
「SEO対策はコンテンツが重要!」
このページをご覧のあなたも、聞いたことがあるかと思います。事実、世界的なSEOカンファレンスにおいても、『Content is King(コンテンツが全てだ)』と言われるほど、コンテンツSEOの重要度は増しています。
しかし、多くのWebサイト担当者の方は、「SEO対策のノウハウがない」「コンテンツSEOのやり方がわからない」と頭を抱えているのが実情。
そんな悩みをお持ちのあなたに、本記事では「コンテンツSEOとは何か」の基本から、具体的なコンテンツSEOの作り方、事例紹介までわかりやすく解説いたします。
本記事を読めば、コンテンツSEOとは何かがわかるだけでなく、SEO対策で効果的なコンテンツが作成できるようになります。
目次
コンテンツSEOとは?定義とメリットを解説
定義と目的
コンテンツSEOとは、SEO対策方法の一つで、ユーザーにとって良質なコンテンツを更新し続けることでGoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位表示を狙う手法です。
コンテンツSEOの基本の考え方は、任意のキーワードで検索したユーザーに対し、そのユーザーのニーズを満たすコンテンツを作成することです。
そのコンテンツをGoogleなどの検索エンジンが評価し、検索結果に反映されます。
コンテンツSEOの主な目的は、ブログやサイトの訪問数・閲覧数を増やし、コンバージョンに繋げること、また自社サイトのブランディング化などが挙げられます。
コンテンツSEOのメリット
SEO対策の手法であるコンテンツSEOには、いくつかのメリットがあります。
1.費用対効果が高い
SEO対策は、無料で始めることができます。その分リソースはかかりますが、長期的に見れば費用対効果の高い施策といえるでしょう。
2.安定した集客が見込める
コンテンツSEOの対策を行って検索結果の上位に表示し続けられれば、そこから安定的な集客が見込めます。
もちろんアルゴリズムのアップデートの影響で、集客数が減るリスクはありますが、しっかりとしたSEO対策を行えば、アップデートの影響は受けにくもの。
広告などの一時的な流入と違い、安定的な集客が見込めるのはコンテンツSEOの大きなメリットといえるでしょう。
3.キーワードの選び方でリスク分散できる
例えば検索ボリューム数の多いキーワード(ビックキーワード)の場合、そのライバルの数は膨大です。その分上位表示は難しく、また上位表示ができたとしても、順位がぶれることが多くなります。
一方、検索ボリューム数が少ないキーワード(ミドルキーワード、ロングテールキーワード)は、ライバル数も少なく、上位表示がしやすくなります。
また、ビックキーワードと比較してユーザーのニーズが限定的であるため、よりユーザーに刺さりやすい(コンバージョンに繋がりやすい)コンテンツSEOが実施できるのです。
以上のように、キーワードを選定のバランスも鑑みて対策を行うことで、リスク回避ができるのもコンテンツSEOのメリットと言えるでしょう。
コンテンツマーケティングとの違い
コンテンツSEOと似た用語に、コンテンツマーケティングがありますが、何が違うのでしょうか?
簡単に言いますと、コンテンツSEOはコンテンツマーケティングの一部です。また、SEOもコンテンツマーケティングの一部。三者の関係性を図にすると以下になります。
コンテンツマーケティングはコンテンツを使って顧客と長期的な関係を築くマーケティング手法のことであり、その定義は範囲が広くなります。
一方で、コンテンツSEOはSEO施策の中の一項目となるため、コンテンツマーケティングよりも小さい概念なのです。
コンテンツSEOが重要視される背景
ブラックハットの終焉
コンテンツSEOが注目を浴びるまでのSEO対策は、検索エンジンのシステムの穴を突くブラックハットSEOが中心でした。
隠しテキスト、隠しリンク、クローキング、ワードサラダ、キーワードスタッフィングなどがブラックハットSEOに当たります。
このような小手先のテクニック重視のSEO対策が流行った結果、検索結果ページには、ユーザーが求めているページには程遠い、内容の薄いページが表示されるようになりました。実際にあなたも『何これ?』というようなページを見たことがあるかと思います。
状況を危惧したGoogleが、2011年にペンギンアップデート、2012年にパンダアップデートと2つの大きなアルゴリズムアップデートを実施しました。
Googleのアップデートによって、2012年以降は上記のようなブラックハットSEOが通用しにくくなり、結果として、SEO業界はより本質的なコンテンツSEOに注力するようになったのです。これが、コンテンツSEOが注目を浴び始めたきっかけです。
それから数年経ち、SEO対策の手法も変化を遂げました。今では、他のどの施策よりもコンテンツSEOが大切だと言われています。
では、本質的なコンテンツSEOとは一体どんなものでしょうか。続いては、Googleの見解からコンテンツSEOの本質をお伝えいたします。
2019年に引き続き、SEO対策はコンテンツ重視
昨年のマーケティング業界のトレンドは"Content is King"。SEO対策においてはコンテンツの質が最重要と言われてきました。このトレンドは、2021年以降も続くと考えられるでしょう。
事実、良質なコンテンツについては、『Google が掲げる 10 の事実』の1番目に出てくる項目であり、SEO対策における本質といっても過言ではありません。
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。*引用元:Google が掲げる 10 の事実
Googleはユーザーに最高品質の検索エンジンを使ってもらい、そこに広告を掲載することで収入を得ています。Googleのビジネスモデルを支えているのは、検索体験の質であり、その指標はユーザーがどれだけ検索結果に満足するかです。
そのため、Googleにとってユーザーの体験は最重要だと言えます。そして、その体験を支えているのは良質なコンテンツです。
つまり、コンテンツSEOは検索エンジンの本質から考えても、最も力を入れるべきSEO施策であると言えます。
では、コンテンツSEOを進めるにはどうすれば良いのでしょうか。次項では、SEO対策で効果的なコンテンツの作成方法について解説していきます。
SEO対策で効果的なコンテンツ作成のポイント
SEO対策における評価されるコンテンツとは一体どんなものなのでしょうか。以下では、キーワード戦略を含めたコンテンツSEOの方法を解説いたします。
キーワードを設定する
コンテンツSEOを始める際に大切なのは、キーワードを選定するすること。キーワードの選定方法は、コンテンツSEOの目的を何に置くかで異なります。コンテンツSEOの目的は、主に以下が挙げられます。
- アクセス数の増加
- コンバージョン数の増加
- 上位表示によるブランド認知
目的別に、キーワードの選定方法を確認していきましょう。
アクセス数の増加
アクセス数を増やすことが目的であれば、『~とは?』『~の方法』などの情報系キーワード(インフォメーショナルクエリ)を狙いましょう。
情報系キーワードの特徴としては、検索ボリュームが大きいこと。上位表示すれば、それだけ多くのアクセスが見込めます。
コンバージョン増
コンバージョンを増やしたい場合は、『〇〇比較』『〇〇購入』などの取引系キーワード(トランザクショナルクエリ)を狙いましょう。
取引系キーワードは情報系キーワードよりも検索ボリュームは小さいですが、ニーズが顕在化しており、購入や問い合わせといったコンバージョンにより近いのが特徴です。
ブランド認知
ブランドの認知を増やすには、ビッグワードでの上位表示が必須。関連するキーワードにおいても対策する必要があり時間と労力はかかりますが、上位表示できれば大きなインパクトとなります。
もし、調味料のメーカーだったら、その調味料を使ってできる料理のレシピをコンテンツにする。プロテインのメーカーは、トレーニング方法などをサイト上で解説し、トレーニーに対してアプローチすることがブランド認知を狙った戦略の例です。
キーワードが決まったら、作成するキーワードの順番を決めましょう。
コンテンツを書く順番を決める
キーワードが決まったら、どのキーワードからコンテンツを作成するか決定させます。優先順位の高いキーワードを具体的に紹介します。
ピラーページとなるキーワード
ピラーページとは、そのテーマの柱となる記事です。例えば、会社案内の作成会社の場合、「会社案内」「会社案内 おすすめ」などがそれに該当します。
ピラーページは、そのテーマに関する情報を網羅できるような内容にしましょう。
そして、ピラーページから各記事へ内部リンクを行い、そこでさらに内容を掘り下げるといった構成がおすすめです。
このようにコンテンツを枝分かれ状に作成することで、Googleやユーザーにとってわかりやすいサイトを作ることができます。
ユーザーの意思決定に必要なキーワード
商品情報など、ユーザーの意思決定に必要不可欠なキーワードも優先度が高いです。
コンバージョンに近いキーワード
ここまで挙げたキーワードの他に、収益増加に直結するコンバージョンに近いキーワードも優先順位の高いキーワードです。
コンバージョンに近いキーワードを見つけるコツは、検索キーワードごとのユーザーの意図を想像すること。
例えば、「会社案内 作成方法」と検索するユーザーは、会社案内を作ろうとしている人でありますが、その外注を検討しているかはわかりません。
一方、「会社案内 作成費用」「会社 外注」などのキーワードで検索するユーザーは、外注しようという意図があることがわかります。
このように、ユーザーの意図を考えた上で、コンバージョンに近いキーワードを選定しましょう。
上位表示しやすいキーワードとは
基本的には、ボリュームが小さく、競合が強くないキーワードが上位表示しやすいです。
早急にCVが欲しい、上位表示したいのであれば、ボリュームが小さく、競合が強くないキーワードから作成していくと良いでしょう。
キーワード戦略が固まれば、後はコンテンツを作成していきます。
コンテンツを作成する
コンテンツSEOのキーワードが設定できたら、いよいよコンテンツの作成です。
ここでは、コンテンツ作成時に気を付ける最低限のSEO対策ポイントについて紹介いたします。
前提:ドメインの最適化
ドメインは少なからずSEO効果に影響します。そのため、コンテンツをどのドメインで作成するかは重要です。
これから新しくサイトを立ち上げる場合は、ユーザーにとってわかりやすいドメインを選択しましょう。例えばドメインを見ればWebページの内容がある程度わかる(商品名や、自社の会社名など)ものがおすすめです。
既に自社サイトがあてサブドメインを立ち上げる場合も同様、ユーザーにとってわかりやすいドメインを心がけましょう。
文字数
結論から言うと、コンテンツSEOにおける最適な文字数に明確な答えはありません。ただし、適切な文字数の指標となるものがあります。それは、上位表示をしている記事コンテンツの文字数です。
SEO対策は、相対評価です。つまり、競合サイトに勝てなければ上位表示は見込めません。
現状でGoogleから評価されている上位表示サイトを分析し、どんな情報がどれくらいあるのかは必ず分析をしましょう。おのずと最適な文字数が見えてくるはずです。
タイトル
タイトルは、ユーザーがその記事をクリックするかどうかを大きく左右する重要な要素です。
ページタイトル内には対策キーワードを入れること(不自然に入れすぎないこと)、各ページに固有のページタイトルを設定することは、SEO対策において非常に重要です。
メタタグ
メタタグとは記事コンテンツの内容をGoogleなどの検索エンジンに伝えるためのタグです。具体的には、見出しタグや、メタディスクリプションなどが挙げられます。
見出しタグには関連キーワードを入れること、メタディスクリプションは記事内容がわかり、且つユーザーの目を引くような文章にすることが重要です。
文章
コンテンツSEOにおいて最も重要なのは文章、つまりその内容です。上位表示サイトの傾向や関連キーワードから、ユーザーが必要とする情報を記事に盛り込みましょう。
また、近年GoogleのSEO対策において重要視されるE-A-T(専門性、権威性、信頼性)も考慮して文章を作成することが重要です。
例えばその分野で権威のある方に監修を依頼する、信頼性のある文献を引用していることを記事内で明記するなどが、具体的な対策方法です。
内部リンク
内部リンクとは、自社サイト内のリンクのこと。具体的な内部リンクとしては、グローバルナビ、パンくずリスト、サイドバーなどのリンク、コンテンツ内のリンクが挙げられます。
内部リンクを最適化することで、Googleがサイト内を巡回しやすいだけでなく、リンク先に対策キーワードとの関連性を認識させることができ、ページ評価を上げることに繋がります。
記事制作を外注する場合(料金・費用)
コンテンツSEOにリソースが避けない場合、記事制作をSEO対策会社に外注をするのも手です。記事制作の費用は、基本的に「1文字いくら」というように、文字単価で料金設定がされています。
文字単価は、ライターのスキルや記事ジャンルにより1~5円程度が相場。専門性や権威性の高い記事であれば、それだけ料金が高くなります。また、記事数が多い場合、10記事○万円といった固定費用を支払うこともあります。
記事の質は会社により差があるため、しっかりとコンテンツSEOの本質を理解している会社なのか、事前にチェックが必要です。
上位表示には記事リライトが必須
ここまで書いたポイントを全て実施したとしても、すぐに上位表示するほどコンテンツSEOは甘くありません。
検索結果の上位に表示させるには、記事を上げた後の順位や、ユーザー動向を分析した上で、既存記事を改善(リライト)していくことが必要不可欠なのです。
記事の改善で大切なのは、上位表示しているサイトと比較して、何が足りないのかを洗い出すことです。
情報の網羅性や、情報の密度、ユーザーの理解を邪魔している要素はないかなど、競合サイトと比較して足りていないところを洗い出し、一つずつ改善をしていきましょう。
コンテンツSEOの成功事例
コンテンツSEOに取り組むことで、どんな効果が見られるのでしょうか。ここではコンテンツSEOの成功事例について紹介します。
株式会社ニューアート・ラ・パルレ
「目標流入数を90倍達成」
男性向けニキビ情報サイト「ニキビア」を運営する株式会社ニューアート・ラ・パルレの事例を紹介します。
同社はコンテンツSEOに取り組み、半年で月間270,000セッションに到達、当初計画の約90倍の成果がでて、申込み数が昨年対比から約2倍になったとといいます。
成功した要因は、ターゲットを30代男性に絞り込み、そのユーザーの悩みに沿った成果に繋がりやすいキーワードを選定したことです。
キーワード選定はつい検索ボリューム数だけを考慮してしまいがちですが、同社のようにユーザーの悩みを理解し、適切なコンテンツを提供するというのは、コンテンツSEOにおける基本の考え方。
そして、そのユーザーの悩みを解決する良質なコンテンツを月10‐15本投稿し続け、しっかりと成果に結びつけました。
・検索ボリューム数にとらわれないキーワード設計を行ったこと
・良質なコンテンツを投稿した月10-15本投稿したこと
株式会社Magic Moment
「月次流入数が6ヶ月間で300%以上増加」
同社は、認知獲得・リード獲得の強化を目的とし、自社サイト『Accel』を立ち上げました。
コンテンツ制作を内製化する決め、社内メンバーに対して、コンテンツSEOについてトレーニングを実施。
SEO分析ツールを用いて定量的にコンテンツを質を測ることで、コンテンツの検索順位を改善し、検索エンジンからの月次流入数が6ヶ月間で300%以上増加しました。
また、コンバージョン率も約2倍まで増えたことで、メンバーも士気高く仕事に取り組めているという副次的効果もあったと言います。
・継続的にコンテンツをアップできる体制を整えたこと
SEO対策で成功した会社が使っているツールとは
EmmaTools™
EmmaToolsは上記の成功事例で紹介した企業が実際に使用していた、サイトパフォーマンスを改善するAIツールです。中でも、SEOライティングに特化しており、上位表示のサイトを分析した上でユーザーのインサイトを把握し、作成したコンテンツのSEO効果を定量的に評価、改善点を提示してくれます。
既存記事の改善ポイントもわかるため、「順位がなかなか上がらない」とお悩みの方も満足できるツールです。
その他にも順位チェック、上位表示サイトの分析、ヒートマップツールなど、記事コンテンツの作成から作成後の改善まで、SEOに関する分析を一貫して行うことができます。
ミエルカ
ミエルカは、コンテンツマーケティング・オウンドメディアの流入改善に使えるSEO分析ツールです。「競合分析」「順位計測」などが行えます。
関連キーワードの関連度合いを直感的にチェックでき、ユーザーのインサイトが理解しやすくなっています。
Google serch console/無料
Googleが無料で提供している、サイトパフォーマンスを分析、管理できるツールです。
ユーザーがサイトに訪れる前の検索キーワードやそのページがどれくらい検索結果画面に表示されたかなどのデータが取得できます。Webサイト運営者なら、必ず導入しておきたいツールです。
検索ボリュームチェックツール/無料
キーワードのボリューム数が確認できるツールです。無料で使えるものも多いので、「検索ボリューム」などで調べてみましょう。
ラッコキーワード/無料
こちらもキーワード選定の際に役立つツールです。メインのキーワードをツール内で検索することで、関連キーワードを取得できます。関連キーワードは、ユーザーがどんな情報を求めているのかを理解するのに役立ちます。
ただし、関連度までは確認ができないため、関連キーワードで関連キーワードを取得したのち、検索ボリュームを調べるといった手順をとるのがよいでしょう。
まとめ:コンテンツSEOで上位表示するのに大切なこと
ここまでコンテンツSEOに関して解説してきました。ここまでの内容をまとめると以下の通りです。
- コンテンツSEOとは
- コンテンツSEO作成時のポイント
- リライトを行い改善を繰り返すのが前提
SEO対策方法の一つ。ユーザーにとって良質なコンテンツを更新し続けることでGoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位表示を狙う手法のこと。
サイトの目的に応じたキーワードを選定すること、またSEO対策における基本をしっかりと押さえることが重要。
コンテンツSEOは無料で始められるメリットがある一方、効果がでるまでに時間がかかる。SEOコンテンツを上げた後も、根気強く改善を繰り返すつもりで取り組むこと。
以上がコンテンツSEOの概要です。コンテンツSEOは2021年現在、最も注目を浴びるSEO対策の1つであり、SEO対策の本質。今後、コンテンツSEOの重要性はますます高まっていくことが予想されます。
正しい方法でコンテンツSEOに取り組めば、確実に成果を出すことができるので、ぜひこの記事をご覧のあなたもコンテンツSEOに取り組んでみてはいかがでしょうか。
もし「コンテンツSEOのノウハウがない」「コンテンツSEOに取り組んでいるけど成果に繋がらない」という場合は、ぜひ当社にご相談ください。
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