内部対策とは、検索エンジンとユーザーの両方に自社サイトを正しく理解してもらうために、サイト内部の構造・タグ・リンク・表示速度・コンテンツを最適化するSEO施策です。
このページでは、SEO対策の基本ともいえる内部対策とは何か、基本的な意味から目的、具体的な施策を解説します。
何から手を付けるべきか分からないという状況に陥っていれば、まずは内部対策の全体像を整理するところからはじめていきましょう。
この記事でわかること
SEOにおける内部対策とは?
また、内部対策の反対に外部対策というものがありますが、内部対策は自社サイト「内」でコントロールできる領域の施策であるのに対し、外部対策は自社サイト「外」からの評価や影響を受ける施策です。
この違いを意識して整理しておくと、SEO施策全体の優先順位も考えやすくなります。
2026年時点では、こうした内部対策の考え方は従来の「検索エンジンに正しく情報を伝える施策」に加え、生成AIによる要約や回答枠に対しても、自社サイトの情報を誤解なく理解してもらうための施策としての意味合いが強まっています。実務でも、順位自体は大きく落ちていないのに検索結果の見え方が変わってクリックが減るケースがあり、単に順位を上げるだけでなく、情報の意味を正確に伝える設計として捉えることが重要です。
コンテンツSEOもテクニカルSEOも内部対策の一部?
コンテンツSEOは、対策キーワードを決め、ユーザーの検索意図に適した有益な情報をまとめたページを作成することや、商品やサービス、FAQなどのページを整備することで、アクセスや問い合わせを増やす施策を指します。
一方で、テクニカルSEOは、サイト内における各ページのタイトルタグや見出しタグを適切に設定すること、URLの正規化や構造化データの設定などを通じて、検索エンジンにページの内容を正しく伝えるための施策です。
当社でも、記事の内容は良いのにインデックス制御や内部リンク設計が弱く、評価が伸び切らないケースを見直すことがあります。
コンテンツSEOとテクニカルSEOは役割が異なりますが、どちらも自社サイトの「内部」で実施する施策である点は共通しており、組み合わせて取り組むことで初めて本来の効果を発揮します。
続いて、内部対策を行うことでどのような目的が達成でき、どのようなSEO効果が期待できるのかを、もう少し具体的に見ていきましょう。
⇒内部施策の全体像を整理したい場合は、テクニカルSEOとは?コンテンツSEOとの違いと11種の施策も是非参照ください。
内部対策の目的とSEO効果
前提として、SEO(Search Engine Optimization)とは、日本語で検索エンジン最適化を意味しており、検索エンジンがWebサイトを発見・理解・評価しやすい状態に近づけていく取り組みだと考えると整理しやすくなります。
(参照:Google 公式 SEO スターター ガイド)
内部対策の基本的な目的
つまり、SEOにおける内部対策は、Webサイトを訪れる検索エンジンのクローラーの巡回しやすさを改善し、情報を収集しやすくするクローラビリティの改善とインデックス対策、および検索エンジンから高い評価を得るランキング対策と、ユーザーからみたWebサイトの見やすさ、使いやすさを向上させるユーザビリティの改善を目的としています。
土台が整っていない状態でコンテンツを増やすと、後からタイトル、正規化、リンク構造をまとめて直すことになりやすく、作業負荷が大きくなります。
内部対策は目立ちにくい施策ですが、長期的に成果を出すためには欠かせない基盤になります。2026年時点では、これらに加えて検索エンジンに組み込まれた生成AIに対しても、コンテンツの内容や前提、文脈を正しく理解してもらい、要約や引用の候補として扱ってもらうという視点が重要です。従来の「クロールされるか」「インデックスされるか」だけでなく、「何についてのページで、誰向けで、どこが信頼できるのか」まで伝わる設計が求められています。
内部対策によって得られるSEO効果
内部対策を進めることで、Webサイト内を正しくクローラーが巡回し、情報収集が行われます。その結果、検索エンジンにインデックスされた情報は評価されやすくなり、自社サイトが上位表示しやすい状態につながります。
また、Webサイトを訪れたユーザーも、求める情報を分かりやすく手に入れられることで満足度が高まり、結果として問い合わせや購入などの行動につながりやすくなります。
以上が、内部対策の目的や効果になります。次は、内部対策として具体的にどのような施策を行うべきかを解説していきます。
内部対策①クローラビリティの改善
まずは、SEOの内部対策におけるクローラビリティの改善について解説していきます。クローラビリティの改善で、やるべき施策は以下の6つです。
robots.txtの設置
robots.txtとは、検索エンジンのクローラーに対し、サイト内の、どのコンテンツ(URL)にアクセスできるかを指示・管理できるテキストファイルになります。
基本的にクローラーは、1つのWebサイト内でクロールできる範囲に制限があります。クローラーが情報収集をしなくても良いページへのクローリングを減らすことで、情報収集をしてもらいたいページへのみクローリングさせることが可能です。
情報収集をしてもらう必要のないページの例として、作成中でまだ検索エンジンにインデックスしてもらいたくないページや会員制で特定のユーザーしかアクセスができないページなどが挙げられます。
ただし、robots.txtは「クロールを制御する」ためのものであって、「インデックスを確実に防ぐ」ためのものではありません。検索結果に出したくないURLは、後述するnoindexで制御するほうが役割に合っています。
また、2026年時点ではrobots.txtは生成AIの学習利用やデータ利用を許可/制限するための運用ポイントとしても注目されています。ただし、AI向け制御は検索順位や検索インデックスを直接コントロールするものとは役割が分かれるため、「検索露出をどうするか」と「AIの利用方針をどうするか」は切り分けて設計したほうが混乱しにくいです。
⇒robots.txtの詳細は、robots.txtとは?意味や設定方法を正しく学び、SEO効果を高めようで詳しく解説しています。
XMLサイトマップの作成と設置
サイトマップとは、Webサイト内のどこに、どのようなページがあるかをまとめた地図(マップ)のようなものです。
サイトマップには、ユーザー向けに作るHTMLサイトマップと、クローラー向けに作成するXMLサイトマップの2種類ありますが、より重要なのはXMLサイトマップになります。
XMLサイトマップは、robots.txtによるクローリングの制限と同様で、クローラーが自社サイトの構造を理解するのを助け、効率よくサイト内を巡回しやすくなるメリットがあります。
特に、新規ページが多いサイト、更新頻度が高いメディア、リンク構造が深くなりやすいECでは、XMLサイトマップの有無で発見速度に差が出やすいです。反対に、noindexページや重複URLまで含めると、重要URLが埋もれてしまうため、掲載対象は絞ることがおすすめです。
⇒XMLサイトマップの作成方法については、XMLサイトマップ(sitemap.xml)とは?SEO効果や作成、設置方法も参考にしてみてください。
内部リンクの最適化
内部リンクの最適化とは、サイト内にある関連性のあるページ同士をリンクで繋ぐことや、ページを読み終えたユーザーが次に読むであろうページにリンクで繋ぐことを指します。
また、内部リンクを設定する際のaタグを、適切な形かつ効果的に使うことも内部リンクの最適化に該当します。
クローラーは、リンクを通じてサイト内をクローリングしているため、内部リンクの最適化はクローラビリティの改善に役立ちます。関連記事を自動表示するだけでなく、本文中で意味のある文脈と一緒にリンクすることが重要です。
実務でよくあるのは、「詳しくはこちら」が続いて、どのページが何を扱っているのか分からない状態です。リンク文言はリンク先の内容が予測できるようにし、重要ページには複数の関連ページから自然に導線を集めると、ユーザーにも検索エンジンにも伝わりやすくなります。
2026年時点の内部リンク設計では、単に関連ページを繋ぐだけでなく、広いテーマを網羅するピラーページと、個別論点を深掘りするクラスターページを相互にリンクする設計が有効です。ピラーページから詳細ページへ、詳細ページから全体像へ戻し、関連論点同士もつなぐことで、どこから読んでも迷いにくい構造を作れます。テーマ性が強いサイトほど、この差が効きやすいです。
⇒内部リンクの考え方は、内部リンクとは?SEOの効果や正しい貼り方、おすすめのリンク設置場所で整理しています。
パンくずリストの設置
パンくずリストとは、コンテンツの開始部分などで見かける、Webサイト内のどの構造を見ているかをユーザーに伝えるためのものです。
複数のコンテンツが存在するWebサイト内で、ユーザーが何に関する情報を見ていて、どの階層にいるかを視覚的に伝えられます。また、パンくずリストを設置することでWebサイト内の上位、または下位の階層にあるコンテンツとのリンクを作ることができるため、クローラビリティの改善にも役立ちます。
パンくずリストは、ユーザーとクローラー、両方に役立つ内部対策です。カテゴリ設計が曖昧なまま設置しても効果は薄いため、まずは「このページはどのテーマ群に属するか」を整理したうえで実装すると機能しやすくなります。
⇒パンくずリストを整理したい場合は、パンくずリストとは?種類やSEO効果、実装方法もあわせてご覧ください。
Googleサーチコンソールへクロールリクエスト
新しいコンテンツを作成した際や、既存コンテンツをリライトした際に、何もしなくても、時間が経てばクローラーが自然と巡回しにきます。しかし、クローラーが自然に巡回するのを待っていては、検索結果に表示されるまで時間がかかることも少なくありません。
そのため、Googleサーチコンソールを通して、クローラーにクローリングのリクエストを行うことが効果的です。
クロールリクエストは、Googleサーチコンソール画面上部の検索窓に、クロールをリクエストしたいページのURLを入力し、「URLがGoogleに登録されていません」または「URLはGoogleに登録されています」と表示されるところの「インデックス登録をリクエスト」をクリックすれば完了です。
ただし、リクエストを送れば必ずすぐ反映されるわけではありません。公開後や更新後に使う補助的な手段として考え、あわせて内部リンクやサイトマップの整備も進めることが大切です。
リンク切れ有無のチェック
リンク切れとは、リンクが切れていること。つまりは、リンクをクリックしたものの、リンク先のページへアクセスできない状態を指します。リンク切れは、リンク先のページが削除されていたり、リンクに設定されているURLに誤りがあったりすると起こります。
リンク切れは、クローリングの妨げになるだけでなく、ユーザーの利便性を低下させることにもなるため、サイト内にリンクが切れているものがないか確認し、もしあった際には急ぎ訂正をしておきましょう。
特に、記事本文だけでなく、ヘッダー、フッター、CTA、パンくず、関連記事パーツなど、テンプレート側のリンクも確認対象です。複数担当者で更新するサイトほど、差し替え漏れが起きやすいため、定期点検の対象にしておくと事故を減らせます。
以上が、クローラビリティの改善に役立つ内部対策になります。次は、検索エンジンにインデックスしてもらうための内部対策をご紹介します。
内部対策②インデックス対策
ここからは、SEOの内部対策におけるインデックスの対策について解説していきます。インデックスの対策で、やるべき施策は以下の8つです。
URLの正規化
URLの正規化とは、同じ内容のページが複数ある場合に、検索エンジンからの評価を1つのページへ集約するものです。
例えば、ECサイトを運営している場合、一つの商品に異なるカラーバリエーションやサイズがあれば、それぞれを紹介するページを作ることになります。それらの商品に関する内容はほぼ同じため、重複コンテンツとみなされます。また、重複コンテンツは、それぞれが別々のページとして認識されるため、被リンクや検索エンジンの評価は、それぞれのページに分散します。
そのような重複コンテンツがある場合に、URLの正規化を行うことで、評価の分散を抑え、1つのページへ評価を集中させることが可能です。
たとえば「色違いの靴ページが複数ある」「並び替え条件だけ違う一覧URLが量産される」といったケースでは、どのURLを代表ページとして見せたいかを決めておかないと、評価が割れやすくなります。インデックスが伸びない案件では、内容不足より先にこの整理不足が見つかることも少なくありません。
⇒URLの正規化を理解したい方は、canonical(カノニカル)とは?URLの正規化でSEO対策を進めようもあわせてご覧ください。
インデックス不要なページへのnoindexタグ
通常、検索エンジンはクローラーが巡回し収集したコンテンツの情報を、データベースへ保存します。また、データベースへ保存した情報を総合して、サイトを評価するため、評価が低いページがあればサイトの評価を下げることになります。
そういった評価を下げる可能性があるページに設定するべきなのが、noindexタグです。noindexタグは、インデックス(検索結果画面に表示)させたくない、あるいはインデックスさせる必要がないページに設定することで、インデックスを回避できます。
ただし、安易に「質が低いからnoindex」とする運用は、サイトのトピック評価を断絶させるリスクがあるため推奨されません。noindexは、検索意図と合致しないシステム上のページ(検索結果ページやタグページなど)や、重複ページに対して使用し、コンテンツの質が問題である場合は「リライト(修正)」を優先しましょう。
また、robots.txtでブロックしただけではnoindexの確認自体ができなくなることがあります。検索結果から外したいなら、Googleがクロールできる状態でnoindexを読めるようにしておく必要があります。
(参照:noindex を使用してコンテンツをインデックスから除外する)
ページタイトルの最適化
各コンテンツに設定するTitleタグは、SEOにおいて非常に大きな意味を持ちます。というのも、検索エンジンは、タイトルからコンテンツの内容を把握し、評価しています。
具体的には、ユーザーが検索する際に使用するキーワードがタイトル内に含まれていれば、検索エンジンはそのキーワードに関連するコンテンツだと判断するため、そのキーワードで上位表示しやすくなります。
タイトル内に対策したいキーワードを入れられていない場合には、対策キーワードを入れるようにしましょう。
ただし、キーワードを入れるだけでは不十分です。タイトルは「何について」「どこまで」「誰向けに」答えるページかが一目で分かる形にすると、検索結果で選ばれやすくなります。BtoBなら「比較」「導入」「費用」、ECなら「価格」「特徴」など、検索意図に近い語を優先するとズレが減ります。
メタディスクリプションの最適化
メタディスクリプションは、検索結果画面で表示されるページの概要を紹介する100~200文字程度の文章を指します。このメタディスクリプションには、検索順位へ直接的な影響はないものの、検索結果に表示された際のクリック率(CTR)に影響を与えます。
ユーザーが検索画面で自社サイトを見つけた際に、コンテンツの概要としてユーザーが抱えているであろう問題点やその解決方法が分かるように記述をしておくことで、ユーザーの目を引き、クリックしてもらえる確率が高まります。
ユーザーによくクリックされるページは、検索エンジンから高い評価を得やすくなりますので、適切に設定することをおすすめします。ただし、「CTRが上がれば必ず順位が上がる」と単純に考えるよりも、ユーザーが「このページなら答えがありそうだ」と判断しやすい要約を提示することが重要です。また、検索結果では記述した文がそのまま表示されないこともあるため、本文冒頭の要約も含めて整えておくと、意図した伝わり方になりやすくなります。
見出しの最適化と階層構造の意識
通常hタグは、h1を大見出し、h2を中見出し、h3を小見出しとして設定するのが適切です。また、階層構造はh2(中見出し)→h3(小見出し)→h3(小見出し)→h3(小見出し)→h2(中見出し)のような以下の階層に沿って使用することが正しい使い方です。
<h2>SEO対策の3つのメリット</h2>
<h3>メリット①たくさんのユーザーがサイトを訪れる</h3>
<h3>メリット②購買意欲の高いユーザーを集中的に集客できる</h3>
<h3>メリット③広告費用をかけずに高い効果を期待できる</h3>
<h2>SEO対策のデメリットについても知っておこう</h2>
<h3>デメリット①成果まで時間がかかる</h3>
<h3>デメリット②業者に依頼する場合は高額な費用がかかる</h3>
<h2>まとめ</h2>
サイト運営を始めたばかりの方の中には、文字サイズの変更や装飾のためにhタグを使用してしまう方も少なくありません。
見出しの順番がバラバラになっていると、ユーザーだけでなくクローラーも正しく情報を収集できないため、適切な設定が必要です。
他にも、hタグに対策キーワードや関連キーワードを含む見出しを設定することで、検索エンジンから高い評価を得られるようにもなります。見出しは装飾ではなく、ページの設計図として使う意識を持つと整理しやすいです。
altタグを画像へ適切に設定
altタグは、ページ内に挿入した画像が何らかの問題により表示されなかった場合に、代替となるテキストを表示させるタグです。
また、検索エンジンに対し、何に関する画像かを伝える役割を持っているため、コンテンツの内容をより正しく検索エンジンに伝える重要な役割を持ちます。
そのため、画像を挿入する際にaltタグを設定することで、検索エンジンの評価を高めることが可能です。2026年時点では、altタグは代替テキストとしての役割に加え、視覚検索やマルチモーダルAIが画像の意味と文脈を理解するための手がかりとしても機能します。現場で意識したいのは、altにキーワードを並べることではなく、その画像がページの中で何を説明しているのかを具体的に書くことです。たとえば、管理画面のキャプチャなら「Search ConsoleのURL検査画面でインデックス登録をリクエストする操作例」のように書くと伝わりやすくなります。
コンテンツ内のキーワード比率の最適化
具体的には、コンテンツ内へ文章を読むユーザーが違和感を感じないように、対策キーワードや関連キーワードを盛り込むことです。対策キーワードや関連キーワードを自然な形で、文章内に入れることができると、検索エンジンのクローラーは「何について書いてあるのか」がわかるようになります。
しかし、だからとって、不自然な形でキーワードを詰め込みることや、詰め込みすぎて意味不明なコンテンツになっていると、ペナルティを受け検索順位を大きく下げることにつながりかねません。
キーワードの過度な詰め込みや乱用は、Googleのスパムポリシーでも禁止されています。
キーワードを意識しながらコンテンツを作成した後、文章を読み返してキーワードが不自然に多いと感じたら、同義語に置き換えてユーザーが読みやすい文章作りを心掛けましょう。
(参照:Google のスパムに関するポリシー)
2026年時点では、キーワード比率を数値で追いかけるよりも、そのテーマを説明するうえで必要な前提・比較・例外条件まで自然に含まれているかが重要です。たとえば内部対策の記事なら、タグの説明だけでなく、なぜ評価が分散するのか、どのURLを残すべきか、どんなページを除外すべきかまで触れているほうが具体性が出ます。結果として、検索エンジンにもユーザーにも伝わりやすくなります。
構造化マークアップの導入
構造化データとは、検索エンジンやAIがページのコンテンツをより深く、正確に理解できるように、HTML上に特定の形式(Schema.orgなど)で記述するメタデータのことです。
構造化データを実装することで、検索結果にリッチリザルト(画像、レビュー、FAQ、イベント情報などの追加表示)が表示されやすくなり、クリック率の向上が期待できます。さらに、2026年現在では、AIによる要約や回答枠がコンテンツの内容を理解する際の補助情報としても役立ちます。
特に、記事(Article)、組織(Organization)、著者(Person)、商品(Product)、FAQなどの情報をマークアップすることは、SEOの標準的な実装候補になっています。
ただし、構造化データは「入れれば勝てる施策」ではありません。そのページ自体が検索意図に合っていて、本文にも必要な情報が揃っていることが前提です。マークアップだけ整っていても、内容が薄ければ成果にはつながりにくいです。
以上が、インデックスの対策におすすめな内部対策となります。次は、検索順位をアップさせるために必要な内部対策をご紹介します。
内部対策③ランキング対策
続いて、SEOの内部対策におけるランキングの対策について解説していきます。ランキングの対策で、やるべき施策は以下の3つです。
サイトやページを更新し続ける
SEOにおいてコンテンツは、1度公開して終わりではなく、公開した後は定期的に情報を更新し続ける必要があります。というのも、ページを公開した時点では最新の情報だったとしても、時間経過によって情報が変わってしまうことは少なくありません。
また、新しいページを公開したり、サイトを更新したりしていないと、動いていない止まったサイトと検索エンジンに認識されてしまうため、段々とサイトの評価が下がってしまいます。
順位が段々下がってきた場合や思うように順位が上がらない場合は、なるべく新鮮な状態にサイト全体を保つように更新し続けましょう。
改善の効果はすぐに出るとは限りません。公開直後に一時的に順位が付き、その後に上下しながら適正な位置へ落ち着くこともあります。更新後は短期の順位変動だけで判断せず、数週間から数か月単位で見ていくことが大切です。
なお、2026年時点では単に日付や表現を変えるだけの更新よりも、ユーザーにとって重要な情報が古くなっていないかを点検し、必要な箇所を具体的に直す運用が重視されます。特に、価格・仕様・制度・手順・ツール画面など、変化が起きやすい領域は更新の有無が信頼性に直結します。全部を均等に触るより、重要ページから優先して正確さを維持するほうが現実的です。
低品質コンテンツを削除する
低品質なコンテンツとは、ユーザーの検索意図にそった情報がない、内容が薄い、テーマやトピックがまとまっていないなど、検索エンジンに有益ではないと判断されかねないコンテンツを指します。
コンテンツを作成し続け、数が増えてくると、中にはあまり質の良くないコンテンツが出てくることもあると思います。そのような、低品質なコンテンツをサイト内で放置していると、サイト全体の評価を落とす原因につながりかねません。
過去のコンテンツを公開したものの、最新の情報に変更する時間や有益なコンテンツに修正する工数が取れない場合には、思い切ってコンテンツを削除するにようにしましょう。
「内容が弱いから削除する」という判断は、以前より慎重に行われるようになっています。検索エンジンは、サイト全体としてどの分野に強みを持っているか、テーマに一貫性があるかといった点も見ているため、関連性のある記事がバラバラに存在している状態は、必ずしも好ましくありません。そのため、すぐに削除するのではなく、複数の記事を統合したり、情報を整理し直して一本の記事として再構成したりすることで、評価が改善するケースも多く見られます。削除が適しているのは、内容がほぼ重複しているページや、検索需要自体がなくなってしまったテーマなど、限定的な場合に絞って検討するのが現実的です。
当社でもサイト改善では、公開本数を減らすこと自体を目的にせず、「残す価値があるか」「統合したほうが強くなるか」「検索意図にまだ応えられるか」で判断しています。削除は最後の選択肢として扱うほうが失敗しにくいです。
E-E-A-Tの対応と担保
E-E-A-Tとは、以下の4つの頭文字をまとめたものです。
- Experience:経験
- Expertise:専門性
- Authoritativeness:権威性
- Trustworthiness:信頼性
すなわち、コンテンツに記載する情報に対して、「経験した人間」や「専門知識を持つ人間」、「権威ある人間」が記事を作成し、「信頼に足る」データなどが添えられていることを求めています。
例えば、「日本一美味しいカレー」に関する記事の場合、コンテンツ内で紹介しているカレーをコンテンツを書いた人間が食べたのか、カレーについて専門知識を持っているのか、カレーを紹介してきた経験があってインターネット上で権威として認められているかどうか、また「日本一美味しい」とはどういうデータに基づいているかを記載する必要があります。
E-E-A-Tは、検索順位に影響を与える重要な考え方の1つです。特にYMYL領域では、誰が書いたか、どの情報源に基づくか、更新されているかが見られやすくなります。
2026年時点では、E-E-A-Tの中でも差がつきやすいのがExperience(経験)です。AIで一般論をまとめやすくなった分、実際に使った、試した、比較した、失敗したといった一次情報の価値が上がっています。たとえばBtoB商材では、導入時にどこでつまずくか、運用で何が手間になるか、比較表では見えない判断軸は何かまで書けると、他のページよりも具体性が出ます。E-E-A-Tはプロフィール欄だけで作るものではなく、本文の中身で示すものと考えるのが実務では分かりやすいです。
検索順位を安定して伸ばしたいなら、テクニカルSEOだけでも、記事量産だけでも足りません。内部対策の中でも、最終的に差を生みやすいのは「そのページにしかない具体性」を積み上げられているかどうかです。AIで下書きを作りやすくなった今ほど、この点には注意をしましょう。
内部対策④ユーザビリティの改善
最後に、SEOの内部対策におけるユーザビリティの改善について解説していきます。ユーザビリティの改善で、やるべき施策は以下の3つです。
サイトのSSL化
Googleは、Webサイトを訪れるユーザーが安心して利用できるよう、セキュリティを高めるための内部対策にSSLを導入するよう求めています。
現在、GoogleがリリースしているインターネットブラウザであるChromeを使い、SSL対策されていない(URLが「https」ではなく「http」からはじまるもの)Webサイトを開こうとすると、警告が表示されます。
SSLは、Webサイトへ暗号化された安全なアクセスを保証するもので、対策がなされていない場合、情報漏洩などのリスクが伴います。
SEOへの影響があることも分かっていることから、自社サイトの内部対策としてSSL対策をまだ行っていない場合は、至急、SSL化を進めましょう。特にフォームやログインを持つサイトでは、順位以前に信頼性の問題として優先度が高い施策です。
ページスピードの改善
ページの表示速度は、コンテンツ内の画像サイズや設定、無駄なソースコードの有無によって決まります。また、ユーザーが広告バナーやアンカーテキスト、ボタンなどをクリックして別ページを開く際、リンク先ページが開くまでのページ速度が遅いと、離脱率(直帰率)が高くなりやすくなります。
サイトにアクセスしたユーザーの満足度を高められるように、ページの表示速度も改善しておきましょう。
ページスピードは、Googleが提供するPageSpeed Insightsで確認可能です。特に現在は、Googleの指標である「Core Web Vitals」の中でも、クリックやタップへの応答性を測るINP(Interaction to Next Paint)が重要視されています。単に読み込みが早いだけでなく、「操作した瞬間に反応するか」という体感が評価に直結します。
改善では、画像の圧縮、不要なJavaScriptの削減、遅延読み込み、サーバー応答の見直しが基本です。スコアだけを追うより、ファーストビュー表示と操作開始までの待ち時間を短くするほうが成果につながりやすいです。
モバイルフレンドリーの対応
モバイルフレンドリーの対応とは、簡単にいうとスマホやタブレットで快適にWEBサイトを閲覧できるようにすることです。
具体的には、かつてパソコン用に作成されていたWebサイトのままでは、文字が小さすぎる、レイアウト幅を超えて画像が飛び出るといった問題が出てしまうため、スマホやタブレットなどの画面サイズに応じて、文字のサイズやレイアウトを変更する対応を指します。
インターネットを利用するユーザーが、パソコンからスマホやタブレットなどのモバイル端末へシフトしたことで、Googleはモバイルでの閲覧体験を前提にページを評価する傾向が強くなっています。
もし、自社サイトがまだパソコン用のもののみなのであれば、モバイルフレンドリーに対応したWebサイトに変更しましょう。確認の際は、見た目だけでなく、比較表が途中で切れていないか、ボタンが押しにくくないか、フォーム入力がしづらくないかまで見ることが重要です。
2026年時点では、モバイル対応は「やったほうがよい施策」ではなく、検索評価の前提条件として扱われやすい領域です。単にレイアウトが崩れないかどうかだけでなく、表示速度、タップのしやすさ、入力のしやすさなど、モバイルでの体験全体を意識して設計することが重要になっています。実務では、PCでは問題がなくても、スマホ版だけ比較表が省略されていたり、FAQが読み込まれていなかったりすることがあります。モバイルの実機確認まで含めてチェックすることがおすすめです。
⇒モバイル対応の詳細は、モバイルフレンドリーとは?SEO対策で必要な理由や確認・対応方法で詳しく解説しています。
よくある質問
内部対策と外部対策はどちらを先にやるべきですか?
内部対策の効果はどれくらいで出ますか?
robots.txtとnoindexの違いは何ですか?
内部対策だけで上位表示は狙えますか?
まず最初に確認すべき内部対策は何ですか?
まとめ
実際に取り組む際は、クローラビリティ、インデックス、ランキング、ユーザビリティの4つに分けて優先順位を付けると進めやすくなります。特に2026年は、単にクロールされるだけでなく、情報の意味や信頼性まで伝わる設計が重要です。
まずは、重要ページのインデックス状況、URLの正規化、タイトル、内部リンク、モバイル表示の5項目から確認してみてください。
内部対策とあわせて記事品質の改善まで効率化したい場合は、以下のCTAもご活用ください。

