジンに調べたいキーワードを入力し、検索した際に表示される画面のことです。
通常、SERPsには検索した語句に対する結果が表示されますが、検索した語句によってはWEB広告や地図、画像など、多様な情報が要素が表示されます。また、位置情報や検索履歴、デバイスなどに基づいてパーソナライズされた情報が、SERPsに表示されることもあります。
さらに、最近では、生成AIの技術の進歩に伴い、SGE(Search Generative Experience)という「生成AIを活用し、ユーザーの検索意図に合った複雑な回答を提供する新しい試み」がSERPsに新しい要素として追加されています。
このようにSERPsは、検索エンジンのアルゴリズムによって、ユーザーが入力した語句に最も関連性の高い情報を提供するように設計されているので、SERPsの構造や表示される要素を理解することで、より効果的にSEO対策を進めることが可能です。
パソコンとモバイルにおけるSERPsの違い
SERPsに表示される情報はほぼ同じですが、パソコンとスマホやタブレットなどのモバイル端末では、表示される情報のレイアウトに違いがあります。
パソコンは画面幅が広いことから、SEPRsではサイトのリンクや関連する質問、画像、ニュースなど多くの情報が画面全体に表示されるのに対し、モバイル端末の場合は、画面幅が狭く表示できる情報に限界があることから、画像やニュース、サイトリンクなどの情報は縦に連続して表示されます。
この表示の違いにより、パソコンとモバイル端末ではサイトリンクのクリック率にも違いが生じます。モバイル端末のSERPsでは、縦に情報が続きスクロールしなければ、サイトリンクにたどり着けないため、クリック率が低くなる傾向があります。
SERPsに表示される19の項目
ここからは、SERPsに表示される19の情報について、解説します。
バーティカル検索
1つ目は、バーティカル検索です。
バーティカル検索とは、特定のカテゴリやテーマに特化した検索を指します。具体的には、画像検索やニュース検索、ショッピング検索などがこれに該当し、ユーザーが特定の種類の情報を探す際に非常に役立ちます。
また、バーティカル検索は、より関連性の高い情報に絞ることが可能なため、ユーザーは探している情報に素早くアクセス可能です。
パーソナライズド検索
2つ目は、パーソナライズド検索です。
パーソナライズド検索とは、検索エンジンがユーザーの過去の検索履歴や位置情報、デバイス情報などのデータを活用して、個々のユーザーに最適化された検索結果を提供するものです。
例えば、ユーザーが「ニュース」と検索すると、そのユーザーの過去の検索履歴に基づいた情報が優先的に表示されます。これにより、ユーザーは一般的なニュースの中から自分が興味のある情報を得やすくなります。
このように、パーソナライズド検索はユーザーの興味や関心に基づいて結果をカスタマイズするため、より関連性の高い情報を得ることが可能です。
ユニバーサル検索
3つ目は、ユニバーサル検索です。
ユニバーサル検索とは、Googleが提供する多様な検索結果のことを指し、従来のサイトリンクだけでなく、画像や動画、ニュース、地図など、さまざまな形式のコンテンツが一つの検索結果ページに統合されて表示されます。
例えば、「沖縄 観光スポット」と検索すると、通常のWEBページのリストに加えて、地図に表示された観光スポットや関連する画像、チケット情報などが一緒に表示され、一度の検索で多角的な情報を得ることができます。
なお、ユニバーサル検索には、以下のような情報が表示されます。
- ニュース
- 画像
- 動画
- ショッピング
- ファイナンス
- フライト
- 地図
- 書籍
強調スニペット
4つ目は、強調スニペットです。
強調スニペットは、質問の意図を含むキーワードをユーザーが検索した際に、回答となる情報を検索結果の上部に表示させたものになります。具体的には、Webページ内にあるテキストの要約や箇条書き、表などが強調スニペットとして表示されます。
強調スニペットが表示されることで、ユーザーは検索結果からいずれかのWebページをクリックしなくても、知りたい情報を得ることができます。
なお、この強調スニペットに表示される情報は、WEBページ内にあるテキスト情報などを抜粋し表示させることから、ページ内に記載していない文章は強調スニペットとして情報は表示されません。
Google翻訳
5つ目は、Google翻訳です。
知らない外国語の単語を検索すると、SERPsにGoogle翻訳が表示され、日本語の意味を表示してくれます。また、発音記号や読み上げ機能もついているため、どのような発音をするのかもあわせて確認できます。
これにより、ユーザーはインターネット上の翻訳ツールを使うまでもなく、知らない外国語の単語を知ることが可能です。現在、Google翻訳は、多くの改善とアップデートを経て、現在では100以上の言語をサポートしています。
Google辞書ボックス
6つ目は、Google辞書ボックスです。
Google辞書は、普段見慣れない難解な言葉や漢字を検索した際に、その言葉の意味や読み方、使用例を表示してくれます。Google翻訳と似ていますが、Google Chromeに設定している表示言語によって、翻訳が表示されるか辞書が表示されるかが分かれています。
この機能により、ユーザーはWEBページを開かずともSERPs上で言葉の意味や使い方など、簡単な調べものができるようになりました。
Googleアラート
7つ目は、Googleアラートです。
Googleアラートは、ニュース速報や急上昇トピックに関係するキーワードを検索した際に表示されるもので、リアルタイムで変動する重要な情報が表示されます。 具体的には、地震などの自然災害や接近している台風や雨、気温に関する注意報などが表示されます。
このGoogleアラートは、位置情報に基づいた情報が表示されるため、ユーザーは周辺地域の情報をいち早く得ることが可能です。
Googleファイナンス(市場概況)
8つ目は、Googleファイナンスです。
Googleファイナンスは、企業名や市場に関連するキーワードを検索した際に、株式や債券、商品、為替市場など、さまざまな金融市場の情報が表示されます。また、市場に影響を与える最新のニュースや分析記事、財務データなども表示されるため、常に最新の状態を追跡し、投資判断をする際の参考にすることができます。
Googleファイナンスには、経済指標や中央銀行の政策変更、企業の決算発表など、重要なイベントがリアルタイムで反映されるため、迅速な対応が求められる投資家にとって大変便利です。
天気予報
9つ目は、天気予報です。
天気予報はそのままの意味の通り「今日の天気」や「都市名」を検索した際に、ユーザーの位置情報や入力した都市に関連する週間天気や気温、降水確率、風の強さなどの情報が表示されます。また、ユーザーの位置情報に基づいた気温の情報に関しては、調べた時間帯の気温などリアルタイムな情報を確認可能です。
SGE(Search Generative Experience)
10個目は、SGE(Search Generative Experience)です。
SGEは、「生成AIによる検索体験(Search Generative Experience)」を意味し、Googleが開発を進めている新しい取り組みになります。具体的には、検索エンジンにインデックスされたWEBページの情報を元に、生成AIが検索クエリの意味を理解し、その回答をSERPsの最上部に自動生成して表示させるものです。
現在、SGEは試験的にGoogleが提供している機能で、Search Labsと呼ばれる実験プログラムから導入できます。
ショッピング広告
11個目は、ショッピング広告です。
ショッピング広告は、検索エンジンの検索結果ページ(SERPs)に商品情報を直接表示する形式の広告で、検索したキーワードに連動した商品の画像や価格、販売者名などの情報が表示されます。
これらの広告は、通常、検索結果の上部や右側に配置され、テキスト広告に比べて目立ちやすい位置にあります。これにより、ユーザーの視線を引きつけやすく、特定の商品を探しているユーザーにとって非常に便利です。
求人情報
12個目は、求人情報です。
SERPsにおける求人情報は、「職種+就職」あるいは「職種+転職」のような特定のキーワードで検索した際に表示されるもので、マイナビやdodaなどのキャリアサイトから直接提供された情報が表示されます。
また、Googleはより詳しい情報をユーザーに提供するため、福利厚生や契約の種類、健康保険など、詳細な情報を求人情報から自動的に識別し、表示させることもあります。
なお、ここに表示される求人情報はGoogleしごと検索によるものとなっており、Googleに登録するか、サードパーティに登録しているとSERPs上に求人情報を表示できます。
ナレッジパネル(ナレッジグラフ)
13個目は、ナレッジパネル(ナレッジグラフ)です。
ナレッジパネルとは、特定の人物や場所、組織、イベント、または概念について検索したときに、検索クエリに関連する情報がまとまった情報ボックスを指します。通常、パソコンでは検索結果の右側、モバイルデバイスでは検索結果の上部に表示ます。
ナレッジパネルに表示される情報は、Googleのナレッジグラフというデータベースに基づいており、Web上の信頼性の高い情報源からデータを収集し、関連する情報を構造化して提供します。
例えば、有名な人物のナレッジパネルには、その人物の写真、短いバイオグラフィー、生年月日、職業、関連するソーシャルメディアリンクなどが含まれます。同様に、企業のナレッジパネルには、会社のロゴ、簡単な説明、所在地、連絡先情報、関連するウェブサイトリンクなどが表示されます。
ニュースボックス
14個目は、ニュースボックスです。
ニュースボックスは、最新の出来事や事件などのニュース性の高いトピックに関連するキーワードを検索した際に表示されるもので、複数のニュースソースから集められた記事をリスト形式で表示します。特に、政治やスポーツ、エンターテインメントなどの分野で、ニュースボックスがよく見られます。
ニュースボックスに表示される記事は、Googleニュースに登録された信頼性の高いニュースサイトから選ばれるため、ユーザーは信頼性の高い情報源から最新のニュースを得ることが可能です。
リスティング広告(検索連動型広告)
15個目は、リスティング広告です。
リスティング広告は、検索連動型広告とも呼ばれているWEB広告の1つで、検索エンジンの結果ページ(SERPs)の最上部や最下部に表示される有料の広告枠を指します。また、リスティング広告の上には「スポンサー」という文字が入ります。
リスティング広告(検索連動型広告)は、ユーザーが特定のキーワードを検索した際に、そのキーワードに関連する広告が表示される仕組みとなっています。
リスティング広告では、タイトルや説明文を自由に設定できるだけでなく、広告を表示させるターゲット(年齢や性別、地域、時間帯)などを細かく設定可能です。そのため、より効果的にターゲットとしているユーザーにアプローチすることができます。
オーガニック検索(自然検索)
16個目は、オーガニック検索(自然検索)です。
オーガニック検索(自然検索)は、ユーザーが検索エンジンにキーワードを入力した際に表示される、広告ではない検索結果のことを指し、検索エンジンのアルゴリズムによって、関連性や信頼性、コンテンツの質などの多くの要因を基に評価され、順位付けされています。
ユーザーは一般的に、広告よりもオーガニック検索の結果を信頼する傾向があるため、クリック率が高くなります。また、一度上位に表示されると、長期間にわたり安定したトラフィックを得ることが可能です。
リッチスニペット
17個目は、リッチスニペットです。
リッチスニペットとは、検索結果ページ(SERPs)に表示される青いWEBページのリンクと短い説明文の形式に加えて、特別な情報を含む検索結果のことを指します。具体的には、評価の星や価格情報、レビューの要約、レシピの調理時間やカロリー、イベントの日付などが表示されます。
リッチスニペットが表示されることで、ユーザーの目を引きやすくなり、結果としてWEBサイトのトラフィックを増加させる効果があります。
なお、リッチスニペットとして情報を表示させるには、検索エンジンにWebページの情報を明確に伝えるために構造化データをマークアップする必要があります。ただし、必ずしも表示させることができるものではありません。
X(旧Twitter)
18個目は、X(旧Twitter)です。
X(旧Twitter)は、ユーザーが特定のキーワードで検索を行った際に、Xのツイートやプロフィールページが検索結果に表示されるもので、適切なハッシュタグやキーワードを使用することで、特定のトピックに関連する検索結果が表示されやすくなります。
なお、「#(ハッシュタグ)」をキーワードの頭に入れることで、Xのツイートに絞った検索ページ(SERPs)にすることが可能です。
PAA(People Also Ask)
19個目は、PAA(People Also Ask)です。
PAA(People Also Ask)は、ユーザーが検索したキーワードに関連する質問とその回答が表示されるボックスで、「関連する質問」に該当します。また、通常、検索結果の上部または中間に表示され、ユーザーが質問をクリックすると、関連する回答が展開されると同時に、新たな関連質問が追加される特徴があります。
ユーザーは、PAAから自分では気づかなかった疑問点や情報を得ることができ、抱えている悩みの問題点や解決方法を見つけることが可能です。
SERPsに表示される情報の決まり方
ここでは、SERPsに表示される情報の決まり方について解説します。
地図や広告、Xのツイートなど、特定のサービスを使用していると表示される情報もありますが、基本は「クローリング」、「インデックス」、「ランキング」の3つのプロセスによって、SERPsの情報が決まります。
クローリング
1つ目のプロセスは、クローリングです。
まず、検索エンジンはクローラーと呼ばれるロボットを使い、インターネット上にあるWEBページに訪問し、ページの内容やリンク構造、メタデータなどの情報を収集します。これをクローリングといいます。
検索エンジンは、このクローリングにより、どのページがどのような情報を持っているのかを理解することができます。また、クローリングが完了すると、次のステップであるインデックスに進みます。
しかし、クローリングの段階で情報が適切に収集されなければ、このプロセス以降のインデックスやランキングに影響を及ぼし、SERPsにWEBページが表示されないこともあります。
なお、クローリングの頻度や範囲はWEBサイトの重要性や更新頻度によって異なり、高頻度で更新されるニュースサイトや人気のブログは、より頻繁にクローリングされるのに対し、更新が少ないサイトやトラフィックが少ないサイトは、クローリングの頻度が低くなることがあります。
インデックス
2つ目のプロセスは、インデックスです。
インデックスとは、検索エンジンがWEBページの内容を理解し、データベースに保存するプロセスを指します。クローリングによって収集された情報は、検索エンジンのアルゴリズムによって解析され、適切なカテゴリやキーワードに基づいて整理および格納されます。
このインデックスの段階では、ページのタイトルやメタディスクリプション、見出し、本文の内容、画像のAltテキスト、内部リンクや外部リンクの質など、様々な要素から信頼性や専門性、関連性などが評価されます。
なお、検索エンジンは、ユーザーが特定のキーワードで検索を行った際に、インデックスされたデータベースから最も関連性の高い結果を表示させるため、インデックスに正確かつ効果的に登録されることが、検索結果で上位に表示されるための重要なステップです。
ランキング
3つ目のプロセスは、ランキングです。
検索エンジンがインデックスされた情報を元に、どのページをどの順序で表示するかを決定するプロセスがランキングです。このランキングでは、検索エンジンがユーザーのクエリに対して最も関連性が高いと判断したページを上位に表示するためのもので、数多くの要因によって影響を受けます。
具体的には、コンテンツの質やキーワードの使用、被リンクの質と量、ユーザーのエンゲージメント、WEBサイトのモバイルフレンドリネス、ページの読み込み速度など、数多くの要素があります。
ただし、ランキングは検索エンジンのアルゴリズムの更新やWEBサイトの変更によって常に変動するため、その時期や状況に合わせて、適宜サイトを修正することが重要です。
SEPRsがSEOへ与える影響
ナレッジパネルやショッピング広告、強調スニペットなど、SERPsに表示される様々な情報は、いずれもユーザーの利便性を高める機能ですが、ゼロクリックサーチにつながる可能性が高いです。
ゼロクリックサーチとは、検索エンジンの結果ページ(SERPs)において、ユーザーが検索結果をクリックせずに必要な情報を得る現象を指し、WEBサイトへのアクセスを減少させる可能性があります。
ゼロクリックサーチが増えると、検索結果ページ上でユーザーの検索行動が完結してしまうため、WEBサイトへの訪問者が減少する可能性があり、特に広告収入やアフィリエイト収入に依存しているサイトにとっては、収益の低下が懸念されます。
また、SEO対策における競争の激化も考えられます。ユーザーがWEBページをクリックしないゼロクリックサーチでは、SERPs上で自社サイトやサービス情報を表示させることが重要なため、強調スニペットやGoogleマップで上位ポジションを獲得するべく、高度なSEO戦略と対策が必要となります。
このように、SERPsに多種多様な情報が表示され便利になると同時に、アクセス数の減少や競争の激化が予想されます。また、様々な検索結果に対応するべく各企業のSEO対策もより複雑かつ多くの対応が必要です。
SERPsの対策方法
進化するSERPsとゼロクリックリサーチに対し、ユーザーのアクセス数を増やすには対策が必要です。
ここでは、現在のSERPsに沿った具体的な3つの対策方法を紹介します。
質の高いコンテンツの作成
1つ目は、質の高いコンテンツの作成です。
質の高いコンテンツとは、単に情報を提供するだけでなく、ユーザーのニーズや検索意図に応えるものであり、さらに検索エンジンが理解しやすい内容のコンテンツを指します。
具体的には、ユーザーのニーズと検索意図を理解し、それに応える情報を提供することや、他のサイトのコピーではなく、自分自身の視点や経験に基づいた独自の内容を提供することが質の高いコンテンツといえます。
また、タイトルタグや見出しタグ(H2やH3)、altタグなどのHTMLタグを正しく設定し、内部リンクを最適化することが、検索エンジンにとって質の高いコンテンツとして評価されます。
検索エンジンは、ユーザーのニーズや検索意図に合致したコンテンツを高く評価し、検索結果ページで上位に表示させるため、高品質なコンテンツを作成することが、結果的にSEO対策につながります。
高品質な記事のライティング方法は『SEOライティングとは?基礎知識や意識すべき8つのポイント』にまとめているので、ぜひ、ご一読ください。
ロングテールキーワード対策
2つ目は、ロングテールキーワードの対策です。
ロングテールキーワードとは、「SEO対策 おすすめ ツール 無料」のように、複数のキーワードを組み合わせたものが多く、月間検索ボリュームが1,000未満のキーワードを指します。
例えば、「SEO」だと月間検索ボリュームが49,500であるのに対し、「SEO対策 初心者」になると390になります。
ロングテールキーワードは、月間検索ボリュームが少ないため上位表示されてもアクセス数の増加は望めないものの、対策を行うライバルも減るため、SERPsで上位表示させやすい特徴があります。
また、多くのロングテールキーワードで、Webページを上位表示させることができると、サイト全体の評価が底上げされるため、結果として検索ボリュームの多いミドルキーワードやビッグキーワードで上位表示を狙えるようになります。
その他にも、ロングテールキーワードの1つ1つは月間検索ボリュームが少なくても、複数のロングテールキーワードで上位表示できれば、Webサイトへのアクセス数を増加させることにつながります。
構造化データのマークアップ
3つ目は、構造化データのマークアップです。
構造化データとは、検索エンジンにWebページの情報を伝えるためのもので、イベント情報や価格情報、レビューなどのリッチスニペットが表示されやすくなる特徴があります。
具体的には、schema.orgというサイト内に紹介されている記述方法を参照して、WEBページの特定の要素(例:製品、レビュー、イベントなど)をマークアップすることで、検索エンジンにそのコンテンツの情報を伝えることが可能です。
ただし、構造化データのマークアップを行っても、必ずしもリッチスニペットなどが表示されるわけではありません。あくまでも、検索エンジンが情報を理解するための手助けになる程度とご留意ください。
構造化データのマークアップやその方法については、『構造化データとは?メリットやマークアップ方法について解説』に詳しく情報をまとめているので、ご一読ください。
SERPsを理解し適切なSEO対策を進めよう
SERPsでは、オーガニック検索結果やリスティング広告、強調スニペット、ローカルパック、画像、動画、ニュースなど多岐にわたる情報が表示されます。これらの情報は、ユーザーの検索意図に応じて動的に変化し、特定のキーワードやフレーズに基づいて表示される項目が異なります。
最近では、強調スニペットやSGE、パーソナライズド検索によって、検索結果ページでユーザーの検索行動が完結するゼロクリックサーチが増えているため、WEBサイトには様々なSERPsの対策が求められています。
SERPsの対策方法でもお伝えしましたが、質の高いコンテンツの作成やロングテールキーワードの対策、構造化データのマークアップにより、検索結果ページにおける露出を高めアクセスの増加が可能です。
特にSEO対策においては、ユーザーのニーズを満たすことが最も重要なため、ユーザーの満足度を高めることができれば、自然とSERPsでの順位も上がり、持続的な成功を収めることができます。
以下のページでは、SEO対策の基本やトレンド、全体的な対策について解説していますので、ぜひ一緒にご確認ください。