
「SEO対策になる記事は一般的な記事と何が違う?」
「検索エンジンで上位表示される記事を書くコツとは?」
SEO初心者やブログ運営者であれば、上記のような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
SEOライティングと聞くと、特別なスキルが必要で習得するのが難しい印象を受けます。
しかし、実は初心者でもこのページでご紹介する6つのコツを押さえておけば、効果的なSEOライティングを身に着けられます。
検索エンジンだけでなく、ユーザーに評価されるSEOライティングの方法や、コンテンツの文字数と検索順位の関係、さらにSEOライティングの勉強におすすめの本もご紹介します。
ページ最後には、SEOコンテンツ作成マニュアルを用意しています。
(今すぐマニュアルを確認したい方はこちらからスクロールできます)
目次
SEOライティングはユーザーと検索エンジンの両方に伝わる書き方
SEOライティングとは、SEOに強く、上位表示しやすい文章を書くライティング手法のことです。Webライティングとも呼びます。
では、SEOライティングと一般的な記事の書き方にはどのような違いがあるのでしょうか?
一般的な文章作成では、読み手に伝わりやすい文章を書くことが大事です。一方、SEOライティングでは、さらに以下の2点が求められます。
- ユーザー(読み手)が求めている情報が掲載されていること
- Googleの検索エンジン(クローラー)にも理解しやすい文章であること
ユーザーが何を知りたいのか分析し、Googleの検索エンジンにタイトルや見出しなどが伝わるよう文章を作成するのがSEOライティングです。
では、読み手であるユーザーが知りたい情報はどのように調べ、Googleが理解しやすい文章とはどのように書けば良いのでしょうか。SEOライティングの方法について、順番に解説します。
ユーザーに評価されるSEOライティング方法
SEO対策で最も重要なのは、ユーザーの役に立つコンテンツを作ることです。
そのため、SEOライティングでは、ユーザーの検索意図を明確にし、求められる情報を分かりやすく伝える必要があります。
ここから、コンテンツを読み終えた後、ユーザーが高く評価してくれる記事を作成するための4つ手順をご紹介します。
1.検索キーワードからユーザーの検索意図を分析する
まず、ユーザーが検索エンジンに使うキーワードから、ユーザーが求めているのは何なのかを調べます。
キーワードからユーザーが求める情報を読み解くことは、SEOライティングの本質であり、コンテンツの作成において最も重要なポイントです。
例えば、検索キーワードが『英語 留学』である場合は、以下のような検索意図があると考えられます。
- 英語圏での留学を考えている
- 英語留学ができる国はどこか知りたい
- おすすめの国を知りたい
実際にGoogleで「英語 留学」と検索すると、検索結果画面の最下部に以下の関連キーワードが表示されます。
- 英語留学 安い
- 英語留学 短期
関連キーワードは、検索したキーワードとの関係が強く、検索するユーザーが連想するであろうキーワードです。上記の関連キーワードから、英語留学をしようと考えるユーザーの検索意図には「できるだけ安く留学したい」「短期留学についてもっと知りたい」と考えていることが予想されます。
このように、対策するキーワードだけでなく、関連キーワードなども含め、ユーザーの検索意図を徹底的に分析することが、ユーザーが求めている情報を提供し、読み終えた後に満足してもらえるコンテンツ作成の第一歩です。
ユーザーの検索意図を調べたら、次はコンテンツのゴールを決めましょう。
2.コンテンツのゴールを設定する
作成するコンテンツのゴールを設定すると、記事作成の目的が明確になります。
仮に留学サイトを運営していて、『英語 留学』を対策キーワードにしたコンテンツを作るとします。
この場合、ゴールの例には、以下が挙げられます。
- それぞれの国のおすすめポイントを伝え、国を紹介するページへ移動
- 格安で留学できる国を紹介し、見積もり依頼を促す
ユーザーが求める情報だけを掲載するのではなく、その先に求める情報に沿ったゴールへの導線を作成しましょう。
コンテンツのゴール設定が終わったら、次は文章の構成を設計します。
3.コンテンツを設計する
検索意図を分析し、コンテンツのゴールが決まれば、いよいよコンテンツの中身を設計します。先程のキーワード『英語 留学』を例にコンテンツ設計をしてみます。
このコンテンツを読むユーザーの検索意図とゴールを、以下の通り仮定します。
- 検索意図 : 英語圏での留学を検討中、自分にあった国や留学エージェントを調べたい
- コンテンツのゴール : 英語圏でおすすめの国を紹介し、自社を利用するメリットを伝えて問い合わせをしてもらう
これらの内容に沿ったコンテンツを作成するなら、以下のような内容が考えられます。
内容 : 英語圏の留学先として昔から人気のあるアメリカやカナダ、オーストラリアやニュージーランド、イギリスの紹介。
見出し2:格安で英語留学ができるおすすめの国を紹介します
内容 : マルタやアイルランド、英語圏ではないもののマンツーマンレッスンが人気のフィリピンに関する説明。
見出し3:英語力を格安で身に着けてカレッジや大学で学ぶ2か国留学
内容 : 格安留学ができる国で基礎英語力を身に着け、アメリカやイギリスなどのカレッジや大学で講義を受ける2か国留学という選択肢があり、自社なら手配可能であることをアピール。
ユーザーは自分に合った国を探しているため、まずは英語留学できる国にはどのようなところがあるかを紹介します。また、英語留学の検索意図にあるように格安で留学できる国があることも伝え、人気はあるものの費用がかさむアメリカやイギリスに留学したい学生に、事前に短期格安留学で語学力を身に着ける2か国留学という選択肢があることを伝えます。
留学エージェントとして顧客が知らない情報を伝えることができ、カウンセリングを通じておすすめの留学を紹介し、手配も可能であることをアピールし、問い合わせへと導きます。
このように、ユーザーニーズに沿い、流れに乗った見出しを決め、コンテンツ全体を設計します。
見出しを設定したら、いよいよコンテンツライティングに入ります。
4.ライティングをする
ユーザーが読みやすい文章を作成するため、念頭においておくべきポイントは以下の3つです。
- 適切な接続詞で論理構造を明確にする
- ワンセンテンス・ワンメッセージ
- 同じ文末を避ける
それぞれについて解説していきます。
適切な接続詞で論理構造を明確にする
そのため(理由)、しかし(逆説)、また(並列)などの接続詞を使ってライティングすることで、論理構造が明確になります。接続詞を適切に使い、ユーザーに読みやすい記事コンテンツを作成しましょう。
ワンセンテンス・ワンメッセージ
コンテンツを読んでいて、「結局、このページは何が言いたいのか分からなかった」という経験をした方も多いのではないでしょうか。
ライティングの際にやりがちなのが、伝えたいことを1文に詰め込んでしまうということ。
伝えたいことが詰め込まれた文章は長くなりすぎてしまい、何が言いたいのか分からないということになりかねません。
そのため、読点(、)で長い文章を作ることはできるだけ避け、1文には1つのメーセージを込めるようにしましょう。そうすることで、ユーザーにもわかりやすい、スッと頭に入る文章になります。
同じ文末を避ける
文末のバリエーションを増やし、同じ文末で終わることのないようにしましょう。読みづらい文章は、すべての文末が「です」や「ます」で終わっていることが多く見受けられます。
そうなってしまった場合は、「ます」や「です」だけでなく、「~しましょう」や「体現止め」など多用な文末を使うことを意識しましょう。文章にリズムが生まれて、ユーザーが読みやすい記事コンテンツとなります。
以上4つのステップが、ユーザーが求めている記事コンテンツを書くためのライティング手法となります。
続いては、Googleの検索エンジン(クローラー)がわかりやすく、SEO効果が高い文章を書くコツを解説していきます。
【6つのコツ】上位表示できるコンテンツの作成方法
記事の冒頭でもお伝えしましたが、SEOライティングにおいて、ユーザーのみならず、Googleの検索エンジンにも読みやすい文章が求められます。
ここでは、初心者でもすぐに実践できるSEOライティングのコツを6つご紹介します。6つのコツは以下の通りです。
- こそあど言葉を使わない
- タイトルやディスクリプションにキーワードを含める
- hタグにもキーワードを入れる
- 共起語を使う
- 画像(altタグ)を最適化する
- HTMLマークアップ
早速、1つ1つ見ていきましょう!
1.こそあど言葉を使わない
1つ目は、こそあど言葉を多用しないこと。というのも、Googleの検索エンジンは、こそあど言葉が何を指しているのかを人間のように正確に理解できないためです。コンテンツを理解できないのでは、SEO効果も低くなってしまいます。
そのため、「この」「その」などのこそあど言葉は、なるべく名詞に置き換え、Googleの検索エンジンに何を指しているのかがわかるようにしましょう。
2.タイトルやディスクリプションにキーワードを含める
SEOにおいて重要な役割を持つコンテンツのタイトルやディスクリプションには必ずキーワードを含め、Googleの検索エンジンにコンテンツの内容が伝わるようにしましょう。
また、キーワードがタイトルやディスクリプションに含まれていると、ユーザーにとってもコンテンツの内容がわかりやすくなるため、クリック率の上昇も期待できます。
ただし、キーワードを必要以上に入れてしまうと過剰SEOだと判断され、ペナルティを受ける可能性もあります。そのため、あくまで自然にキーワードを使用することを心がけて、タイトルやディスクリプションを設定するようにしましょう。
3.hタグにもキーワードを入れる
SEOにおいて、hタグ(ヘッダー、見出し)はタイトルの次に記事コンテンツの中で重要視されている要素です。タイトルタグのみならず、h1やh2、h3タグにもキーワードを含めましょう。
ただし、hタグの場合も不自然にキーワードを詰め込むと過剰SEOだと判断されてしまいます。あくまでも自然な形でキーワードを含めていくことが大切です。
4.共起語を使う
共起語とは、特定のキーワードと一緒に使われることが多い言葉のこと。「教育」がキーワードの場合、共起語には以下のような言葉が含まれます。
『委員会 、学校 、情報 、学習 、大学 、平成 、セミナー 、高校、小学校』
このような共起語を使ってライティングすることで、ユーザーの検索意図に近い記事コンテンツだとGoogleの検索エンジンが判断します。共起語が検索できるツールなどもあるので、ライティングをする際は不自然にならない程度で積極的に使っていきましょう。
5.画像(altタグ)を最適化する
altタグは、その画像が何を示すのかを検索エンジンに伝える代替テキストのこと。Googleの検索エンジンは画像であることは理解しても、何の画像なのかはわかりません。
しかし、altタグを設定することで、どのような画像かGoogleに正しく認識してもらえます。また、画像検索の結果にも表示されやすくなるため、画像検索からの流入も見込めて一石二鳥です。
他にも、altタグが設定されていると、画像を表示しないブラウザやスクリーンリーダー(コンピュータの画面読み上げソフトウェア)を利用しているユーザーにも、画像の内容を理解してもらうことができます。
普段の記事作成でも画像挿入はしても、altタグにまではなかなか目がいきません。だからこそ、しっかり設定してSEOに効果的なコンテンツを作成しましょう。 altタグについては別記事で詳しくご紹介しています、ご参照ください。
6.HTMLマークアップ
SEOライティングでは、HTMLを正しく使うことも重要です。コンテンツの内容を正しくGoogleの検索エンジンに伝えるためにも、以下の基本的なタグは、適切に使えるようにしましょう。
- hタグは必ず<h1>、<h2>、<h3>の順で使いましょう。デザインのためh2の次にh4を置くようなことはしないようにしましょう。
- 箇条書きは改行タグを使うのではなく、<ol>、<ul>タグで、箇条書きであることを検索エンジンに伝えましょう。
- 引用は<blockquote><blockquote>を使い、他サイトや参考資料などから引用した箇所をGoogleに示しましょう。
- 表を作成する際は<table>タグを使いましょう。SEOのトレンドでもある強調(フィーチャード)スニペットにも現れやすくなります。
- 画像に関しては先程も出てきましたが、<alt>タグを使い画像が何を指すのかを検索エンジンに明記しましょう。
HTMLタグの使い方、SEOに効果的な設定方法は別記事で紹介しています。
以上、6点がSEOに効果的なライティング方法のコツです。すぐにできるものばかりですので、是非、今日からのSEOライティングで実践してみてくださいね。
コンテンツの文字数は検索順位に関係あるのか?
SEOライティングに関して、「記事コンテンツの文字数はどれくらいが良いのか?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
「3000字は必要」「文字数が多いほどSEOに効果的」「文字数は関係ない」など、様々な情報を聞いたことがあるかと思います。
アメリカの有名なSEOブログ、Backlinkoが100万以上の検索結果を調査したところ、記事コンテンツの文字数と検索ランキングには正の相関関係が見られたとの結果がありました。以下のグラフをご覧ください。
引用元:https://backlinko.com/search-engine-ranking
検索結果の1ページ目(1~10位のWebページ)に出てくる記事コンテンツの平均文字数は、英語だと1890語(日本語に換算すると約4000~5000語)だったと言います。
もちろん、文字数が多ければ良いというわけではないので注意が必要。文字数が多い記事コンテンツは、文字数で上位表示しているのではありません。
検索キーワードに関する情報の網羅性が高く、かつユーザーに対して適切な答えを提供しているため、上位表示しているのです。
ユーザーが求めている内容を深掘りしてライティングすれば、自然と約4000~5000語という文字数が必要になってくるでしょう。無駄に長い文章ではなく、ユーザーの悩みを解決できるような深みのあるライティングを心がけましょう。
SEOライティングを勉強できる本・書籍
最後に、もっとSEOライティングについて勉強したいという方に向けて、数多くあるSEOライティングの本の中から当サイトが選りすぐった2冊をご紹介していきます。
本格的にWebマーケティングをする方や、ライターとして活躍する方におすすめなので、是非、ご一読ください。
沈黙のWebライティング: Webマーケッターボーンの激闘
この本はタイトルがいかにもユニークですよね。特筆すべきは、とにかく内容が面白いという点。ストーリー仕立てになっているので、漫画を読んでいる感覚でSEOライティングに関して勉強できます。
漫画で解説するようなシリーズが好きな方におすすめの本です。また、WEB上でも公開されていますので、書籍を購入しなくても学習できます。
最新のGoogle対策! これからのSEO Webライティング本格講座
タイトルに「これからの」とあるように、この本では今まで唱えられてきたSEOライティングを否定するところから始め、これから必要とされるSEOライティングの技術をGoogleの技術的な論点から解説を始めます。
前半では、Googleがいかにコンテンツを評価しているかなどの理論がまとめてあります。後半ではキーワードの使い方、タイトルの付け方やディスクリプションの書き方などのテクニックをまとめており、一冊で体系化されたSEOライティングのノウハウが身につく本となっている印象です。
まとめ
ここまでSEOライティングに関して解説してきました。SEOライティングは、ユーザーの求めている情報を調べ、かつGoogleにも読みやすい文章を書くライティング手法であるとお分かりいただけたのではないでしょうか。
最後に、このページで紹介したSEOライティングの6つのコツをチェックリストとしてまとめました。SEOライティングをする際、参考にしていただければ幸いです。
SEOライティングのまとめ
リスト番号 | SEOチェック項目 |
---|---|
1 | こそあど言葉はできるだけ名詞に変換する |
2 | タイトルやディスクリプションにキーワードを使う |
3 | 見出し(hタグ)にもキーワードを入れる |
4 | 共起語を使う |
5 | altタグにもキーワードを利用する |
6 | HTMLタグを正しく記述する |
加えて、SEOライティングの際の具体的な書き方やコツも紹介してきました。明日から実践できるものばかりですので、是非すぐに使っていただければと思います。
下記ページでは、ここでは紹介しきれなかったSEOライティングの秘訣を、SEOライティングマニュアルとして無料公開しています。
ぜひ以下ページよりダウンロードしてSEOライティングにお役立てください。
上記のマニュアルはSEOで上位表示させるためのノウハウが詰まっていますが、人は読むよりも聞く、聞くよりも実践する方が記憶に残りやすいです。 より確実に上位表示をさせたいとお考えで、かつ効率的にSEOライティングを行いたいという方は、SEOライティングツールの導入を強くおすすめします。 現に、この記事も上位表示させるためにSEOライティングツール「EmmaTools」を利用しています。
EmmaToolsがどんなツールなのか、どんな効果が期待できるのかは、以下ページより詳細をご覧ください。
よくある質問Q&A
SEOライティングをする上で重要なポイントは?
SEOライティングで大事だと言われているのは、以下の2点です。
- ユーザーが求めている情報を掲載すること
- Googleの検索エンジン(クローラー)にもわかりやすい文章であること
ユーザーファーストを前提に、検索エンジンにも理解しやすい文章を作成するということが重要です。
・ユーザーに評価されるライティングとは?
ユーザーに対してわかりやすい文章を書くというのはもちろん、ユーザーの検索意図を明確にし、求めている情報が網羅されている記事を作成することです。
SEOに強いコンテンツを作成するコツは?
SEO効果の高いライティングをするコツは以下の6つです。
- こそあど言葉を使わない
- タイトルやディスクリプションにキーワードを含める
- hタグにもキーワードを入れる
- 共起語を使う
- 画像(altタグ)を最適化する
- HTMLマークアップ
上記を意識することで、SEO効果の高いライティングをすることが可能です。
コンテンツの文字数と検索順位は関係あるの?
コンテンツの文字数と、検索順位には相関関係があるというデータもあります。
ただし、長ければ良いというわけではありません。SEOライティングをする上では、ユーザーが求めている情報を網羅し、適切な文量でわかりやすく伝えることが最重要です。