検索ボリュームとは、ユーザーにどのくらい検索されたかを数値化したものです。
検索ボリュームの調査は、Webサイトに適したSEO対策をしたり、キーワードの優先度を決めたりするのに欠かせません。
当記事では、検索ボリュームの調べ方や無料で使えるおすすめの調査ツール、Webサイトに応じたキーワードの選び方を紹介します。
検索ボリュームに関する正しい知識をつけて、効率良く自社サイトを成長させましょう。
弊社が提供しているSEOツール「EmmaTools」は、キーワードの検索ボリュームだけでなく、ユーザーの状況が予測できるファネルや対策難易度まで表示されるので、Webサイトの状況に合ったキーワードを選べます。
さらに、関連キーワードや競合サイトの分析から、AIライティング、ファクトチェック、公開後の順位計測まで、SEO対策に役立つ機能を網羅!
7日間の無料トライアルを用意しているので、手間をかけずにSEO対策したい方は、ぜひ試してみてください。
また、既存のコンテンツを会員登録でスコアチェックやキーワードの比率チェックができる、コンテンツ無料診断も用意しています。
ぜひ記事の評価チェックや、リライトにお役立てください。
この記事でわかること
検索ボリュームとは?
検索ボリュームとは、キーワードがGoogleやYahoo!などの検索エンジンでどのくらい検索されているかを表す数値です。
一般的に、1ヶ月あたりの検索回数を用いることが多く、月間検索ボリュームと呼ばれることもあります。
検索ボリュームは、Googleキーワードプランナーなどのツールで確認することが可能です。数値が大きいほど多くのユーザーがそのキーワードを検索していることを意味します。
SEOにおける検索ボリュームの重要性
SEO対策において、検索ボリュームは非常に重要な指標になります。
なぜなら、検索ボリュームの数値によって、対策の優先度や難易度、アクセス予測が大きく異なるからです。
例えば、検索ボリュームの大きいキーワードで上位表示できれば、アクセス数を増やすことができます。しかし、競合他社も対策するため、上位表示させる難易度が高くなります。
一方で、検索ボリュームが少ないキーワードだと、検索するユーザー数が少ないことから、アクセス数を大きく増やすことはできません。しかし、競合他社との競争率が低いことから、上位表示の難易度は易しくなります。
上位表示の難易度は自社サイトの成長度合いによって異なるため、検索ボリュームを知ることで対策すべきキーワードの優先度が判断できます。
例えば、既に質の高いコンテンツを多く作成していて、検索エンジンからの評価が高い状態であれば、検索ボリュームの大きなキーワードを狙うこともできます。しかし、Webサイトをスタートさせて間もなく、検索エンジンの信頼を得られていないのであれば、検索ボリュームの小さなキーワードから対策を始めるべきです。
また、検索ボリュームの把握は、アクセス予測においても役に立ちます。
月間に10,000回検索されているのであれば、仮に1位に表示されたときのクリック率(CTR)を30%だとすると、毎月3000アクセス(10,000×0.3)を獲得できるという予測が可能です。
このように、検索ボリュームを把握することで、SEO対策の優先順位を決めたり、アクセス増加の予測を立てたりすることができます。
検索ボリュームを調べられるおすすめツール7選【無料・有料】
続いては、検索ボリュームの調査に役立つツールを紹介します。
無料で使えるツールから、豊富な機能が搭載された有料ツールまであるので、目的に合ったものが見つかるでしょう。
Googleキーワードプランナー【無料】

引用元:https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
検索ボリュームの調査で頻用されているのが、Googleキーワードプランナーです。Google広告(リスティング広告やディスプレイ広告など)を出稿する際に、それぞれのキーワードの検索ボリュームや競合性をチェックできます。
また、関連キーワードやサジェストキーワードを調査するのにもおすすめです。
ただし、Googleキーワードプランナーを無料で利用する場合、検索ボリュームが曖昧な情報(検索ボリュームが数値ではなく、1万~10万などの幅で表示)でしか表示されません。
Googleトレンド【無料】

引用元:https://trends.google.co.jp/trends/
Googleトレンドは、Googleキーワードプランナーと同じくGoogleが提供している無料ツールで、キーワードの人気度を調査できます。
Web検索はもちろん、画像やニュース、動画(Youtube)で該当のキーワードがどのくらい使われているのかを、過去の期間ごと(最大20年前まで)にチェックできます。
急上昇中のキーワードも調べられるので、トレンドに合ったSEO対策したい方にもおすすめ。
EmmaTools【有料】

引用元:https://emma.tools/
EmmaToolsは、当社が運営するAI×SEOライティングツールです。
有料ですが、検索ボリュームの調査のほか、競合調査、AIライティング、検索順位測定などSEO記事作成に必要な機能が網羅されています。
キーワードごとに、ユーザーの状況が予測できるファネルや、対策難易度まで表示されるので、自社の状況に合ったキーワードを選べるでしょう。
現在、7日間の無料トライアルを実施しているので、気軽にお試しできます。
また、EmmaToolsの利便性を会員登録不要で体感できる、コンテンツ無料診断もあるので、ぜひお役立てください。
Ahrefs(エイチレフス)【有料】

引用元:https://ahrefs.jp/
Ahrefs(エイチレフス)は、キーワードの検索ボリュームや難易度を確認できるSEOツール。
自社サイトだけでなく、競合サイトの被リンク分析や検索流入キーワードの調査も可能です。
有料ではあるものの、機能の充実性から費用対効果は高く、SEO対策に役立つツールです。
Ubersuggest【無料】

引用元:https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/
Ubersuggestはキーワードの検索ボリュームだけでなく、SEO対策の難易度も表示してくれる無料ツールです。
さらに、関連キーワードとそれぞれの検索ボリュームや、リスティング広告などのWeb広告運用を狙う際の難易度、Google広告でのクリック単価(CPC)も表示してくれます。
無料で利用する場合の使用回数は1日3回までと制限されていますが、キーワード分析に役立つツールです。
aramakijake【無料】

引用元:https://aramakijake.jp/
aramakijakeはGoogleとYahoo!、2つの検索エンジンでの検索ボリュームが確認できる無料ツールです。
GoogleとYahoo!、それぞれで上位表示された場合の順位ごとのアクセス予測数も表示します。また、ドメインと対策キーワードを入力すると、検索ボリュームと検索時点での表示順位、およびその順位でのアクセス数予測まで算出してくれる便利ツールです。
自社サイトだけでなく、競合他社サイトの情報を把握するのにも使えます。
ruri-co(ルリコ)【無料】

ruri-coはユーザー登録やログインなしで、ウェブサイトにアクセスするだけで使用できる検索ボリュームチェックツールです。
主な機能として、検索したキーワードに関連する、サジェストキーワードの月間検索ボリュームや類似率が確認できます。また、競合サイトのタイトルタグ内でのキーワード使用状況も確認でき、効果的なコンテンツ戦略を立てるのに役立ちます。
検索ボリュームの調べ方
キーワードの検索ボリュームは、ツールを利用すると簡単に調べることができます。
ここでは、Googleキーワードプランナーを使った検索ボリュームの調べ方をご紹介します。

Googleキーワードプランナーは、検索ボリュームの確認や対策キーワードと結びつきが強い関連キーワードを確認できる無料ツールです。
検索ボリュームの調べ方は下記のステップです。
- Googleキーワードプランナーにログインする
- 検索ボリュームを調べたいキーワードを入力する
- 結果画面にて検索ボリュームを確認する
まずは、Googleキーワードプランナーにログインし、「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリックします。

次に、空欄の箇所にキーワードを入力します。この時、改行すると複数のキーワードの検索ボリュームが一度に調査できます。
入力が完了すれば、開始ボタンをクリックします。

すると、「月間平均検索ボリューム」の項目に検索ボリュームが表示されます。
※期間はデフォルトで1ヵ月間となっています。

上記の作業にて、検索ボリュームの調査ができます。
※Googleキーワードプランナーは、Googleが広告運用のために用意しているツールなので、Googleでの広告配信を利用していないと検索ボリュームの表示が曖昧(1万~10万など)になることにご注意ください。
Webサイトに応じたキーワードの選び方
検索ボリュームを調査したら、Webサイトの状況に合ったキーワードを選びましょう。
SEO効果が期待できる、適切なキーワードの選び方を解説します。
検索ボリュームごとのキーワードの特徴
キーワードは、検索ボリュームの違いによって「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」「ロングテールキーワード」の3つに分類できます。

それぞれの検索ボリュームの目安や特徴を紹介します。
ビッグキーワード
| ビッグキーワードの特徴 | |
|---|---|
| 月間検索数 | 10,000回以上 |
| 特徴 | アクセス数の増加に適している。 ニーズが広く浅く、抽象的であることが多い |
| 難易度 | 競合が多く、上位表示が難しい |
ビッグキーワードとは、検索エンジンでの月間検索ボリュームが10,000回以上のキーワードを指します。
具体例として「SEO」や「マーケティング」などが挙げられます(2025年11月時点での月間検索ボリュームは、SEOが49,500、マーケティングが40,500)。
ビッグキーワードは、上位表示できれば多くのアクセスを期待できるだけでなく、ブランディング効果も期待できるでしょう。しかし、上位表示させるにはSEO難易度が高くなります。
また、ビッグキーワードで検索するユーザーは、具体的な目的を持っているとは限らず、情報収集段階であることが多いです。そのため、コンテンツを作成する際には、あらゆるユーザーのニーズを想定して広く浅く情報を網羅することが求められます。
例えば、「SEO対策」というキーワードに対しては、SEO対策の定義や具体的な施策、最新のトレンドなど、多くのユーザーのニーズをコンテンツ内に満たすことが必要です。
そのため、ビッグキーワードでコンテンツを作成する際には、情報の網羅性が重要になることを覚えておきましょう。
ミドルキーワード
| ミドルキーワードの特徴 | |
|---|---|
| 月間検索数 | 1,000回から9,999回 |
| 特徴 | 適度なアクセス増加に適している。 ニーズが広からず狭すぎず、深すぎず浅すぎない具体的なものであることが多い。 |
| 難易度 | 競合はやや多く上位表示がやや難しい |
ミドルキーワードとは、検索エンジンでの月間検索ボリュームが10,000に満たず、それでも1,000回以上は検索されているキーワードです。
ビッグキーワードは「SEO」のように1語のものが多いのに対し、ミドルキーワードは、「SEO ツール」や「SEO 対策 やり方」のようなに2語または3語の組み合わせが多いです(2025年11月時点の「SEO ツール」の月間検索ボリュームは2,900、「SEO 対策 やり方」は1,600)。
ミドルキーワードはビッグキーワードに比べて検索結果で上位表示が狙いやすいですが、競合サイトも対策を進めるキーワードなので、上位表示の難易度はやや高めです。
しかし、ビッグキーワードに比べるとニーズがより具体的であるため、問い合わせや購入などのコンバージョンにつながる可能性を持っています。
また、ミドルキーワードを検索するユーザーは、ある程度ニーズが明確になっており、すでに情報収集段階に入っているケースが多いのも特徴です。コンテンツを作成する際には、ユーザーの検索意図を正確に把握し、具体的で役立つ情報を提供することが重要です。
例えば、「検索ボリューム」というミドルキーワードに対しては、検索ボリュームの重要性や検索ボリュームの調べ方などを具体的に詳しく解説することが求められます。
ロングテールキーワード
| ロングテールキーワードの特徴 | |
|---|---|
| 月間検索数 | 999回以下 |
| 特徴 | アクセス増加には適さない。 ※ただし、コンバージョンに繋がりやすい場合がある。 ニーズがかなり具体的だがニッチ(ピンポイント)な情報であることが大半。 |
| 難易度 | 競合は少なく上位表示が容易 |
ロングテールキーワードは、検索エンジンでの月間検索ボリュームが1,000回に満たないキーワードです。
ビッグキーワードで例に挙げた「SEO」というキーワードに対して、ロングテールキーワードはミドルキーワードと同じく「SEO 対策 自分で」や「SEO 対策 本」のように複数の単語の組み合わせになるものが多いです(2025年11月時点で「SEO 対策 自分で」の月間検索ボリューム480、「SEO 対策 本」は210)。
ロングテールキーワードは検索ボリュームが少なくアクセス数の増加にはつなげにくいですが、対策する競合サイトが減るため、上位表示が比較的容易です。また、ユーザーの検索意図が具体的で健在化しているものが多いのも特徴です。
そのため、コンテンツを作成する際には、ユーザーが求める情報をピンポイントで提供することが重要となります。例えば、一般的な情報ではなく、特定の課題を解決する具体的な方法や事例、体験談を盛り込むことが求められます。
キーワードを選ぶ目安
キーワードはサイトの状況に合わせて、ロングテールキーワード→ミドルキーワード→ビッグキーワードと徐々に難易度を上げていくのがおすすめです。
サイトを立ち上げたばかりの初心者の場合、SEO評価が低いため、難易度が高いビッグキーワードに挑戦しても成果が期待できません。そのため、最初は競合が少なく、難易度が低いロングテールキーワードから対策を始めるのが効果的です。
ロングテールキーワードで集客ができるようになると、次に狙うべきはミドルキーワードです。ミドルキーワードは検索ボリュームもありつつ、ビッグキーワードほど競合が激しくないため、一定のSEO評価を得てから取り組むのに適しています。
最終的にはビッグキーワードをターゲットにして、広範囲な集客を目指しましょう。ビッグキーワードは競合が非常に多いため、上位表示には時間と十分なSEO対策が必要ですが、上位にランクインできれば大きな流入が期待できます。
このように、検索ボリュームとキーワードの難易度を理解し、段階的に難易度の高いキーワードに取り組むことで、効率的にSEO対策を進めることができます。
Googleサーチコンソールの結果を基準にする
対策キーワードを選ぶ際、Googleサーチコンソールを参考にするのもおすすめです。
Googleサーチコンソールは無料で使えるサイト分析ツールで、ユーザーがページにアクセスするために検索したキーワードや検索順位を確認できます。
分析結果を参考にすることで、次の対策キーワードを選定したり、不足している情報を加筆したりと、ユーザーの行動に基づいたSEO対策が可能です。
以下の記事では、設定方法や使い方について詳しく解説しています。
検索ボリュームの調査において知っておくべきこと
検索ボリュームは季節やトレンドによって変動したり、ツールによって結果が異なったりすることがあります。
検索ボリュームを調査する前に知っておくべき点を解説します。
季節的要因によって検索ボリュームは変動する
キーワードによっては、季節で検索ボリュームが変動します。
例えば、「クリスマスプレゼント」「花粉症対策」「暑さ対策」などは、該当の季節に検索が多くなります。
この季節的要因に合わせてSEO対策を進める場合、重要なのは検索ボリュームが増加する時期よりも前にコンテンツを公開しておくことです。Webコンテンツは検索エンジンに評価されるまでに時間がかかるため、早めにコンテンツを公開することで、検索ボリュームが増加する時期に上位表示されやすくなります。
したがって、季節的な変動を見越してコンテンツを準備し、競合に先駆けてSEO対策を進めることが成功へのカギとなるでしょう。
キーワードの順番が違うだけでも検索ボリュームは変動する
複数の単語からなるキーワードにおいて、検索意図が同じキーワードでも、キーワードの順番が前後するだけで検索ボリュームが変動することがあります。
例えば、「東京 観光 おすすめ」と「東京 おすすめ 観光」は、検索ボリュームが大きく異なります。(2025年11月時点での月間検索ボリュームは、「東京 観光 おすすめ」が33,100、「東京 おすすめ 観光」が1,000です。)
しかし、検索意図は基本的に同じであることが多いため、ユーザーが求めている情報自体は大きく変わりません。そのため、SEO対策を行う際には、ボリュームが多いキーワードを選択して対策するのが基本です。
ツールによって検索ボリュームは若干異なる
検索ボリュームを調べる際、使用するツールによって得られる結果が若干異なることがあります。これは各ツールが検索ボリュームのデータを取得する方法が異なるためです。
例えば、それぞれのツールが独自のアルゴリズムやデータソースを用いていれば、同じキーワードであっても、検索ボリュームが若干異なります。
そのため、特定のツールの結果が正しいとするよりも、検索ボリュームはあくまで参考値として活用することが重要です。複数のツールの調査結果に共通する傾向を確認することで、より信頼性の高いデータを得ることができます。
SEO対策ではキーワードの選定が鍵となる
最後に、検索ボリュームを調査するうえで、対策キーワード選定の重要性を解説します。
上記でビッグキーワード、ミドルキーワード、ロングテールキーワードについて解説したように、キーワードによってSEO対策の難易度は異なります。
検索ボリュームが小さいキーワードではアクセス数の大きな増加は期待できません。しかし、検索ボリュームが大きいキーワードばかりを優先しても、上位表示ができず、SEO対策が成功しないケースもあります。
キーワードの検索ボリュームを調査する目的の1つであるSEO対策を成功するためにも、正しいやり方で対策キーワードの選定を行いましょう。
対策キーワードの選定については、『SEOキーワード選定のやり方を解説!コツや注意点・おすすめツールも紹介【初心者向け】』で紹介しているので、ぜひ、ご一読ください。
検索ボリュームを参考に効果的なSEO対策をしよう
検索ボリュームは、キーワードがどれくらい調べられているかを知るためだけでなく、SEO対策を進める上での重要な指標になることを紹介しました。
検索ボリュームによってはSEO対策の難易度が変わるため、取り組む優先度の判断材料となります。特に初心者にとっては、ビッグキーワードではなく、ミドルキーワードやロングテールキーワードから取り掛かるのが効率的でしょう。
また、今回記事内でご紹介した「EmmaTools」は、検索ボリュームの調査だけでなく、記事の構成や本文の自動作成や、公開後の記事の管理や順位測定、リライトまで役立つ機能を網羅しています。
現在7日間の無料トライアルを実施しているので、ぜひ一度効果的なSEOライティングをお試しください。







