YouTubeは、今や世界で2番目に使われている検索エンジンです(1番はもちろんGoogleです)。
しかし、未だに最低限のSEO対策すら行えていない動画がほとんど。つまり、現状、YouTubeのSEO対策を実践すれば、あなたの動画を検索ランキングで上位に表示できる可能性がグッと高まっている状態にあると言えます。
このページでは、YouTubeで実施できるSEO対策方法を5つご紹介します。このSEO対策を実践してYouTubeでの動画検索ランキングを上げることができれば、あなたの動画をより多くのユーザーにリーチすることが可能です。
- YouTubeのSEO対策キーワードを選定する
- SEO対策で重要な4つのメタタグを最適化する
- YouTubeアナリティクスで動画を分析・改善する
- 動画の再生回数あたりの視聴時間を上げる工夫をする
- 動画視聴者と積極的に交流する
この5つのSEO施策を実践して、ぜひ、動画の集客効果を最大化させてください。それでは早速、YouTubeでのSEO対策法を見ていきましょう。
この記事でわかること
YouTubeのSEO対策キーワードを選定する
YouTubeのSEOにおいて、適切な対策キーワードを選定することは非常に重要です。
Google検索のSEO対策と同様に、YouTubeのSEOもキーワードの調査から始まります。適切なSEOキーワードを選定すれば、YouTubeだけでなく、Googleの検索結果にも動画が表示されるため、より多くのアクセスを獲得することができます。
Googleの検索結果に表示される動画タイプには以下の4種類があります。
- 説明動画(チュートリアル、ハウツーなど)
- レビュー動画
- 実験動画
- プレゼンテーション動画
これらのYouTube動画をGoogleの検索結果で表示させるためにも、適切なSEOキーワード選定は必要不可欠です。
適切なSEOキーワードを選定するには、次の2つの対策方法「キーワードの調査」と「検索ボリュームの調査」を実施しましょう。
1.キーワード調査で関連キーワードを洗い出す
キーワード調査では、自分が作るYouTube動画の分野の検索キーワード(関連キーワード、サジェストキーワード)を洗い出すことから始めます。
キーワード調査で関連キーワードを洗い出す簡単な方法として、以下の4つの方法をご紹介します。
- YouTubeの検索ボックスに入力して調査する方法
- 無料ツール「Keyword Tool」を使って調査する方法
- 有料ツール「Ahrefs」を使って調査する方法
- YouTubeアナリティクスを使って調査する方法
YouTubeの検索ボックスにキーワードを入力して調査する方法
1つ目は、YouTube内の検索機能を使って関連キーワードを取得する方法です。
YouTubeの検索ボックスに、「アンダースコア( _ )」+「キーワード」を入力すると、YouTubeが関連性の高いSEOキーワードを提示してくれます。
例えば、SEOキーワード「youtube」の関連キーワードを取得したいなら「_youtube」のように入力します。「youtube seo」のように複合キーワードを検索する場合も同様です。検索ボタンを押す必要はありません。
なお、Google検索と同じように対策キーワードを入力した後にスペースを空ける方法(例:[youtube ]、[youtube seo ])でも関連キーワードの取得は可能です。実際、これが1番簡単な方法なので、ぜひお試しください。
無料ツール「Keyword Tool」を使って調査する方法
ツールを使うのも1つの手です。
YouTubeのSEOキーワードを調査するツールとしては「Keyword Tool」が知られています。
検索ボックス上の[YouTube]のタブを選択してから検索キーワードを入力して関連キーワードを取得しましょう。
なお、関連キーワードの取得だけなら無料版でも可能ですが、SEO対策で重要な指標となる「検索ボリューム」「トレンド」「クリック単価」「競合度」などの値は有料版でしか見ることができません。
有料ツール「Ahrefs」を使って調査する方法
GoogleのSEO対策でも有名なツールAhrefsでもYouTubeのSEOキーワードを調査することが可能です。
使い方は、Ahrefsにログインしてページ上部にあるグローバルナビゲーションの[Keywords Explorer]をクリック=>[YouTube]のタブを選択してから上画像の赤枠部分に調査したいキーワードを入力しましょう。
Ahrefsは有料ツールですが、本格的にSEO対策を実施していくなら必須のツールなので、ぜひ利用してみてください。
YouTubeアナリティクス
詳しくは後述しますが、YouTubeアナリティクスを使えば、動画の視聴者がどのようなキーワードから流入しているのか、YouTube検索結果からのトラフィックを分析できます。
[リーチ]タブの「トラフィック ソース: YouTube 検索」カードに、YouTube動画に辿り着いたユーザーが検索したキーワードが表示されます。
基本的には、SEO対策しているキーワードから流入しているはずですが、稀に、思いつかないようなキーワードを発見することもあるでしょう。
そのような「実際にユーザーが検索したキーワード」を新たなSEO対策キーワードとして加えて動画を最適化してくのも良いかも知れません。
2.検索ボリュームを調査して対策キーワードを絞り込む
キーワード調査で関連キーワードを出し尽くしたら、あとは検索ボリュームを調べましょう。検索ボリュームを調べるにはGoogleのキーワードプランナーがおすすめです。
Googleのキーワードプランナーを使えば、視聴者がどれくらいそのキーワードで検索しているのかが分かるため、どのキーワードで動画を作れば良いか判断できます。
検索ボリュームが少ないキーワードでSEO対策することは、あまり良い選択とは言えません。目安としては、300以上の検索ボリュームがあるものを動画作成の対象としましょう。
また、Googleキーワードプランナーや前述したKeyword Tool、Ahrefsなどのツールでは、検索ボリュームに加えてキーワードの「競合性」を調べることも可能。はじめのうちは、競合性が低いキーワードを狙って対策していくのもYouTubeのSEO戦略の1つです。
YouTubeのSEOキーワード選定も本質はGoogleのSEO対策と同じなので、『SEOにおけるキーワードの重要性や種類、選び方や入れる際の注意点など』を参考にしてみてください。
SEO対策で重要な4つのメタタグを最適化する
メタタグを最適化することで動画が検索結果に出てきやすくなり、より高いクリック率が見込めます。そのため、YouTube動画のメタタグ最適化は非常に重要なSEO対策の1つです。
YouTubeのSEOでは、下記4つのメタタグを最適化し、検索エンジン及びユーザーに動画がどういった内容の動画であるかを知らせる必要があります。
- タイトル
- 説明文
- タグ
- サムネイル
タイトル
メタタグの中でも最も重要と言えるのがタイトルです。
タイトルはユーザーの目に入る最初の文字情報で、視聴者にクリックしてもらえるかを決める重要な要素です。そのため、タイトルは工夫を凝らし、魅力的なものにする必要があります。
魅力的なタイトルを作るには、以下のような方法を試してみましょう。
- 検索キーワードを含める
- 「衝撃」など、インパクトがある言葉を加える
- シリーズ物の場合は、何話目かを明記する
このように、YouTube動画に魅力的なタイトルをつける方法は、GoogleのSEO対策と通づるところがあります。『SEOに強いタイトルの付け方とは?文字数や書き方を解説』で効果的なタイトルの書き方を詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
なおYouTubeでは、通常のGoogle検索と比べて検索キーワードとタイトルの一致率が重要だと考えられています。Google検索のSEO対策でタイトルを設定する場合もユーザーの検索キーワードを含むように書きますが、YouTubeでは検索キーワードと動画タイトルの一致性がさらに重要とされる傾向があるようです。
従って、キーワード調査の項目で紹介したように、YouTubeアナリティクスを使って、ユーザーがどんなキーワードで検索しているかを把握することもYouTubeのSEOでは有効だと言えるでしょう。
説明文
YouTubeの説明文はGoogleの検索結果や、関連動画などにも関わるため、YouTubeのSEOにおける重要な要素です。この動画では、どの様なことを話しているのかなど、動画の内容を端的に書く必要があります。
説明文は最大5000字入力が可能ですが、基本は200~350ワード程度をおすすめします。説明文の中でなるべくSEO対策キーワードを使い動画をアピールしましょう。ただし、キーワードを使いすぎると、スパム扱いされるので注意が必要です。
また、説明文の中で、関連性のある他の動画を紹介することも、ユーザーにとって有益となります。その場合、リンクと一緒にリンク先の動画の内容を端的に示すテキストを記載するようにしましょう。
サムネイル
一目でどんな動画かが分かるようなサムネイルを設定することはクリック率を上げるための鍵です。
サムネイルとは、雑誌で言う表紙にあたります。思わずクリックしたくなるようなサムネイルを作成するには、以下の3点を意識しましょう。
- 動画で顔出ししている人は顔を入れる
- 文字のフォントや色を目立たせる
- 一貫性のあるサムネイル
顔を出している人は顔を入れる
人間は「目」に引きつけられやすい性質があります。この性質を利用して、SEO対策ではLPのファーストビューに人物画像を用いることも多いです。
動画の選択中に目を見てスクロールを止めることもあるため、顔出しして動画を投稿している場合はぜひ顔を入れたサムネイルを作成しましょう。
また、視線による誘導効果もあるので、文字や商品などを効果的にアピールするのにも顔を入れたサムネイルは有効です。
文字のフォントや色を目立たせる
サムネイルに文字を使うと、YouTube 動画でどのような内容に触れているのかを最もわかりやすくユーザーに伝えることができます。
楽しい動画か危険な動画かでは、使うべき文字の色や大きさ、フォントは変わります。目立たせたい言葉やそのサムネイルが与える印象に気を配りながら配置しましょう。
一貫性のあるサムネイル
動画をクリックしてもらうためとはいえ、動画内容に相応しくないサムネイルを設定してはいけません。
視聴者を騙しているような、内容とかけ離れたサムネイルはやめましょう。クリックは呼び込めても視聴はしてくれませんし、ブランディングにも影響してしまいます。
タグ
Googleのメタタグとは違い、YouTubeのタグは関連動画に表示されるなどのSEO効果を発揮します。
ビッグキーワードやトレンドキーワードをタグに盛り込むとSEO効果が見込めます。投稿するYouTube動画に「関連するキーワード」や、その「関連語句」をタグとして設定しましょう。
YouTubeアナリティクス(YouTube Analytics)で動画を分析・改善する
検索エンジンのSEOはGoogleアナリティクス(Google Analytics)で分析するように、YouTubeのSEOではYouTubeアナリティクス(YouTube Analytics)を使って動画の分析を行います。
GoogleのSEOでコンテンツを作成する場合と同じように、YouTubeのSEOでも動画は投稿してしまえば終わりではなく、分析し改善を続けていくことが重要です。YouTubeアナリティクスで動画を分析し、現状の課題などを洗い出して、より良い動画コンテンツを作成することに役立てましょう。
YouTubeアナリティクスを使えば、以下の様なことがわかります。
- 視聴者の年齢や性別、視聴している国
- 人気の動画の総再生時間、視聴回数、平均視聴時間
- 視聴者がどのように自分の動画を見つけているのか(検索・関連動画・トップページ)
これらの情報を分析してみると、自分の想像とは違う視聴者層や、流入元が見つかるかも知れません。その場合は、また違った方法で動画を最適化していく必要があります。
例えば、想定外の国から多くのアクセスがあれば、その国の言語で字幕を作るのもSEO対策の1つです。
動画の再生回数あたりの視聴時間を上げる工夫をする
YouTubeにおいて動画の視聴時間は検索ランキングに密接に関わります。視聴者に長く見られ続ける動画がより高く評価されることは、YouTubeが発表済みです。
いくら動画の再生回数が多くても、視聴時間が伴っていなければ検索ランキングでの上位表示は難しいと言えるでしょう。
ここでは、視聴者に最後まで見てもらえる動画を作成するための3つのコツを紹介していきます。
- 動画全体のまとめを最初にする
- すぐ本題に入る
- 動画内で予告をする
1.動画全体のまとめを最初にする
動画が始まって10秒で、20%の視聴者が離脱すると言われています。
多くの場合、視聴者に離脱されるのは動画の始まり方が原因。視聴者が離脱する動画に多いのは、動画の構成内容がわからないままスタートする動画です。
動画の最初では、この動画で何をするのかをまとめ、視聴者にこの動画は見る価値があることを示しましょう。
2.すぐ本題に入る
有名なYoutuberでもない限り、視聴者は悠長なオープニングトークには付き合ってくれません。
挨拶をして動画の内容を紹介したら、すぐに本題に入りましょう。
3.動画内で予告をする
テレビ番組のように、動画の最初でユーザーを惹きつける重要な情報を予告しておくのも有効な手段です。
あなたも『最後には視聴者プレゼントの内容を発表します』などといったセリフを聞いたことがあるのではないでしょうか。視聴者からすれば何がもらえるんだろうと、ついつい最後まで見てしまいますよね。
このような予告を動画内(特に、ユーザーが離脱しそうなタイミング)で行うことで、視聴者を最後まで惹き付けることができるのです。
動画視聴者と積極的に交流する
YouTubeのSEOでは、視聴者との交流していることも検索ランキングに影響を与えます。
ここでは視聴者との交流において重要な3項目とその最適化方法を解説いたします。
- コメントを促す
- ライクやチャンネル登録を呼びかける
- 動画をシェアしてもらう
コメントを促す
動画の最後で『〇〇について皆さん意見をお聞かせください』などのセリフを入れることで視聴者のコメントを促しましょう。
Backlinkoが130万の動画に実施した調査によると、YouTubeの検索ランキングとコメント数には正の相関関係があると言います。
実際、検索結果で上位に表示されている人気の動画には読みきれないほどのコメントがありますよね。視聴者は動画を楽しんだら感想を残したがるものなので、動画の最後でコメントを促しましょう。
また、投稿されたコメントに返信することも視聴者との交流という意味では重要です。何よりも、視聴者はクリエイターに返信をもらうと嬉しいため、長期的にそのチャンネルの動画を見てくれるユーザーを獲得することにも繋がります。
ライクやチャンネル登録を呼びかける
動画を視聴した後に、『いいね』をもらったりチャンネル登録をしてもらったりすることは、そのチャンネルが視聴者に取って有益で面白いことを示します。
つまり、ライクやチャンネル登録を呼びかけることは、YouTubeの検索結果に与える影響(SEO効果)が大きいと考えられます。
多くのYoutuberが動画の最後で「いいね」やチャンネル登録を促しているのはそのためです。
動画をシェアしてもらう
視聴者に有益な動画や面白いと思われるコンテンツを作って、動画をシェアしてもらうことも大切です。
視聴者はいいな、面白いなと思った動画をシェアしたいと思うものです。逆に言えば、シェアされている動画はそれだけ、視聴者からの支持を受けています。
また、視聴者の評判が良い動画は自ずとYouTubeからも高い評価を受けるものなので、SEO対策にも有効です。
動画をシェアしてもらうには、コンテンツを視聴者に有益なもの、面白いと思われるものにしましょう。小手先のテクニックではなく、本質的に良いコンテンツにしなければ、シェアをしてもらえません。
まとめ:YouTubeのSEO対策で検索ランキングを上げよう!
YouTubeのSEO対策方法を5つ、ご紹介しましたが、いかがでしたか?
動画はただアップすれば視聴回数が伸びるものではありません。YouTubeのSEO対策をして検索ランキングの上位に表示させ、視聴者の目に留めることが重要です。
是非、上記で紹介したSEO対策を実施して、よりアクセスの集まりやすい動画を作成していただければと思います。
もし、Youtube運営をしてみたものの結果につながらずにお悩みなのであれば、ぜひ一度、弊社にお問合せくださいませ。