外部対策とは?対策方法と注意点

「外部対策って結局、被リンクをどう増やすかですよね?」——SEOのご相談で、いまもよくいただく質問です。

実は、ここがズレると外部対策はうまくいきません。被リンクの本数を追いかけても、関連性や自然さがなければ評価につながらないし、不自然なリンクを集めれば、むしろペナルティのリスクが上がります。

このページでは、外部対策とは何か、具体的な施策、注意点を解説します。あわせて、SEOのマイナス評価につながるNGな外部対策も紹介します。外部対策を正しく進めたい方は、ここからはじめていきましょう。

この記事の監修者(最終更新者)
株式会社EXIDEA 代表取締役社長
小川 卓真
SEO歴20年。2006年にSEOツールの開発企業を共同創業して以来、SEOを軸にデジタルマーケティングに従事。2013年に「株式会社EXIDEA」を設立。現在はEXIDEAの代表取締役社長として、Webメディア事業、マーケティングDX事業、オールインワンSEOツール「EmmaTools」の事業に携わる。
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この記事でわかること

動画でわかるSEO外部対策の全体像

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▲ SEO外部対策の解説動画(ナレーションはAI音声合成を使用)

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SEOにおける外部対策とは

外部対策とは、外部サイトからのリンク獲得(被リンクの獲得)や自社の商品やサービスに関する情報を発信してもらう(サイテーション)を指します。

ここに加えて、SNSやプレスリリース、外部メディアといった自社サイト以外のチャネルで情報を発信し、認知や言及を増やすことも、外部対策の一部です。

被リンクは、外部サイトが自社サイト内のページを「ユーザーにとって有益」と判断したうえでリンクを貼ること。言い換えると、外部サイトからの評価・信頼を集めている状態を意味します。

一方、サイテーションは「言及する」という意味。リンクはなくても、自社サイトの商品やサービス名が他のサイトで取り上げられている状態を指します。

2026年時点では、被リンクの本数だけを見る発想では足りません。どの分野の、どの立場のサイトから言及や紹介を受けているかまで含めて見るほうが、効果的です。

加えて、検索エンジンや生成AIが「この会社・ブランドは実在し、この分野の当事者として信頼できる」と理解しやすい状態を作ること。これも外部対策の重要な役割です。企業情報の一貫性、対外的な活動の可視化、信頼される媒体での掲載実績——こうした積み重ねが、ブランドとしての実在感を強くし、自然な被リンクや、生成AIが自社情報を理解する手がかりにもなります。

内部対策との違い

一方、内部対策は、自社サイト内で実施するすべての対策を指します。

たとえば、キーワードの検索意図を調べ、情報を網羅した記事を作る「コンテンツSEO」や、コンテンツ内のタグ設置、複数の重複コンテンツのURLの正規化、内部リンク最適化といった「テクニカルSEO」が、これに該当します。

内部対策と外部対策の大きな違いは、コントローラブルかどうか。内部対策は自社サイト内で実施するため、社内で完結します。一方、外部対策は自社サイト外への働きかけが必要なので、自社だけでは完結しません。

このため、外部対策は対策の難易度が高く、一朝一夕には進まない、と覚えておきましょう。

⇒内部対策の詳細は、SEOにおける内部対策でやるべきこと20選!インデックスやランキング、クローラビリティなど目的別で詳しく解説しています。

なぜ外部対策が必要なのか?

結論。検索エンジンはサイト内の出来だけでなく、外部からどう評価されているかまで見ているので、外部対策は外せません。

ユーザーの役に立つコンテンツを作り、検索エンジンのクローラーが巡回しやすい環境を整え、正しくインデックスしてもらうためのタグを設置する——内部対策はSEOで重要な土台です。

しかし、検索エンジンはサイト内の状態だけでは、サイトの良し悪しを判断しきれません。仮に、自社サイトに質の高いコンテンツを揃えていると自負していても、本当にそれがユーザーの求める情報か、十分に比較・検証されているかは、サイト内だけでは分かりません。

だから、検索エンジンは外部サイトからの評価・評判や、外部サイトとの比較を、評価軸として組み込んでいます。

外部対策の1つである被リンクの獲得は、まさにこの考え方と一致するもの。自社サイト内のコンテンツを、外部サイトが高く評価してリンクを貼ってくれるということは、客観的に意味のあるコンテンツを作れている裏づけになります。

SEOではコンテンツの信頼性や専門性が問われます。専門家や特定分野の権威、信頼度の高いWebサイトから被リンクを獲得できれば、検索エンジンから自社サイトへの信頼度は高まりやすくなる、というのが基本構造です。

たとえば、食べ歩きブログを運営していて、料理研究家のWebサイトからリンクを受ければ、「料理研究家も認めるブログ」と受け取られやすくなります。

当社の現場で見ていて多いのは、記事単体の出来よりも「そのテーマで外部から紹介される理由があるか」のほうで差がつくケース。日本では、良い記事を公開しただけで被リンクが大量に集まることは、多くありません。だからこそ、紹介したくなる一次情報や独自の見解を用意し、発信まで含めて設計するのが現実的です。

こうした事情から、外部対策として被リンクを獲得することは、SEO対策で大きな意味を持ちます。

外部対策①:被リンクの対策

被リンク対策は、自然に紹介される理由を作ることが基本です。具体的な対策方法を、順に解説します。

一次情報を含む質の高いコンテンツを作る

1つ目は、一次情報を含む質の高いコンテンツを作り続けることです。

一次情報は、自社で調査や実験を通じて手に入れたデータのこと。

インターネットで情報を検索すると、情報ソースとして外部サイトのデータを引用しているコンテンツをよく見かけます。これが、外部サイトから「信頼できる」「自社サイトでも取り上げたい」と思われたときに発生する被リンクです。

自社が独自の調査やデータをもとに発信していると、外部サイトはその独自データを持っていないので、同じ情報をコンテンツに載せる場合は、自社サイトの情報を引用するしかありません。

ユーザーの検索意図を徹底的に調べたうえで、情報の確実性を担保するためにデータが必要なら、自社で独自調査を行い、一次情報を載せる。これで外部サイトからの被リンクが取りやすくなります。

たとえばBtoB商材なら、導入企業へのアンケート、サポート窓口に集まる質問の集計、業界別の比較表が引用されやすい。ECなら、返品理由の傾向、サイズ選びの実測データ、カテゴリ別の購買傾向あたりが、外部から参照されやすい材料です。

事例コンテンツや取材コンテンツの作成

2つ目は、事例コンテンツや取材コンテンツの作成です。

自社の商品を購入した企業や、サービスを通じて成果が出た企業を事例として取り上げる。これだけでも、紹介企業のサイトからの被リンクが取れる可能性があります。

「ビジネスで成功したコツについてのインタビュー」のような取材コンテンツでも、インタビュー先の企業からリンクを貼ってもらえることが多いです。

事例コンテンツや取材コンテンツの作成は、被リンクの獲得だけでなく、購買意欲の高い顧客(顕在顧客)の購入・決定を後押しするコンテンツにもなるので、おすすめです。

コンテンツ改善の現場で見ていても、単なる機能紹介ページより、導入背景や成果の出方まで書かれた事例ページのほうが、外部から紹介されやすい傾向があります。リンク獲得だけを狙うのではなく、営業資料としても使える形にしておくと、投資対効果も見えやすくなります。

最新情報やトレンド情報の発信

3つ目は、最新情報やトレンド情報を発信することです。

1つ目の一次情報を含むコンテンツと近い話。最新情報やトレンド情報の発信も、被リンク獲得につながります。具体的には、自社で取り扱う商品やサービスに関する最新情報やトレンドを、他のサイトより早く発信する。これでポータルサイトに紹介されやすくなります。

最新情報やトレンドの発信は、守秘義務などで公開日時が決まっていることが大半。逆にいえば、その日時までは他のサイトも情報を出せないので、解禁日に他より早くコンテンツを公開できる準備をしておく、という勝負になります。

早く情報を発信できると、ユーザーのアクセスも増えるので、被リンクの獲得以外にもメリットがあります。

特に法改正、料金改定、主要プラットフォームの仕様変更のように「早く正確に知りたい」テーマは、速報性そのものが価値。公開を急ぐだけでなく、変更点・影響範囲・実務上の対応まで整理して出すと、他のページよりも引用されやすくなります。

ポータルサイトへのリンクの掲載依頼

4つ目は、ポータルサイトへのリンク掲載依頼になります。

自社で取り扱う商品やサービスを比較・紹介しているポータルサイトに、リンク掲載を依頼するのも外部対策の1つ。無償の編集掲載で、ユーザーにとって有益な紹介であれば、自然な取り組みです。

しかし、サイトの中には、リンクの掲載を条件に掲載料の要求や相互リンクの提案を持ちかけるサイトも少なくありません。そういう案件は、スパムリンクに該当しペナルティのリスクが高まるので、残念ですが諦めるのが正解です。

リンクを掲載してもらえなかったとしても、商品やサービス、企業名を紹介してもらえればOK。リンクがなくてもブランド名やサービス名の言及は蓄積されます。

掲載依頼を出すときに、「載せてください」だけだと通りにくいです。比較表に追加しやすい基本情報、サービス概要、料金体系、画像素材、問い合わせ先を整理して渡す。これだけで編集側の作業負荷を下げられます。

なお、掲載が「広告枠」「タイアップ」「成果報酬」など金銭や物品提供を伴う場合、リンクは広告扱いになり得ます。その場合はrel="sponsored"(またはrel="nofollow")でリンク関係性を明示し、編集リンクと広告リンクを混同しない運用が必要です。ここが曖昧だと、意図せずリンクスパム判定のリスクが上がります。掲載依頼を出す前に「無償の編集掲載なのか、有償のプロモーションなのか」を確認しておくと安全です。

低品質なリンクの否認

5つ目は、低品質なリンクの否認です。

ここまで、外部サイトからの被リンク獲得を目的とした対策を紹介してきましたが、被リンクはすべてに価値があるわけではありません。Webサイトを運営していると、リンクを集めただけのWebサイトや、海外のよく分からない情報が並んだWebサイトから、知らぬ間に被リンクを受けていることがあります。

こうした低品質なサイトからの被リンクを否認することで、自社サイトの評価の低下を回避できる場合があります。

被リンクの確認はGoogle Search Consoleで実施可能。まずはどのページに、どんなリンクが集まっているかを確認し、本当に問題のあるリンクなのかを見極めるのが先です。

ただし、2026年現在はGoogleが不自然なリンクの影響をアルゴリズムで無効化する能力が高くなっています。「知らないサイトからリンクが来た」程度で片っ端から否認する運用は、もう推奨されていません。否認ツールは、不自然リンクに関する手動対策を受けた場合など、問題解決のための高度な手段としての位置づけ。やりすぎると本来価値のあるリンクまで捨てかねないので、否認は最後の手段、と考えるほうが現実的です。

実際には、リンク元の関連性、アンカーテキストの不自然さ、同一パターンの大量発生、手動対策の有無で判断するのが分かりやすい。海外ドメインだから、見慣れないサイトだから、という理由だけで否認を進めるのは避けたほうが安全です。

外部対策②:サイテーションの対策

サイテーション対策は、リンクがなくても名前やブランドが自然に言及される状態を増やすことが中心です。

外部対策は被リンク獲得だけ、ではない。リンクなしでも自社について言及してもらう、サイテーション対策も外せません。

わかりやすいサイト名にする

1つ目は、サイト名を分かりやすいものにすることです。

ユーザーに役立つ情報を発信し続けていると、外部サイトのなかには「リンクを貼ることまではしないが、ユーザーに紹介はしておくべき」と判断してくれるところが出てきます。

このとき、サイト名が分かりにくいと外部サイトが紹介しづらいうえ、ユーザーの目に止まっても記憶に残りにくくなります。

ぱっと見ですっと覚えられる分かりやすいサイト名。これがあるだけで、外部サイトは紹介しやすく、ユーザーの印象にも残りやすくなります。

特に、英字だけの造語や略称だけのブランド名は、聞き間違い・表記揺れが起きやすい。正式名称、サービス名、会社名の使い分けを整理しておくと、言及の蓄積が分散しにくくなります。

SNSやプレスリリースを利用して露出を増やす

2つ目は、SNSやプレスリリースを利用し、自社サイトの露出を増やす方法です。

ユーザーの検索意図を満たしたコンテンツや、一次情報を入れたコンテンツを作っても、検索結果で上位表示されなければ、ユーザーや外部サイト運営者の目には届きません。

そこで、新規コンテンツや有益なコンテンツを公開したタイミングで、X(旧Twitter)やInstagramといったSNSとプレスリリースを使い、コンテンツを知ってもらう接点を増やすのが有効です。

自社運営のSNSチャネル、PR TIMESのような配信サービス、ニュース掲載で発信していると、SNSやニュースを読んだユーザーが情報を拡散してくれます。

多くのユーザーに自社サイトを閲覧してもらえれば、被リンクを獲得できる可能性も上がる、という構造です。

2026年は、検索だけでなく生成AIやSNS経由で情報に触れる流れが強まっています。一次情報が蓄積されていれば、SNS投稿、プレスリリース、登壇資料、調査レポートへと転用しやすくなり、Web全体でのサイテーションも増えやすい。こうした露出の積み重ねは、検索エンジンや生成AIが自社の専門領域やブランド情報を理解する手がかりにもなります。

Googleビジネスプロフィールに登録する

3つ目は、Googleビジネスプロフィールへの登録です。

スマホやタブレットの普及で、外出先でも当たり前にインターネットを使えるようになった今、目的地への移動にGoogleマップを使うユーザーが増えました。

たとえば、欲しいものや食べたいものをGoogleマップで検索すると、検索位置に近いおすすめが表示されます。この検索結果に出るのが、Googleビジネスプロフィールで登録した情報です。

Googleビジネスプロフィールに登録していなくても、Googleが自動で情報を表示してくれることはあります。ただし、詳細な情報を追加するには、Googleビジネスプロフィールの登録が必要です。

店舗型ビジネスや拠点を持つ企業なら、営業時間、住所、電話番号、写真、カテゴリが揃っているだけで、言及のされやすさが変わります。古い情報が1つ残っているだけで、紹介側も引用しづらくなるからです。

WEB広告に出稿する

4つ目は、Web広告への出稿です。

Web広告は、基本的には顧客獲得や商品販売を目的としたWebマーケティング施策。一方で、認知を広げる過程で、指名検索や外部での言及につながる可能性も持っています。

リスティング広告に出稿すれば、オーガニック検索結果よりも上位に表示され、時間をかけずユーザーに自社サイトの存在を伝えられます。SNS広告なら、画像で自社商材やサービスがどんなものかを、あらかじめ設定したターゲット層に届けられます。

Web広告は、外部対策を直接進める施策というより、認知やサイテーションの土台を作る施策として捉えるのが現実的です。

広告自体は直接リンク評価を渡す施策ではない。ただし、認知を先に作れるのが強みです。指名検索が増えたり、比較記事で名前が挙がるようになったりすると、外部対策としての波及効果が見えやすくなります。

外部対策で注意したいペナルティリスク

外部対策は外せない一方、やり方を誤ると順位改善どころか評価低下を招きます。

SEOには内部対策だけでなく外部対策も必要、とご紹介しました。一方で、外部対策にはいくつかの注意点もあります。

ここでいうペナルティリスクは、手動による対策だけでなく、不自然なリンクが評価されない、検索順位が下がる、スパムとして扱われるといったリスクまで含みます。

押さえておきたい外部対策のペナルティリスクは、6つあります。

特に2024年以降、Site reputation abuse(寄生SEO)とExpired domain abuse(中古ドメインの悪用)はスパムポリシーで明確に禁止されています。前者は権威サイトの評価を借りて無関係な第三者コンテンツを載せる行為、後者は中古ドメインの過去評価で低品質な内容を上位表示させようとする行為。どちらも中長期の安定運用を崩す原因になるので、最初から避けるのが正解です。

過度な相互リンク

1つ目は、過度な相互リンクです。

2026年現在でも、ランキング操作を目的に「相互リンクを条件に大量に貼り合う」ような、過度・組織的なリンク交換はリスクが高いままです。

一方、業務提携先の紹介、共同プロジェクトの告知、取材元・取材先の相互言及といった、ユーザーにとって文脈上自然な相互リンクまで避ける必要はありません。

迷ったら、「このリンクがあることで読者が助かるか」「編集上、載せる必然性があるか」を基準にすると判断しやすい。

相互リンクは、外部サイトから自社サイトへのリンクだけでなく、自社サイトから外部サイトへ、お互いにリンクを貼り合う状態のこと。

被リンクの獲得は、外部サイトからの一方的な被リンクを受けることが難しい領域。だからサイト運営者のなかには、相互リンクを条件に被リンクを貼ってもらう人もいます。

ただし、こうした過剰な相互リンクはGoogleがリンクスパムとして禁止しています。

結果、相互リンクを条件に被リンクを獲得すると、かえって検索エンジンの評価を落とすことになります。

基本は、自然な形で被リンクが集まるサイト作りを心がけること。お互いのサイトとユーザーにとって有益と言える場合に、相互リンクの提案を視野に入れる、くらいのスタンスで動くのが安全です。

相互リンクを依頼する、依頼される場合は、お互いのWebサイトやコンテンツの質、関連性を確認し、ユーザーに有益かどうかで判断して話を進めましょう。

金銭収受や物品などのやり取りによる被リンク

2つ目は、金銭収受や物品などのやり取りによる被リンクの獲得です。

1つ目の相互リンクと同じく、Googleはガイドラインで金銭や物品などのやり取りによる被リンクの売買や獲得もリンクスパム扱いにしています。

具体的には、外部サイトからの被リンク獲得を目的に、金銭の収受が発生していたり、物品の贈与などが絡むものはリンクスパムとして扱われ、ペナルティの対象になります。

金銭や物品提供を条件にリンクを獲得しても、適切な属性が付与されていなければ、リンクスパムと見なされるリスクが残ります。

なお、広告やタイアップ自体が問題なのではない。広告であるのに通常の編集リンクのように扱うことが問題、という整理です。実態が広告なら、適切な属性で区別すれば大丈夫です。

自作自演サイトからの被リンク

3つ目は、自作自演サイトからの被リンクです。

自社で運営するメインのサイト以外に別サイトを立ち上げ、そこからメインサイトへリンクを貼っても、検索エンジンからの評価にはつながりにくいです。

こうした上位表示させることを目的にした自作自演の被リンクは、いまもリスクの高い手法です。

1つの会社が目的別に複数のWebサイトを運営すること自体は問題ありません。一方で、SEO対策を目的とした不自然なリンクで結び付けるのは避けるべきです。

採用サイト、サービスサイト、IRサイトのように役割が分かれた複数サイトは、普通に存在します。問題は、ユーザー導線ではなく順位操作だけを目的にリンク網を作るケース、です。

自動生成サイトや低品質なサイトからの不自然な被リンク

4つ目は、自動生成されたサイトや低品質なサイトからの不自然な被リンクです。

3つ目の自作自演サイトと近い話。自作自演サイトはしっかり人の手で作ったサイトを指す一方、自動生成サイトは外部のプログラムで生成したサイトや、複数のサイトをつなぎ合わせて作ったサイトを指します。

自動生成でなくても、リンクを集めただけのサイトや、ただキーワードを詰め込んだサイトは、低品質サイトに該当。

こうした自動生成サイトや低品質サイトからの不自然な被リンクは、適切な外部対策にはなりません。リンク評価が無効化されたり、スパムとして扱われたりするリスクが残ります。

Googleは大量生成された低品質コンテンツやリンク操作をスパムとして扱っています。外部対策として採用すべきではない、と覚えておきましょう。

特に2026年は、AIで量産しただけのページ群にリンクをばらまく手法は見抜かれやすくなっています。作成手段がAIか人力かより、独自性があるか、ユーザー価値があるか、リンクの文脈が自然か——ここが問われます。

サイトレピュテーションの悪用(寄生SEO)

5つ目は、サイトレピュテーションの悪用です。

これは、高い評価を得ているドメインの配下に、本来の趣旨とは異なる第三者のコンテンツを設置し、ドメインの評価を借りて検索上位を狙う行為。

2024年以降、Googleはこの行為をスパムポリシーで厳しく禁止しており、外部対策として他者のドメインパワーを不当に利用することは、非常に高いリスクを伴います。

たとえば、教育系サイトの配下で金融商品の比較ページを量産する、医療系サイトの中に無関係なクーポンページを置く——典型例です。ホストサイトの信頼を借りることが主目的になっているなら、避けるべき手法です。

期限切れ(中古)ドメインの悪用

6つ目は、期限切れドメインの悪用です。

過去に運用されていたドメインの被リンク評価を引き継ぐ目的で、中古ドメインを購入し、低品質なコンテンツを流し込む手法です。

中古ドメインを使うこと自体が一律に問題なのではない。過去の評価を流用して低品質なコンテンツを上位表示させようとする使い方が、問題です。外部対策としてこの手法を使うことは推奨できません。

URLだけ見ると学校サイトのようなのに、中身がギャンブルやローン比較になっているケースは、ユーザーの期待を裏切る典型。ドメインの過去評価を借りる発想ではなく、いまの事業と内容が一致しているかを優先すべきです。

外部対策を行う際に注意したいこと

外部対策は「数を増やすこと」より、「自然で関連性のある評価を積み上げること」が重要です。

当社EXIDEAが考える外部対策の基本方針

当社では、外部対策を「被リンクの数を増やす施策」ではなく、外部から紹介される理由を作り、信頼できる言及を積み上げる取り組みだと考えています。

特に大事にしているのは、リンクを依頼する前に、自社サイト側に紹介される理由があるかを確認すること。独自調査、導入事例、専門家の監修、比較表、更新履歴、一次情報があるページは、外部サイトから引用・紹介されやすくなります。

一方、リンクの売買、過度な相互リンク、自作自演サイト、中古ドメインの悪用、サイトレピュテーションの悪用は、短期的に順位が動くことはあっても、中長期では大きなリスクになります。外部対策で見るべきは、数より関連性・自然さ・編集上の必然性。ここに尽きます。

ここまで、被リンクの獲得施策やサイテーションの対策など、外部対策を解説してきましたが、すべての取り組みがプラスになるわけではありません。

被リンクは、有名なサイトから受ければそれでよい、というものでもありません。自社サイトのテーマと関連性があり、信頼できる媒体や専門性のあるページから、文脈上自然に紹介されるリンク。これが理想です。

SNSや口コミサイト、掲示板でユーザーが貼るサイトのリンクは、UGC属性(User Generated Content)に分類されることが多く、通常の編集リンクとは扱いが異なります。これらのリンクにはrel="nofollow"rel="ugc"が付くことが多いので、ランキングシグナルとしては限定的になりやすい、と考えられます。ただし、Googleはこれらを「ヒント」として扱うと明記しているので、「まったく無価値」と断定するのは避けるのが安全。SNSで自然に拡散されたり、口コミで紹介されたりすることは、サイテーションとして指名検索や再訪のきっかけになり、そこから自然な被リンクが生まれることもあります。

被リンクの獲得だけ見ても、外部対策は難易度の高い施策。自社サイト外への取り組みなので、コントロールできない部分が多く、根気強くコツコツ進めるしかありません。

外部対策の見直しでは、まず「どんなリンクを増やすか」より「紹介される理由がページ内にあるか」を確認するのが現実的です。比較表しかないページより、調査データ、事例、監修、更新履歴が揃っているページのほうが、結果として外部評価を集めやすくなります。

一朝一夕ではない外部対策とは別に、内部対策を進めることもSEOでは外せません。以下、内部対策について詳しくまとめているので、ご一読ください。

よくある質問

外部対策と被リンク対策は同じですか?

外部対策の中心に被リンク対策はありますが、同じ意味ではありません。外部対策には、被リンクの獲得に加えて、ブランド名やサービス名の言及を増やすサイテーション対策も含まれます。

外部対策はどれくらいで効果が出ますか?

短期間で変化が出ることもありますが、基本的には中長期で見る施策。特に自然な被リンクやサイテーションは蓄積型なので、数週間ではなく数か月単位で評価するほうが現実的です。

知らない海外サイトからリンクされていたら、すぐ否認すべきですか?

すぐに否認する必要はありません。まずはリンク元の内容、関連性、不自然なアンカーテキストの有無、手動対策の有無を確認し、本当に問題がある場合だけ慎重に判断するのが正解です。

SNSで拡散されるだけでも外部対策になりますか?

広い意味では外部対策の一部です。SNSのリンク自体は通常の編集リンクとは扱いが異なることが多いものの、認知拡大、指名検索、再訪、自然な引用や被リンクのきっかけになるためです。

中古ドメインを使えば外部対策を早く進められますか?

推奨できません。過去の評価を流用する目的で中古ドメインを使い、現在の内容と整合しないページを作ると、スパムと判断されるリスクがあります。自社の事業と一致したドメインで評価を積み上げるほうが、安全です。

まとめ

外部対策は、被リンクの獲得とサイテーションの蓄積を通じて、外部からサイトの評価と信頼を高めるSEO施策。自社サイトの内部だけでは得られない、第三者からの評価を積み上げることで、検索エンジンからの信頼性を底上げできます。

具体的には、一次情報や事例コンテンツを通じた自然な被リンク獲得、SNSやプレスリリースを使った露出拡大、Googleビジネスプロフィールへの登録など。一方、過度な相互リンク、リンクの売買、寄生SEO(サイトレピュテーションの悪用)、中古ドメインの悪用は、ペナルティリスクが高いので避けるべき手法です。

まずは、自社サイトに「紹介される理由」があるかを見直すこと。独自の調査データ、導入事例、専門家の監修——外部サイトが引用・紹介したくなる一次情報を整備するのが、外部対策の第一歩です。