SEO対策を進めるには、対策するキーワードを明確にしなければなりません。
取り扱う商材に関係する言葉を並べ、対策キーワードの候補を出してみたものの、それらの語群が正しいのか、抜け漏れなく出せているか不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その際に役に立つのがキーワードツールです。月間検索ボリュームやSEO対策の難易度、関連キーワードなどを洗い出してくれる便利なツールであり、対策すべきキーワードを選ぶのに役に立ちます。
このページでは、有料・無料で使えるキーワードツールと使用する際の注意点について解説します。
自社サイトの課題や状態に合わせて、適切なツールを使い、最も効果的なSEO対策をスタートさせましょう。
この記事でわかること
キーワードツールとは?
キーワードツールとは、SEO対策を目的として特定のキーワードの月間検索数(ボリューム数)や関連キーワード、競合性、上位表示の難易度や検索順位などを確認するためのSEOツールのひとつです。
SEO対策の基本となるキーワードは、自社で取り扱う商材に関連するものを選ぶことになります。
候補に挙がるキーワードにはそれぞれどのくらいの月間ボリュームがあり、検索結果画面で上位表示させる際の難易度を調べた上で、対策の優先度を決めて戦略を立てます。
また、キーワードツールを使うことで、対策キーワードだけでなく、類似キーワードや関連キーワードなどを確認することができるため、効率的かつ網羅的に施策を決めることが可能です。
これからご紹介する無料または有料のキーワードツールを使い、SEO対策を進めることを強くおすすめします。
無料で使えるおすすめキーワードツール11選
対策キーワードおよび関連キーワードを調べるのに役立つキーワードツールの中から、まずは無料でお使いいただけるものを11個、ご紹介します。
無料ツールの代表格であるGoogleキーワードプランナー
1つ目は、Google公式のキーワードツールであるGoogleキーワードプランナーです。
Googleキーワードプランナーは、Web広告のためのツールであり、アカウントを登録をすることで、キーワードの検索ボリュームを無料で調べられます。
ただし、Googleで広告出稿をしていないと、対策したいキーワードの月間検索数は「おおよそ(1万~10万などの幅のある情報)」でしか表示してくれません。
対策したいキーワードの月間検索数を確認するための利用には不向きですが、Google広告を使って出稿している場合は積極的に活用すべきツールです。
キーワードプランナーの使い方などは『キーワードプランナーとはどんなツール?基本機能と使い方を解説!』にまとめています、ぜひご覧ください。
Googleトレンドも無料ツールのひとつ
2つ目は、対策しようとしているキーワードの需要と推移を調べられるGoogleトレンドです。
Googleトレンドは、国や対象期間、ジャンル、媒体(文字だけでなく画像やYouTube、ニュースから選択可能)を選択し検索することで、対策したいキーワードの検索ニーズを時系列ごとに確認できます。
時期によって検索ニーズが変化するキーワードなら、前年の傾向を見てピークを迎える前までにコンテンツを作成するなどの対策が打てるようになります。
Googleトレンドの詳しい解説は『Googleトレンドの使い方とマーケティングへの活用方法を解説』にてご確認いただけます。
aramakijake.jp
3つ目のaramakijake(アラマキジャケ)は、対策したいキーワードの月間検索数を無料で調べることができるキーワードツールです。
キーワードを入力し、検索をかけると月間検索数だけでなく、関連語(関連キーワード)も表示します。さらに、オーガニック検索で上位表示された場合に、どのくらいのユーザーがアクセスするかの予測値も出してくれます。
aramakijakeは、キーワードの調査以外にも、競合サイトの調査にも役立ちます。競合検索数予測ツールを使い、競合サイトのURLと対策キーワードを入力して検索をかけることで、検索エンジンでの表示順位とアクセスするユーザーの予測数を算出します。
Keyword Tool(キーワードツール)
無料で利用できるキーワードツ―ル、4つ目のKeyword Toolは、サジェストキーワードを無料で提示してくれます。
海外製ですが、検索のための空欄右にある国を日本、言語を日本語にすれば問題なく簡単に利用できます。 また、GoogleだけでなくYouTubeやTwitter、Instagramなどのサジェストキーワードも確認可能することができるため、幅広い業界のSEO対策に使われています。
ただし、検索ボリュームの確認には、有料の登録が必要です。Keyword Toolを無料で利用する場合は、別のキーワードツールを併用し、検索ボリュームを確認しましょう。
KOUHO
5つ目のKOUHOは、無料で使えるサジェストキーワード検索ツールとしてもよく知られています。
KOUHOは、GoogleだけでなくAmazonやTwitterでのサジェストキーワードを表示することも可能で、検索結果を五十音順で表示してくれます。
一方で、対策キーワードの検索ボリュームや競合性などは表示されないため、あくまでもサジェストキーワードの確認で活用しましょう。
Moz Keyword Explorer
6つ目にご紹介するMoz Keyword Explorerは、アメリカ企業が提供する海外のSEOツールの中でも認知が高いツールです。
このツールは、アカウント登録をすれば対策したいキーワードの月間検索数やSEO対策の難易度、ユーザーが検索した際のクリック率予測などを表示してくれます。
また、関連キーワードとその月間検索数も表示してくれるため、対策キーワードの次にどの関連キーワードのためのコンテンツを作成すべきかを把握しやすくなります。
ohotuku.jp
7つ目のohotuku.jpは、メインキーワードの検索ボリュームだけでなく、関連キーワードの検索ボリュームや対策の難易度をまとめて表示してくれるツールです。
その他にも自社サイトや競合他社サイトの対策ページURLを入力することで、対策キーワードの出現率を確認することができ、キーワードを増減させるのに役立ちます。
対策キーワードから次に選ぶべきキーワードの選定や既存の公開コンテンツで上位表示できていないページのキーワード比率の調整に役立ちます。
rishirikonbu.jp
8つ目は、rishirikonbu.jpです。
rishirikonbu.jpでは、キーワードの月間検索数や関連キーワードを確認できるだけでなく、該当キーワードで1位表示した際のアクセス予測も表示されます。
また、一度に3つまでの制限はありますが、対策キーワードおよび関連キーワードの難易度も無料で調査可能です。
自社サイトを立ち上げ、サイト運営を始めたばかりのときは、対策キーワードの難易度をもとに対策の優先度を決めると良いでしょう。
SEOチェキ
9つ目は、SEOチェキです。
自社サイトを含むWebサイトの基本情報や、キーワードごとの検索順位、対象ページのキーワード出現率などを調べられる便利な無料ツールです。
検索順位のチェックでは最大3ワードまで同時に調査対象URLの検索順位を確認できます。また、SEOチェキのキーワード出現頻度チェックなら、キーワードの使用回数を確認することができ、比率が高すぎる場合の共起語などへの置き換えに役立ちます。
Ubersuggest
10番目のUbersuggestは、キーワードの月間検索数チェックだけでなく、ドメインを入力することで対象サイトへのアクセス予測値も出してくれる無料SEOツールです。
キーワードツールとして使うと月間検索数以外にSEO対策の難易度やWeb広告で対策した際の難易度も表示してくれます。
ただし、無料アカウント登録をしていない場合は1日に3回までしか使えないので、SEO対策を本格的に進めている場合にはアカウント登録をして利用しましょう。
ラッコキーワード
11番目は、関連キーワードを調べるツールとして、認知が高いラッコキーワードをご紹介します。
ラッコキーワードは、対策したいキーワードを検索すると、サジェストキーワードを表示します。
また、表示されたサジェストキーワードの一覧をCSVデータでダウンロード可能、その他にもGoogleトレンドでの推移やキーワードに関するニュースも確認できます。
Yahoo!知恵袋や教えて!gooでの検索結果も表示してくれるため、ユーザー動向の把握にも役立ちます。
以上、ここまでにご紹介した11個のキーワードツールの中には、有料のアカウント登録をすることで利用できるサービスの幅が広がるものもあります。無料キーワードツールとして利用を始め、自社サイトの運営に使いやすいものがあれば有料にシフトすると良いでしょう。
それでは次に、利用料金が必要ながら非常に便利なキーワードツールをご紹介します。
有料で便利なキーワードツール5選
続いて、有料ですがSEO対策を進める上でおすすめのキーワードツールを5つ、ご紹介します。
Ahrefs
1つ目は、Ahrefsです。
キーワードの対策難易度や関連キーワード、月間検索数を表示してくれます。 また、SEO戦略を組み立てる際に役立つ競合サイトとの比較機能もあります。
その他にも、自社サイトの被リンク数確認やドメインの強さなどを数値で表示してくれます。月額利用料も89ドルからとリーズナブルなツールです。
Ahrefsの使い方について詳しく知りたい方は『Ahrefs(エイチレフス)でできることって?SEO対策の活用術や使い方を解説』をご一読ください。
Keyword Finder
2つ目のKeyword Finderは、月額利用料10万円(税別)から利用可能な、自社サイトで対策すべきキーワードを提示してくれるツールです。
Keyword Finderを使うことで、月間検索数が多く、難易度の低いキーワードを自動で見つけてくれるためキーワード分析をする手間がなくなります。
また、検索順位の自動更新や対策キーワードに対する対策の進捗状況をスコアで提示してくれます。
Keywordmap
3つ目は、月額98,000円(税別)から利用できるKeywordmapです。
検索ボリュームの調査はもちろん、ユーザーのニーズや検索意図の調査、共起語の分析などが行えるツールです。
また、キーワードに関する調査と分析機能だけでなく、競合サイトの分析や検索順位のチェック、ページ構成の分析などSEO対策に必要な機能を幅広く提供しています。
SEO対策以外にも、広告やTwitterなどWebマーケティングに関する業務の支援ができるツールになるため、幅広い企業に役立つツールです。
Mieruca
4つ目は、株式会社Faber Campanyが提供しているMierucaです。
月額49,800円(税別)から利用できるSEOツールであり、キーワードに関する機能には、キーワードの検索ボリュームや想定アクセス数チェック、キーワードのサジェストなどが挙げられます。
その他にも、アクセス解析やコンテンツ分析などSEO対策に関する機能を幅広く提供しています。 キーワードに関する機能だけを利用したい方には、不要な機能が多く感じるかと思いますが、網羅的にSEO対策を進めたい方には役立つツールです。
SEARCH WRITE
SEARCH WRITEは、月額50,000円から利用できる株式会社PLAN-Bが提供するSEOツールです。
このツールは対策キーワードの検索ボリュームや関連キーワードだけでなく、ユーザーの検索意図も提示してくれる機能を提供しています。
また、成果に繋がるキーワードも可視化してくれる機能を取り揃えています。 その他にもSEO対策に必要な機能も揃っているので、SEO対策を幅広く進めたい場合には役立つツールです。
Tact SEO
5つ目は、対策したいキーワードで上位表示しているサイトを分析し、出現頻度の高いキーワードをグルーピングしてくれるTact SEOです。
Tact SEOには自社サイトをオーガニック検索で上位表示させるために必要な課題を提案してくれる機能があります。
サイトの分析からキーワードの選定を行いたい方には役立つツールといえます。Tact SEOはライトプランなら月額30,000円(税別)から利用可能です。
以上、無料および有料のキーワードツール、合計16個をご紹介しました。これらをご使用する際には注意しなければならないポイントもあるので、次にご紹介します。
キーワードツールを使う際の注意点
キーワードの分析に役立つ各ツールですが、使用する際に注意しなければならないポイントもあります。
ここからは、キーワードツールを使うときに注意すべき2つの点について解説します。
ツールによりキーワード検索ボリュームの数値が異なる
1つ目の注意点は、キーワードツールごとに検索ボリュームの数値が異なることです。
複数のキーワードツールを使って検索ボリュームを調べてみると、ツールによって数値に差が出ることがあります。その理由は、それぞれのキーワードツールで参照しているデータベースが異なるからです。
Googleが提供しているキーワードツール以外を使う場合は、1つのキーワードツールのデータに頼るのではなく、複数のキーワードツールで検索ボリュームを確認することをおすすめします。
また、検索ボリュームは時期によって変化することもあります。これは季節ごとに検索ユーザー数に変化があるキーワードが該当します。
たとえば「扇風機」は6月後半、梅雨の訪れとともに気温が上がり始めるころに検索ボリュームが増えたり、風が冷たくなり始める10月初旬くらいからは「こたつ」の検索ボリュームが増えたりといったキーワードが挙げられます。
ツールごとに関連キーワードが異なる
2つ目は関連キーワードもキーワードツールによって異なることです。
検索ボリュームと同様に、関連キーワードもキーワードツールによって結果が異なります。この原因も、キーワードツールごとに参照するデータベースが異なるためです。
1つのキーワードツールに頼ると関連度の高いキーワードを落とす可能性があるため、複数のキーワードツールを活用することをおすすめします。
また、補足としてGoogleの検索結果画面下部に表示される関連キーワードも常に同じではなく、3ヶ月から6ヶ月に1度程度、更新されています。
同様に、キーワードツールから表示される関連キーワードも定期的に変わるので、3ヶ月や半年に一回は関連キーワードを確認しましょう。
以上がキーワードツールを利用する際の注意点となります。検索ボリュームや関連キーワードを調べる場合には、複数のキーワードツールを活用して行きましょう。
まとめ:目的にあったキーワードツールを選びSEO対策を進めよう
SEO対策を進める上で重要なキーワード選びおすすめの無料・有料キーワードツールをご紹介しました。
新しく自社サイトを作るのであれば、無料のキーワードツールからスタートし、使いやすいものを見つけることをおすすめします。
また、キーワードツールは、ツールによっては月間検索数や関連キーワードの結果に違いが出ることがあるため、2つか3つを併用するようにしましょう。
一方で、すでにサイト運営を進めており、サイト規模も大きくアクセスが増えてきているのであれば、SEO改善に役立つ有料のキーワードツールを採用してみましょう。
その他にも、SEO対策に有効なツールを用途別にまとめていますので、是非チェックして活用してみてください。