Webマーケティングとは?

Webマーケティングとは、インターネット上のメディアを使った集客や販売、購入後の顧客からの口コミ獲得までの一貫したマーケティング活動を指します。

インターネット上で事業を展開し、収益を得るには、どのようなWebマーケティングが必要なのか、このページで分かりやすく解説します。

最後までお読みいただければ、Webマーケティングの基礎からSEO対策、Web広告やその他の様々な手法の中から、自社にとって最適なものを選ぶコツが分かります。

すでにWebマーケティングを試してはいるものの、成果につながらずお悩みの方に、問題点を見つける方法や改善策も紹介しているので、ぜひ、ご一読ください。

記事の監修者
株式会社EXIDEA 代表取締役社長
小川 卓真
SEO歴18年。2006年にSEOツールの開発企業を共同創業して以来、SEOを軸にデジタルマーケティングに従事。2013年に「株式会社EXIDEA」を設立。現在はEXIDEAの代表取締役社長として、Webメディア事業、マーケティングDX事業、SEOライティングツール「EmmaTools」の事業に携わる。
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この記事でわかること

Webマーケティングとは?

Webマーケティングとは、文字通り、自社で取り扱う商材のブランディングや販売促進、いわゆるマーケティングをインターネット上で行うことを言います。

以下の項目に当てはまるすべてのものがWebマーケティングに該当します。

Webマーケティングに該当するもの
  • WebサイトやSNSなどのWebメディアを駆使した集客やブランディング
  • オンラインでの接客や販売の実施
  • 購入や契約に至った顧客の満足度の向上および口コミを使ったリピーターの獲得

Webマーケティングの施策には、自社で取り扱う商材の関係する情報をWebサイトで発信し、ユーザーに見てもらうためのSEO対策やX(旧Twitter)やFacebook、Instagram、Youtubeなどに掲載するWeb広告などが挙げられます。

また、それらの情報から商材の購入を決めた顧客は、インターネット上の店舗にアクセスしてクリックするだけで、簡単に商材が自宅まで届けられます。

そうして実際に商材を購入した顧客は、使用感や満足度を口コミとして投稿、その情報が購入を検討しているその他の顧客の購入を後押ししてくれます。

つまり、顧客はインターネット上で情報を集め、店舗まで出かけるまでもなくオンラインで購入し、手に入れた商材を使い、その良し悪しを発信できるようになっています。

このように、インターネットの普及によって変化した購入に至るまでの顧客の動向を把握、分析し、最適な施策を打つことがWebマーケティングの基本となります。

Webマーケティングが重要である5つの理由

なぜ今、Webマーケティングが重要なのでしょうか。その5つの理由を以下、紹介します。

誰でも簡単にインターネットで情報を得られるようになった

1つ目は、誰でも簡単にインターネットで情報を得られるようになったためです。

インターネットが普及する前まで、雑誌や新聞、テレビなどの広告媒体に高額な宣伝費を支払うことで、自社や取り扱う商材に関する情報を発信していました。しかし、今やオフィスや自宅のパソコンだけでなく、出掛けた先でもスマホやタブレットなどのモバイル端末を使い、誰でもどこでもインターネットを使って情報を自由に得られるようになりました。

インターネット上で発信できるWebサイトやSNS、Web広告などの中から最適なWebマーケティング手法を選ぶことができれば、最も効果的な成果を獲得することができます。

広告宣伝費を大幅にカットして新しい情報をすぐに発信できる

2つ目は、広告宣伝費を大幅にカットして新しい情報をすぐに発信できるためです。

先に挙げたように、雑誌や新聞、テレビなどの広告宣伝費用は非常に高額で、予算を捻出できなければ、広告を出すことはできません。しかし、Webマーケティングには、高額な広告宣伝費用を用意せずとも、顧客に届けたい情報を発信できる手法がいくつもあります。

その例の1つがWebサイトの運営とSNS対策です。インターネット上の住所であるドメインの取得と、Webサイトのデータを保存しておくサーバーを用意し、SEO対策を行うスタッフの確保にはあらかじめお金がかかるものの、広告費用に比べれば予算を大きく抑えることができます。

また、運営するWebサイトはオウンドメディアであるため、発信したい情報をいつでも掲載できます。新商品の発売に合わせた、スピーディーな情報発信も可能になります。

ターゲットに向けたピンポイントなアプローチができる

3つ目は、ターゲットに向けたピンポイントなアプローチができるためです。

自社で取り扱う商材は、対象となる年齢や性別がある程度、決まっているはずです。例えば、10代から20代の女性向けの化粧品に関する情報を、30代から40代の男性に届けても購入してもらえる可能性はかなり低くなります。

Webマーケティングでは、このようなターゲットの決まっている商材を、ピンポイントで対象となる顧客に届けることができます。

例えば、Web広告の場合、表示させる対象を年齢や性別、職業が居住地、さらに趣味や関心を絞ることが可能です。

このように、Webマーケティングでは、見てもらえれば購入につながりそうなターゲットに絞り込み、ピンポイントでアプローチすることができます。

アクセス数やコンバージョン率をデータ化することで改善点を見つけることができる

4つ目は、アクセス数やコンバージョン率をデータ化することで改善点を見つけることができるためです。

Webマーケティングは、インターネット上にあるWebサイトやSNSなどで実施します。これらのWebメディアは、どのくらいのユーザーがアクセスしたか、その中からどのくらいのコンバージョン(成約)が発生したか、データで確認することができます。

アクセスしたのにコンバージョンしないまま離脱してしまったのはなぜか、コンバージョンにつながる問い合わせページまで進んでも顧客情報を入力する途中で止めてしまった理由などを調べることで、改善点が見つかります。

このように、Webマーケティングでは、実施した施策の効果測定や分析ができ、改善しながら、最善策を見つけ出すことができます。

国内だけでなく海外の顧客獲得にもつながる可能性がある

5つ目は、国内だけでなく海外の顧客獲得にもつながる可能性があるためです。

Webマーケティングの対象となるターゲットは、日本国内に限定する必要がありません。商材が海外の顧客にも通じるものであれば、英語など他の言語で情報を発信することで、顧客の幅を広げることができます。

例えば、日本のインバウンド事業などはすでにWebマーケティングに取り組み、世界各国からの旅行客を獲得しています。

Webマーケティングの必要性とデジタルマーケティングとの違い

Webマーケティングとは何か調べていると、「デジタルマーケティング」という似たようなワードにぶつかります。

似ているようで異なるこの2つのワード、その違いについて、解説します。

デジタルマーケティングとは何が違う?

Webマーケティングとデジタルマーケティングの違い

そもそも、マーケティングとは、いかに顧客に商材を知ってもらい、効率良く購入してもらうためのものです。

コンピューターの進化に伴い、マーケティングに活用できる顧客管理ツールやマーケティングオートメーションツールなどが開発されました。近年では、生成AIの技術を駆使した様々なツール提供されており、これらを駆使したマーケティング全般を指して「デジタルマーケティング」と呼びます。

Webマーケティングとは、ここまで解説してきたようなインターネット上のメディアを使った集客や販売、顧客対応を行うマーケティングを指します。

デジタルマーケティングに使われるデジタルテクノロジーには、Webメディアも含まれていることから、Webマーケティングはデジタルマーケティングの一部である、と言えます。

Webマーケティングの施策の種類

ここまでWebマーケティングとは何か、なぜ今、重要性が高まっているのかについて解説してきました。

続いては、Webマーケティング施策について解説します。

Webマーケティングの施策には、様々な種類があるので、それぞれの特徴と一緒に紹介します。

未経験でも始められるSEO対策(検索エンジン最適化)

SEO対策(検索エンジン最適化)とは、自社Webサイトを作成し、自社商材との結び付きの強いキーワードで上位表示を目指す、Webマーケティングの代表的な施策の1つです。

ユーザーの検索意図を調べ、求められる情報を掲載したコンテンツを作成します。ユーザーの役に立つ、質の高いコンテンツが増やしながら、自社サイト内の結びつきの強いページ同士を内部リンクでつなげ、ユーザーが次に求める情報が掲載されたページに移動できるような構造を作ります(内部リンク最適化といいます)。

また、質の高いコンテンツを作成し続け、外部サイトからの自然なリンクを貼ってもらい(被リンクといいます)、検索エンジンからの評価を得なければなりません。 内部リンクの最適化が進み、外部サイトからの被リンクが獲得できれば、月間検索ボリュームが多く、上位表示をさせるのが難しいキーワードでも検索結果画面で上位表示されるようになります。

SEO対策に必要なのは時間と担当者のみ、専門的な知識がないウェブ初心者でもスタートさせられます。ただし、SEO対策は、成果につながるまでに時間がかかるWebマーケティング施策です。 短期間で結果が出せず、途中で止めてしまうとすべてが無駄になるため、長期的な計画が必要なWebマーケティング施策であることを覚えておきましょう。

広告運用もWebマーケティングの施策の1つ

Webマーケティング施策で即効性を求めるなら、広告運用がおすすめです。

広告運用は、SEO対策やコンテンツマーケティングと比較すると、成果が出るまでに時間がかかりません。

しかし、広告運用にはあらかじめ費用が必要なります。また、担当者が広告運用未経験者では成果につながりにくいため、広告運用に関するノウハウを持つ人材が求められます。

Web広告には検索エンジンやSNS、外部サイトなどを使ったいくつかの掲載方法があるので、それぞれ紹介します。

リスティング広告

リスティング広告(検索連動型広告)は、検索エンジンで特定のキーワードが使われたときに表示される広告をいいます。

検索エンジンを使うと、検索結果画面には最初にリスティング広告で選ばれたページのタイトルとその概要が上位に表示されます(タイトル近くに「広告」などの表示があります)。

SEO対策で対策キーワードのためのコンテンツを作成し、自社サイトやページを上位表示させるためには時間がかかります。しかし、リスティング広告を使えばSEOで上位表示されるオーガニック検索(自然検索)の結果よりも見えやすい上部に表示されるメリットがあります。

ただし、リスティング広告の表示は、入札方式であり、競合他社がより高い費用で入札していると表示されても順位が下がる、または表示されないことがあります。

また、月間検索ボリュームの多いキーワードや、商品購入につながりやすいキーワードは広告費用が高額になるので注意が必要です。

リスティング広告は、表示されるだけでは費用が発生せず、クリックされたときに課金されます。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告(コンテンツ連動型広告)は、Webサイト内の広告枠に表示される画像やバナー広告を指します。

リスティング広告は、商材に関わるキーワードを選んで設定することから、購入を検討しているユーザーへのアプローチになるのに対し、ディスプレイ広告は商材の良さをまだ知らない潜在顧客へのアプローチに役立ちます。

ディスプレイ広告にはGoogle(GDN)とYahoo(YDN)があり、それぞれが契約しているサイトの広告枠に表示されます。

リスティング広告同様、ディスプレイ広告の費用は、表示されるだけでは発生せず、クリックされたときに費用が発生し、予算の上限を決められます。

ディスプレイ広告は、画像で表示されるためユーザーの目につきやすく、費用もリスティング広告に比べて安いというメリットがあります。一方で、最終目的である商品購入には簡単につながりにくいというデメリットもあります。

ディスプレイ広告には、後述するリターゲティング(リタゲ、またはリマケ)ができるメリットもあり、一度ページを見てくれたユーザーに再アプローチして商品購入へ導くことが可能です。

ネットワーク広告

アドネットワーク広告は、複数のWeb広告媒体に対してまとめて出稿できる広告です。

先に紹介したディスプレイ広告に使われているGoogleのGDNや、YahooのYDNも、このアドネットワーク広告に該当します。GoogleやYahooが契約しているメディア、Webサイトやアプリの広告枠に自社広告を掲載できます。

各メディアに個別出稿するのではなく、まとめて広告出稿管理ができるため、それぞれのシステムを学ぶ必要がないので便利です。

しかし、利用する会社ごとにアドネットワーク広告のシステムが異なっているため、慣れるまで時間がかかります。また、自社サイトのイメージやブランドとは異なるサイトやアプリに広告が出てしまうデメリットもあります。

純広告

純広告とは、特定のWebサイトの広告枠に指定の広告を掲載させることをいいます。

テキストやバナー、動画をアクセスの多いポータルサイトの目立つ部分に掲載し、ユーザーにクリックしてもらいます。広告費用は媒体によって契約期間やクリック数などで異なります。

有名でアクセスが多く、自社商材にイメージの近いサイトを選んで、指定位置に出稿できるのが純広告のメリットですが、他の広告と比べると費用が高くなりやすいデメリットがあります。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告は、成果報酬型広告とも呼ばれており、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)と契約のあるアフィリエイターのサイトやブログに広告が表示されます。

広告がクリックされた後、目標達成行動(資料請求や商品購入)まで結びついたときに費用が発生します。

ASPに出稿した後、登録しているアフィリエイターが自社の広告を選んで設定を行うことでサイトやブログに表示されます。広告をクリックするだけでなく、その先の目標行動を達成して初めて費用が発生するため、費用対効果が良いのがアフィリエイト広告のメリットです。

一方で、ASPは、登録費用および掲載期間に合わせた費用がそれぞれ発生するため、アフィリエイターが自社広告を選んで掲載してくれなければ基本費用だけがかかり続けてしまうデメリットもあるので注意が必要です。

SNS広告

SNS広告は、FacebookやTwitter、Instagramなどに出向できるディスプレイ広告です。

タイムラインやストーリーズに表示されるため目につきやすく、ターゲットを絞って広告を出せるのがSNS広告の強みです。

年齢や性別、職業とユーザーの上の動向を踏まえて広告を出すことが出来るため、商材のメインターゲットが明確な場合には高い効果を得られます。

ターゲットの中には、広告内容を見てはじめてニーズに気づく潜在顧客も含まれます。ステップメールやオンライン講座(ウェビナー)でナーチャリングを行いつつ、商材購入意欲を高め、成約に結び付けましょう。

リターゲティング広告

リターゲティング(GDN)、またはリマーケティング広告(YDN)とは、自社サイトへアクセスしたユーザーに再度広告を表示させる方法をいいます。

アドネットワーク広告で自社サイトにアクセスしたユーザーのブラウザに残るcookie情報を元に、再度自社の広告を表示させ、ユーザーにアプローチして目標行動を達成してもらいます。

リターゲティング広告のメリットは、サイトを見て興味を持ってくれたユーザーに再度アプローチできることため、コンバージョン率が高いことです。一方で、何度も広告が表示されてしまうため、ユーザーによってはしつこさを感じてしまい、嫌悪感を与えてしまうリスクもあります。

Webマーケティング対策としてのSNS運用

Twitterやinstagram、Facebook、YoutubeなどのSNSを運営することで、集客や自社の認知向上につながります。

SNS運用もWebマーケティング施策の1つであり、テキストだけでなく画像や動画でアピールでき、ユーザーとコミュニケーションを取ることもできます。

テキストだけでなく、画像や動画でのアピールが可能なSNSは、情報が拡散しやすい特徴を持ち、ファンが獲得できればユーザー同士のつながりからアクセス数を増やせます。

ファンが獲得できれば安定した顧客獲得につながり、ブランディング効果も得やすいSNSですが、運営する際は炎上しないよう情報発信時に細心の注意が必要となります。

コンプライアンスに注意しながら、画像や動画を編集し、アップロードを続けなければならないため、SEOと同じように時間と根気が必要なWebマーケティング手法です。

プレスリリース

プレスリリースは、自社の情報を第3者からインターネット上に広げられるため、集客やブランディングに向いているWebマーケティング施策です。

自社で新しい商材を開発、販売する際にはプレスリリースを利用して、幅広い情報発信をしましょう。 新しくユーザーに伝えたい情報をまとめて、プレスリリースを行う会社へ情報を伝えることで、ニュースサイトなどで取り上げられます。

自社サイトを持っていない状態でも、プレスリリースを使えば、インターネット上に自社に関する情報を第3者が発信してくれます。

ただし、プレスリリースを行う場合、必ずしもメディアページで記事にされる保証がありません。また、自社で発信している情報に基づいて作成される、各メディアの発信内容はコントロールできないデメリットがあります。

第三者メディアへの掲載

第三者メディアとは、アーンドメディア(Earned Media)とも呼ばれる、ユーザーや消費者による口コミやSNSのことをいいます。

何か商品を買うときに知りたいのは、その商品自体のスペックだけでなく、実際に使ってみたときの使用感や満足度も重要なポイントです。口コミサイトや個人のSNSで自社商材に良い評価がつけば、購入を検討しているユーザーの購入意欲を後押ししてくれます。

商品を購入してくれた顧客にサンクスメールを送る際は、同時に商品を使った感想や口コミをもらえるよう促しておきましょう。アーンドメディアへの掲載を増やせる可能性があります。

購入後の顧客フォローや管理も、Webマーケティングでは非常に重要であることを覚えておきましょう。

メールマガジンを使ったWebマーケティング

メールマガジンは、その他のWebマーケティング手法で獲得した顧客に自社商材の情報を送り、成約に結び付けるための施策です。

自社サイトにアクセスして問い合わせや資料請求をしてくれた顧客には、商品に関する最新の情報やキャンペーンについてメールマガジンを送り、商材購入を促しましょう。

資料請求はしたものの、そんままにしておくと購入熱が冷めてしまうことは少なくありません。そのままにしてしまうと、あらためて商材についての検討を考えたときに、競合他社サイトに流れてしまう可能性もあります。

メールマガジンで新商品やお得なキャンペーンに関する情報を送っていれば、顧客に商材のイメージを残し続けることができ、商品購入に結び付くこともあります。

顧客管理ツールを使ってアクセスしてくれた顧客を漏れなくフォローし、可能な限り成約まで結びつけられるよう対策しましょう。

ウェビナー(オンラインセミナー)

ウェビナー(オンラインセミナー)は、自社商材を使うメリットや、詳しい使い方を紹介し、ユーザーの抱える問題を解決できることを伝え、購入や成約に導く施策です。

自社で扱う商材やサービスについて扱いが難しい、効果的に使うためにはコツがいるなどの場合は、オンラインセミナー(ウェビナー)を積極的に実施しましょう。商材を使うメリットや使い勝手の良さ、効果などをわかりやすく伝えることができます。

特に高額商品の場合、ユーザーは購入するためにあらゆる情報を集めます。ウェビナーでユーザーが抱えるであろうお悩みや問題をクローズアップし、商材を使って解決する方法を紹介し、成約を目指しましょう。

以上、Webマーケティングの施策の種類と特徴を紹介しました。もっと詳しく知りたい方へ、『マーケター必読!Webマーケティングにおける6つの手法と施策の種類』にWebマーケティング手法と施策についてまとめているのでぜひ、ご覧ください。

次に、具体的にWebマーケティングを進めるためのステップについて解説します。

Webマーケティングを始める際の7つのステップ

Webマーケティングを成功ために必要な7つのステップをご紹介します。1つずつ着実に進め、ブレない戦略を立てましょう。

1.目標・目的を明確に定める

まずはWebマーケティングで何をどこまで成し遂げるか、目標や目的を明確に決めることから始めます。

自社商材の年間売上予算のうち、Webマーケティングで達成させる割合を決めましょう。その上で、SEO対策を進めて月間ユーザーアクセス数を目標数まで到達させるなど、具体的な目標を設定します。

例えば、自社サイトを始めて自社商材の売上のうち、20%をWebマーケティングで獲得することを目標とします。

自社の売り上げ20%を達成させるためには、売上数がいくつ必要になるかを算出し、商材に合わせたWebマーケティングを進めます。商材にもよりますが、20%という数字は非常に大きく、SEO対策で時間をかけていては、目標達成に間に合わない可能性もあります。

その場合、即効性のある広告を打つのも施策の1つになりますが、広告運用に割ける予算がどのくらい必要になるかを算出する必要があります。

長時間をかけて将来的に売り上げの20%を達成させる、という前提であればSEO対策に注力しても良いです。

目標や目的に合わせ、Webマーケティングにかけられる時間や費用、リソースを組み合わせて最適かつ最も効果的な施策を選ぶことが重要です。

2.ターゲットを決める

次は、自社商材を紹介したいターゲットがどのような人なのかを考えます。

商材によってターゲットは大きく代わり、ターゲットが明確でなければWebマーケティングでアプローチする対象がぼやけてしまいます。ターゲット設定は、可能な限り細かく決めておくことが重要です。Webマーケティングでは、このターゲットを「ペルソナ」と呼びます。

そのペルソナが普段どのような生活を送っているのか、年齢や性別、職業や生活習慣などを細かく決め、シミュレーションします。幅広く色々なタイプのターゲットがいる場合は、それに合わせてペルソナも複数設定します。

Webマーケティングの施策を実施している途中でターゲットを変更すると、戦略が崩れます。成果が出ないまま施策をやり直すことになるので、ペルソナ設定は慎重に行うようにしましょう。

3.カスタマージャーニーを策定する

ペルソナを決めたら、次は自社商材情報との接点から購入、さらにその後の動向までを描いたカスタマージャーニーを作成します。

テキストで作成するのではなく、「行動」と「時間」を表にして、各ペルソナを作成しておくと良いです。

行動と時間を表にしてカスタマ―ジャーニーを作成

時間軸には、ペルソナが自社商材を知る「接点」からスタートします。

次は、自社サイトで商材がどのようなものかを調べ、資料請求や問い合わせをしてもらう「興味・関心」があります。

続いて、問い合わせからステップメールやウェビナーで、さらに商材の利点やすでにご利用中の顧客からの口コミを紹介して購入意欲を高める「教育」に進めましょう。

商材には同業他社製品もあるため、顧客は機能や費用を「比較・検討」し、ニーズにマッチしていることで「購入」にたどり着きます。

購入してもらったら終わりではなく、実際に「利用」してもらった感想・口コミを集め、再購入や次の顧客獲得に結び付けます。

行動軸では、それぞれの時間軸で取るであろうペルソナの「行動」や「心理的状態」を予測します。各タイミングでの顧客との関わり方、「接点」や「アプローチ内容」を決めておきましょう。

時間が進むにつれ、ペルソナは求めている情報を具体化するため検索するキーワードも変化します。商材を知らない、またはぼんやり知っている、時間軸での最初の「接点」と、「比較・検討」まで進んでいて商材の機能性や費用まで調べている状態では検索クエリが異なるため、それぞれのタイミングに合ったキーワード対策を進めておくことも重要です。

カスタマ―ジャーニーについては『カスタマージャーニーとは?基本概念や必要性、マップの作り方を紹介』にてより詳しい解説をしています。

4.具体的な施策を洗い出して優先度をつける

対象となる顧客を決め、何をすべきか施策が見えてきたら、続いてタスクの優先度を決めます。何をどこから始めるべきか、施策の洗い出しと優先順位を決定しましょう。

カスタマージャーニーを作成すると、時間軸で用意しておかなければならないものが分かりやすく、優先順位もつけやすいです。

認知獲得や「接点」作りにはSEOや広告、SNSが効果的です。なぜなら、SEO対策を進めればアクセス数が増え、自社を知ってもらえる機会が増えます。

広告は費用が必要ではあるものの、時間をかけずに多くのユーザーに自社サイトや商材を知ってもらうことができます。

SNSもファンが獲得出来ていれば、写真や動画を公開し続けることで情報が拡散されます。

顧客が、自社商材に「興味・関心」を持ち、資料請求や問い合わせをしてくれている場合は、メールマガジンやウェビナーを積極的に実施し、自社及び自社商材のメリットを伝え、購入したいと思ってもらえるよう「教育」を進めましょう。

メールマガジンでは、キャンペーンなどを直接、顧客に伝えられるため、「比較・検討」に役立ち、お得な価格が提示できていれば「購入」につながります。

自社で進めているWebマーケティングによって、顧客がどのフェーズまで進み、次のステップに進めないでいるかを判断して、施策の優先度を変えましょう。

5.予算とリソースを確保する

どの施策に重きを置き、Webマーケティングを進めるか戦略が決まれば、次は予算の割り振りとリソースの確保です。

Webマーケティングの施策としてSEOを選ぶ場合、サイトを設置するサーバーとドメインの取得費用が必要です。また、コンテンツの作成や更新のため、担当者が最低でも1名は必要となります。しかし、SEO対策にはその他の継続的な費用は必要ありません。

広告を選ぶ場合は、初期費用は不要なものの、継続的に月単位での予算が必要となります。予算や期間を設定すると、自動配信されるため継続的なリソースは必要ありません。

しかし、成果を最大化させるためには、広告に関するノウハウを持つ担当者が必要です。

SNS運用を行う場合、初期費用や、継続的な費用も必要ありません。しかし、SEOと同じくコンテンツ作成や画像、動画の編集およびアップロードを行うための担当者が最低1人は必要です。SNSには炎上というリスクを伴うため、情報を公開する前には担当者だけでなく、その他のスタッフが内容確認を行うことをおすすめします。

メールマガジンの作成・配信は、HTMLメールを送る場合にはシステム設置費用が必要です。リソースはSEOや広告、SNS担当者が兼任でも良いでしょう。

ウェビナーを実施する場合、ホストには専門知識が求められます。自社スタッフだけでなく、パネリストを招致して参加してもらう場合には予算も必要です。また、配信用にZOOMなどのWeb会議・ミーティング用ツールの使用費用も用意しなければなりません。

6.スケジュールに落とし込み実行する

やることが決まり、担当者が決まったら「いつまでに」施策を遂行するか、スケジュールを決めます。

SEOの場合、成果につながるまで半年以上かかることも少なくありません。 最終目的となるコンバージョン数や、ユーザーアクセス数を達成するのための対策キーワードおよび関連キーワードの数を確認しましょう。その上で、各月に最低でも何ページ作成しなければならないかを決めます。 ページを作成し、SEO対策を進めなければユーザーのアクセスは増えません。当然、コンバージョンにもつながらないため、速度感を大切にしながら、ユーザーの検索意図に沿ったページを作り続けましょう。

広告運用は、設定を終わらせ、予算を割り振ればすぐに成果につながる施策です。 効果計測をしながら、予算を調整します。最も効果が得られる対策をしていても、状況次第で成果ががらっと変わってしまうため、担当者は予算配分や広告内容をこまめにチェックしなければなりません。

SNSでのファン獲得も、SEO同様に時間がかかるものです。スケジュールを決めてどのような内容をアップするか、また画像や動画をいつまでに用意しなければならないか、速度感を忘れないように運営しましょう。いつまでに、何をしておくかのスケジュールと同じように、変わり続ける状況に常に対応し、より高い成果を出せるようにしましょう。

7.各施策ごとに効果計測と振り返りを行う

最後は、施策を実施したあとの効果計測と振り返りを行います。

Webマーケティングには、結果を具体的な数値で見れるメリットがあります。SEOならアクセス数やコンバージョン数、広告なら利益そのものを明確に数値化できます。

Webマーケティングは1つの施策を打って満足して終わるものではありません。良い施策を打ったことで良い結果が出たら、さらに高い効果を得るために改善できるポイントは何かを探します。分析した上でスケジュール通り施策は打てたものの、結果が悪いのであれば何が原因だったのかを知り、修正することで予算達成を目指すことが出来ます。

良い結果に満足して留まらず、悪い結果に悩んで考えるのを止めるのはNGです。施策を打ったら必ずそこに学びを見つけ、次に生かしてより大きな成果を目指しましょう。

以上がWebマーケティングにおける戦略立案の流れです。より詳しく知りたい方は『Webマーケティングの戦略立案方法を紹介します』をぜひご覧ください。

あると便利なWebマーケティングに関するツール

これからWebマーケティングを始める方に、便利なおすすめツールを紹介します。 PDCAを回す上でも必要となるデータ収集や、サイトを簡単に運営できるシステム、アクセスしてくれたユーザーを管理するためのツール、その他Webマーケティングに役立つツールをご案内します。

アクセス解析ツール

質の高いコンテンツを作成し続け、いくつかのページが検索エンジンに評価されると、上位表示されるようになり、アクセス数も増えはじめます。無料で利用できるGoogle アナリティクスGoogle サーチコンソールを使い、こまめにWebサイトへのアクセスを解析しましょう。

Googleアナリティクス(GA4)

Googleアナリティクスは、Googleが提供する公式ツールです。Googleアカウントを作成すれば、無料で利用できます。

Googleアナリティクスを使うと、Webサイトへのアクセス数やユーザーの流入経路や滞在時間といったWebマーケティングに欠かせない情報を取得できます。

以下、Googleアナリティクスで調べられる情報とその対策例です。

Googleアナリティクスで調べられることと対策例
期間・ページ別のアクセス数 アクセス数が少ない場合は対策キーワードを間違っていたり、検索意図にズレがあったりします。キーワードからユーザーが求める情報が何かを再検討し、コンテンツの内容を改善する必要があります。
ユーザーの流入経路 オーガニック検索(自然検索)からの流入数が少ない場合は検索順位が低いため、コンテンツの見直しが必要です。SNSで流入数を増やすならファンを獲得できるよう最新情報を頻繁にアップしましょう。Web広告で流入数が増えない場合、出稿している広告のキーワードやターゲットの選定の見直し、バナーやテキストの改善が必要です。
サイト内回遊率・離脱率 ユーザーの滞在時間が短く回遊率が低い場合は、コンテンツに配置したボタンの位置やデザイン、テキストを見直します。Webサイト内にある関係性の強いページ同士をリンクで結び、ユーザーの回遊を促して離脱率を下げましょう。
コンバージョン率 問合せや申し込みなど、コンバージョンにつながるページの見やすさや入力フォームに無駄な項目がないか確認します。また、Webサイトにアクセスしたページから問い合わせページまでの流れ、導線が整っている、各ページにボタンを配置しているかチェックしましょう。
ランディングページや遷移先ページ ユーザーがWebサイトで最初に訪れるページを開いた時に表示される画像やテキスト(見出し文)は、ページを読み進めてもらうための重要項目です。コンテンツ内容に沿った画像を用意し、概要をわかりやすくまとめ、ユーザーが読み進めたくなる見出し文になっているか確認しましょう。

Googleサーチコンソールで出来ること

Googleサーチコンソールも、Googleアナリティクスと同じく、Googleが無料で公開しているSEOツールです。

Googleサーチコンソールを使うと、ユーザーがWebサイトにアクセスするまでの動向を調べることができます。どのようなキーワードで検索をかけたか、検索結果で何位に表示されたかなどの情報を得ることができます。

以下、Googleサーチコンソールで調べられる情報とその対策例です。

Googleサーチコンソールで調べられることと対策例
ページごとの使用された検索クエリ コンテンツ作成時の対策キーワードと同じキーワードで検索されたかを確認できます。もし異なるキーワードで検索されている場合、コンテンツ内容を見直しましょう。
検索クエリごとの表示順位 検索結果での表示順位が低い場合は、コンテンツ内容がキーワードの検索意図に沿っていない可能性があります。関連キーワードやサジェストキーワードを調べ、ユーザーが何を知ろうとしているか確認しましょう。
インデックス状況 Webページをインターネット上に公開しても、Googleにインデックスされないことがあります。インデックスされない場合は、noindexタグなどが設置されていないか確認します。その他、Webサイトが新しい場合や被リンクが少ないとインデックスされないこともあるので、Googleサーチコンソールを使ってインデックスをリクエストしましょう。
外部サイトからのリンク(被リンク) 外部サイトからの被リンクは、検索エンジンにインターネット上での信頼獲得と判断され、評価につながります。一方で関係のない外部サイトからの被リンクは評価を下げる可能性につながることもあるので、見つけたら被リンクの否認設定をしておきましょう。
内部リンク Googleサーチコンソールを使うと、Webサイトの内部リンクをチェックすることもできます。関係性の強いページ同士がリンクでつながっているか、逆に無関係なページがリンクでつながっていないか確認しましょう。
XMLサイトマップ指定 XMLサイトマップは、検索エンジンにWebサイトの構造を伝えらるためのものです。クローラーが効率よくWebサイト情報を収集する手助けにもなります。XMLサイトマップを作成し、Googleサーチコンソールで指定しておきましょう。
サイト内の問題点確認 Googleサーチコンソールには、URLの検索によるページのインデックス状況の確認や手動ペナルティを受けていないかチェックする機能があります。手動ペナルティを受けていると検索順位が上がらないため確認、訂正をした上で再確認を依頼しましょう。

以上のように、GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールは、Webサイトを運営する上で基本かつ重要な情報を集められる便利なツールです。Webマーケティングを進めるのであれば、この2つのツールの登録を必ず済ませておきましょう。

ヒートマップツール

ヒートマップツールとは、アクセスしたユーザーがWebページ上でどのように動いたか、色や図形で表示させるツールで、コンテンツのどこを熟読し、クリックしたかを調べることができます。

どこまで読み進め、どこで離脱したかも把握できるのでコンテンツの内容を改善するのに役立ちます。ユーザーが読み飛ばしている箇所があれば、そこはユーザーが求めていない情報が記載されていることが考えられるため、変更または削除する必要があります。ボタンを設置しているのに、クリックされていないのであれば、ユーザーが他の情報ページや問い合わせなどのコンバージョンページに移動するほど気持ちが温まっていない箇所だと分かるため、設置個所やボタンのデザインを変更しすべきでしょう。

ヒートマップツールを使う場合は、ファーストビュー(ぺージを開いた時に最初に表示される箇所)でユーザーがどのような動きをしているか把握しておきましょう。ファーストビューで離脱するユーザーが多い場合、表示される画像や見出し文、ページのデザインなどを考え直し、コンテンツを読み進めてもらえるように改善しましょう。

ABテストツール

ABテストツールは、主にランディングページの改善(LPO)に用いられるツールです。

同じ内容のランディングページでも、テキストや画像の配置、カラーリングを変えることでユーザーの離脱率は変化します。最初に作成したランディングページ案をAで、ある程度の期間、アクセス数や離脱率を計測し、次にレイアウトを変えたB案で同じ期間、情報を収集します。その上で、コンバージョンにつながりやすいものを採択すれば、効率良く成果を出すことができます。

ABテストツールは、Googleアナリティクスと連携させられるものが多く、使い流れたGoogleアナリティクスで情報を収集できます。Web広告を出稿する際や、Webサイト全体のリニューアルなどを行う際は、ABテストツールを利用し、より多くのアクセス獲得に繋げましょう。

CMS(コンテンツマネジメントシステム)

CMSとは、サイトを作成・運営するための管理ツールです。

インターネット上のWebサイトはHTML言語で作成されており、ゼロからすべてを組み立てるのは大変です。知識がなければ非常に難しくプロに高いお金を出して作ってもらうのが当たり前でした。

そんな中、2003年にリリースされたオープンソース型の無料CMS、WordPressが状況を変えました。

WordPressは、インターフェイスが見やすく、何をどこに入力するかが分かりやすい上、HTMLタグを使わなくてもWebサイトを運営できます。ページ内の文字の大きさや画像を入れたり、動画を埋め込むことも簡単に行えます。 テーマと呼ばれるデザインフレームを選び、画像や動画を埋め込むことでイメージ通りのおしゃれなサイト作りも可能です。細かな枠組みなどを変更するには専門知識が必要ですが、プラグインを加えることで新しい機能を追加できます。

CMSにはWordPressの他にも、2019年から日本でも使用できるようになったドラッグ&ドロップで簡単にページを作成できる無料CMSのWixや、有料・パッケージタイプで国産、国内シェア率の高いMovable Typeがあります。

費用面や拡張機能の多さや、使いやすさを含め、最も便利なCMSを選ぶようにしましょう。

MA(マーケティングオートメーション)

Webマーケティングが好調に進めば、自社サイトにユーザーアクセスが増え、問い合わせやお見積り、資料請求などで顧客が得られるようになります。

次は、コンバージョンした顧客に、購入や成約に向けたアプローチを行わなければなりません。顧客数が少ないうちは良いものの、順調にサイトが成長し、コンバージョンが増加すると、アナログ管理ではどうしても案内漏れが発生します。

MA(マーケティングオートメーション)は、Webマーケティングで得た貴重な顧客へのアプローチを漏れなく行うための便利なシステムです。

お問合せから登録された顧客に、タイミングを見計らったステップメールを送信します。問い合わせ内容に関連するウェビナーを実施する場合は、自動参加案内を行います。 営業担当が問い合わせのあった顧客に案内メールを送ったものの、最後がいつだったか、どのような内容を送信したか忘れてしまいそのままになってしまう、などの顧客損失リスクを減らせます。

ステップメールでは商材に関する案内、購入や成約してもらった場合のメリットや使い方説明、すでに導入いただいた顧客からの口コミなどを送信し、顧客ナーチャリングを行い、顧客の購入意欲をアップさせて成約に結び付けます。

お問合せ件数が増えてきたら、メール営業でリソースを割くよりも、漏れなく効率の良い案内をしてくれるMA(マーケティングオートメンション)の導入を検討してみましょう。

Webマーケティングは初心者でもスタートできる?

誰でもオンラインで簡単に情報収集から商品購入までワンクリックで出来る今、Webマーケティングの需要はこれからも成長し続けると考えて良いでしょう。

ぜひ、Webマーケティングを検討しているものの、初心者でも取り組むことができるのでしょうか。

答えは「YES」、ですが、ここまで紹介してきた内容をお読みいただくと「初心者でもWebマーケティングを進めることはできるが、失敗するリスクが高い」ことがお分かりいただけるかと思います。

例えば、Webマーケティングの手法であるSEO対策やWeb広告には、それぞれ効果に違いがあります。SEO対策、コンテンツ作成は成果に繋がればブランディングや安定した顧客獲得につながります。しかし、インターネットで情報を集めると、メリットばかりが強調され、成果が出るまでに長い時間がかかることは忘れられてしまいがちです。

対策キーワードを決め、コンテンツを増やし、内部リンクの最適化や外部サイトからの被リンクを得ても、検索結果画面でなかなか上位表示されず、アクセス数が増えないことも少なくありません。

SEOのように、成果を出すまでに時間をかける施策は選べないと、すぐに結果につながるWeb広告を始める場合も、対策キーワードの選定や費用の設定を間違えると、あっという間に予算が尽き、赤字になることもあります。

専門知識や資格を持つ人材はいないものの、Webマーケティングの重要性を理解し、対策をはじめなければならないとお考えであれば、Webマーケティングで結果を出している専門業者に相談をすることから始めましょう。

Webマーケティング業者に依頼すると費用が高いことは事実です。しかし、自社で実施できるタスクは自社で行い、Webマーケティング業者に頼らなければならない部分のみを任せるようにすれば、費用を抑えることもできます。

自社や取り扱う商材、すでに作成していればWebサイトの運営状況などを細かくまとめ、Webマーケティングの具体的な目的や目標を設定した上で、専門業者に相談してみることをおすすめします。

まとめ

Webマーケティングの基本や施策の種類、Webマーケティング進める手順について解説しました。

インターネット検索を使うと、求めている情報が掲載されたページをすぐに見つけることができます。その検索結果画面には、SEO対策を駆使したWebページやキーワード、予算を細かく設定したWeb広告が表示されます。

このように、何気なくインターネット検索をかけたユーザーに対し、画面上には気づかぬ間に各企業のWebマーケティング施策が表示されているのです。

Webマーケティングに取り組みたい、または着手したものの思うような成果が出ない場合は、このページで紹介したステップで進められているか確認してみてください。

リソースを考えても自社での取り組みには限界がある、という場合は、弊社、株式会社EXIDEAでもWebマーケティングに関するサポートをさせていただいておりますので、ぜひ一度、ご相談ください。