AIモード

Googleの順位は変わっていないのに、なぜかアクセスが減っている」「ChatGPTで自社カテゴリーを聞いても、自社名がまったく出てこない」。2026年に入ってから、Web担当者の方ならこういう場面に立ったことがあるかもしれません。

背景にあるのが、Googleの「AIモード」やAI Overviews、ChatGPT・Gemini・Perplexityといった生成AIの普及です。これからのAIモード対策で外せないのは、「AIに答えを奪われない」ことではなく、「AI検索でも理解・参照されやすい情報源を目指す」こと。

この記事では、AIモードの仕組みとAI Overviewsとの違い、対策の使い分け、記事構造設計、検索行動の変化、業種別の影響度、効果測定までを当社EXIDEAの運用感も交えて整理します。

この記事の監修者(最終更新者)
株式会社EXIDEA 代表取締役社長
小川 卓真
SEO歴20年。2006年にSEOツールの開発企業を共同創業して以来、SEOを軸にデジタルマーケティングに従事。2013年に「株式会社EXIDEA」を設立。現在はEXIDEAの代表取締役社長として、Webメディア事業、マーケティングDX事業、オールインワンSEOツール「EmmaTools」の事業に携わる。
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EmmaBlog執筆者
この記事の結論
  • AIモードとAI Overviewsは混同されがちですが、検索結果上部に出るAI要約は主にAI Overviewsであり、AIモードは複雑な質問を対話しながら深掘りできる別の検索体験です。
  • AI Overviewsは、通常の検索結果内に表示される要約型のAI機能です。
  • 2026年現在、AI ModeとAI Overviewsの露出はSearch Console上では通常のWeb検索データに含まれます。ただし、AI ModeやAI Overviewsだけを独立したレポートとして切り出せるわけではありません。
  • 特別なschemaやAI専用ファイルを作るより、クロール可能なページに一次情報・比較軸・判断基準を明確に書くことが重要です。

本記事の作成方針について

本記事は、当社EXIDEAでAI検索対策(AI Mode・AI Overviews・ChatGPT・Gemini・Perplexity)のクライアント支援を実施し、自社運営のSEOメディア・AIライティングツール「EmmaTools」でもLLM経由の問い合わせが半数以上を占める実績を踏まえた一次情報をベースに、生成AIを編集補助として活用して作成しています。AIが生成したテキストをそのまま公開することはせず、編集者がEXIDEA独自のクライアント支援知見、AI検索サービス別の対策の違い、Web担当者向けの実務ノウハウを追加し、ファクトチェックを行ったうえで公開しています。

「Google AIモード」というテーマでは、当社が実際にクライアント支援で確認しているAI Mode・AI Overviewsの参照されやすい記事構造、業種別の影響度、対策の使い分けなどを開発者・運営者の両面から整理しています。本記事もこの方針で制作しました。

この記事でわかること

動画でわかるAI検索の全体像

記事の要点を先に動画で掴みたい方は、以下をご覧ください。(動画をクリックすると音声が出ます)

▲ AI検索の解説動画(ナレーションはAI音声合成を使用)

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Google検索の「AIモード」とは?次世代の検索体験

google AIモード

「AIモード(AI Mode)」とは、Google検索で複雑な質問や比較検討をAIと対話しながら深掘りできる検索体験です。Googleは2025年9月に日本語での提供開始を発表しており、検索結果ページに表示される「AIモード」タブから、PC・モバイルブラウザ、Android・iOSのGoogleアプリで利用できると説明しています。

注意したいのは、AIモードは「通常検索の上部に表示されるAI要約」そのものではない点です。通常の検索結果内で要点を表示する機能は主にAI Overviews。AIモードは、追加質問を重ねながら探索する専用の検索体験として理解すると整理しやすくなります。

項目 AI Mode AI Overviews
位置づけ 対話・探索型のAI検索体験 通常検索結果内に表示されるAI要約
使われ方 複雑な質問、比較、追加質問、深掘り 検索意図の要点を素早く把握する入口
表示場所 AIモードタブなどから利用 通常検索結果内でGoogleが有用と判断したときに表示
SEO上の見方 関連リンク・補足情報として理解されやすいページを目指す 要約や周辺リンクで扱われやすい情報設計を目指す

参考:Google検索における「AIモード」を日本語で提供開始Google Search Central「AI features and your website」

⇒AI Overviewsの詳しい仕組みは、新しいGoogleのAI機能「AI Overview」とは?使い方やSEOへの影響、対策方法などを解説もあわせてご覧ください。

従来の検索と何が違うのか

最大の違いは、ユーザーが情報を拾い集めるのか、AIが先に整理した答えを受け取るのかという流れにあります。

これまでの検索では、キーワードを入力した後に表示されたWebサイトの一覧から、自分でページを選び、比較し、必要な箇所を読み取る必要がありました。AIモードでは、その前段の整理作業をAIが担います。「おすすめの旅行先」と聞けば、AIが条件に合いそうな候補をまとめ、観点ごとに比較しやすい形で返してくれます。

追加で質問を重ねることで情報を深掘りできる「対話型」のアプローチも可能です。AIモードは検索を「探す作業」から「文脈を保ったまま理解を進める作業」へ進化させた機能と言えます。

実際の利用では、最初の検索で全体像をつかみ、その後に参照元ページで一次情報を確認する流れが当社の答えです。AIモードだけで完結させるより、比較の入口として使うほうが判断ミスを減らせます。

AIモードを支える仕組み(query fan-out)

AIモードでは、質問内容に応じて関連する複数の検索を並行して行い、サブトピックごとの情報を集めながら回答を組み立てる場合があります。

中核となるのは、Googleが案内している「query fan-out(クエリ・ファンアウト)」の考え方です。これは、ユーザーの1つの質問を複数のサブトピックに分け、関連する検索や情報源を参照しながら回答を組み立てる考え方です。

例えば「東京の観光スポット」と検索された場合でも、AIは裏側で「家族向け」「屋内」「歴史」「雨の日」「移動しやすさ」といった観点に分けて情報を探し、それらを統合して返答します。単語一致だけでなく、質問の背景や比較軸まで含めて処理するため、従来より広い視点の答えになりやすいのが特徴。

ユーザーはたった一度の検索で、多角的に整理された回答を受け取りやすくなるため、検索回数そのものが減る場面も出てきます。これが、AIモードが「情報を探す場」から「情報を再構成する場」へ変わったと言われる理由です。

当社でコンテンツを見直す際、AI検索で参照候補になりやすいページにはいくつかの共通点があると見ています。特に効くのは、「1見出し1論点」で論点が分かれていること、比較軸や条件分岐が本文中に明示されていること。たとえば「ツールAとBの違い」を見出しで分け、比較表や判断基準を本文内に明示しているページは、AIの回答で参照される情報源になりやすいという感触です。曖昧に長い文章より、論点ごとに答えが切れているページのほうが扱われやすい。

⇒AI検索時代の対策を知りたい方は、AI時代の新常識、LLMOとは?SEOとの違いや具体的な対策5選をプロが解説もあわせてご覧ください。

日本語でも利用可能|AIモードの開始手順

AIモード 利用方法

Googleは2025年9月に、Google検索のAIモードを日本語で順次提供開始すると発表しています。2026年3月には、音声とカメラを使ってAIモードと会話できる「検索 Live」も日本で提供開始されました。なお、AI Modeや検索 Liveの提供状況、表示条件、対応端末は変更される可能性があります。最新の提供状況はGoogle公式情報で確認してください。

AIモードを利用できるかは、アカウント、端末、アプリのバージョン、地域、ロールアウト状況によって差が出ます。基本的な確認手順はこちら。

AIモード利用の3ステップ
  • ① Googleアプリ(iOS/Android)またはPC・モバイルブラウザでGoogle検索を開き、Googleアカウントにログインする
  • ② 検索結果ページ上に「AIモード」タブが表示されていれば、そのまま利用する
  • ③ 表示されない場合は、アプリやブラウザを更新し、アカウント・地域・ロールアウト状況を確認する

以前は試験提供として案内されるケースもありましたが、2026年現在は日本語での提供開始が公式に発表されています。「自分の環境で表示されない=日本未対応」と判断するのではなく、段階的な提供状況やアカウント条件も含めて確認するのが安全です。

参考:Google検索における「AIモード」を日本語で提供開始検索 Liveを日本で提供開始

AI Mode・AI Overviews・ChatGPT・Gemini・Perplexityの対策の使い分け

複数のAI検索サービスがあるため、「それぞれ別々の対策が必要なのか」と迷う担当者は多いです。EXIDEAでは、完全に別々の施策ではなく、共通する土台の上にサービス別の微調整を行うものだと考えています。

すべてのAI検索サービスに共通する土台(5つ)

まず、サービスを問わず共通する対策の出発点はこちら。

AI検索対策の共通土台
  • 自社がどのカテゴリーで認識されたいかを定義する
  • そのカテゴリーにおける独自性・専門性・一次情報を持つ
  • 検索エンジンやAI検索に論点が伝わりやすい構造でコンテンツを作る
  • 自社サイトだけでなく、外部メディア・比較サイト・PR・YouTube・SNSなどでも一貫した情報を発信する
  • AI上での表示状況、指名検索、問い合わせ経路まで含めて効果測定する

つまり、AI検索対策の第一歩は「AI Overviewsに出るにはどうするか」「ChatGPTに出るにはどうするか」といった個別最適ではありません。まず、自社はどのテーマ・カテゴリーの専門家として理解されたいのかを決めること。これが軸です。

たとえばEmmaToolsであれば、SEOライティングツール、SEO記事制作支援ツール、AIライティング支援ツール、LLMOにも対応できるコンテンツ制作ツール、といったカテゴリーを明確にする必要があります。

サービス別の重視ポイント

共通土台の上で、サービスごとには以下のような微調整を行います。

サービス 重視すべき対策 EXIDEAの見解
AI Overviews Google検索で理解・評価されやすいページ構造、明確な回答、構造化データ 従来SEOの延長線上にある。GoogleのAI機能が参照しやすいページになることが重要
AI Mode 論点網羅、サブトピック対応、Q&A構造、比較表、判断基準 query fan-outを踏まえ、複数論点に分けて答える構造が重要
ChatGPT Web全体での言及、ブランド定義、外部メディア掲載、明確な説明文 自社サイトだけでなく、外部でどう語られているかが重要
Gemini Google検索・Googleエコシステムとの接続、構造化された情報 Google SEOと近いが、AI回答内でのブランド認識も意識する
Perplexity 出典として参照されやすいページ、外部メディア、比較サイト、最新情報 端的に答えが取れるページと第三者言及が重要

SEOとLLMOの本質的な違い

外せないのは、SEOでは自社サイトの上位表示が中心だったのに対し、LLMOではWeb全体で自社がどう語られているかが重要になるという点です。

SEOで一定の評価を得ているサイトでも、外部メディア、比較サイト、PR記事、YouTube、SNS、第三者レビューなどでの言及が少ない場合、AI検索上でブランドやサービスの文脈が伝わりにくくなる可能性があります。逆に、外部で一貫した文脈で言及されているブランドは、AI検索がブランドやカテゴリーを理解する手がかりを持ちやすくなります。

当社EXIDEAでも、問い合わせをいただいた方にヒアリングすると問い合わせの半分以上がLLM経由で認知している状況。生成AI経由の認知は通常のアクセス解析だけでは把握しづらいため、商談時のヒアリングや指名検索の変化とあわせて確認しています。これは外部露出と自社サイト改善の両方を進めてきた結果です。

AI Modeでも理解・参照されやすい記事構造(8つの型)

AI Modeでも理解されやすい記事を作るには、検索エンジンやAI検索に論点が伝わりやすいように、論点ごとに分解された構造が外せません。ここでは、記事設計で使いやすい8つの型を紹介します。

1. 1見出し1論点にする

1つのH2・H3に複数のテーマを詰め込まず、論点を明確に分けます。

たとえば、「AIライティングツールのメリット・選び方・注意点・おすすめ機能」のように複数論点を1見出しに詰め込むのではなく、こう分割します。

1見出し1論点の例
  • AIライティングツールのメリット
  • AIライティングツールの選び方
  • AIライティングツールを使う際の注意点
  • AIライティングツールに必要な機能

見出し単位でテーマが明確になっていると、検索エンジンやAI検索にも、ページ内の論点が伝わりやすくなります。

2. 結論ファーストで書く

各見出しの冒頭では、まず結論を書きます。おすすめの型は「結論 → 理由 → 具体例 → 注意点 → 次に取るべき行動」の流れ。

AIに参照されやすいのは、長い前置きよりも、問いに対して明確に答えている文章です。冒頭の1〜2文で読者の問いに答え、その後に裏付けや具体例を並べる構成が効きます。

3. Q&A・FAQ形式を入れる

AI Modeでは、ユーザーの質問が会話的になります。記事内にも質問形式の見出しを入れると、AIが回答候補として抽出しやすくなる。

Q&A形式の見出し例
  • AI ModeとAI Overviewsの違いは何ですか?
  • AI Modeでも理解されやすくするには何が必要ですか?
  • ChatGPT対策とGoogle SEO対策は同じですか?
  • LLMO対策はSEO対策と何が違いますか?

FAQ形式は、AIにとって「質問と回答」の対応関係が明確なため、LLMO観点でも効きます。

4. 比較表+判断基準をセットで入れる

AI Modeでは、単なる情報収集だけでなく、比較・選定・意思決定に関わる質問が増えます。比較表だけで終わらせるのではなく、表の下に必ず「どう判断すべきか」を書くこと。これが効きます。

たとえば、ツール比較表を載せた後に「小規模企業なら、まずはGoogle Search ConsoleとGA4を使い、コンテンツ制作にはSEO専用ツールを組み合わせるのが当社の答えです。複数メディアを運営する企業では、順位計測・競合分析・AI検索上の表示状況まで見られるツールが必要になります。」といった判断基準の文章を添えると、AIは比較表の情報だけでなく判断基準の文章も参照しやすくなります。

5. 短い段落で、1段落1事実にする

1段落に複数の主張を詰め込みすぎると、AIが要点を抽出しにくくなる。

短い段落のルール
  • 1段落は2〜4文程度
  • 1段落で1つの主張に絞る
  • 主語と述語を明確にする
  • 指示語を減らす
  • 数値・条件・対象を曖昧にしない

冗長な接続詞や曖昧な指示語を削るだけでも、AIが論点を切り出しやすくなります。

6. 定義文を明確に置く

AIに参照されやすくするには、記事内に短く明確な定義文を置くことも効きます。

たとえば「AI Mode対策とは、GoogleのAI Modeが複数のサブトピックをもとに回答を生成することを前提に、論点別に網羅されたコンテンツ構造を作る施策です。」のように、1文で定義を言い切る文を本文内に入れる。このような一文は、AIが回答内で使いやすい形になります。

7. トピッククラスターで支える

AI Modeでは、1記事だけでなく、テーマ全体の網羅性も問われます。たとえば「AIライティングツール」というテーマなら、関連する記事群を作り、内部リンクでつなぎます。

トピッククラスターの例(AIライティングツールの場合)
  • AIライティングツールとは
  • AIライティングツール比較
  • AIライティングツールの選び方
  • AIライティングツールとSEOの関係
  • AIライティングツールとLLMO対策
  • ChatGPTとSEO専用ツールの違い

これにより、複数の論点の関係が伝わりやすくなり、AI Modeのquery fan-outにも対応しやすくなります。

8. 構造設計の総合まとめ

AI Modeでも理解されやすい記事にするには、単に文章を増やすのではなく、見出しごとの論点と答えが分かりやすい記事構造にする必要があります。具体的には、

AI Mode参照に効く8つの型
  • 1見出し1論点
  • 結論ファースト
  • Q&A形式
  • 比較表+判断基準
  • 短い段落(1段落1事実)
  • 明確な定義文
  • トピッククラスター
  • 独自データ・体験の織り込み

を組み合わせることが効きます。

AI Mode普及で変わるユーザー検索行動の5つの変化

EXIDEAでは、AI ModeやAI Overviewsの普及によって、ユーザーの検索行動は大きく変わると見ています。特に大きい変化は5つです。

1. トップファネルの検索はAI内で完結しやすくなる

「〇〇とは」「〇〇のメリット」「〇〇の基本」のような定義・一般論・初級者向けの情報は、AIの回答だけで満足される可能性が高まります。

従来のようにトップファネルの記事で大量流入を獲得し、そこからCVにつなげるモデルは、徐々に難しくなっていく可能性があります。

ただし、トップファネル記事が不要になるわけではありません。役割が、「AI検索でも参照される情報源になる」「ブランド想起を作る」「ミドル・ボトムファネル記事へつなぐ」という方向に変わっていきます。

2. クエリは長文化・会話化する

従来は「SEOツール 比較」のような短い検索が中心。AI Modeでは、

> 「BtoB SaaS企業が外部ライターを使ってSEO記事を制作する場合、ChatGPTではなくSEO専用ツールを使うべき理由を教えて」

のように、条件付き・文脈付きの質問が増えます。

つまり、単一キーワードへの最適化だけではなく、ユーザーの状況・制約・判断軸まで想定したコンテンツが必要になる。「誰が・どんな場面で・何のために」検索しているかを記事の前提条件として明示すると、長文クエリにも参照される可能性があります。

3. AI後の再検索が増える

ユーザーは、まずAIで概要を把握し、その後により具体的なキーワードで再検索するようになります。

AI後の再検索パターン例
  • AI Modeで「SEOライティングツールの選び方」を聞く
  • AIの回答でEmmaToolsを知る
  • Googleで「EmmaTools 評判」「EmmaTools ChatGPT 違い」と検索する
  • 公式サイトや比較記事を読む
  • 問い合わせ・資料請求する

この場合、従来のアクセス解析では、AIが最初の接点だったことが見えにくくなります。EmmaToolsでもLLMをきっかけに認知している問い合わせが増えており、LLM経由の成果はアクセス解析だけでは完全に計測しきれません。

4. 比較・選定フェーズの重要度が上がる

AIが一般的な情報を要約するほど、ユーザーは次に「では、自分はどれを選ぶべきか」を知りたくなります。AI検索時代には、こうしたコンテンツの価値が高まります。

AI検索時代に価値が上がるコンテンツ
  • 比較記事
  • 選び方記事
  • 料金・機能比較
  • 導入事例
  • 競合比較
  • 失敗しない選定基準
  • 自社に合うかどうかの判断軸

AI検索時代は、特にミドル〜ボトムファネルの設計が問われます。

5. CV導線もフェーズごとに変える必要がある

AI Mode普及後は、単に記事を読ませるだけではなく、読者の次の行動を設計することが大事です。

フェーズ AI時代の変化 適したCV導線
認知 AI内で完結しやすい 入門資料、チェックリスト、メルマガ、関連記事
興味 解決策の理解が進む ホワイトペーパー、診断、ノウハウ資料
比較 具体的な選択肢を探す 比較表、導入事例、料金資料、サービス資料
検討 具体的な導入判断をする 無料トライアル、デモ予約、個別相談
購買 問い合わせ直前 問い合わせ、見積もり、商談予約

EXIDEAとしては、SEO記事のゴールは「読まれること」ではなく、読者の意思決定を一歩前に進めること。これが当社の見立てです。

業種別のAI Mode影響度

AI Modeの影響は、業種や記事タイプによって大きく違います。EXIDEAでは、AIに要約されやすい情報ほど流入減の影響を受けやすく、独自性・専門性・個別性が高い情報ほど残りやすいと見ています。

影響が大きい記事タイプ

記事タイプ 影響が大きい理由 対策
定義系記事 AIが短く要約しやすい 定義だけでなく判断基準・事例を入れる
初級者向けノウハウ 一般的な手順はAI内で完結しやすい 実務上の注意点・失敗例・独自見解を追加
メリット・デメリット記事 汎用的な要約で足りることが多い 業種別・規模別・ケース別に深掘りする
用語解説記事 短い回答で満足されやすい 関連テーマへの導線や活用事例を入れる
薄い比較記事 AIが一覧化しやすい 独自の比較軸・選定基準・体験情報を入れる

これらの記事は、今後クリックが減る可能性があります。ただし、不要になるわけではありません。役割を「流入獲得」だけでなく、

トップファネル記事の新しい役割
  • AI検索でも参照される情報源
  • ブランド認知の接点
  • ミドルファネル記事への内部リンク
  • トピッククラスターの入口

として再定義する必要があります。

影響が小さい・価値が残りやすい記事タイプ

記事タイプ 残りやすい理由
独自データ記事 AI検索やユーザーにとって根拠として参照しやすい
実体験レビュー AIでは作れない一次情報がある
専門深掘り記事 一般要約だけでは満足されにくい
BtoB商談系記事 業界・規模・稟議・導入条件が複雑
導入事例 具体的な判断材料になる
地域密着サービス 地域・口コミ・予約行動が絡む
比較表+選定基準記事 意思決定に使いやすい
法規制・専門判断が必要な記事 正確性確認のため出典が見られやすい

特にBtoB SaaSや製造業のように、導入判断が複雑な領域では、AIの要約だけで完結しません。商談ログ、失注理由、導入事例、料金、機能比較、セキュリティ、社内稟議で問われる情報などが効きます。

業種別の影響傾向

業種 影響度 EXIDEAの見解
SEO・マーケティング 中〜大 一般論は吸収されるが、実務ノウハウ・独自データは残る
BtoB SaaS 認知系は影響大。比較・検討・稟議系は残りやすい
EC・通販 中〜大 一般比較は影響大。レビュー・写真・使用感・在庫情報は重要
比較メディア 中〜大 独自比較軸のないランキング記事は影響を受けやすい。独自比較軸があるメディアは価値が残りやすい
医療・金融・法律 AI回答は出るが、正確性確認のため信頼ソースの価値は残る
製造業・専門BtoB 小〜中 仕様・導入条件・現場要件が複雑で詳細ページの価値が残る
地域サービス 小〜中 地域性・口コミ・予約・地図情報が絡むためクリックが残りやすい

【実践】AIモードが役立つ3つの具体的シーン

AIモードが活躍するのは、単純な1語検索よりも、比較・整理・条件追加が必要な場面。特に「複数ページを見比べるのが前提だった検索」は、体験が大きく変わります。

1. 複数の情報を瞬時に比較したい時

何かを選ぶ際、複数のサイトを見比べる前の整理が速くなる。これがAIモードの分かりやすい利点です。

例えば「動画編集ソフト おすすめ」と検索すれば、AIが主要ソフトの特徴・価格帯・機能差・向いているユーザー像を整理して返すことがあります。リンク先へ何ページも移動しなくても、比較の土台を短時間で作れるため、検討の初動が軽くなります。

「初心者向けはどれか」「買い切り型で選ぶなら」「Mac向けに絞るなら」と条件を追加して比較軸を変えられるため、一覧表を自分の判断基準に寄せやすいのも便利。

たとえばBtoB商材では、料金だけでなく導入規模、サポート範囲、既存ツールとの連携可否まで見ないと判断を誤ります。AIモードは比較の入口としては優秀ですが、最終判断は公式ページや資料請求で裏取りする流れが当社の答えです。

2. 専門知識を対話で深掘りしたい時

複雑なテーマを段階的に理解したいとき、AIモードは特に使いやすい。最初から完成した質問文を作れなくても、会話しながら論点を絞れます。

「query fan-out」の考え方により、複雑な質問でもAIが要素を分けて回答しやすくなっています。最初の回答に対して「この条件だとどう変わるか」「初心者向けに言い換えるとどうか」と追加質問できるため、理解の深さを調整しやすいのが利点です。

まるで詳しい人に順番に聞いていくように、前提を共有したまま疑問を解消しやすいため、断片的な情報を自分でつなぎ合わせる負荷が下がります。

一方、専門性が高いテーマほど、AIの説明が滑らかでも細部が省略されることがあります。制度、医療、法律、セキュリティのように条件差が大きい分野では、要点把握に使った後で公式情報を確認する流れが安全です。

3. 外出先で現在地からベストな選択をしたい時

位置情報や状況依存の検索でも、AIモードは相性が良い。曖昧な言い方でも、条件を補いながら候補を出しやすいためです。

「今週末に空いている近くのカフェ」「子連れでも入りやすい駅近ランチ」のように、従来なら検索語を細かく調整していた場面でも、AIが距離・営業時間・口コミ傾向・条件の相性を踏まえて提案することがあります。

ただし、営業時間や在庫、営業日、混雑状況のような変動情報は更新タイミングの差が出ることもあります。来店前や予約前には、店舗の公式情報で最終確認するのが確実です。

Web担当者が知るべきSEOへの影響と対策

AIモードの普及で重要になるのは、順位だけを見るSEOから、AIに理解されやすく参照候補になりやすいページ設計へ発想を広げること。

最も大きな影響は、「ゼロクリック検索」の増加と、クリックの質の変化です。検索結果上でAIが要点を返すため、単純な定義確認や比較の初期段階では、Webサイトに来る前に疑問が解消されるケースが増えます。一方で、クリックするユーザーは「もっと詳しく知りたい」「比較根拠を確認したい」という意図を持ちやすくなります。

これからのSEOでは、単に順位を上げるだけでなく、「このページを見に行く意味」を作ることが大事です。具体的には、一次情報、独自データ、比較条件、実務上の注意点、例外ケースなど、AIの要約だけでは足りない要素をページ内に増やす必要があります。

AI機能に出るために特別な新施策が別にあるわけではなく、基本は通常のSEOの延長。Googleは、AI機能に表示されるための特別なschema.org構造化データやAI専用ファイルは不要だと説明しています。クロール・インデックス・スニペット表示の前提を満たし、役立つコンテンツを作ることが土台になります。

一方で、対策の比重は通常のSEOとは変わります。従来のSEOでは、自社サイト内のコンテンツ品質、内部リンク、被リンク、検索意図への適合が中心。しかしAI検索では、比較サイト、業界メディア、PR TIMESのようなプレスリリース、第三者レビュー、YouTube、SNSなど、Web全体でどのように語られているかの重要度が高まります。

たとえば、比較サイトへの掲載やペイドパブリシティは、通常のSEOではリンク評価として大きな効果を期待しにくい場合があります。しかしAI検索では、その業界でよく参照される比較サイトやPR記事が回答生成時の材料になることがある。その意味では、AI ModeやLLMOへの対策はSEOの延長線上にありながら、実際の施策設計は別物として考える必要があります。

そのうえで、キーワードを不自然に詰め込むより、検索意図に対して見出し単位で明確に答える構成のほうが効きます。

EXIDEAでもAI時代のコンテンツ改善では、まず「そのページでしか読めない材料があるか」を確認します。具体的には、独自の調査データ、業務での比較結果、導入判断時の注意点、公開情報だけでは分からない運用上の落とし穴などが該当します。AIで言い換えやすい一般論だけのページは、表示されても選ばれにくく、クリック後の満足度も伸びません。

AI Mode時代の効果測定方法

AI Mode時代の効果測定は、Search Console上のクリック数だけでは足りません。Google Search Centralでは、AI OverviewsやAI Modeに表示されたサイトはSearch Consoleの検索パフォーマンスレポート内の「ウェブ」検索タイプに含まれると説明されています。ただし、Search Console上でAI ModeやAI Overviewsだけを独立したレポートとして切り出せるわけではありません。Search Console、GA4、指名検索、問い合わせ時のヒアリング、実際の検索結果確認を組み合わせて判断する必要があります。

そのため、単純なクリック減少だけで判断するとミスリードが起きます。AI機能の影響、検索意図の変化、SERP上の表示形式、ブランド認知、CV率まで組み合わせて見ること。これが当社の答えです。

参考:Google Search Central「Measuring the performance of your site」

組み合わせて見るべき7つの指標

AI検索時代の効果測定指標
  • 問い合わせ時の認知経路ヒアリング
  • 指名検索数の変化
  • ブランド名検索の増加
  • ChatGPT・Gemini・Perplexityでの表示状況
  • AI Overviewsでの参照状況
  • 比較サイト・外部メディアでの掲載状況
  • 展示会・PR活動後の認知変化

特に効くのは、問い合わせ時の認知経路ヒアリングです。「弊社をどこで知りましたか?」を商談初期に聞くだけで、ChatGPTやGemini経由の認知を把握できることがあります。EmmaToolsでも、商談時のヒアリングによって、LLMをきっかけに認知したと分かる問い合わせが増えています。

順位だけで判断しないことが重要

順位が同じでも、検索結果画面の上部にAI要約が出るだけでクリック率が変わることがあります。検索結果そのものを確認しながら、どのクエリで「答えがSERPs内で完結しているか」を見ること。これが対策の出発点です。

検索流入が減っても、問い合わせ率や回遊が上がるなら、質の高い流入へ寄っている可能性があります。流入の量だけでなく、流入の質まで含めて評価する視点が外せません。

当社EXIDEAの見解

当社では、Google検索のAIモードをSEO流入の脅威としてだけ捉えるのではなく、理解・参照される情報源を目指す機会として位置付けています。AIモードは複数の情報源をもとに回答を生成し、関連リンクを表示することがあります。

理解・参照されやすい情報源を目指すには、独自データ・自社調査・一次体験を本文に明示することが効きます。要約しやすい構造(結論→理由→具体例)と、要約されても伝わる固有名詞・数値の入れ方を意識すると、通常検索でもAI検索でも内容が伝わりやすくなります。

逆に、他媒体の言い換えに終始しているページは、AIモード時代に埋もれやすくなる可能性があります。「他のサイトが書いていない一段落」を入れる編集ルールを徹底すること。これがAIモード対策で外せない条件です。

AI検索対策のロードマップ(短期・中期・長期)

ここまでの内容を実際の運用に落とし込むため、短期・中期・長期の対策ロードマップを整理します。

短期(1〜3ヶ月):記事構造の見直し

短期で着手しやすいのは、既存記事の構造調整です。

短期で着手すること
  • 主要記事の冒頭を「結論ファースト」に書き換える
  • 1見出し1論点になっているか確認し、複数論点が混在する見出しは分割する
  • FAQ形式の見出しを追加し、必要に応じて本文と一致した構造化データを整備する
  • 比較表に判断基準の文章を添える
  • 1段落を2〜4文に短縮し、指示語と冗長表現を削る
  • 各セクションに明確な定義文を1つ置く

FAQ構造化データは、質問と回答の関係を整理する手がかりになりますが、検索結果での表示やAI Modeでの参照を保証するものではありません。

中期(3〜6ヶ月):トピッククラスターと外部露出

中期では、サイト全体の網羅性と、外部での言及を増やしていきます。

中期で着手すること
  • 主力テーマでトピッククラスターを設計し、関連記事を追加・統合する
  • 独自調査・アンケート・ホワイトペーパーで一次情報を蓄積する
  • 業界メディアへの寄稿、PRリリース、比較サイトへの掲載アプローチを進める
  • YouTubeで関連トピックの動画を蓄積する
  • 導入事例・顧客インタビューを継続的に追加する

長期(6〜12ヶ月):ブランド定義とPR・広報連動

長期では、AI検索や通常検索で一貫して理解されるブランド・カテゴリーの定義を整えていきます。

長期で着手すること
  • 自社が認識されたいカテゴリーを定義し、社内で共有する
  • そのカテゴリーで一貫したメッセージを、サイト・PR・営業資料・SNSで展開する
  • 業界調査・レポート発行で「そのテーマの調査主体」のポジションを取る
  • SEO部門だけでなく、PR・広報・コンテンツ・ブランド戦略の連動体制を作る
  • AI上での自社表示状況を定点観測する

LLMOはSEO部門だけで完結する施策ではありません。マーケティング、PR、広報、コンテンツ、ブランド戦略が連動して初めて取り組みやすくなる。短期施策と並行して、組織の連動体制を整えていくのが当社の答えです。

よくある質問

AIモードとAI Overviewsの違いは何ですか?

AI Overviewsは、通常の検索結果内でGoogleが有用と判断したときに要点を示すAI要約です。一方、AIモードは、AIモードタブなどから利用し、複雑な質問や比較を対話しながら深掘りできる検索体験です。前者は要約寄り、後者は探索・会話寄りと考えると分かりやすいです。

AIモード向けに特別なSEO対策は必要ですか?

特別な専用施策よりも、通常のSEOの基礎が外せません。Googleは、AI機能に表示されるための特別なschema.org構造化データやAI専用ファイルは不要だと説明しています。クロール・インデックス・スニペット表示の前提を満たし、役立つ本文を用意することが出発点です。1見出し1論点、結論ファースト、Q&A形式、比較表+判断基準、トピッククラスター設計などは、ユーザーにも検索エンジンにも論点を伝えやすくする情報設計。AI Modeでの参照を保証するものではありませんが、通常検索とAI検索の両方を意識した改善として効きます。

AIモードが広がるとSEO流入は必ず減りますか?

減るクエリはありますが、すべての流入が一律に減るわけではありません。定義確認のような検索は減りやすい一方で、比較根拠や詳細情報を求める流入は残りやすい。BtoB商談系・独自データ・専門深掘り・地域密着サービスなどは、AI Modeの影響が比較的小さい領域です。

AIモードの回答はそのまま信じてよいですか?

概要把握には便利ですが、制度、医療、法律、価格、営業時間のような変動や条件差が大きい情報は、公式情報や一次情報で確認するのが安全です。

Web担当者はまず何から見直すべきですか?

まずは自社の重要クエリで実際の検索結果画面を確認し、AI要約の有無、参照されそうな情報の種類、クリックする理由が残っているかを把握することがおすすめ。次に、主要記事の冒頭を結論ファーストに書き換え、1見出し1論点になっているかを確認するのが、短期で着手しやすい改善です。

ChatGPT対策とGoogle SEO対策は同じですか?

重なる部分はありますが、完全に同じではありません。Google SEOでは、自社サイトのクロール・インデックス・検索意図・内部リンク・コンテンツ品質が中心。一方、ChatGPTやPerplexityのような生成AIでは、自社サイトだけでなく、外部メディア、比較サイト、PR記事、レビュー、SNSなどでどのように語られているかも、ブランドやカテゴリーを理解する手がかりになります。

AI Modeでも理解されやすい記事構造を1つだけ選ぶなら?

1つだけ選ぶなら「1見出し1論点」です。1つの見出しに複数のテーマを詰め込まず、論点を明確に分けることで、ページ内の情報構造がユーザーにも検索エンジンにも伝わりやすくなります。次点で「結論ファースト」と「比較表+判断基準」が効きます。

小規模企業でもAI Mode対策はできますか?

できます。特定テーマで深く専門性を発揮できる小規模企業は、AI検索でも専門領域を伝えやすくなります。ビッグキーワードで大手と正面衝突するのではなく、自社の強みが出る専門領域に絞り、独自データ・実体験・業界深掘りで攻めるのが当社の答えです。

AI Modeの効果はどう計測すればいいですか?

Search Console上のクリック数だけでは足りません。AI ModeやAI Overviewsの露出は、Search Consoleでは「ウェブ」検索タイプの全体データに含まれますが、AI Mode単体を独立レポートで切り出せるわけではありません。指名検索数、ブランド名検索の増加、ChatGPT・Gemini・Perplexityでの表示状況、AI Overviewsでの参照状況、問い合わせ時の認知経路ヒアリング、比較サイト・外部メディアでの掲載状況などを組み合わせて見ます。

まとめ|AI Mode対策は「AI検索でも理解・参照されやすい情報源を目指す」取り組み

GoogleのAIモードとは、複雑な質問や比較検討を、AIと対話しながら深掘りできる検索体験です。通常の検索結果内で要点を表示するAI Overviewsとは違い、AIモードは追加質問を重ねながら探索できる点に特徴があります。

EXIDEAでは、AI Mode・AI Overviews・ChatGPT・Gemini・Perplexityへの対策は、完全に別々の施策ではなく、共通する土台の上にサービス別の微調整を行うものだと考えています。共通する土台は、独自性の高いコンテンツ、検索エンジンやAI検索に伝わりやすい構造、明確なブランド・カテゴリー定義、外部メディアや比較サイトでの言及、そして継続的な計測です。

AI Modeでも理解されやすい記事を作るには、1見出し1論点、結論ファースト、Q&A形式、比較表+判断基準、短い段落、明確な定義文、トピッククラスターの組み合わせが効きます。これは単に「文章を増やす」ではなく、検索エンジンやAI検索が論点を把握しやすい構造に整える発想です。

AI Modeが普及すると、定義系・一般ノウハウ系・初級者向け記事はクリックが減る可能性があります。一方、BtoB商談系、独自データ、専門深掘り、導入事例、地域密着型サービスなどは、引き続き価値が残りやすいというのが当社の見立て。

最後に最も大事なのは、AI検索対策を「AIに答えを奪われないための対策」と捉えないこと。本質は、AI検索でも理解・参照されやすい、信頼できる独自情報源・ブランドを目指すことにあります。そのためには、SEO部門だけでなく、PR・広報・コンテンツ・ブランド戦略を連動させる体制が長期的には欠かせません。

AI Mode時代に強いコンテンツを作るには、競合との差分や網羅性を確認しながら、一次情報や独自の判断基準を追加していく運用が効きます。必要に応じて、SEO専用ツールも活用すると改善箇所を整理しやすくなります。