メタディスクリプションとは?

メタディスクリプション(meta description)とは、そのWebページの内容を100文字程度にまとめた文章のことです。

メタディスクリプションタグを正しく設定していると、検索結果画面にページタイトルと一緒に表示されます。

ただし、メタディスクリプションを設定してもSEOに直接的な影響は与えません。

ではなぜ、メタディスクリプションが重要なのでしょうか。このページでは、メタディスクリプションの目的や効果について解説します。また、「どんな文章を作れば良いか分からない」という方向けに書き方のコツや設定方法も紹介しています。

Webサイトやブログへの流入数に影響する重要なメタディスクリプションを最適化し、より多くのユーザーにアクセスしてもらいましょう。

この記事でわかること

メタディスクリプション(meta description)とは

メタディスクリプション(meta description)は、コンテンツの内容を100文字程度にまとめた文章のことで、「スニペット」と呼ばれることもあります。

例えば、検索エンジンに「SEO メタディスクリプションとは」と入力して検索した場合、次のような検索結果が表示されます。
メタディスクリプション表示例

このように、記事タイトルの下に2行程度の文章が表示されています。この概要文が「メタディスクリプション」です。

メタディスクリプションの目的

なぜ、メタディスクリプションを作成、設定するのか、2つの理由について解説します。

検索結果画面にWebページの概要を表示させる

1つ目は、検索結果画面にWebページの概要を表示させるためです。

メタディスクリプションは、タイトルと一緒に検索結果画面に表示されるため、ユーザーにWebページに何が書かれているか、あらかじめ伝えることができます。

ユーザーは、表示されたメタディスクリプションからWebぺージの概要を読むことで、クリックするとどのような情報を得ることができるか知ることができます。

検索エンジンにWebページの概要を伝える

2つ目は、検索エンジンにWebページの概要を伝えるためです。

メタディスクリプションをHTMLタグで設定しておけば、検索エンジンのクローラーが情報を収集してくれるため、Webページの概要を伝えることができます。

検索エンジンは、登録したメタディスクリプションからページ概要を理解し、検索結果として表示する候補に選んでくれるようになります。

このように、メタディスクリプションには、ユーザーと検索エンジンの両方にWebページの概要を伝えるという重要な目的があります。

メタディスクリプションの効果

メタディスクリプションを用意することで得られる3つの効果について解説します。

クリック率(CTR)の改善

メタディスクリプションの1つ目の効果は、クリック率(CTR)の改善です。

メタディスクリプションとして表示されるWebページの概要は、インターネット検索ユーザーにとって調べている情報を得られるか判断する情報になります。例えば、問題を抱えるユーザーがメタディスクリプションを見たとき、その解決方法が分かると記載されていれば、クリックしたくなるものです。

このように、ユーザーの検索意図を踏まえたメタディスクリプションを用意することで、クリック率(CTR)が改善する効果を期待できます。

ユーザーエンゲージメントの向上

2つ目の効果は、ユーザーエンゲージメントの向上です。

ユーザーエンゲージメントとは、ユーザーがWebサイト上で費やす時間の長さを指すものです。ユーザーがメタディスクリプションを見て、自分が知りたい情報について書かれていることが分かれば、Webページにアクセスし、情報を読んでもらえます。その場合、自分が求めていた情報やそれに付随する情報まで記載されたWebページであれば、Webサイトでの滞在時間は自然と長くなります。

このように、ユーザーが求める情報が記載されていることを伝えるメタディスクリプションが用意できれば、ユーザーエンゲージメントが向上する効果を期待できます。

間接的なSEO対策になる

3つ目の効果は、間接的なSEO対策になることです。

メタディスクリプションは、ユーザーと検索エンジンにWebページの概要を伝えるためのものであり、直接的なSEO効果はありません。しかし、ここまでお伝えしたように、クリック率(CTR)を改善し、ユーザーエンゲージメントを向上させることができれば、検索順位が上がる可能性があります。

なぜなら、検索エンジンはユーザーの行動を評価の対象としているためです。

クリック率が高ければ、ユーザーがクリックしたくなるような信頼できるWebページであると言えます。また、ユーザーエンゲージメントの良いWebページは、ユーザーの満足度が高いことを意味します。

このように、メタディスクリプションにはユーザーの指示を獲得できる可能性があるため、間接的なSEO対策になると言えます。

メタディスクリプションの書き方とコツ

クリック率やユーザーエンゲージメントに影響を与え、SEO効果も期待できるメタディスクリプション。

ここでは、コツを抑えたメタディスクリプションの書き方を紹介します。

ページ内容を端的に表した要約文にする

メタディスクリプションは、Webページの内容を端的に表した要約文にすることが重要です。

ユーザーは検索結果に表示されるメタディスクリプション上から求める情報が含まれているWebページか判断します。そのため、メタディスクリプションには、Webページの内容がひと目で分かるように簡潔な文章を作成するのがポイントです。

このように、メタディスクリプションには、ユーザーがぱっと見てすぐにWebページに何が書かれているか理解してもらえる文章を作成するよう心がけましょうう。

文字数を意識する

メタディスクリプションとして表示される文章の文字数には限りがあります。パソコン用ページなら120文字前後、モバイル端末用なら50文字前後が上限と考えると良いです。

これらの文字数より長いと、文章の途中が「…」になってしまい、途切れてしまいます。メタディスクリプションの重要性を考えると、出来る限り多くの情報を記述したいところですが、文字数に上限があることを理解した上で、適切な文字数のメタディスクリプションを設定しましょう。

重要なキーワードを含める

メタディスクリプションに検索キーワードが含まれていると、太文字で強調されます。ユーザーが知りたい情報が含まれていることをより強くアピールできるため、メタディスクリプションには重要なキーワードを含めるのがコツです。

また、メタディスクリプションの前半部分にキーワードが含まれていれば、検索結果画面で強調されるためより目立ちやすく、モバイル端末での限られた文字数でも表示されやすくなります。

ユーザーの目に届きやすいようメタディスクリプションの前半部分に重要なキーワードを含めるようにしましょう。

ターゲットに伝えたいメリットを記述する

ユーザーは、メタディスクリプションからWebページの概要を把握するだけでなく、読む価値があるかを判断します。そのため、メタディスクリプションには読んでもらいたいターゲットに、Webページを読むことで得られるメリットを明確に記載することが重要です。

例えば、SEO対策をはじめようと考えているものの、何からはじめたら良いかわからないユーザーに対し、「このページを読めば、SEO初心者の方でも効果的なコンテンツの作成方法が分かります」などのフレーズは、クリックしてみようと思ってもらえるメタディスクリプションと言えます。

このように、メタディスクリプションには、キーワードとWebページを読むことで得られるメリットを含めた簡潔な文章を、文字数を意識しながら作成します。

メタディスクリプションの設定方法

作成したメタディスクリプションの文章は、Webページ内にHTMLタグを使って記述する必要があります。また、Webサイト運営にワードプレス(WordPress)を利用している場合、「All in one SEO pack」というプラグインを利用することで設定が可能です。

それぞれの設定方法を以下、詳しく解説します。

HTMLでメタディスクリプションを設定する

HTMLでメタディスクリプションを設定するには、次のようなコードをWebページのヘッダー部分に記述します。

<meta name="description" content="ここにメタディスクリプションのテキストを記述">

「ここにメタディスクリプションのテキストを記述」というところに、ご自身のコンテンツに合った概要文をご記載ください。あとはそのままWebサイトにコードを貼り付けます。
メタディスクリプションは必ずHTMLの「head」内に記載しましょう。実際に貼り付けると、以下のような表示になります。

<html>
<head>
<meta name="description" content="ここにメタディスクリプションのテキストを記述">
</head>
<body>
コンテンツ部分
</body>
</html>

ワードプレス(WordPress)のメタディスクリプション設定方法

ワードプレスでメタディスクリプションの設定を行う際は、「All in one SEO pack」というプラグインの利用がおすすめします。あらかじめメタディスクリプション用の枠が表示されているので、わざわざHTMLを記述する必要がありません。

利用方法は、ワードプレスにログイン後、「プラグイン」→「追加」から、検索窓に「All in one SEO pack」と入力し、インストールします。「All in one SEO pack」は無料で利用することができるプラグインです。

インストール完了後、ワードプレスの投稿ページに移動します。投稿ページを開くと、編集画面の下の方に、「All in one SEO pack」という欄が表れます。

ワードプレス(WordPress)のメタディスクリプション設定方法

上の画像のように、「説明」の欄にメタディスクリプションを入力するだけで設定が完了します。

メタディスクリプションの確認方法と表示されない理由について

設定したメタディスクリプションが表示されているか確認する方法には、実際に検索エンジンを使い、対策キーワードに対する検索結果を調べる方法もありますが、上位表示されないとWebページを探すのに苦労します。

その他のメタディスクリプション確認方法と設定した内容が反映されない場合の理由について解説します。

ツールを使って表示されるメタディスクリプションを確認する

メタディスクリプションは、無料のキーワードツール「ラッコツールズ」を利用すると確認できます。

ラッコツールズにアクセスし、右上の検索ボックスに「TITLE&META情報抽出」というワードを入れて検索し、ツールを選択します。

ラッコツールズを使ったメタディスクリプション確認方法

空欄部分にメタディスクリプションを確認したいWebページのURLを入力すると、表示されるページタイトルとメタディスクリプションを確認できます。設定した内容になっているかチェックしましょう。

設定したメタディスクリプションが反映されない理由

メタディスクリプションは、あらかじめ設定していた内容と異なるテキストが反映されることがあります。その理由には、検索エンジンがWebページの内容とマッチしていないと判断した、または検索キーワードに合わせたWebページ概要を自動生成したことが考えられます。

これに関し、GoogleはGoogle検索セントラルの「検索結果のスニペットを管理する」というページにて「ページ コンテンツから直接取得できる情報よりもページの概要をユーザーに正確に説明できると判断した場合、<meta>タグのコンテンツを使用してスニペットを生成することがあります。」と明言しています。

そのため、メタディスクリプションにはWebページの内容と一致した文章を用意することが重要です。

メタディスクリプションの見直しとタイミング

Webページやブログの記事の情報を更新するのと同じように、メタディスクリプションも見直しをした方が良いことがあります。

どのようなタイミングでメタディスクリプションの内容を見直すべきかについて解説します。

ページ内容をリライトしたとき

Webページの内容をリライトしたときは、メタディスクリプションも見直しが必要になります。

なぜなら、リライトによってWebページの内容が変化するためです。リライトした新しい情報をユーザーと検索エンジンに伝えるため、メタディスクリプションの見直しも同時に行いましょう。

検索結果に表示されるメタディスクリプションが変わったとき

先に解説したように、検索結果に表示されるメタディスクリプションは検索エンジンによって自動生成されたものに変わることがあります。

自動生成されたWebページの概要が、意図する内容とは異なるものになっている場合、あらためてメタディスクリプションの設定を行い、希望するテキストを表示させましょう。

クリック率(CTR)が低いとき

検索順位が上がっているにも関わらず、クリック率(CTR)が低いときはメタディスクリプションを見直した方が良いです。

クリックされていない、ということはメタディスクリプションでユーザーの関心を引くことができていない可能性が高いです。SEO対策で上位表示させても、クリック率が低いと、ユーザーの流入数は増加しません。

SEO対策を含む、Webマーケティングの価値を高めるためにも、クリック率(CTR)を上げるメタディスクリプションを作成しましょう。

メタディスクリプションに関する注意点

最後に、メタディスクリプションを設定する際の注意点について解説します。

キーワードを詰め込み過ぎない

メタディスクリプションにキーワードを含めると、検索結果画面で太文字表示され、ユーザーの目に留まりやすくなります。しかし、キーワードの詰め込みにはくれぐれも注意が必要です。

無理にキーワードを詰め込めば、ユーザーにとって分かりにくい不自然な文章になってしまいます。その結果、クリック率(CTR)が低下し、Webページへの流入数が減少します。

文字数制限があることも考えると、対策キーワードを1回、文章の前半部部に含めるくらいに留めましょう。

ページごとに異なるメタディスクリプションを作成する

Webページが増えてくると、メタディスクリプションをその都度、作成する必要があります。

その際、くれぐれも他のWebページで作成したものを転用しないよう気を付けてください。Webサイト内にあるページは、どれも異なる目的で作成されているはずです。同じメタディスクリプションになることはありえません。

同じメタディスクリプションが設定していると、検索エンジンに異なるメタディスクリプションを自動生成される可能性が高くなります。

上記2点、メタディスクリプションを作成する際の注意点として留意しておいてください。

【まとめ】メタディスクリプションは集客につながる重要な要素

メタディスクリプションを設定しておくことで、CTRを高めたり、間接的にSEO対策に役立てることができます。効果的なメタディスクリプション設定について、おさらいしておきましょう。

メタディスクリプションのおさらい
  • Webページの内容に沿った分かりやすくまとめた文章にする
  • メタディスクリプションに適切な文字数(パソコン用なら120文字前後、モバイル用なら50文字前後)にする
  • キーワードを不自然にならないよう文章の前半部分に使用する
  • ターゲットユーザーが思わずクリックしたくなるようなポイントを含める

メタディスクリプションは、SEOに直接的な影響を与えないものの、ユーザーのクリック率を高め、ユーザーエンゲージを向上させることができるため、SEOを補完する役割があります。

今までメタディスクリプションの設定を行っていなかった方は、これを機に始めてみてはいかがでしょうか。メタディスクリプションを効果的に使うコツを使えば、SEOによる集客効果を高めることができます。

メタディスクリプションを含め、SEOで重要な役割を果たすその他HTMLタグについては、以下のページでより詳しく解説しているので、ぜひ、ご一読ください。