被リンクのSEO効果と獲得方法を解説
被リンクは初期のGoogleが導入していたランキングファクター(検索順位の決定要因)の中で最重要とされていたほど、SEO対策において切っても切り離せない存在です。
現在も被リンクはGoogleのページ評価の要因となっていますが、以前と同じほどSEO効果があるかどうかは専門家でも意見が分かれます。

そのため、どのような被リンク対策をするかは非常に重要となっています。

そこで当ページでは、以下のポイントから「被リンクのSEO効果」について徹底的に解説していきます。

  • 被リンクは本当にSEO効果があるのか
  • SEOで順位をあげるための被リンク対策
  • 被リンクの調べ方
  • 被リンクを増やす方法や注意点

加えて、アメリカのマーケティングカンファレンスで最新情報を取り入れている当社が、SEO対策において最も有効だと言われている被リンクの対策方法も併せてご紹介!
被リンクを正しく理解して効果的なSEO対策をしていきましょう!

このページで解説する内容を動画でチェック!

この記事の監修者
株式会社EXIDEA 代表取締役社長
小川 卓真
SEO歴18年。2006年にSEOツールの開発企業を共同創業して以来、SEOを軸にデジタルマーケティングに従事。2013年に「株式会社EXIDEA」を設立。現在はEXIDEAの代表取締役社長として、Webメディア事業、マーケティングDX事業、オールインワンSEOツール「EmmaTools」の事業に携わる。
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EmmaBlog監修者

この記事でわかること

SEOにおける被リンク(バックリンク)とは?

そもそもリンク(ハイパーリンク)とは、ページとページをつなげる導線のことを指します。
リンクをクリックすることでユーザーはリンク先のページに遷移(移動)することが可能です。
このリンクは大きく分けると「被リンク」と「発リンク」の2種類に分類できます。

この2つのリンクを簡単に説明しましょう。わかりやすく今ご覧になっている「このページ」を起点として考えていきます。

被リンク 他のページから「このページ」に向けて張られたリンク
発リンク 「このページ」から他のページに向けて飛ばしたリンク

被リンクは外部サイトから自サイトへ向かってくるリンク。発リンクは自サイトから外部サイトへ向かうリンクです。
そして、これらのリンクにはさらに「外部」と「内部」の2パターンが存在します。

ちなみに、外部リンクと内部リンクは以下のようなリンクです。

外部リンク 外部サイトと自サイトを結びつけるリンク
内部リンク 1つのサイト内を結びつけるリンク

この外部・内部リンクと被・発リンクを組み合わせると以下の4パターンに分けられます。

内部被リンク 自サイト内の他のページから「このページ」に向けて張ったリンク
外部被リンク 外部サイトのページから「このページ」に向けて張られたリンク

このように、単に被リンクといっても内部被リンクと外部被リンクの2つが考えられるわけですが、SEO対策における被リンクとは一般的に「外部被リンク」のことを指します。

そのため、このページでは「被リンク=外部被リンク」として解説していきます。

なぜ被リンクがSEO対策において重要とされるのか

SEO対策において被リンクは大きな役割を果たします。
というのも、初期のGoogleのランキングファクターでは、『被リンクがある=評価が高いページ』というロジックでした。そのため、被リンクの多いページほど検索結果の上位に表示される傾向がありました。

今現在、被リンクは以前ほどの効力を持ちませんが、依然として重要な要素の1つとされています。稀に、「被リンクはもう効果がない」と言う人やWebページもありますが、正確ではありません。

実際に、Googleは「Googleが掲げる10の事実」の中で被リンクはSEOの評価項目であると認めています。

ウェブ上の民主主義は機能する。
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。Google では、200以上の要素と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。この手法なら、新しいサイトが増えるたびに情報源と投票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効果も高まります。

引用元:https://www.google.com/intl/ja/about/philosophy.html

また、アメリカの著名なSEO会社であるBacklinkoが100万ものWebページを調査した結果、下記のように被リンクと検索結果順位には、強力な正の相関関係が見て取れたと言います。
被リンクと検索結果順位の関係

引用元:https://backlinko.com/search-engine-ranking

こうして見ると、被リンクの“数”が重要だと感じてしまいますが、とにかく被リンクの数を増やせばSEO効果が出るというわけではありません

SEOの効果を高めるには、「良質な被リンク」を集めることが重要だと言われています。

SEOで効果を発揮する「良質な被リンク」とは?

「良質な」という言葉から想像できるように、被リンクは質の違いによって大きく2つの種類にわけることができます。

被リンクの種類
  • SEO効果を高める質の高い被リンク
  • SEO効果を下げる質の低い被リンク

まずはSEO効果を発揮する質の高い良質な被リンクからみていきましょう。
質の高い良質な被リンクとは、Googleからの評価を高め、検索順位の向上が見込める被リンクを指します。つまり、自ブログのSEO効果を高める被リンクのことです。

基本的には、ユーザーが“このコンテンツは有益だ”と判断して無償で自発的に設置した被リンク(ナチュラルリンク)のみが該当します。

中でも良質な被リンクだとされているのは、主に次の3種類です。

良質な被リンクの種類
  • 権威性のあるサイトからのリンク
  • 実績のあるサイトからのリンク
  • 自サイトと関連性の強いサイトからのリンク

権威性のあるサイトからの被リンク

大学や公共機関などの権威性が高い企業・団体からのリンクが該当します。上記3つの中でも、希少性が高い被リンクとなります。

実績のあるサイトからの被リンク

サイトの運営歴が長い場合や、多くのユーザーが利用するサイト、ドメインパワーが強いサイトからのリンクが該当します。ただ、多くのユーザーが利用するとはいえSNSなどからのリンクは直接的なSEO効果は期待できません。

自サイトと関連性の強いサイトからの被リンク

自サイトと関連性の強いサイトからのリンクは、自サイトの発信テーマと同じか、近いテーマで運営されているサイトが該当します。

例えば、ファッションが主なテーマであるサイトを運営しているのであれば、同じファッション関連がテーマのサイトからのリンクは効果があります。
各サイトが実際にどれほど被リンクの効果をもつのかを知りたい場合は、Ahrefs(エイチレフス)というツールを使ってみましょう。

Ahrefsでは、ページのサイトURL(ドメイン)を入力するだけで各サイトが持つ力(ドメインパワー)がDR(Domain Rating、ドメインレイティング)という独自の基準によって数値化されていますので、被リンク獲得状況の参考になります。

基本的には、できるだけ関連性が高く、ドメインパワーが高いサイトからの被リンクほどSEO効果が高いとされています。

被リンクによるメリット

前述では、良質な被リンクの種類について解説しました。
続いては質の高い被リンク増やすことで自サイトにどんなメリットがあるのかを解説します。

上位表示が狙える

良質な被リンクを獲得できたページはGoogleからの評価が上がるため、上位表示されやすくなります。
Web担当者にとって検索上位にランクインすることは目標の一つ。そのためにも、自社独自の情報をコンテンツに盛り込み有益な情報を発信していきましょう。

認知してもらえる

被リンクとは冒頭で「他のページから張られたリンク」とご紹介しました。つまり、被リンクを獲得できると、他のページの読者に自サイトのことを知ってもらえる機会が増えることにつながります。
広告等の費用が必要なく、無料で広報できる施策のため、被リンク獲得は大きなメリットがあります。

ドメインパワーが強くなる

ドメインパワーとは、GoogleからみたWebサイトの信頼性を示しています。
良質な被リンクを獲得できると、Googleから「ユーザーにとって有益な情報を発信しているサイト」と評価されるため、ドメインパワーを高めることができます。
ドメインパワーについてはで詳しく解説しています、以下をご参照ください。

クローラビリティが向上する

前提として、自サイトをクローリングされないとGoogleに認識してもらえず、検索結果に表示されないことがあります。
どなたも一度は「公開した記事が検索結果に表示されない」という経験をしたことがありませんか?

被リンク獲得ができると、クローラがページに訪れる回数が増えるため、クローラビリティが向上します。結果としてページの評価がされ、検索結果画面に表示されやすくなります。

クローラビリティについては『クローラビリティとは?SEOにおける重要性と向上させる11つの方法を解説』にて詳しく解説していますので、ご参照ください。

被リンクには質の悪いものもある!?

良質な被リンクを獲得することはSEO評価を上げる施策となり、重要性やメリットを解説しました。
一方で被リンクの中には「質の低い被リンク」というものがあります。
質の低い被リンクとは、Googleからの評価が下がり、SEO対策に悪影響を及ぼすものを指します。

また中には、競合サイトの評価を落とすために悪意をもってリンクが張られるという悪質なものもあります。

こうした質の低い被リンクが増えると自サイトも質が低いサイトだと判断されてしまいます。せっかく被リンクを張っても評価を下げてしまっては逆効果です。
普段から自サイトにどのようなサイトから被リンクがあるのかを確認しておくことが重要です。

気づかないうちに質の低い被リンクが増えてSEOに悪影響がでてしまわないように、定期的に被リンクチェックをするようにしましょう。

被リンクの調査方法については、後程解説いたします。
それでは、低品質な被リンクとはどのようなものを指すのか、見ていきましょう。

低品質な被リンクの種類
  • SEO効果だけを狙って設置された不自然なリンク
  • 自作自演で設置したリンク
  • 公序良俗に反したサイトから張られたリンク(スパムリンク)

SEO効果だけを狙って設置された不自然な被リンク

例えば、機能していないWebサイトやコンテンツ内容がユーザーの役に立たず、質が低いサイトからのリンクが該当します。また、被リンクの数だけを増やすために自社と関連性のないサイトからのリンクも同様です。不自然なリンクはペナルティの対象になるため、急激な順位低下の恐れがあります。

自作自演で設置した被リンク

SEO評価を上げるために、自分で作ったサイトからのリンクを貼るという行為は、かえってGoogleから低評価と判断される可能性があります。不自然と思われるため、設置しないようにしましょう。

公序良俗に反したサイトから張られた被リンク(スパムリンク)

例えばアダルトサイトや倫理違反を支持するサイトなどからのリンクが該当します。こういったサイトからの被リンクはGoogleは評価していないため、低評価を受ける可能性があります。

SEO効果の高い良質な被リンクの獲得方法

これまで良質な被リンク、低品質な被リンクについて解説しました。
自サイトでない以上、外部サイトからの被リンクは完全にコントロールできません。ですが、検索順位を向上させるためにも、良質な被リンクが自然と集まる状態を作ることは可能です。

具体的には、以下の5つが被リンク獲得方法に有効だと言われています。

被リンクの獲得方法
  1. 網羅性が高い記事を作成する
  2. 取材を行い、被リンクを獲得する
  3. SNSなどで露出を増やし、サイト内での引用を増やす
  4. コンテンツ内にSNSのシェアボタンを設置する
  5. 自社独自の情報を盛り込む

網羅性が高い記事を作成する

あるテーマについてユーザーニーズを的確に捉えた情報を網羅的にまとめた記事への被リンクが該当します。
wikipediaが良い例で、ほとんどのページが1つのテーマに対して詳しい記事となっているため様々なサイトで引用されるのです。

また、このようなまとめ記事では、時間の経過によって内容が古くならないテーマが適しています。流行りのドラマをまとめた記事をどれだけ網羅的にまとめたとしても、数ヶ月後には古いドラマの情報となってしまうため、長期的に被リンクを集め続けることはできません。

例えば「ネクタイの結び方」「引っ越しのコツ」などのノウハウは一度作成してしまえば更新の必要がなく、被リンクを集め続ける可能性が高い記事となります。

取材を行い、リンクを獲得する

取材相手の持つサイトからの被リンクのことです。
取材を行いインタビュー記事を作成すると、取材相手は会社のHPやブログ等で取材の実績としてインタビュー記事へのリンクを設置してくれるケースがあります。
法人、個人を問わずに取り組むことが被リンクを増やす施策となります。

SNSなどで露出を増やし、サイト内での引用を増やす

サイテーションと呼ばれるものです。単なるサイト名などの文字のみで、リンク効果のない引用が該当します。
例えば、「Emma Magazineの最新SEO記事が参考になった」のように、リンクを持たない“ただのテキスト”で言及されているものです。Webサイトやブログ、Twitterなど様々な媒体が対象となります。

外部被リンクほどの効果はありませんが、Googleは最近SNS(ソーシャルメディア)での評判を見ている傾向にあるので、SNSから引用を増やす対策をしていきましょう。

コンテンツ内にSNSのシェアボタンを設置する

本ページでもアイキャッチ画像の下部にシェアボタンを設置しています。
これにより、記事の内容がいいね!と思った方にシェアしてもらえる機会を増やすことができます。
ワードプレスのプラグインで簡単に設置することができるため、初心者の方でも取り組みやすい被リンク獲得方法になります。

自社独自の情報を盛り込む

自社が保有する情報には他サイトにはない、独自の価値ある情報が存在します。そのため、他サイトから紹介されやすい傾向にあります。

例えば、成功事例や実績などが該当します。ユーザーにとって価値ある情報だと感じられると、SNSや自社コンテンツで引用してくれるため、被リンクの獲得機会が増えます。

当社EXIDEAが考える被リンク施策の基本方針

当社では、被リンク施策を「リンク本数を増やす活動」ではなく、外部から引用・紹介される理由を作る活動だと考えています。検索順位を操作するためにリンクを集めるのではなく、独自調査、専門家インタビュー、導入事例、比較表、ホワイトペーパーなど、第三者が参照したくなる資産を作ることが重要です。

特に日本市場では、良いコンテンツを作るだけで自然に被リンクが集まるケースは限られます。そのため、コンテンツを作った後に、業界メディア、比較サイト、取引先、専門家、SNS、ニュースレターなどへ適切に届ける設計が必要です。

一方で、リンク購入、過剰な相互リンク、自作自演サイト、低品質ディレクトリなどは、中長期では大きなリスクになります。被リンク施策では、数ではなく、関連性・文脈・編集上の必然性を重視することが重要です。

被リンクが自然に集まるページ・集まらないページ

被リンクが自然に集まるページには、明確な特徴があります。最も大きいのは、独自のデータや一次情報があることです。
リンクを貼る側の一番の目的は、引用や根拠提示です。つまり、他の人が記事や資料を作るときに「この情報を根拠として紹介したい」と思えるページにはリンクが集まりやすくなります。

被リンクが集まりやすいページ 被リンクが集まりにくいページ
独自調査レポート・統計データ 一般論だけの記事
業界データのまとめ・市場動向レポート 他社記事の要約に近い記事
顧客アンケート結果 独自データがない記事
専門家インタビュー 誰が書いても同じ内容の記事
ホワイトペーパー 商品・サービスの売り込み色が強いページ
比較表・選び方の基準を明確にしたページ 単なるLP
用語・概念の体系的な解説 根拠や引用元が弱い記事
法改正・制度変更をわかりやすくまとめたページ 調査・体験・専門家の見解がない記事

たとえば、記事を書くときに自社だけの主張を並べても、読者は信頼しにくいです。そこで、第三者が作った調査データや信頼できるレポートにリンクを貼ることで、自分の記事の信頼性を高めることができます。そのため、独自データや信頼できるエビデンスを持つページは、自然にリンクされやすくなります。

ページの役割を分けて設計する

被リンクを自然に集めたい場合は、最初から「検索上位を狙うページ」と「引用されるページ」を分けて設計することも重要です。

ページ役割の設計例
  • CV目的:サービスページ、比較ページ、料金ページ、導入事例
  • SEO流入目的:ノウハウ記事、選び方記事、課題解決記事
  • 被リンク獲得目的:調査レポート、業界データ、専門家インタビュー、ホワイトペーパー

このように役割を分けて設計すると、被リンク施策は実行しやすくなります。もちろん、ノウハウ記事もCV獲得やSEO流入には必要ですが、被リンク獲得という観点では、引用される理由があるページの方が圧倒的に強いです。

被リンクに関する注意点

これまでは被リンクの獲得方法をご紹介しました。
一方で、SEO対策に効果があるとされる被リンクも、気をつけなければ評価が得られない、あるいは逆に悪影響となってしまう場合があります。
ここでは被リンク獲得の際に注意する点をご紹介します。

量よりも質が重要

先にもご紹介したように、被リンクはただ多ければ良いというわけではありません。
初期のGoogle検索では『被リンクがある=評価が高いページ』というロジックで被リンク数の多いページが検索結果の上位に来るようになっていたため、不正な方法で低品質な被リンクを獲得して検索順位を上げようとするSEOが流行しました。

そのためGoogleは「ペンギンアップデート(低品質な被リンクによるSEO対策を防止するための検索アルゴリズムアップデート、2012年4月〜2016年9月)」を実施。不正な方法でSEO対策をしたサイトには非常に厳しいペナルティが与えられることになります。

こうした背景もあり、現在では“被リンクの量”がそのままSEO評価に直結するということはなくなり、質の高い“良質な被リンク”を張られたサイトが上位表示されるようになっています

もちろん、被リンクはあるに越したことはありません。そして、同じ被リンク数でも、1つのサイト(ドメイン)からだけではなく、複数のサイトから被リンクを獲得していると評価も高まるので、より多くのサイトから質の高い被リンクを得られるような良質なコンテンツを作成しましょう。

関連性が低いコンテンツからの被リンクに注意する

Googleが、被リンクをユーザーが選ぶ最高の情報源として捉えているとすると、関連性が低いコンテンツから向けられたリンクは、最高の情報源としては相応しくないですよね。

そのため、もちろんGoogleは関連性が低いコンテンツからの被リンクによってサイトの評価を上げることはありません
SEOの効果を高めるには、ここまでご紹介してきたように、自サイトとの関連が高くユーザーにとって価値のあるサイト(ユーザーニーズを的確に捉え、より悩みを解決できるサイト)から被リンクを集めることが大切です。

同一のアンカーテキストを何度も使用しない

アンカーテキストとは、リンクを設置する際に設定するテキストのことで被リンクの質を評価する要素の1つです。
Googleはアンカーテキストに含まれているキーワードをもとにリンク先のページの内容やコンテンツの関連性などを判断しているので、アンカーテキストにまで気を配ってリンクを張るとSEOにも効果的です。

ただし、ユーザーが自発的に設置したリンクのアンカーテキストが全く同じということは基本的にないので、同じテキストのリンクが多用され被リンクを獲得しているのは不自然。
ペナルティを受ける可能性もあるので、アンカーテキストは使い回しせず、ページやコンテンツの内容に合わせて設定するようにしましょう。

アンカーテキストについては『アンカーテキストとは?SEOへの影響や正しい設置方法、注意点について』にて詳しく解説しています。

nofollowになっていないかチェックする

nofollow属性とはGoolgeへ特定のリンク先をクロールしないよう、働きかけるものです。
以前までnofollowを指定すると、クロールしないよう命令できましたが、現在は「ヒント」のようにクロールする際の参考となってます。

せっかくリンクを掲載してもらえても、「rel=”nofollow”」の記述があると、被リンクのSEO効果を得ることができません。

そのため、nofollowタグを見つけた際はサイト担当者に「dofollow」に変更してもらうよう連絡しましょう。
nofollow属性については『nofollow属性とは?SEOにおける役割や設定方法について』で特徴と設定方法を説明しているので、ご確認ください。

購入しない

被リンクをSEO業者から購入することもおすすめしません
Googleは有料でリンクを購入することに対して、順位下落というペナルティを課す方針です。
もし、購入した被リンクが原因でペナルティを受けた場合は、該当する被リンクを削除した上で、Googleに再審査リクエストを送る必要があります。

被リンクの購入ではなく、良質なコンテンツ作りのために時間を費やしましょう。

自サイトに張られている被リンクの調べ方

自サイトにどのようなサイトから被リンクが張られているのかは、「Ahrefs」「Google Search Console(グーグルサーチコンソール)」といった無料ツールを使ってチェックすることができます。

Ahrefsを使ってチェックする

先ほどもご紹介したAhrefsは、ページURLを入力するだけで自サイトだけでなく競合サイトの被リンク状態が調査できるツールです。
また、新しく獲得した被リンクや逆に失ったものまでチェックすることが可能です。
Ahrefsでの被リンクの調べ方は以下の通りです。

Ahrefsでの調べ方
  1. Ahrefsにログインして調査したいドメインまたはURLを入力する
  2. 画面左のサイドバーにある[被リンクのプロフィール]から被リンクデータを確認する

有料ですが、初心者の方でも活用できるため、被リンク対策をするならお勧めのツールです。

Search Console(グーグルサーチコンソール)を使って調べる

Google Search Console(グーグルサーチコンソール)は、Googleが無料で提供している分析ツールです。
各ページがどんなキーワードで検索されているのか、何回クリックされているのかチェックできます。初心者の方は必須のツールです。
被リンクの調べ方は以下の通りです。

Google Search Consoleでの被リンクの調べ方
  1. 画面左のサイドバーの下方にある[リンク]を選択する
  2. 「外部リンク」にあるページやリンク元サイト、リンク元テキストからサイトを確認する

サチコで被リンクを調べる方法
もし調査をする中で質の低いサイトから被リンクを受けてしまっている場合はそれらのリンクをサーチコンソールで否認リクエストして無効化することができます。
否認せずに放置した場合、Googleからペナルティを受けてしまう可能性があるので、定期的にチェックするようにしましょう。

次章では低品質な被リンクの具体的な否認方法について解説いたします。

質の低い被リンクを否認する方法

サイトの運営者にリンクの削除を依頼する

被リンク元のサイトをチェックして、連絡がとれそうな場合はサイト運営者にリンク削除の依頼をしてみましょう。
適切なリンクの設置はどちらのサイトにとってもメリットとなるので、なるべく早く対応してもらうことが大切です。

Google Search Console(グーグルサーチコンソール)でリンクを否認する

被リンク元のサイト運営者と連絡がとれない場合や連絡がとれてもリンクを削除してもらえない場合は、無料ツールのSearch Console(グーグルサーチコンソール)からリンクの否認をしましょう。
「サーチコンソールでのリンクの否認方法」を確認し、設定しましょう。
ペナルティを受けていた場合は、「リンクを否認したあと再審査リクエストもする」必要があります。

日本市場での被リンク施策──特有の課題と有効なアプローチ

日本市場では、業界やテーマによっては、海外と比べて自然な被リンクが集まりにくいケースがあります。

日本市場で被リンクが集まりにくい理由

  • 外部サイトへリンクを貼る文化が強くない
  • 企業サイトが外部リンクに慎重
  • 広報・PRとSEOが分断されている企業が多い
  • 記事内で出典リンクを明記する習慣が弱い
  • BtoB領域では情報発信量自体が少ない
  • 比較・レビュー文化がジャンルによって限定的

そのため、日本市場では良いコンテンツを作って待つだけでは被リンクが増えにくいことがあります。だからこそ、積極的に「リンクを貼る側にもメリットがある形」でアプローチすることが重要です。

日本市場で特に有効なアプローチ

アプローチ なぜ有効か
比較サイトへの掲載依頼 比較サイト側も公式情報へリンクすることで情報の正確性を高めやすい。第三者文脈での言及やサイテーションの形成にもつながる
業界メディアへの情報提供 記事の根拠としてリンクされやすい。プレスリリースとセットで効果的
専門家・有識者へのインタビュー インタビュー先のサイトから紹介リンクが発生しやすい
取引先・提携先・導入先からの紹介 事業上の関係性があるため文脈が自然
PR TIMESを活用したプレスリリース 業界メディアへの波及、サイテーション獲得
ホワイトペーパー・調査レポートの公開 引用の根拠として参照されやすい
大学・研究機関・専門家との共同コンテンツ 権威性のあるドメインからのリンク獲得
セミナー・ウェビナーの共催 共催先のサイトでイベント告知としてリンクされる

特に比較サイトへの掲載は、SEOとLLMOの両面で重要度が高いと考えられます。比較サイト側にとっても公式サイトへのリンクは情報の正確性を高める意味があり、サービス提供企業にとっては被リンクだけでなく第三者評価・サイテーション・指名検索を通じて、生成AIがブランドやサービスの文脈を理解する手がかりにもなります。

単に「リンクしてください」と依頼するのではなく、相手のコンテンツの信頼性も高まり、読者にとっても役立つ情報提供を行うという形でアプローチすることが重要です。

被リンクとLLMO──AI時代の新しい役割

2026年以降、被リンクの役割はSEOだけにとどまりません。被リンクやサイテーションは、検索エンジンや生成AIが情報源やブランドの文脈を理解するための手がかりにもなります。

被リンクが多いページは他のサイトから参照されるだけの価値がある情報源である可能性が高く、検索エンジンやAIにとっても信頼性の判断材料になり得るためです。

LLMOではサイテーションも同等に重要

SEOでは、リンクなしの言及(サイテーション)は被リンクほど直接的な評価につながりにくいと考えられます。しかしLLMOでは、リンクがなくても自社名・サービス名・ブランドの定義・ポジショニングが外部に広がっていることが重要になります。

SEOにおける被リンクの価値 LLMOにおけるサイテーションの価値
主な効果 外部評価の獲得、ドメイン評価の向上 ブランド認知の拡大、生成AI上でのカテゴリ認識
波及範囲 ページ評価の向上、関連ページ・周辺KWへの波及 サービス定義の定着、比較・推薦時の候補化
副次効果 リンク元からの直接流入 第三者文脈での信頼形成

「どう語られているか」を設計する時代

LLMOでは単純な被リンク数だけでなく、以下の観点が重要になります。

  • どのような文脈で紹介されているか
  • どのような言葉と一緒に語られているか
  • どのカテゴリのサービスとして認識されているか
  • 比較記事やレビュー記事でどう扱われているか
  • ブランド名とサービスの特徴が結びついているか

したがって、これからの被リンク施策は「リンクを増やす活動」ではなく、「自社がどう引用され、どう紹介され、どう認識されるかを設計する活動」として捉えるべきです。
被リンクとサイテーションを分けて考えるのではなく、両方を統合して設計することが、SEOとLLMOの両方で成果を出す鍵になります。

よくある質問

被リンクは何本あれば効果がありますか?

本数だけでは判断できません。関連性が高いサイトから自然に紹介された数本のリンクのほうが、無関係な大量リンクより価値が高いことは珍しくありません。当社の事例では、質の高い被リンクが約20本増えた後、関連ページや周辺キーワードでも順位・流入の改善傾向が見られました。ただし、SEOは複数要因で変動するため、被リンク本数だけで効果を判断することはできません。

SNSのリンクは被リンクに含まれますか?

広い意味では外部からのリンクですが、SEO評価の中心として考えすぎないほうが良いです。ただし、認知拡大や引用のきっかけとしては有効です。日本では自然発生的な被リンクが集まりにくいため、SNSでの発信は「見つけてもらう入口」として積極的に活用すべきです。

被リンクは自分で営業して獲得しても問題ありませんか?

問題なのは営業そのものではなく、検索順位の操作だけを目的に不自然なリンクを作ることです。相手が内容を見て、読者に必要だと判断して紹介する形なら自然です。比較サイトへの情報提供や、インタビュー先への公開連絡なども、相手にメリットがある形なら問題ありません。

怪しい被リンクを見つけたらすぐ否認すべきですか?

すぐに否認する必要はありません。自社が関与した不自然なリンクか、手動対策の対象か、明らかに大量で作為的かを確認してから判断するのがおすすめです。Googleは不自然なリンクを自動的に無視する仕組みを持っているため、怪しいリンクを見つけたからといって、すぐに否認が必要とは限りません。

被リンクと内部リンクはどちらが重要ですか?

どちらも重要ですが役割が違います。被リンクは外部評価や発見性に、内部リンクはサイト内で評価を流し、重要ページを伝えることに効きます。まずは内部対策・コンテンツ品質を固めた上で、頭打ちになった段階で被リンク施策を検討するのが順序として適切です。

まとめ:被リンク対策で自サイトの順位を上げよう

被リンクは2026年においても重要なSEO対策の1つです。
良質な被リンクを獲得し、質の低い被リンクを否認することで、自サイトの評価が上がります。

ただし、SEOを外注する場合「被リンク対策をします」というような業者には注意が必要。低品質なリンクを獲得し、Googleからペナルティを受けて順位が下落してしまう可能性があります。

これまでお伝えした内容を踏まえて被リンクを活用し、しっかりとSEO対策をしていきましょう。この記事が、読者のみなさんのSEO対策のお役に立てていますと幸いです。