SEO対策を進める上で重要なタスクの1つが「競合サイト分析」です。
すでに上位表示されている競合サイトのコンテンツは、ユーザーの検索意図に沿った役立つ情報を掲載しているため、検索エンジンのアルゴリズムが高く評価をしています。
また、コンテンツ内容だけでなく、その他にも競合サイトが上位に選ばれるには理由があり、それが何かを分析し、対策を進めなければライバルには勝てません。
自社サイトを成長させるためにも、敵を知ることは非常に重要です。
このページでは、競合サイトの見つけ方や分析時に注目すべき指標、それらの指標を調べるのに便利なツールをご紹介します。
この記事でわかること
競合サイト分析の目的
このページをご覧いただいている方は、運営しているサイトのアクセス数をなかなか伸ばせず、対策キーワードで上位を取得できないことにお悩みのはず。
あれこれ施策を打つ前に、競合サイト分析はしていますか?成功している競合サイトがなぜ上位表示できているのか、そこには当然、理由があります。
競合サイト分析を行う目的は、競合他社のサイトが成功している理由を調べ、自社サイトがなぜ勝てないのか知るためです。
実際に競合サイト分析をしてみると、以下のような情報を得られます。
- ユーザーのニーズや検索意図
- 競合サイトの戦略
- 評価されるSEO対策の傾向
- 自社サイトに必要なオリジナルの情報
- 自社サイトに足りないキーワード
各項目について、それぞれ解説します。
ユーザーのニーズや検索意図が分かる
競合サイト分析を進めると分かることの1つ目は、ユーザーの検索意図を掴むのに役立ちます。
検索結果画面で上位に表示されている競合サイトのページには、キーワードに対するユーザーの検索意図に沿った、役に立つ情報が掲載されています。
検索エンジンが「ユーザーの悩みを解決できるコンテンツ」だと判断しているわけですから、その内容を分析することで、掲載された情報からユーザーが知りたいことが何かを掴むヒントになります。
競合サイトの戦略が見えてくる
競合サイト分析から分かること2つ目は、戦略や施策が見えてきます。
検索ボリュームが多く、上位表示が難しいキーワードでもトップ表示されているWebページは、目標達成のために戦略を立て、様々な施策を打っています。
例えば、関連キーワードやサジェストキーワードを徹底的に対策し、それぞれ質の高いコンテンツを作ることで上位表示させ、情報を網羅することで検索エンジンの信頼を得る、などです。
ライバルにSEOで勝つには、その戦略や施策の上を行かなければ順位を上げられません。相手の手の内を知り、競合サイトを超える戦略や施策が何かを考えましょう。
評価されるSEO対策の傾向が分かる
3つ目は、どのようなSEO対策が検索エンジンに評価されるか、その傾向が分かります。
検索結果で上位表示されるWebページのタイトルや見出しを見比べると、いくつか共通している情報を見かけます。
コンテンツの内容や表現方法こそ違うものの、同じような情報を記載しているのは、ユーザーの求める情報だと考えられるためです。
それらの情報は、自社サイトにも必ず掲載すべき情報ではあるものの、コンテンツの書き方には気をつけなければなりません。
他社サイトに書かれている内容と似すぎてしまうと、コピーコンテンツと見なされ、SEO低評価の対象になるので注意しましょう。
SEO対策に必要なオリジナルの情報が分かる
競合サイト分析を行うことで見えてくること、4つ目は、自社サイトだけが用意できるオリジナル情報です。
ユーザーにとって、どのページにも掲載されている情報は、自社サイトにも必要ですが、それでけだと他社との差別化ができません。
検索エンジンが求めることは、ユーザーにとって有意義なオリジナリティの高いコンテンツです。
上位表示されているWebページが共通して掲載しているユーザーに必要な情報に加え、自社サイトだからこそ発信できる情報を見つけて掲載します。
その際、掲載した情報が客観的に正しく、事実に基づいたものであることを証明するため、元になったデータを記載すると信頼性を高められるので忘れず記載しましょう。
自社に足りないキーワードが分かる
5つ目は、上位表示している競合サイトと比較して自社サイトでカバーできていないキーワードが何か、知ることができます。
競合サイトと同じくらい情報を網羅し、オリジナル情報も掲載しているのになぜ自社サイトは上位表示されないのか。それは自社サイトで対策できていないキーワードがあり、情報の網羅性が不足していることが考えられます。
検索エンジンは、1つのコンテンツだけでなく、サイト全体でキーワードに関する情報の網羅性を検索順位の判断基準にしています。
競合サイトが上位表示できているのは、表示されたコンテンツだけでなく、その他の関連キーワードでもコンテンツを作成し、情報を網羅できている可能性が高いです。
他社サイトにあって自社サイトにない情報が何かを調べ、それをカバーするコンテンツを増やさなければ、ライバルには勝てません。
以上、競合サイト分析によって得られる情報を5つご紹介しました。続いて、自社サイトのライバルになるサイトはどのように見つかれば良いか、解説します。
競合サイトの見つけ方
自社サイトと同じジャンルで競合しているWebサイトは、どのように見つければ良いのでしょうか。
ここでは、競合サイトの見つけ方について解説します。
自社サイトが対策したいメインキーワードを決める
競合サイトを見つけるには、自社サイトで対策したいキーワードを明確にしておきましょう。
自社商材の認知や購入につながるキーワード選びは、簡単そうに見えて実は難しいです。
自社内のブレストで関連するキーワードを出し合うだけでなく、すでに自社商材を利用してくれているユーザーに、どんなキーワードで自社や自社商材を知ったのかヒアリングしてみましょう。
いくつか候補を挙げたら、各キーワードの月間検索数を確認します。 月間検索数が多いキーワードほど、検索結果画面で上位表示できたときにアクセス数の増加が見込めます。
そのため、月間検索数が多いキーワードをメインキーワードに設定することをおすすめします。
検索結果画面で上位表示している競合ページを見る
メインキーワードが決まったら、実際にそのキーワードでインターネット検索をかけます。
そこで上位表示されたWebページ、またはサイトこそが自社に対する競合サイトになります。それぞれにブックマークをつけて、いつでもチェックできるようにしておきましょう。
競合サイトを見つけたら次は分析にかかります。何に重点を置いて調べるべきか、次にご紹介します。
競合サイトの分析ポイント
競合サイトが分かったら、そのWebサイトの何を調べるべきなのでしょうか。競合サイト分析で抑えておくべきポイントは以下の5つです。
- アクセス数とユーザー属性
- 流入キーワードや獲得キーワード
- 被リンク数と被リンク元
- 流入経路
- 上位表示しているページ
アクセス数とユーザー属性の確認
最初に競合サイトへのアクセス数と、ユーザーの属性(性別や年齢、地域など)を分析します。
上位表示されることでどのくらいのアクセスが集められるか確認すれば、KPIやKGIを設定できます。
また、ユーザー属性から自社サイトとのターゲットの違いをチェックし、どういう層に自社商材は見てもらいやすいのかを調べておくことも重要です。
流入キーワードや獲得キーワードを分析する
競合サイトがどのキーワードでアクセスを獲得しているのか、把握することも重要です。
自社サイトで対策しようとしていたキーワード以外にも、メインキーワードの情報を網羅する上で必要なキーワードが見つかります。ライバルに勝つには、少なくともライバルと同じ情報量を掲載しなければなりません。
どのようなキーワードで競合サイトがアクセス数を稼げているのかは、後からご紹介する便利ツールを利用すると簡単に調査できます。
被リンク数と被リンク元
SEO対策の1つに、被リンクの獲得があります。
被リンクとは、外部サイトから自社サイトへ向かってくるリンクのことを指します。 ひと昔前までは被リンクの「数」が重要視されていましたが、現在では「質」が重要視されており、数が多くても質が低ければ価値がありません。
自社サイトと関連のあるWebサイトや権威性を持つWebサイトから被リンクを受けると、検索エンジンからの評価が高まります。
競合サイトがどのような外部サイトからの被リンクを受けているかツールを使って調べ、それ以上の被リンクが獲得できるよう外部施策を打ちましょう。
流入経路
ユーザーがWebサイトにアクセスするまでの流入経路には、大きく分けて以下の5つがあります。
- 自然検索(検索エンジンからのアクセス)
- 有料検索(Web広告からのアクセス)
- SNS流入(TwitterやInstagramなど、SNSからのアクセス)
- リファラ(外部サイトに掲載されているリンクからのアクセス)
- ダイレクト(お気に入り登録やメルマガなどのアクセス)
競合サイトへの流入がどのチャンネルからのものが一番多いかを知ることで、競合サイトの戦略が分かりやすくなります。自社サイトでも同等の施策を打つべきか、検討しましょう。
上位表示している競合ページを分析する
競合サイトの見つけ方でもご紹介しましたが、上位表示されているWebページの分析をこまめに行うことも重要です。
各ページのタイトルや見出しを確認し、ページの上から下までどのようなストーリーになっているか、自社サイトに掲載していない情報はないかチェックします。
また、テキストだけでは分かりにくい内容を、どのような表現を使って伝えようとしているか確認し、表や画像が使われている部分には同じようにユーザーに理解してもらいやすい情報を記載します。
同じ情報をそのまま載せるわけにはいきませんが、自社サイトで採用できる内容は積極的に参考にしましょう。
競合サイト分析でチェックすべき項目をお伝えしたら、次はそれらを調べるのに役立つ、便利なツールをご紹介します。
競合サイト分析に便利なツール
競合サイト分析は、人力では限界があります。これからご紹介する無料および有料のツールを使って、先にご紹介した競合サイト分析に必要な情報を収集しましょう。
競合サイト分析におすすめのツール【無料】
まず、無料で利用できるおすすめのWebサイト分析ツールは以下の6つをご紹介します。
BuiltWith Technology Profiler
Webサーバーに接続するブラウザにGoogle Chromeを使っているなら、BuiltWith Technology Profilerを無料の拡張機能として利用できます。
競合サイトのページを表示し、拡張機能ボタンを押すと、どのような機能で作られたページなのか分析可能、魅力的な機能があれば自社サイトに転用する方法を考えるための良いアイディアになります。
Page Speed Insight(ページスピードインサイト)
PageSpeed Insightは、競合サイトのページがどのくらいの速度で表示されるかが分かる無料の分析ツール。
競合サイトのURLを入力すると、具体的な数値でインターネット上に表示される速度が表示されます。 ライバルページの速度と自社サイトの該当ページの速度を調べ、もし速度に問題がある場合には、提案されている改善ポイントを迅速に訂正し、表示される速度を向上させましょう。
SEO META in 1 CLICK
Chromeブラウザの拡張機能であるSEO META in 1 CLICKを使うと、競合サイトの対象ページにあるタイトルや見出しなどのタグをまとめて分析できます。
イラストや画像が挿入されている場合は、altタグにどんな文章が記載されているかも表示されます。自社サイトと競合サイトを比較してタイトル、見出し内のキーワード比率がどのくらいなのかをチェックしてみると良いです。
SEOアクセス解析ツール
SEOTOOLSは、競合サイトのURLを入力することで、対策キーワードの検索結果画面で何位に表示されているかを無料で表示してくれる分析ツール。
ページランクやどのくらいのページがインデックスされているか、被リンク数がどれくらいあるかも表示してくれるだけでなく、施策も提案してくれる便利なツールです。
SEOチェキ
SEOチェキは、ライバルサイトが対策キーワードや関連キーワードで、どのくらいの順位を取得しているのかが分かる無料の分析ツールです。
使い方が非常に簡単で、競合サイトのタイトルや見出しなどのタグ、内部および外部へのリンク数や、検索エンジンでどのくらいインデックスされているかがすぐに分かります。
自社サイトと競合サイトの順位が非常に分かりやすいので、キーワードごとに調べて大きな差があるページを発見しましょう。 また、競合サイトがどのようなページ作りをしているか分析し、自社コンテンツに反映させましょう。
Wayback Machine
Wayback Machineは、競合サイトが過去にどのようなページを作っていたか分析できるツールです。
競合サイトのURLを入力するだけで、これまでに競合サイトがどのようなページ変更を行ってきたかを分析できます。
競合サイトの履歴の中には現在の自社サイトと表示が似ているものが出てくる可能性もあります。そこから競合サイトはどのような改善策を打って順位を改善していったのか調べてみると良いです。
競合サイト分析におすすめのツール【有料】
続いて、使いやすく、競合サイトの比較・分析作業を軽減できる有料ツールを5つ、ご紹介します。
Ahrefs
Ahrefsは、競合サイトの被リンク数が分かる便利な分析ツール。競合サイトにどのようなキーワードでアクセスがあるのか調べられます。
また、Ahrefsが独自に集めたデータから、どのくらいSEO評価があるのかを数値で表してくれます。
Ahrefsは、個人や企業問わず自社サイトの成長確認や競合サイト分析を行うのに最適な分析ツールで、世界中で利用しているユーザーも多いです。
Gyro-nSEO
Gyro-nSEOは、自社サイトの順位表示だけでなく、登録した競合サイトの対策キーワードの順位まで教えてくれるツールです。
SEO対策機能も充実しており、3カ月間の無料スタータープランも用意しています。MEO(マップエンジン最適化)も装備しているので実店舗を持っている企業にとっては嬉しいですね。
Keywordmap
Keywordmapは、競合サイト分析にかかる時間をぐっと短縮できるツールで、検索市場の動向や自社の強みや弱み、競合の戦略を明らかにすることができます。
使いやすさだけでなくカスタマーサポートも充実しているため、SEO初心者にもおすすめ。7日間の無料トライアルも実施しています。
SEMrush
SEMrushは、SEO(検索エンジン最適化)の上位概念、SEM(検索エンジンマーケティング)に強い分析ツール。
競合サイト分析以外にもSNSや広告などの分析も含まれているため、幅広いWebマーケティングを展開したい企業向けの有料ツールです。全世界で1000万人以上のユーザーに利用されています。
SimilarWeb
SimilarWebは、競合サイトが獲得しているアクセス数が把握できるツールです。
世界だけでなく国内、さらに業界を限定してどのくらいのポジションに自社サイトがあるのか分かりやすく数字で表示してくれます。
競合サイト候補も一覧で見せてくれるのでベンチマークも選びやすく、分析にも強いおすすめの有料ツールです。
以上、競合サイト分析に活用できる無料または有料ツールをご紹介しました。自社サイトの成長度合いや予算に合わせて、使いやすいと感じたものを利用してみましょう。
最後に、競合サイト分析後から自社サイトを改善する際に気を付けなければならない点について、解説します。
分析後に自社サイトを改善する際の注意点
競合サイト分析によって、自社サイトには何が足りないか、加えていくべき情報が見えてきます。
分析で得たデータを使い、自社サイトを改善する際の注意すべき以下の2点について、解説します。
- 改善を迅速に行う
- 継続的な調査と改善を続ける
改善を迅速に行う
競合サイト分析の結果、改善点が分かったら、迅速に着手することが重要です。
上位表示されるページにあって、自社サイトにない情報があれば、すぐに自社サイト内のページに掲載しましょう。
どう変更すれば良いかに悩む時間は無駄ではありませんが、アクションを起こすまでに時間をかけすぎると、その時間が経過することで情報が変化することもあります。
競合サイト分析で得られた学びを、出来るだけ早く自社サイトに反映させるよう心がけましょう。
継続的な調査と改善を続ける
既存のコンテンツを書き替えるリライトは、1度きりで終わるものではありません。選定したキーワードで検索結果の1位になるまで継続的な調査と改善は続きます。
リライトを続けているものの、順位が変わらない、あるいは下降してしまうのであれば、見出しにより多くの対策キーワードや関連キーワードを入れる、その他のオリジナルな関連情報を書き加えるなどのやり方で改善を続けましょう。
競合サイト分析はSEO対策の中で最も基本的なものであり、かつ継続しなければならない重要なものであることを忘れないでください。
まとめ:PDCAを繰り返して最高のサイトを作りましょう
自社サイトを成長させるための秘訣の1つが、競合サイト分析であることをご紹介しました。
インターネットで調べるなどして、自社サイトなりのSEO対策を進めるのも良いですが、成功している競合サイトを調べると自社に足りていない情報が何か知ることができます。
また、競合サイトの戦略や施策が分かれば、真似することでアクセス数を増やせる可能性もあります。調べておくべき情報が何かを確認し、便利なツールを使ってライバルを徹底的にチェックし、改善点が見えたら迅速に対応しましょう。
SEO対策におすすめのツールを以下の別ページでもご紹介していますので、ぜひ、ご覧ください。