初心者でも出来るSEOライティングの6つのコツ

自社サイトにもっと多くのユーザーを集めたい、そのためSEO対策をスタートさせようとお考えのWeb担当のみなさまへ。

検索エンジンに上位表示されるようなコンテンツを作成する方法、「SEOライティング」には着手していますでしょうか?

このぺージでは、複数のWebサイトでSEOを担当し、アクセス数を伸ばしてきた筆者がSEOライティングの基礎知識や進め方、注意点について解説します。

どうすれば効果的なSEOライティングができるのか、初心者の方にも分かりやすく紹介しているので、自社サイトのSEOライティングにぜひ、お役立てください。

SEOライティングとは

ユーザーと検索エンジンの両方に伝わるSEOライティング
SEOライティングとは、SEOに強く、上位表示しやすい文章を書くライティング手法のことであり、Webライティングとも呼ばれています。

では、SEOライティングと一般的な記事の書き方にはどのような違いがあるのでしょうか?

一般的な文章作成では、読み手に伝わりやすい文章を書くことが大事です。

一方、SEOライティングでは、さらに以下の2点が求められます。

SEOライティングでの重要なポイント
  1. ユーザー(読み手)が求めている情報が掲載されていること
  2. Googleの検索エンジン(クローラー)にも理解しやすい文章であること

ユーザーが何を知りたいのか分析し、Googleの検索エンジンにタイトルや見出しなどが伝わるよう文章を作成するのがSEOライティングです。

上記2つのポイントを踏まえ、SEOライティングを開始する前に、次にご紹介するSEOライティングの基礎知識を身に着けておきましょう。

SEOライティングを始める前に知っておくべき基礎知識

SEOライティングは、文字通り文章を書く(ライティング)ことですが、その文章にはそれぞれタイトルや見出しがあり、ユーザーにより良く情報を理解してもらうため、画像を追加することもあります。

これらはSEOにおいて重要度が異なることをご存知でしょうか。それぞれについて以下、解説します。

タイトルやディスクリプション、見出しはSEOの重要性が高い

SEOコンテンツにおいて、タイトルとディスクリプション、見出し(hタグ)は非常に重要性が高いです。

検索エンジンのクローラーは、タイトルやディスクリプションからコンテンツ内容が何に関するものかを理解し、各見出しで情報が網羅できているかを確認します。

そのため、タイトルやディスクリプション、見出しに対策キーワードだけでなく、関連キーワードやサジェストキーワードを含ませることで検索エンジンにどのようなコンテンツなのか伝えることができます。

コンテンツ内容を構成するものでもあるため、タイトルと見出しの内容や順番には細心の注意を払わなければなりません。

タイトルについては以下のページで詳しく解説していますので、ぜひ、ご参照ください。

コンテンツに挿入するキーワードについて

キーワードについてコンテンツを作成する上で、内容にキーワードが含まれるのは自然なことです。

ただ、SEOライティングとなるとキーワードを詰め込まなければならないとお考えになっている方が少なくありませんが、それは間違い。

むやみやたらとキーワードを詰め込んだコンテンツは、非常に読みづらく、何を伝えたいかわからない記事になってしまいます。

コンテンツ作成で重要なのは、ユーザーやクローラーに伝わりやすい記事を作ること。

作成後、読み返しを行い、もし「キーワードに差し換えても違和感がない」箇所があれば、変更してみましょう。

画像にはaltタグで説明文を加えておく

コンテンツを作成していると画像があった方がユーザーがイメージしやすく、理解してもらいやすい場合があります。

その場合、画像をそのまま挿入するのではなく、altタグに「画像についての説明文」を入れて設置しておきましょう。

altタグは、インターネット環境によって画像が表示されない場合、代わりに指定した文章を表示するためのものです。

クローラーは、画像であることは認識できても、そのままでは何の画像なのか理解できません。altタグで画像の説明文があれば、何に関する画像なのかを理解し、検索エンジンに正しい情報がインデックスされます。

altタグについては別記事で詳しくご紹介しています、ご参照ください。

コンテンツの一部であるタイトルや見出し、キーワードの入れ方や画像といった基礎知識については以上となります。

次は、SEOライティングを進める前に準備しておくべきことについて解説します。

SEOライティングに必要な3つの準備

ユーザーに評価されるWEBライティングの方法
SEO対策で最も重要なのは、ユーザーの役に立つコンテンツを作ることです。

そのため、SEOライティングでは、ユーザーの検索意図を明確にし、求められる情報を分かりやすく伝える必要があります。

ここから、コンテンツを読み終えた後、ユーザーが高く評価してくれる記事を作成するのに必要な3つの準備をご紹介します。

検索キーワードからユーザーの検索意図を分析する

まず、ユーザーが検索エンジンに使うキーワードから、ユーザーが求めているのは何なのかを調べます。

キーワードからユーザーが求める情報を読み解くことは、SEOライティングの本質であり、コンテンツの作成において最も重要なポイントです。

例えば、検索キーワードが『英語 留学』である場合は、以下のような検索意図があると考えられます。

英語 留学の検索意図
  • 英語圏での留学を考えている
  • 英語留学ができる国はどこか知りたい
  • おすすめの国を知りたい

実際にGoogleで「英語 留学」と検索すると、検索結果画面の最下部に以下の関連キーワードが表示されます。

英語 留学での検索結果
  • 英語留学 安い
  • 英語留学 短期

関連キーワードは、検索したキーワードとの関係が強く、検索するユーザーが連想するであろうキーワードです。

上記の関連キーワードから、英語留学をしようと考えるユーザーの検索意図には「できるだけ安く留学したい」「短期留学についてもっと知りたい」と考えていることが予想されます。

このように、対策するキーワードだけでなく、関連キーワードなども含め、ユーザーの検索意図を徹底的に分析することが、ユーザーが求めている情報を提供し、読み終えた後に満足してもらえるコンテンツ作成の第一歩です。

検索意図については、以下のページで詳しく解説しています。

ユーザーの検索意図を調べたら、次はコンテンツのゴールを決めましょう。

コンテンツのゴールを設定する

作成するコンテンツのゴールを設定すると、記事作成の目的が明確になります。

仮に留学サイトを運営していて、『英語 留学』を対策キーワードにしたコンテンツを作るとします。この場合、ゴールの例には、以下が挙げられます。

英語 留学から目指すゴール
  • それぞれの国のおすすめポイントを伝え、国を紹介するページへ移動
  • 格安で留学できる国を紹介し、見積もり依頼を促す

ユーザーが求める情報だけを掲載するのではなく、その先に求める情報に沿ったゴールへの導線を作成しましょう。

コンテンツのゴール設定が終わったら、次は文章の構成を設計します。

コンテンツの設計

記事コンテンツの設計
検索意図を分析し、コンテンツのゴールが決まれば、いよいよコンテンツの中身を設計します。

先程のキーワード『英語 留学』を例にコンテンツ設計をしてみます。このコンテンツを読むユーザーの検索意図とゴールを、以下の通り仮定します。

英語 留学の検索意図とゴール
  • 検索意図 : 英語圏での留学を検討中、自分にあった国や留学エージェントを調べたい
  • コンテンツのゴール : 英語圏でおすすめの国を紹介し、自社を利用するメリットを伝えて問い合わせをしてもらう

これらの内容に沿ったコンテンツを作成するなら、以下のような内容が考えられます。

見出し1:英語留学でおすすめの国とその特徴とは?

内容 : 英語圏の留学先として昔から人気のあるアメリカやカナダ、オーストラリアやニュージーランド、イギリスの紹介。

見出し2:格安で英語留学ができるおすすめの国を紹介します

内容 : マルタやアイルランド、英語圏ではないもののマンツーマンレッスンが人気のフィリピンに関する説明。

見出し3:英語力を格安で身に着けてカレッジや大学で学ぶ2か国留学

内容 : 格安留学ができる国で基礎英語力を身に着け、アメリカやイギリスなどのカレッジや大学で講義を受ける2か国留学という選択肢があり、自社なら手配可能であることをアピール。

ユーザーは自分に合った国を探しているため、まずは英語留学できる国にはどのようなところがあるかを紹介します。

また、英語留学の検索意図にあるように格安で留学できる国があることも伝え、人気はあるものの費用がかさむアメリカやイギリスに留学したい学生に、事前に短期格安留学で語学力を身に着ける2か国留学という選択肢があることを伝えます。

留学エージェントとして顧客が知らない情報を伝えることができ、カウンセリングを通じておすすめの留学を紹介し、手配も可能であることをアピールし、問い合わせへと導きます。

このように、ユーザーニーズに沿い、流れに乗った見出しを決め、コンテンツ全体を設計します。

以上3つが、ユーザーが求めている記事コンテンツを書くため準備です。続いては、Googleの検索エンジン(クローラー)がわかりやすく、SEO効果が高い文章を書くコツを解説していきます。

SEOライティングで意識すべき6つのポイント

SEOに強いライティングをする7つのコツ
Webマーケティングという概念が浸透し、今でも「SEOライティング=キーワード」の詰め込みだと勘違いされている方もいらっしゃるようです。

しかし、SEOライティングにおいて最も重要なのは、ユーザーはもちろん、検索エンジンにも伝わりやすい文章を作ることです。ここでは、初心者でもすぐに実践できる、「6つのSEOライティングのコツ」をご紹介します。

タイトルやディスクリプションにキーワードを含める

タイトルやディスクリプションにキーワードを含める

SEOに関する基礎知識の部分でご紹介した通り、重要な役割を持つコンテンツのタイトルやディスクリプションには必ずキーワードを含め、Googleの検索エンジンにコンテンツの内容が伝わるようにしましょう。

キーワードがタイトルやディスクリプションに含まれていると、ユーザーにとってもコンテンツの内容がわかりやすくなるため、クリック率の上昇も期待できます。

ただし、キーワードを必要以上に入れてしまうと過剰SEOだと判断され、ペナルティを受ける可能性もあります。

そのため、あくまで自然にキーワードを使用することを心がけて、タイトルやディスクリプションを設定するようにしましょう。

hタグにもキーワードを入れる

SEOにおいて、hタグ(ヘッダー、見出し)はタイトルの次に記事コンテンツの中で重要視されている要素であることもご紹介しました。

タイトルタグのみならず、h1やh2、h3タグにもキーワードを含めましょう。ただし、こちらもタイトル同様、不自然にキーワードを詰め込むと過剰SEOだと判断されてしまいます。あくまでも自然な形でキーワードを含めていくことが大切です。

「こそあど」言葉を使わない

「これ、こんな」「それ、そんな」、「あれ、あのように」「どれ、どんな」といった、「こそあど」言葉を多用しないことも重要です。

Googleの検索エンジンは、「こそあど」言葉が何を指しているか、人間のように正確に理解できません。コンテンツを理解できないのでは、SEO効果も低くなってしまいます。

「こそあど」言葉は、なるべく名詞に置き換え、Googleの検索エンジンに何を指しているのかわかるようにしましょう。

共起語を使う

共起語とは、特定のキーワードと一緒に使われることが多い言葉のこと。「教育」がキーワードの場合、共起語には以下のような言葉が含まれます。

『委員会 、学校 、情報 、学習 、大学 、平成 、セミナー 、高校、小学校』 このような共起語を使ってライティングすることで、ユーザーの検索意図に近い記事コンテンツだとGoogleの検索エンジンが判断します。

共起語が検索できるツールなどもあるので、ライティングをする際は不自然にならない程度で積極的に使っていきましょう。

共起語の重要性や使い方については、以下のページにまとめているのでぜひ、お役立てください。

画像(altタグ)を最適化する

画像(altタグ)を最適化する

Googleの検索エンジンは、コンテンツ内に「画像」があることは理解しても、「何の画像」なのかはわかりません。

しかし、altタグを設定することで、どのような画像かGoogleに正しく認識してもらえます。また、画像検索の結果にも表示されやすくなるため、画像検索からの流入も見込めて一石二鳥です。

他にも、altタグが設定されていると、画像を表示しないブラウザやスクリーンリーダー(コンピュータの画面読み上げソフトウェア)を利用しているユーザーにも、画像の内容を理解してもらうことができます。

普段の記事作成でも画像挿入はしても、altタグにまではなかなか目がいきません。だからこそ、しっかり設定してSEOに効果的なコンテンツを作成しましょう。

HTMLマークアップ

SEOライティングでは、HTMLを正しく使うことも重要です。コンテンツの内容を正しくGoogleの検索エンジンに伝えるためにも、以下の基本的なタグは、適切に使えるようにしましょう。

HTMLタグの使い方
  • hタグは必ず<h1>、<h2>、<h3>の順で使いましょう。デザインのためh2の次にh4を置くようなことはしないようにしましょう。
  • 箇条書きは改行タグを使うのではなく、<ol>、<ul>タグで、箇条書きであることを検索エンジンに伝えましょう。
  • 引用は<blockquote><blockquote>を使い、他サイトや参考資料などから引用した箇所をGoogleに示しましょう。
  • を作成する際は<table>タグを使いましょう。SEOのトレンドでもある強調(フィーチャード)スニペットにも現れやすくなります。
  • 画像に関しては先程も出てきましたが、<alt>タグを使い画像が何を指すのかを検索エンジンに明記しましょう。

HTMLタグの使い方、SEOに効果的な設定方法は別記事で紹介しています。

以上の6点がSEOライティングを行う上で知っておくべき「基本的なポイント」です。

新規コンテンツの作成や、自社サイト内の既存コンテンツのリライトは、上記の6つのポイントを抑えられているか、確認しながら着手すると良いです。

SEOライティングの進め方と注意点

ここまでSEOライティングの基礎知識と必要な準備、コンテンツ作成時のポイントをご紹介しました。

それでは、続いてSEOライティングの進め方について解説します。

ワンセンテンス・ワンメッセージ

コンテンツを読んでいて、「結局、このページは何が言いたいのか分からなかった」という経験をした方も多いのではないでしょうか。

ライティングの際にやりがちなのが、伝えたいことを1文に詰め込んでしまうということ。書き手の気持ちは分かるのですが、伝えたいことが詰め込まれた文章は長くなりすぎてしまい、何が言いたいのかユーザーに伝わらないということになりかねません。

読点(、)を使って長い文章を作ることはできるだけ避け、1文には1つのメーセージを込めることで、ユーザーにわかりやすい、スッと頭に入る文章を作成できます。

適切な接続詞で論理構造を明確にする

「そのため(理由)」「しかし(逆説)」「また(並列)」などの接続詞を使ってライティングすることで、論理構造が明確になります。

接続詞を適切に使い、ユーザーに読みやすい記事コンテンツを作成を心がけましょう。

同じ文末を避ける

文末のバリエーションを増やし、同じ文末で終わらせないことも重要です。

読みづらい文章の多くは、すべての文末が「です」や「ます」で終わっています。「ます」や「です」だけでなく、「~しましょう」や「体現止め」など多用な文末を使うことを意識しましょう。

文章にリズムが生まれ、ユーザーが読みやすいコンテンツとなります。

コンテンツ作成後は、書き手から読み手の立場になって必ず読み返しをしてみましょう。上記3点を意識していないと、自分自身で読んだときも違和感を覚えることが多いです。

それでは最後に、SEOライティングを行う際に注意しなければならない点をご紹介します。

SEOライティングの注意点

SEOライティングのコツを覚えて良いコンテンツが出来た!とお喜びいただく前に、内容がここでご紹介する注意点に触れていないか、必ず確認してください。

誤字脱字チェック

SEOライティングに限りませんが、文章を作成した後は必ず誤字脱字チェックを行いましょう。

ユーザーは、コンテンツ内に誤字脱字を見つけると不信感を覚えて離脱してしまうこともあります。また、検索エンジンからのクローラーも間違った文章を収集し、インデックスしてしまうことになるためSEOへの悪影響が考えられます。

記事作成後に自分自身で目視し、誤字脱字チェックを行うだけでなく、Ennoなどのツールを使うと効率が良いです。

外部サイトの剽窃になっていないか注意

SEOライティングを進める上で、上位表示されている外部サイトを徹底的に調べ、ユーザーの検索意図を調べることは非常に重要なタスクの1つです。

複数のページを読み比べ、自社サイトにも必要な情報があった場合はコンテンツに記載するのですが、その場合に注意しなければならないのが剽窃行為、いわゆる「パクり」になっていないか気を付けなければなりません。

同じ情報を掲載するにしても、著作権の侵害などに決してならないよう、くれぐれも注意しましょう。

まとめ

SEOライティングの基礎知識から事前に必要な準備、作成の際に意識すべき6つのポイントをご紹介しました。

自社や自社商材についてコンテンツを作成する場合、SEOを意識しないと、どうしても自分たちが伝えたいことや商材のメリットを詰め込んでしまいます。

SEOライティングで必要なのは、ユーザーの視点であり、読んでくれるユーザーにいかに分かりやすいコンテンツを作成するかが重要です。同時に、検索エンジンから情報収集のために回ってくるクローラーにもコンテンツ内容が伝えやすい状態にしておかなければなりません。

このページでご紹介したコンテンツ作成時に意識すべきポイントを踏まえ、ユーザーに役立つコンテンツを作成し、上位表示を目指しましょう。