検索順位を上げる11の方法と2つのNG行動

Webサイトを作成し、SEO対策を進めているものの、思うように検索順位を上げることができず、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

検索順位は、検索エンジンの仕組みや本質を正しく理解していなければ、順位を上げることができないだけでなく、最悪の場合、順位が下がる可能性もあります。

このページでは、検索エンジンの仕組みから、検索順位を上げるための具体的な方法やNG行動まで、詳しく解説します。

また、SEOで検索順位を上げる際にどの程度の期間が必要なのかも説明していますので、焦らず1つ1つの施策に取り組みましょう。

検索エンジンの仕組みと検索順位を決めるアルゴリズム

検索順位を上げるためには、検索エンジンの仕組みやアルゴリズムを理解しておくことが重要です。

検索エンジンがどのように検索結果を表示し、検索順位を決めているのかを確認しましょう。

検索エンジンの仕組み

検索エンジンの仕組み

検索エンジンは、インターネット上に存在する数多くのWEBページの中から、ユーザーが入力したキーワードに適した情報を表示させるために、「クローリング」、「インデックス登録」、「ランキング」の3つのステップで構成されています。

具体的には、まず検索エンジンは、クローラーと呼ばれるロボットを使い、インターネット上に公開されたWEBページを巡回し、WEBページ内にあるテキストや画像、ファイルなど、様々な情報を収集(クローリング)します。次に、そのクローリングで収集した情報を、いつでも直ぐに引き出せるようにデータベースに情報を保存(インデックス登録)。

そして最後に、ユーザーが検索したキーワードに最も適したWEBページを表示させるための順位付け(ランキング)を行っています。

これらの過程を経て、検索エンジンはユーザーに最適な検索結果を提供しているため、検索順位を上げるためには、それぞれのステップに適しているWEBサイトにすることが必要です。

続いて、検索順位を決めるアルゴリズムについてご説明します。

検索順位を決めるアルゴリズム

検索エンジンでは、コンテンツの品質やWEBサイトの構造(内部要因)、被リンク、ユーザーの動向から、WEBサイトを評価し、検索順位を決めているといわれています。

具体的には、「ユーザーの検索意図に適したコンテンツを作成しているか否か」や「WEBサイトのHTMLタグや内部リンク、表示速度などに問題がないか」、「自社サイトと関連性があるWEBサイトから被リンクがあるか否か」、「Webサイトへアクセスするユーザーの満足度が高いか」が検索順位に関係しています。(※当サイト調べ)

そのため、それら検索エンジンのアルゴリズムに適したWEBサイトやWEBページを作成していくことで、検索順位を上げることが可能です。

ただし、検索順位を決めるアルゴリズムの評価指標は、何百も存在するだけでなく、定期的に実施される検索エンジンのアップデートに合わせて、評価指標の重みが変化しています。

また、Googleを含めた検索エンジンは、検索順位を決めるアルゴリズムの詳細を公開していないため、日々、SEOで上位表示しているWEBサイトの特徴や、定期的に実施されるアルゴリズムアップデートの傾向、検索エンジンが提供するガイドラインの内容を読み解く必要があります。

検索順位を上げる前に知っておくべき「検索品質評価ガイドライン」

先ほど、検索エンジンの仕組みやアルゴリズムについて解説しましたが、検索順位を上げたいと思っているのであれば「検索品質評価ガイドライン」の内容は押さえておくべきだといえます。

というのも、検索品質評価ガイドラインは、Googleが検索エンジンとしての質を維持、向上させるために、外部の検索エンジンの検索品質評価者向けに作成したもので、「どのようなページを高く評価するか」が記載されているからです。

具体的には、コンテンツの内容がユーザーが求める情報になっていること(Needs Met)や、E-E-A-Tと呼ばれる「経験(Experience)」、「専門性(Expertise)」、「権威性(Authoritativeness)」とそれらに基づく「信頼性(Trustworthiness)」があるかといったページの品質(Page Quality)について書かれています。

他にも、Your Money or Your Lifeの頭文字をとったYMYLと呼ばれる「人々のお金や健康に関する情報」に関するコンテンツやWEBサイトの注意事項、WEBサイトの使いやすさなども記載されています。

このように、検索品質評価ガイドラインには、WEBサイトを運営する上で必要な考え方などが書かれているため、検索順位を上げたいと思っている方であれば、読んでおくべきだといえます。

※検索品質評価ガイドラインは英語版しか公開されておらず、書かれている内容も多いため、必要に応じて翻訳サイトを使用することをおすすめします。

検索順位の調べ方

検索順位を調べる最も簡単な方法は、検索エンジンに対策キーワードを入力し、表示された検索結果を直接、確認することです。

しかし、この方法だと対策しているキーワード全ての検索順位を確認するのは大変ですし、何番目に表示されているかを数えなければならないため、現実的ではありません。

そのため、検索順位を調べる際には、順位を自動で調査できるSEOツールの利用をおすすめします。中でも、Googleが公式に提供している無料ツール「Google Search Console」がおすすめです。

以下は、Google Search Consoleで検索順位を確認した際の画像になります。

サーチコンソールで取得できている検索クエリと平均順位を見る

Google Search Consoleにログインをしたら、メニューの中から検索パフォーマンスを選び、表示された内容の中から「検索結果」をクリックします。すると、過去3ヶ月に検索結果に表示された検索クエリ(検索窓に入力されたキーワード)の平均順位が上位から順番に表示されます。

もし、特定のキーワードの順位を調べたい場合は、検索パフォーマンスで表示された内容の中にある「+新規」をクリックし、表示される選択肢の中から「検索キーワード」を選ぶと、好きなキーワードを入力できます。

サーチコンソールで検索順位を見る

検索順位を上げる11の方法

ここからは、検索順位を上げるための具体的な方法を解説していきます。

検索エンジンの仕組みやアルゴリズム、検索品質評価ガイドラインを踏まえた内容となっているので、検索順位が上がらず悩んでいる方は、是非実践してみましょう。

URLを正規化する

検索順位を上げる1つ目の方法は、URLの正規化です。

URLの正規化とは、URLの表記(wwwや末尾のindex.htmlなど)は異なるものの、表示されるコンテンツの内容は同じページが存在する場合に、それら複数のURLを1つにまとめることを指します。

また、URLの正規化は、検索エンジンのクローラーがWebサイトの情報を快適に収集できるように整えるための施策です。

URLの正規化が必要な例
  • 色やサイズが違う商品紹介ページ
  • wwwの有無
  • index.htmlの有無
  • httpとhttps(SSL設定)
  • 計測のためのパラメータ
  • パソコン用とモバイル用で別ページを運営している

具体的には、上記のようなページに対し、URLの正規化を行うことで、クローラーを無駄なページに巡回させずに済み、また検索エンジンからそれぞれのURLで分散していた評価を1つのURLに集約することができます。

URLの正規化に関する詳細は、『canonical(カノニカル)とは?URLの正規化でSEO対策を進めよう』をご確認ください。

WebサイトをSSL化する

検索順位を上げる2つ目の方法は、WebサイトのSSL化です。

SSL化とは、「Secure Sockets Layer」の頭文字をとった言葉で、インターネット上の通信を暗号化することを意味します。これはWebサイトとユーザー間の通信を暗号化して、情報の漏洩や改ざんを防ぐためのものです。

WEBサイトのSSL化は、サーバーがhttps化に対応しているかを確認し、SSLサーバー証明書を取得後、httpsへリダイレクト設定を行うことで、サイトのURLが「http」から「https」に変わります。

SSL化されたWebサイトは、サイト利用者の情報が安全に扱われることを保証するものなので、ユーザーに安心感を与え、サイトからの離脱を防ぐことが可能です。

また、WEBサイトのSSL化は、2014年8月にGoogleが公式に対応の推奨(リンク)を発表しているので、検索エンジンから信頼され、評価を得ることができます。

SSL化に関する詳細は、『【Google推奨】SSL化(HTTPS)のSEO対策における効果とは?』をご確認ください。

モバイルフレンドリーな状態にする

検索順位を上げる3つ目の方法は、Webサイトをモバイルフレンドリーな状態することです。

モバイルフレンドリーな状態のWEBサイトとは、スマホやタブレットなどのモバイル端末でWEBサイトを閲覧するユーザーが、ストレスなく操作でき、快適にサイトを利用できることを指します。

具体的には、画像や文字のサイズを使用しているデバイスの画面サイズに合わせてリサイズ(調整)されたり、ボタンやバナーが小さすぎず押しやすかったり、横にスクロールする必要がなかったりなど、ユーザーの利便性を考慮したデザインやレイアウトにすることがモバイルフレンドリーに該当します。

Googleは、2015年4月からモバイルフレンドリーなWebサイトの検索順位を優遇することを発表しており、その後、モバイルフレンドリーになっているWebサイトは大きく検索順位が上がったため、まだ実施できていないWEBサイトは必ず実施しましょう。

モバイルフレンドリーに関する詳細は、『モバイルフレンドリーとは?SEO対策で必要な理由や確認・対応方法』をご確認ください。

ページの表示速度を改善する

検索順位を上げる4つ目の方法は、ページの表示速度の改善です。

ページの表示速度は、WEBサイトのユーザー体験に影響を与える要素の1つで、WEBページの表示速度が遅いと、ユーザーはストレスを感じやすく、サイトから離脱しやすくなります。

表示速度の具体的な改善方法としては、不必要なCSSやJavaScript、プラグインの削除、画像の最適化、キャッシュの利用などが有効です。また、WEBホスティングの品質やサーバー応答時間の改善など、サイトの基盤になる部分の見直しも、改善方法の1つになります。

ページの表示時間をを短縮することは、ユーザー体験を向上させるため、結果的に検索エンジンのランキングを向上させることが期待できます。

適切なキーワードを選定する

検索順位を上げる5つ目の方法は、適切なキーワードの選定です。

適切なキーワードの選定とは、自社サイトまたは自社の商品やサービスに関連するキーワードを選んでいるか否かや、明確な対策キーワードを設定している否かを指します。

SEOでは、自社の商品、サービスに関係しているキーワードに対するコンテンツの方が検索順位が上がりやすくなります。例えば、自社がマーケティングに関するサービスを提供しているのであれば、マーケティングに関連するキーワードを対策したコンテンツが上位表示しやすいです。

また、コンテンツを作成する際に、「こんな風に」や「テーマは○○」といった抽象的な内容の決め方では、検索順位は上がらないため、「検索順位 上げる 方法」や「記事作成 費用 相場」など明確に対策するキーワードを決めることで、上位表示を狙いやすくなります。

キーワードに関する詳細は、『SEOにおけるキーワードの重要性や種類、選び方や入れる際の注意点など』をご確認ください。

検索意図に沿ったコンテンツを作成する

検索順位を上げる6つ目の方法は、検索意図に沿ったコンテンツの作成です。

検索意図に沿ったコンテンツの作成とは、ユーザーが検索エンジンに入力したキーワードから、ユーザーが求めている情報や内容を把握し、その要望を満たせるコンテンツを作るという意味になります。

例えば、ユーザーの検索キーワードが「浅草 観光スポット」であれば、「浅草の観光スポットが知りたい」になるため、「浅草にある観光スポットの紹介記事」を作る必要があります。これは言い換えると、「浅草に関係ない観光スポットを記事の中で紹介」することは、ユーザーのニーズに適していないため、上位表示できません。

検索品質評価ガイドラインにも記載されていますが、「Needs Met」は検索順位を上げる重要な要素の1つといえるため、ユーザーの検索意図を正しく把握しましょう。

検索意図に関する詳細は、『検索意図とは?ニーズを知ることの重要性と種類や調査方法を徹底紹介』をご確認ください。

E-E-A-Tを高める

検索順位を上げる7つ目の方法は、E-E-A-Tを高めることです。

E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)とは、発信するコンテンツが「自身の経験に基づく情報が書かれているか」、「専門知識がある、あるいはその業界に精通している人が書いているか」、「その業界の権威者が監修しているか」、「情報として正しく信頼できるか」を指します。

これは、例えば、病気に関する情報を発信する場合に、一般人や一般企業が作成したいコンテンツよりも、医師や病院が作成あるいは監修したコンテンツの方が上位表示しやすいというものです。中でも、医療や金融、不動産、法律などの関する情報について触れているコンテンツでは、重要となっています。

WEBサイトにおけるE-E-A-Tは、専門家や権威者による監修、実体験に基づく商品やサービスのレビュー、専門性や信頼性の追求によって高めることが可能です。

E-E-A-Tに関する詳細は、『E-E-A-T(旧E-A-T)とは?SEOにおける重要性と対策方法を解説【2024年最新版】』をご確認ください。

タイトルや見出しにキーワードを適度に入れる

検索順位を上げる8つ目の方法は、タイトルや見出し内にキーワードを適度にいれることです。

タイトルや見出しに適度にキーワードを入れることは、検索エンジンにコンテンツ内容を正しく理解し、インデックスしてもらうのに役立ちます。

ただし、「適度に」キーワードを入れることが重要です。

キーワードを詰め込み過ぎると、検索エンジンにスパムと見なされてしまい、ペナルティを受けて検索順位が下がってしまう可能性があります。また、タイトルや見出しだけでなく、コンテンツがキーワードだらけだと自然な文章に見えてしまい、ユーザーにとっても読みづらいです。

タイトルや見出しにキーワードを無理なく適度に入れておけば、コンテンツ内にどのような情報が含まれているかを検索エンジンに伝え、ユーザーにも求めている情報が記載されていることを伝えられます。

SEOライティングに関する詳細は、『SEOライティングとは?初心者でもできる最適化6つのコツ』をご確認ください。

内部リンクを最適化する

検索順位を上げる9つ目の方法は、内部リンクの最適化です。

内部リンクの最適化とは、WEBサイト内にある重要なページや関連するページ同士をキーワードを含んだテキストを用いたリンクで繋ぎ、ユーザーと検索エンジンがサイト内の情報を探しやすい構造を作ることを指します。

具体的には、ヘッダー内のメニューやグローバルナビゲーション、パンくずリスト、サイドメニュー、フッターメニューなどに主要ページへのリンク設置や、コンテンツ内に出てきた情報に関する関連ページへのリンク設置が、内部リンクの最適化につながります。

ただし、むやみに内部リンクを設置する行為は、かえってサイトの構造を複雑化させ、ユーザビリティだけでなくクローラビリティも低下させるため、注意が必要です。

内部リンクに関する詳細は、『内部リンクとは?最適化が与えるSEO効果や失敗しない貼り方、設置場所を解説』をご確認ください。

被リンクを獲得する

検索順位を上げる10つ目の方法は、被リンクの獲得です。

検索エンジンは、外部サイトからのリンク(被リンク)が多いサイトを高く評価するため、被リンクを獲得することは、検索順位を上げるために有効な手段と言えます。

中でも、自社サイトと関連性が高いサイトからの被リンクや、政府系サイトや権威性が高いサイト、大手企業が運営するWEBサイトなどからの被リンクを獲得することで、自社サイトの評価を高めることが可能です。

被リンクを獲得する方法として、外部サイトがリンクを貼りたい(引用したい)と思うような、他のサイトにない価値のある情報をまとめたコンテンツを作成することが挙げられます。また、自社の商品やサービスを利用した企業が成果を出した成功例や、その会社へのインタビュー記事の作成も、被リンクの獲得には有効です。

被リンクの獲得は、一朝一夕でできるものではないため、日々のサイト運営を通して、コツコツと集める必要があるため、中長期的に継続して取り組んでいきましょう。

被リンクに関する詳細は、『被リンクのSEO効果とは?対策と獲得方法を徹底解説』をご確認ください。

定期的にリライトする

検索順位を上げる最後の方法は、定期的なリライトを行うことです。

リライトには、WEBサイト内で公開している記事の情報や内容を、最新の情報にアップデートすることだけでなく、ユーザーの状態に合わせた内容の変更や、細かな表現の変更、リンクの最適化などを含みます。

適切なキーワードを選び、ユーザーの検索意図に適したコンテンツを作成したとしても、時間が経過することでユーザーが求める情報は変化したり、書いている情報が古くなったりする場合があります。そのような場合、時間経過と共に、コンテンツの検索順位が下がりやすくなるため、リライトを行うことで順位低下を抑えることが可能です。

ただし、リライトは、1回実行したからといって検索順位が上がるものではありません。市場やユーザーニーズの変化に合わせて、定期的にリライトを続けることで、だんだんと順位が上がっていくものだと覚えておきましょう。

リライトに関する詳細は、『SEOで効果的なリライト方法!検索順位を上げるコツや注意点を解説』をご確認ください。

検索順位を上げるためにやってはいけないこと

ここまで、検索順位を上げる方法をお伝えしましたが、SEO対策の中には、行うことで逆に順位が下がるものもあります。

以下に該当する行為は、検索順位を上げることはできずないだけでなく、ペナルティを受けるリスクが高まるため実施しないようにしましょう。

低品質なコンテンツの量産

1つ目のやってはいけないことは、低品質なコンテンツの量産です。

そもそも、低品質なコンテンツとは、無断転載されたコンテンツや検索順位を操作することを目的としたコンテンツ、内容の薄いアフィリエイトページなどを指します。また、Googleは具体的に以下のようなコンテンツをスパムと見なしています。

スパムに該当する低品質なコンテンツ(一部抜粋)

  • 生成 AI ツールまたはその他の同様のツールを使用して、ユーザーにとっての価値を付加することなく大量のページを生成すること
  • 検索結果、その他のコンテンツをスクレイピングして、ユーザーにとってほとんど価値がない大量のページを生成すること
  • 複数のウェブページからのコンテンツを、価値を加えることなくつなぎ合わせたり組み合わせたりすること
  • コンテンツを大量生成したことを隠す目的で複数のサイトを作成すること
  • 検索キーワードは含んでいるものの、閲覧者にとってほとんどまたはまったく意味がないコンテンツのページを大量に作成すること
  • 他のサイトのコンテンツをコピーし、元のソースを引用することさえせず、独自のコンテンツや価値を加えずに転載しているサイト
  • 他のサイトのコンテンツをコピーし、(語句を類義語に置き換え)若干の修正を加えたうえで転載しているサイト
  • ユーザーに対してなんらかの形で独自のメリットを提供することなく、他サイトからのコンテンツをそのまま掲載しているサイト
  • ユーザーに実質的な付加価値を提供することなく、他サイトの動画、画像、その他のメディアなどのコンテンツを埋め込んだり編集したりしているだけのサイト

引用元:https://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies?hl=ja

SEO対策を始めたばかりの方の中には、コンテンツを量産することで上位表示しやすいと考える方もいますが、それは間違いです。

かつては、コンテンツの量が多ければ多いほど、検索順位が上がりやすくなることもありましたが、検索エンジンのアルゴリズムアップデートを重ねることに、意味をなさないようになりました。さらに、現在Googleでは、それら低品質なコンテンツの量産はスパム行為として、ペナルティの対象になることを公にしています。

検索順位を上げるために、コンテンツの量をある程度増やすことは重要ですが、むやみやたら、あるいは低品質なコンテンツを増やすことは、SEO対策にはなりません。

ここまでに紹介したように、ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツを、独自の調査データや付加価値を加えて、1つ1つ丁寧に作成しましょう。

不正な方法による被リンクの獲得

2つ目のやってはいけないことは、不正な方法による被リンクの獲得です。

検索順位を上げる方法の1つとして、被リンクの獲得をお伝えしましたが、不正な方法によるリンク獲得は、ペナルティの対象となっているため、絶対にやってはいけません。

現在、以下に該当するリンク獲得がスパム行為に該当します。

不正な方法によるリンク獲得(一部抜粋)

  • ランキングを上げることを目的としたリンクの売買(金銭、サービス、商品のやり取りを含む)
  • 過剰な相互リンクや、相互リンクのみを目的としてパートナー ページを作成する
  • 自動化されたプログラムやサービスを使用して自分のサイトへのリンクを作成する
  • 質の低いディレクトリやブックマーク サイトのリンク
  • さまざまなサイトに配布されるウィジェットに埋め込まれている、大量のキーワードを含む非表示のリンクや低品質のリンク
  • さまざまなサイトのフッターやテンプレートに埋め込まれて広く配布されるリンク
  • リンクとランキング シグナルの操作を主な目的とした価値の低いコンテンツの作成

引用元:https://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies?hl=ja

被リンクの獲得は、これまでのSEO対策でも重要といわれていた対策の1つですが、2012年4月から2016年9月に実施されたペンギンアップデートによって、被リンクの質や獲得方法に対する評価が厳しくなりました。

かつては、メインサイトとは異なるサイトを作成し自作自演で被リンクを貼ることや、被リンクの獲得を生業にする業者、リンクまとめサイトなど、様々なリンク獲得が行われていました。

しかし、ペンギンアップデート以降、それらは全てペナルティの対象となったため、キーワードを詰め込んだだけのサイトやリンクのみを掲載しているサイトからのリンク獲得、金銭や物品の収受によるリンク獲得など、不適切な方法による被リンク獲得は、行わないようにしましょう。

検索順位が上がるまでの期間

SEO対策の効果を実感、あるいは実際に順位が向上するまでの期間は、WEBサイトの規模や対策の状況、作業速度や量によって異なりますが、一般的には4ヶ月から1年程度は必要です。

しかし、これはあくまで一般的な目安であり、業界によっては競合他社サイトの規模や多さが異なるため、SEO対策の難易度と成果が出るまでの期間が異なります。

例えば、医療や金融、人材といった業界では、SEO対策を進めている企業が多く、サイト規模も大きいため、これからサイトを立ち上げるような場合、検索順位が上がるまでに、通常よりも長い期間が必要です。一方、製造業や建設業などのSEO対策があまり主流ではない業界では、通常よりも早く検索順位が上がる可能性があります。

そのため、仮に上記で説明している検索順位を上げる施策を実施して、順位が変わらなかったからといって、SEO対策をやめないようにしましょう。

またSEOは、1度行ったら終わりというものではないため、継続的にサイトを見直し、改善を続けていきましょう。

まとめ

検索順位を上げるためには、検索エンジンの仕組みやアルゴリズム、検索品質評価ガイドラインの内容を理解しておくことが重要です。

中でも、WEBページの情報を収集するクローリングとインデックス登録は、検索順位を上げる上で重要な要素となるため、必ず理解しておきましょう。

また、検索順位を上げる方法の多くは、ユーザーにとって有益なコンテンツを作成することがポイントになります。

当サイトでは、SEO対策を目的としたコンテンツ作成で検索順位を上げやすくするライティングツール「EmmaTools」を提供しています。EmmaToolsでは、対策キーワードに対する競合他社のWEBページを分析し、上位表示しやすい記事の基準をスコアで可視化します。

また、2週間の無料トライアルもお試しいただけるため、ご興味がある方は、ぜひお試しください。