GA4の直帰率は、直帰の定義や計測方法が独特なため、数値の分析を行う際にはその定義を正しく理解しておくことが重要です。
この記事では、GA4における直帰率の定義や計算方法などを詳しく解説します。また、直帰率の改善方法もあわせて紹介しますので、サイトの数値を改善したいとお考えの方はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
GA4における直帰率とは?計算方法とエンゲージメント
GA4における直帰の定義は、エンゲージメントが発生しなったセッションを指し、以下の計算式で直帰率は算出されます。
100%-(エンゲージメント率)
例えば、総セッション数が10,000に対し、エンゲージメントが発生したセッションが1500の場合、直帰率は85%となります。また、このエンゲージメントには、「セッションを10秒以上継続する」「キーイベントの発生」「2ページ以上の閲覧」のいずれかを行ったセッションがカウントされるため、「セッションが10秒以下」「キーイベントが発生していない」「1ページだけの閲覧」が直帰に該当します。
GA4における直帰率は「サイトにユーザーが到着後、エンゲージメントに該当するいずれかアクションを行わなかったユーザーの割合」です。
GA4の直帰は、訪れたユーザーが到着したページやサイトを「有意義に利用したかどうか(エンゲージメントがあったか)」を確認できる数値という特徴があります。
2026年現在のGA4の公式整理では、直帰率はあくまで「エンゲージしていないセッションの割合」です。なので、「直帰率が高い=気に入っていない」「直帰率が低い=満足している」と短絡しない方が安全です。
例えば、FAQ・営業時間・料金表のように「1ページで用件が済む」ページでは、短時間で目的達成して離脱することもあります。この場合、直帰率が高くても必ずしも悪い(ネガティブな)直帰とは限りません。
そのため、直帰率はページの役割(目的達成型か、回遊促進型か)とセットで見つつ、エンゲージメント率やキーイベントの発生状況とあわせて評価するのが、2026年現在の実務に近い読み方です。
GA4での直帰率の確認方法
ここからは、GA4で直帰率を確認する具体的な方法を紹介します。2つ目の確認方法は、分析データをカスタマイズして確認する方法となるため、GA4にまだ慣れていない方は、1つ目の方法がおすすめです。
標準レポートで確認する

1つ目は、標準レポートで確認する方法です。
GA4の「レポート」から「エンゲージメント」をクリックし「ページとスクリーン」という項目があるので選択すると、各ページタイトルやユーザー数、セッション数と一緒に「直帰率」が表示されます。
もし、「直帰率」が指標にない場合には、設定から追加する必要があるので、以下の画像に該当する画面右上のペン型アイコン「レポートをカスタマイズ」をクリックします。

その後、レポートデータの中に「指標」が表示されるのでクリック。

次に、現在表示されている指標一覧が出てくるので、一番下にある「指標を追加」に「直帰率」を入力すると、指標に追加できます。

その際、追加するだけではレポートの一番右端に表示されてしまうため、見やすい位置までドラッグして変更しておくと見やすくなります。
GA4は、プロパティ設定・権限(編集可否)・採用しているレポートテンプレートによって、同じ指標でも表示位置や追加手順が少し変わることがあります。もし「ページとスクリーン」が見当たらない、あるいは「直帰率」を追加できない場合は、まず権限(編集者以上か)や、レポート構成が標準から変更されていないかを確認するとスムーズです。
※また、「ページとスクリーン」以外の標準レポートでも、レポートのカスタマイズ機能で指標追加ができるケースがあります。画面の導線が違っても、基本は「指標(Metrics)に直帰率を追加する」という考え方で読み替えると迷いにくいです。
データ探索からの新規追加で確認

2つ目は、GA4の「探索」メニューから直帰率を確認する方法です。
GA4を開いたら「探索」をクリックし、表示される項目の中から「自由形式」を選びます。
「自由形式」のレポートでは、調べたい項目を自由に追加できるため、異なる指標を組み合わせたデータが出せます。

自由形式を選択した後、画面左下に表示される「変数」に「直帰率」を追加するため指標の「+」を選ぶと、指標一覧が表示されます。その後、画面上部の検索窓に「直帰率」と入力し、チェックマークをクリックして「インポート」をクリックします。

すると、自由形式の最初の画面に戻るので、追加された「直帰率」を「値」の項目までドラッグ&ドロップすることで、画面右側に直帰率を表示できます。
直帰率を改善するには?
GA4の直帰率が高い場合は、ユーザーが開いたページで「10秒以上、読んでいない」「ページを読み進めるため画面をスクロールさせていない」「クリックをしていない」などのエンゲージメントアクションを起こしていないことを意味します。
以下に、直帰率を改善する方法を紹介していきますので、この機会に改善していきましょう。
GA4では直帰率は「エンゲージメント率の反対(補集合)」という位置づけなので、施策としては「直帰率を下げる」だけを目的にするより、“エンゲージメント率を上げる(=エンゲージのあったセッションを増やす)”という言い方で捉えると、GA4の設計思想と合いやすいです。
また、コンテンツ改善(リード文・導線・CTA)に加えて、2026年現在は「表示速度」だけでなく「操作の反応速度(ボタンを押してから反応するまでの体感)」が原因で“読む前に閉じられる”ケースも増えています。モバイルでは特に起きやすいので、改善検討の際はコンテンツ面だけでなく、技術面(Core Web Vitalsの考え方など)もあわせて点検すると、原因の切り分けがしやすいです。
さらに、ページの目的によっては「短時間で用件が済む=悪い直帰ではない」ケースもあるため、直帰率の増減はページの役割とセットで判断するのが実務的です。
書き出し文でユーザーの心を掴む
1つ目は、書き出し文(リード文)でユーザーの心を掴むことです。
エンゲージメントの「10秒以上の継続したページ閲覧」を言い換えると、「セッション開始後、10秒未満でページを離脱」することを意味するので、ページに到着したユーザーが初めに目にする「書き出し文」で、いかにユーザーの心を掴むかが重要だといえます。
そのため、書き出し文で、ユーザーに「このコンテンツを読むことで、得られるメリット」を伝えることができれば、ユーザーの離脱を抑止可能です。
ただし、単にページの情報をまとめただけでは、ユーザーの心は掴めないため、「○○で悩んでいる方(共感)」や「□□をしないと損をする可能性があります(興味付け)」などを書き出し文に記載するようにしましょう。
ここでの「10秒」はあくまで“エンゲージのあったセッション”の条件のひとつで、短時間でもキーイベント(旧:コンバージョン)が発生すれば直帰にならない点は念のため補足しておきます。とはいえ、リード文が弱いと「読み始める前に戻る」動きが増えやすいのは事実なので、まずは最初の数行で「このページで何が分かるか」をハッキリ伝えるのが効果的です。
リード文の書き方について詳しく知りたい方は、『【例文あり】リード文とは?意味・役割から書き方を紹介』をご確認ください。
次のページへ進むよう導線を見直す
2つ目は、次のページへ進むよう導線を見直すことです。
エンゲージメントに該当するイベントには、「ページビューが2回以上」とあることから、到着したページから他のページへユーザーを誘導することができれば、GA4における直帰率の改善につながります。
導線改善は、回遊を促すページ(比較記事・導入記事など)では特に効きます。一方で、目的達成型(連絡先・営業時間・FAQなど)のページは“無理に回遊させない方が親切”なケースもあるので、ページの役割別に使い分けるのがおすすめです。
また、その方法には、他のページへ遷移するリンクの設置やページ下部に関連記事やおすすめ記事の表示が挙げられます。中でも、ページの中で内容が切り替わる「話の節目にあたる場所」や、掲載した情報に関係する「詳細ページへ誘導できる場所」に、ボタンやバナーなどを用意するのが効果的です。
他にも内部リンクについて詳しく知りたい方は、『内部リンクとは?最適化が与えるSEO効果や失敗しない貼り方、設置場所を解説』をご確認ください。
魅力的なCTAを設置する
3つ目は、魅力的なCTAを設置することです。
CTA(Call to Action)とは、行動を促すものを指し、Webページにおいては、別ページに遷移するボタンや問い合わせのバナーなどが該当します。
このCTAをユーザーに気づいてもらいやすいデザインにしたり、ユーザーの興味をそそる文言を入れりすることで、直帰率を抑えることが可能です。
具体的には、CTAのサイズを大きくしたり、暖色系の目立つ色に変えたりすることで、クリック率が変わります。また、ボタンやバナー内のテキストが「こちらをクリック」では、ユーザーは何が起こるかわからないため、「○○の詳細ページはこちら」や「○○の方法を確認」のように、クリックするとできることを記載することで、クリック率を高められます。
他にも、CTAの心理的なハードルを下げることも有効です。例えば、「問い合わせ」や「購入」のボタンよりも「資料請求」や「無料サンプル」のように、情報収集をしている方でもクリックしやすい内容にすることが挙げられます。
CTAの改善方法について詳しく知りたい方は、『CTAとは?クリックに導くためのポイントや改善方法を紹介します』をご確認ください。
まとめ
GA4における直帰率は、エンゲージメントが発生したか否かに基づいて算出され、UAとは定義が異なります。
GA4の直帰率はユーザーの動向(イベント)に基づいてカウントされるようになったため、たとえ1ページだけの閲覧でもエンゲージメントアクションが行われれば、直帰には該当しません。
もし、直帰率が高いページがあった場合には、書き出し文や導線、CTAを見直し、直帰率をさげるための対策を行いましょう。
以下のページでは、WEBサイトのアクセス解析について詳しく解説していきますので、直帰率以外の数値を改善したい方は、ご活用ください。

