日本国内における検索エンジンシェアの76%を誇るGoogle(グーグル)。そのGoogleでSEO対策を行い、対策キーワードの検索結果上位に表示させることは、WEB集客および事業成長の鍵となります。
では、Googleの検索結果で上位表示をするにはどう対策をすべきしょうか?
その答えは、Googleが推奨している正しいやり方でSEO対策を行うこと以外にありません。
しかし、Googleが公式に発表しているSEO対策のガイドライン「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」は、初心者にとっては難易度が高く、具体的な対策方法がわかりづらいという意見が多いのが実情。
そこでこの記事では、SEO対策を生業とする当サイト編集部が、「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」の内容を、初心者にもわかりやすいようにかみ砕いて解説し、具体的な対策方法についても紹介いたします。
この記事を読めば、GoogleのSEO対策の本質が理解でき、よりレベル高いSEO施策を打てるようになります。早速見ていきましょう!
この記事でわかること
SEO対策は、検索エンジンの仕組みの理解が重要
GoogleのSEO対策をマスターする前に、まずは検索エンジンがどのような仕組みでユーザーの検索結果画面にコンテンツを表示しているのか、その仕組みを理解することが重要です。
検索エンジンの仕組みは次の3つに分解できます。
検索エンジンの3つの仕組み | |
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1.クローリング (Crawling) |
クローラーと呼ばれるロボットがwebサイトを巡回し、ページ情報を読み取る |
2.レンダリング& インデキシング (Rendering& Indexing) |
ユーザーにどのように見えるか確認してから、検索エンジンのデータベースに登録(インデックス)する |
3.ランキング& サービング (Ranking & Serving) |
Googleのアルゴリズムに基づくページ評価を行い、検索結果として提供する |
この検索エンジンの仕組みを知ると、GoogleのSEO対策における大前提は、クローラーが巡回できることだとわかります。
つまり、ユーザーにとって利便性の高いサイトである前に、ロボットに読み取りやすい記事やサイト構造であることが重要なのです。
また、Googleのクローラーが巡回できたとしても、インデックスされなければランキングに表示されることもありません。
この検索エンジンの仕組みを理解しないままSEO対策のやり方だけ学んでしまうと、知らず知らずのうちに評価されない記事を作ってしまったり、Googleからペナルティを受けて順位を下げられてしまう可能性もあるのです。
この大前提を知っておけば、そんなリスクも避けられますし、これから紹介するGoogleのガイドラインの内容が格段に理解しやすくなりますよ。
ここまで理解できたら本題です。Googleのガイドラインに沿って、本当に効果のあるSEO対策の方法を見ていきましょう。
Google(グーグル)公式のSEOガイドライン10項目
ここから紹介するガイドラインは、Googleが公式に発表している『検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド』と呼ばれるもの。
このガイドラインに沿ったSEO対策を行うことで、検索順位を大きく改善できる可能性があるとGoogleは明文化しています。
Googleが発表しているSEOガイドラインの10項目は以下の通りです。
- Google がコンテンツを見つけられるようにする
- クロール対象外のページを Google に指示する
- Google(とユーザー)がコンテンツを理解できるようにする
- Google 検索結果での表示を管理する
- サイトの階層を整理する
- コンテンツを最適化する
- 画像を最適化する
- サイトをモバイル フレンドリーにする
- ウェブサイトを宣伝する
- 検索のパフォーマンスとユーザーの行動を分析する
では、この10項目を満たすSEO対策とは、具体的にどんなものなのでしょうか。
ここから、WEBサイト運営を事業として行う私たちが、ガイドラインでも特に重要なポイントを具体的な実践例と合わせて解説していきます。
Googleがコンテンツを見つけられるようにする
Googleがガイドラインの1つ目に挙げているのは、「Googleがコンテンツを見つけられるようにする」ということです。
Googleは対策として、"サイトマップを送信すること"が最適としています。
サイトマップとは
サイトマップとは、Webサイト上のページを一覧にしたもので、以下の2種類があります。
- XMLサイトマップ:検索エンジン向けのサイトマップ。サイト内のコンテンツを認識させる役割。
- HTML サイトマップ:ユーザー向けのサイトマップ。コンテンツの一覧があることで利便性を向上させる役割。
大抵の場合、サイトの下部に「サイトマップへのリンクが貼られているので、目にしたことがある方もいるかもしれません。
Googleは、WEBサイトが以下に当てはまる場合、特にサイトマップが必要だとしています。
サイトのサイズが大きい場合
サイトのサイズが大きい場合や、新しく作成したページや更新したばかりのページが、クロール(Googleのロボットが回遊すること)されない可能性があります。
サイト内で、内部リンクがされていないページが多い
サイト内部からリンクがされていない、または、自然にリンクをされていないページは、クローラーから漏れる可能性があります。
そのため、サイトマップを作成し、Googleに認識させることで抜け漏れを防がなくてはなりません。
サイトマップの作成方法
サイトマップはクローラー用(XMLサイトマップ)とユーザー用(HTMLサイトマップ)の2種類があるとお伝えをしました。
「ちょっと難しそう...」と思う方もいるかもしれませんが、Webサイト管理にWordPressをお使いの場合、プラグインを使えば簡単に作成できます。
プラグインは、「Google XML Sitemaps」がおすすめです。
もしwordpressを利用していない場合は少々手間はかかりますが以下の手順で作成します。
- 全ページを書きだしてカテゴリ分けする
- 階層状にページを振り分ける:noindexされているページがないか、URLは正しいかを必ずチェックする
- サイトマップのファイルを作成する:「サイトマップ 自動作成ツール」などで検索してでてくるツールを活用するのがおすすめ
Googleの検索結果上に表示されるには、まずはクローラーが巡回しインデックスされることが第一ステップ。サイトマップは必ず作成しておきましょう。
サイトマップについてもっと詳しく知りたい方は、『サイトマップとは?必要性やHTMLとXMLの違い、設定方法をご紹介』をご参照ください。
クロール対象外のページをGoogleに指示する
先ほどは、GoogleにページをインデックスしてもらうことがSEO対策の基本だと述べましたが、クローラーのアクセスを制限する必要がある時もあります。
その際はrobots.txt(ロボットテキスト)でアクセス制限対策をとりましょう。robots.txtはクローラーからのアクセスを制限するテキストファイル。
アクセスを許可しないページを決めることで、重要なページにクローラーの訪問数を増やし、上位表示を実現するSEOの施策です。
クローラーが訪問できるページの数は限られています。そのため、限りあるGoogleクローラーのリソースを重要な箇所に配分するために、訪問しないページを決める必要があるのです。
robots.txtについては『robots.txtとは?意味や設定方法を正しく学びSEO効果を高めよう』で詳しく紹介しているのでチェックしてみてください。
Googleとユーザーがコンテンツを理解できるようにする
Googleにコンテンツを正確に理解してもらうことは、前述した検索エンジンの仕組みにもあったように非常に重要。そのため、GooglebotにはJavaScript ファイル、CSS
ファイル、画像ファイルへのアクセスを許可しましょう。
その上で、次の4つを行う必要があります。
- ユニーク(固有)なタイトルをつける
- メタディスクリプションを設定する
- 見出しタグ(特にh1,h2)を設定する
- 構造化データでマークアップする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ユニーク(固有)なタイトルをつける
タイトルはWEBページでもっとも重要な要素の1つです。タイトルはユーザーの興味を引き、かつページの内容が端的に伝わるものにしましょう。
良い例:「GoogleのSEOで大切なことは、Googleが教えてくれた【2022年最新版】」
悪い例:「無題」、「新しいページ 1」のようなデフォルト設定や「Google、SEO、タイトル、クローラー」のような不自然なキーワードの羅列
また、タイトルは対策キーワードを入れるようにし、文字数は30字前後で設定しましょう。SEO効果の高いタイトルの付け方については『SEOに強いタイトルの付け方とは?文字数や書き方を解説』も参考にしてください。
メタディスクリプションを設定する
メタディスクリプションは昔のように、書いてあるだけでSEO効果を発揮するものではありませんが、検索結果に表示されることも多いですし、タイトル同様にクリック率を左右するためにとても重要です。
※検索結果上の説明文(ディスクリプション)は、メタディスクリプションに記載した内容ではなく、Googleが本文内から選んで表示することもあります。
ページの内容を端的に伝えるような、ユーザーにとってわかりやすいものを設定しましょう。
また、メタディスクリプションに関しては『メタディスクリプションとは?SEO効果のある設定方法や最適な文字数・書き方を解説!』でまとめておりますので、ご参考にしていただければと思います。
見出しタグ(特にh1,h2)を設定する
見出しタグ(hタグ)は、本でいうところの目次や第○章にあたります。
情報を内容ごとに区切ることで、ユーザーにもGoogleにもわかりやすいページ構成にすることができ、SEO効果が高まるため、適切なカタチで設定しましょう。
クローラーにコンテンツの構造を伝えられるhタグは、非常に重要な要素です。
構造化データでマークアップする
構造化データとは、HTMLの情報が何を意味するのか、Googleのクローラーが理解できるようにタグ付けしたものです。
Googleクローラーの技術が発達してきたとはいえ、まだまだ人間の認知能力とは差があります。人間であれば、表示される情報を見れば、それが人の名前なのか、会社の電話番号なのか理解できますが、クローラーはそうはいきません。
そのため、構造化データでマークアップすることで、Googleの検索エンジンにも言葉の意味が伝わり、その結果、Googleがコンテンツ内容をより把握しやすくなるのです。
また、構造化データを用いることで、Googleの検索結果ページにリッチスニペットが表示されます。リッチスニペットとは、検索結果に現れるタイトルとメタディスクリプション以外の情報のこと。画像や、5つ星での評価などがリッチスニペットに当たります。
リッチスニペットが表示されることで、よりユーザーの目を惹きやすくなり、クリック率が上がるなどのSEO効果が期待できます。構造化データについては『構造化データとは?メリットやマークアップ方法について解説』で詳しく説明しているのでぜひご参照ください。
SEO対策の最重要ポイント:コンテンツを最適化する
質の高いコンテンツを提供することは、Googleが何よりも評価することであり、検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド上でもそれは明記されています。
人を引きつける有益なコンテンツを作成すれば、このガイドで取り上げている他のどの要因よりもウェブサイトに影響を与える可能性があります。
そしてGoogleは、高品質のコンテンツには、時間、労力、専門知識、才能 / スキルのどれか1つが十分にあることが必要ともしています。では、SEO対策で効果のある高品質コンテンツは具体的にどのようにしたら作れるのでしょうか。
ユーザーが求めていることを提供する
SEO対策における高品質コンテンツとは、何よりもまず、ユーザーが求めているコンテンツである必要があります。そして、ユーザーが求めているコンテンツを作る方法は2つしかありません。
それは、検索キーワードから、ユーザー像とユーザーのニーズを導き出すことです。
ユーザー像:ペルソナを作る
ユーザー像とは、あるキーワードで検索したユーザーがどのような人なのかということ。マーケティング業界ではペルソナとも言います。
例えば、『SEO 対策』と一般的なキーワードで調べているユーザーは、SEO対策においては初心者で、基本的なことから知りたいと考えている方が多いでしょう。
一方で、『メタキーワード SEO効果』といったキーワードで検索するユーザーは、SEO対策においてメタキーワードが関連してることを知っているので、ある程度SEOに詳しいユーザーだと考えることができます。
つまり、検索語句が『SEO 対策』の場合は初心者向けにわかりやすく簡単な内容に、検索語句が『メタキーワード SEO効果』の場合は、より専門的な内容であることが好まれると考えられます。
このようにユーザーがどのような属性を持っているか、キーワードごとにペルソナを定義しておきましょう。属性によって、提供するコンテンツが変わってきます。
ニーズからコンテンツを設計する
ペルソナが設定できたら、検索キーワードからユーザーのニーズを考え、コンテンツを設計しましょう。
例えば、検索キーワードが『SEO 対策』の場合、ユーザーは以下のことが知りたがっていることがわかります。
- SEO対策の言葉の定義
- 具体的なSEO対策方法
- SEO対策を外注する際の費用
以上のようにニーズを洗い出し、ペルソナに合わせて、コンテンツを作成していくのです。
また、『メタキーワード SEO効果』の場合は、以下のユーザーニーズが考えられます。
- メタキーワードはSEO効果があるのかどうか
- SEO効果のあるメタキーワードの設定方法
- その他にも重要なSEOタグはあるのか
繰り返しになりますが、ある程度SEO対策について知識のあるユーザーに向けて、上記の内容を基に、コンテンツを制作していきます。
E-E-A-Tが充実しているコンテンツにする
E-E-A-Tとは、専門性、権威性、信頼性と経験に基づいていることを示すGoogleの造語です。コンテンツの品質を上げるためには欠かせない重要な概念なので、必ずチェックしましょう。
信頼性を確立する
ユーザーにとって信頼できるサイトであると感じてもらうことは非常に重要です。具体的には、下記の情報は絶対に必要だと、Googleは述べています。
サイトの運営者、コンテンツの提供者、サイトの目的を明確に示してください。
何もかも情報がごちゃまぜなWebサイトではなく、目的を持った特定分野の情報を、専門知識を持つ運営者が作成し、情報提供を行いましょう。
経験に基づいたコンテンツを作成する
競合他社との比較を行う場合、自社商材の利点だけをユーザーに訴えても、他社商材のメリットと一緒に紹介しなければ、ユーザーに偏った情報を伝えることになります。
商品紹介をする際に、使ったこともない商品と比較・評価をしているぺージに価値はありません。使ったことがある商品や、利用したことのあるコースなど、実際の経験に基づいて比較し、違いをつたえる記事を作成しましょう。
専門性・権威性を明確に
コンテンツの品質はその内容の専門性、深さが大きく関わります。そのため、その道のプロが書く、もしくはプロに編集してもらうことが求められます。
サイト内のコンテンツは、そのトピックの専門家が作成または編集するようにしましょう。
特に、金融系や医療系のYMYL(Your Money or Your Life)領域はユーザーの人生に大きな影響を与えかねないため、専門性・権威性を欠く記事はアップデートの度に大きく順位を落とす傾向があります。
YMYL領域のサイトを運営する場合は、必ず専門家による監修を受けるようにしましょう。
E-E-A-TはSEO対策でも重要な項目の1つです、『E-E-A-T(旧E-A-T)とは?SEOにおける重要性と対策方法を解説【2024年最新版】』に詳しい情報をまとめているので、ぜひ、ご覧ください。
適切な量のコンテンツ
「文字数は何文字が適切なのか?」
これは、WEBサイトを運営する方なら皆が思う疑問ではないでしょうか。文字数と検索順位の間には正の相関関係があるとも言われていますが、実際のところどうなのでしょうか。
Google公式の立場としては、以下のように述べています。
コンテンツは事実として正確で、記述が明確で、内容が包括的であることを要します。したがって、たとえばページでレシピを紹介する場合は、食材のリストや料理の基本的な説明だけでなく、手順がよくわかる詳細な料理方法を説明します。
つまり、ユーザーの質問に答えるだけではなく、ユーザーが潜在的に知りたいと思っている情報も提供することが望ましいということです。
具体的に何文字がいいといった指標はありませんが、包括的で網羅性の高いコンテンツを作ることが重要だと言えるでしょう。
無駄な広告を避ける
過剰な広告は、ユーザーの利便性を低下させます。ユーザーをコンバージョンさせたいからと、関係性の低い広告を配置することは避けましょう。
テキストリンクの工夫をする
ページ間でリンクを張る場合、そのアンカーテキストにも工夫をしましょう。アンカーテキストは、ユーザーにリンク先のページ内容を伝える重要な役割を果たします。
仮に内容とずれたテキストリンクを貼った場合、ユーザーは離脱し、Googleからは「利便性が悪いコンテンツ」と評価されてしまいます。
画像を最適化する
ユーザーの利便性を考慮した画像を作成することもSEO対策においては重要な指標です。
画像を最適化することで、検索結果に画像表示される可能性が上がったり、画像をリンクとして利用する場合にGoogleがリンク先の内容を読み取りやすいなどもメリットがあります。
SEO効果を高めるためには、以下の点を考慮しましょう。
ユーザーの利便性を考えた画像を設定
画像は、ユーザーが記事内容をより理解しやすいように利用します。テキストとの関連性を考慮して設定しましょう。
画像のファイル名とaltタグを適切に設定
クローラーに正しく読みとってもらうため、ファイル名やaltタグの設定も行いましょう。
ファイル名
画像内容を表わす簡潔なファイル名を付けます。英数字で、-(ハイフン)を用いて単語ごとに区切り、設定しましょう。
(例)
×:juifsndoiyrss.jpg
○:a-cup-of-coffee.jpg
altタグ設定
クローラーが画像内容を読み取りやすいように、altタグを設定します。SEOキーワードを詰め込む、全く関係のないキーワードを入れることは、SEO評価を損ねるので避けましょう。
Googleは2024年現在、画像の内容を人間ほど理解することができません。そのため、画像内容を適切に設定し、Googleのクローラーが巡回しやすくなる工夫を行いましょう。
クローラーに画像の説明を伝えられるaltタグについては『alt属性(altタグ)とは?その役割や正しい設定方法を解説』をご参照ください。
サイトをモバイルフレンドリーにする
モバイルでの検索数がPCやタブレットを超えたのが2015年頃。その3年後の2018年3月27日より、Googleはモバイルファーストインデックス(MFI)を導入しています。
MFIとは、簡単に言えばサイトの評価基準をモバイルページに合わせること。従来、PCのページが基準となっていたこともあり、MFIへの移行は業界に衝撃をもたらしました。
MFIの導入により、コスト削減のために重要なページのみモバイルに対応させるなどの施策が無効化となり、業界はSEO効果を高めるためにもモバイルへの対応を迫られています。
MFIに対応するにあたって、考慮すべきポイントは2つ。それは、デザインとページスピードです。順に見ていきましょう
デザイン
Googleは、公式にレスポンシブデザインの使用を推奨しています。ただ、これはレスポンシブでなければペナルティを与えるといったものではなく、あくまで利便性のためです。
同一のURLやHTMLファイルが多い場合は、レスポンシブデザインの方が効率の良い運用がしやすいのではないでしょうか。
ページスピード
当初は、表示速度(ページスピード)をランキングファクターにしないと発表していたGoogleでしたが、米サンノゼで先週開催された SMX West 2017にて、その発表を撤回し、表示速度を評価すると宣言しました。
ページスピードは、UX(ユーザーの利用体験)に関わる重要な要素です。Googleの発表によると、表示速度が1秒から3秒に落ちると、直帰率は32%上昇、1秒から7秒に落ちると、直帰率は113%上昇するといいます。
サイトのページスピードを向上させるには、以下の3つの対策が有効です。
- 画像の最適化:画像の使用枚数を減らす、または画像を圧縮して軽量化する
- CSS/JavaScriptを最適化:CSS/JavaScriptのファイルを圧縮する、または余計なCSS/JavaScriptの読み込みを減らす
- ページのAMP化(Accelerated Mobile Pages)
AMP対応のページは、GoogleやTwitterにキャッシュとして保存されるため、通常の3~4倍の速度で表示され、ページスピードの大幅な改善が見込めます。
ただ、実装するには特殊なHTMLコードが必要です。
上記対策を試したら、実際にページがどれほどのスピードなのか、表示速度を図るには、Googleが提供しているPageSpeed Insightsを利用すると良いでしょう。
ページの表示速度を診断し、スコアリングをしてくれるだけではなく、改善案を提案してくれます。提案された施策を行うことでSEO対策につながるでしょう。
PageSpeed Insightsについては『PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)の使い方と表示速度の改善方法』にてより詳しく解説しているので、ぜひご一読ください。
検索のパフォーマンスとユーザーの行動を分析する
これまでに挙げてきたようなCTRや滞在時間などを改善して、SEO効果を高めるには分析調査が欠かせません。そして、分析するためにはツールが必要になります。
WebサイトのSEO分析ツールとして広く使われているのは、Google AnalyticsとGoogle Search Console。どちらもGoogleが無料で提供をしているSEO対策には欠かせない分析ツールです。無料のツールでありながら非常に高い分析精度を誇ります。
この2つを組み合わせて使うことによって、ユーザーのサイト内での行動を可視化したり、検索におけるパフォーマンスを測定するなど、サイト改善に重要なデータ取得が可能です。
ただし、Webサイトの改善において重要なのは、そのデータをどう使うかということです。
その点でいうと、Google AnalyticsとGoogle Search Consoleは、データをどう活用すればいいかを教えてくれないため、「SEO対策初心者には使いづらい」という声もあります。
そのため、初心者の方は他のSEO分析ツールを併用するのがおすすめです。
まとめ:グーグルのSEO対策の本質とは
GoogleのSEO対策について、最新のガイドラインに沿って解説してきました。GoogleのSEO対策は、Googleの理念に基づいて行うべきで、具体的にはGoogleが出しているガイドラインに沿って行うのがもっとも効果を発揮します。
そのため、SEO対策の方法に迷ったときは、Googleのガイドラインを見直して、SEO対策を行っていくことをおすすめします。
SEOとは何か、基本対策を含めた詳しい情報を以下のページにまとめているのでぜひ、ご参照ください。