テレビや新聞、雑誌などを使ったアナログマーケティングからWEBサイトやWEB広告、YouTubeなどのWEBマーケティングにかわり、多くの企業ではWEBマーケティング経験者の採用に力を入れています。
そんな市場価値が上がっているWEBマーケティング人材ですが、未経験からWEBマーケティング業界に入社あるいは転職を考えている方もいるのではないでしょうか。
このページでは、WEBマーケティング担当者に求められる適正やスキルを紹介しながら、未経験者でも仕事ができるのか解説しています。
WEBマーケティングのスキルは、副業やフリーランスに生かせるメリットがある反面、未経験からスタートする上で知っておくべき大変なこともご紹介します。
WEBマーケティングの仕事は未経験でも、転職や就職を強く希望している方はぜひ、ご一読ください。
この記事でわかること
WEBマーケティング未経験者でも転職はできる?
最初に、職種未経験者や基本スキルがない方が、新しい業種へ就職するのは難しいことをあらかじめ書いておきます。
未経験でも就職や転職が出来る職種もありますが、WEBマーケティングに限らず、特定の知識や経験、スキルが求められる職種の場合、就職後に完全未経験者を育てる企業はほとんどありません。
このページをご覧いただいている方の中には、WEBマーケティング業界が人気なことを知り、ご覧になってる方もいるかと思います。しかし、人気がある職種ということは、競争率も自然と高くなり、企業側も即戦力となってもらえる能力を持つ人材を求めています。
では、未経験者ではWEBマーケティングの仕事を見つけることは不可能なのか、といえばそんなことはありません。
業種についてしっかり勉強し、求められるスキルをあらかじめ身に着けたり、年収を下げたりすることで未経験者でも仕事を見つけられる可能性があります。
そもそもWEBマーケティングの仕事には適正もあります。未経験でもどのような方ならWEBマーケティングに向いているのか、次にご紹介します。
WEBマーケティング担当者に向いている人
人気の高いWEBマーケティングの仕事ですが、人によって向き不向きがあります。どのような人ならWEBマーケティングの仕事にマッチするのでしょうか。
結果にこだわれる人
1つ目の特徴は、結果にこだわれる人です。
WEBマーケティングは、何よりも結果を求められる仕事です。トップダウンで仕事の指示をもらい、ルーチンワークをこなすことが好き、という方には向いていません。
WEBマーケティングでは、結果を出すためには何が必要かを考え、得られるデータから施策を出し、PDCAを回しながらベストプラクティスを見つけ、結果を出すことが求められます。
とにかく結果にこだわり、常に最善の結果を求めようとする人ならWEBマーケティングの仕事を楽しめるでしょう。
流行やトレンドに敏感な人
2つ目の特徴は、流行やトレンドに敏感な人です。
WEBマーケティングに限らず、マーケティングでは、流行やトレンドに合わせた戦略立案や施策の実行が必要です。
中でもインターネットをメインとしたWEBマーケティングは、流行やトレンドの移り変わりが激しいため、常に市場の変化や流れを把握する必要があります。そのため、流行やトレンドなど、市場の変化を追い続けることが好きでなければ、WEBマーケティングの仕事は務まりません。
未経験でもWEBマーケティングの仕事をしてみたいのであれば、新しい情報を常に追い続けるよことも重要です。
情報収集や情報発信が好きな人
3つ目の特徴は、情報収集や情報発信が好きな人です。
最近では、インスタグラムやTwitter、Youtubeなどを利用し、誰でも簡単に情報発信できるようになったことから、企業のSNSを通じた情報発信が増えています。
そのため、SNSでの情報発信が得意な人はWEBマーケティングの適正が高いといえます。また、同時に情報収集も必要不可欠になっているため、情報収集が得意な人もWEBマーケティングに活かすことが出来ます。
とはいえ、WEBマーケティング業界への適正があっても、スキルが身に着いていなければ仕事にはなりません。続いては、WEBマーケティングに必要なスキルを見ていきましょう。
WEBマーケティング担当者に必要なスキル
未経験とはいえ、WEBマーケティング業界にチャレンジしたいなら、ある程度のスキルを身に着けておきたいものです。就職や転職の際に有利になるWEBマーケティングに必要なスキルをご紹介します。
パソコンスキル
1つ目はパソコンスキルです。
WEBマーケティングの業務において、パソコンの操作が必ず求められます。
データを管理するエクセルや、プレゼン資料の作成でパワーポイントなど使えなければ仕事になりません。また、「ただ使える」というのではなく効率よくスピード感をもってデータを落とし込んだり、プレゼン資料を作ったりするスキルが求められます。
ロジカルシンキング
2つ目はロジカルシンキングスキルです。ロジカルシンキングとは、論理的な思考方法を指します。
WEBマーケティングにおいて、感覚的な施策や戦略は再現性がないだけでなく、予算や時間を無駄にしかねないため、最も適していない進め方になります。一方で、データや数値を元にした論理的な戦略や施策は、再現性があり、投入コスト以上の成果が見込めるため、最適な進め方といえます。
また、WEBマーケティングは性質上、良いことも悪いことも情報が広がりやすいため、企業としては安易な決定はできず、より慎重かつ合理的な判断をする必要があるため、ロジカルシンキングが重要となります。
コミュニケーションスキル
3つ目は、コミュニケーションスキルです。
WEBマーケティングはパソコンの前でデータとのにらめっこ、というイメージをお持ちの方もいるかと思います。
しかし、実際は、WEBマーケティングの業務ではユーザーやクライアントとのやり取りが多く、コミュニケーションスキルが必要となっています。データ分析や情報収集が得意だとしても、人とコミュニケーションを取るのが苦手な方は、WEBマーケティングでも苦労するでしょう。
一方で、未経験でもコミュニケーションスキルが高ければ、ユーザーやクライアントの悩みや要望を聞き出したり、周りとの仕事をスムーズに進められるため、より高いパフォーマンスを発揮できる可能性があります。
情報収集能力
4つ目は、情報収集能力です。
先に説明したWEBマーケティングが向いている人の特徴の1つ「情報収集が好き」も、WEBマーケティング業界で働くには必須のスキルです。
自身が担当するクライアントの業界に関する情報はもちろん、検索エンジンの変化や動向調査、競合他社の強み・弱みを見つけ出すのもWEBマーケティングの重要な業務です。
中には、海外のトレンドやツールなどの情報収集も必要になる可能性があります。
ライティングスキル
5つ目は、ライティングスキルです。
WEBマーケティングの手法の1つである「SEO対策(検索エンジン最適化)」では、ライティング業務が求められます。
また、広告運用などでも「セールスコピー」や「コピーライティング」が求められていることから、最低限ライティングできる能力が求められます。
ただし、文章を書くライティングスキルは、センスなども関係するため、持っていると有利になるスキルだと覚えておきましょう。
プログラミングスキル
6つ目は、プログラミングスキルです。
WEBマーケティングの仕事をする上で、プログラミングスキルはライティングスキル以上に大きな強みとなります。
JavaScript(ジャバスクリプト)やphpなど、WEBサイトの運営に役立つプログラミングスキルがあれば、WEBマーケティングでも役立ちます。また、プログラミングスキルを持っているだけで、フリーランスとしても仕事を請けられるようになるため、持っていて損はしないスキルの1つです。
以上、未経験でWEBマーケティングの仕事をしたい方が、身に着けるべきスキルをご紹介しました。次は、WEBマーケティングの業務内容を解説します。
WEBマーケティング担当者の主な仕事内容
WEBマーケティングでは、どのような業務を行うのでしょうか。具合的な業務内容をご紹介します。
データ分析と検証、改善
まずは、データ分析と検証、改善です。
Webマーケティングの業務の基本は、定数的なデータから戦略を立て、施策を進めます。その元となるデータを収集し、分析を行う必要があります。
具体的には、アクセス数を確認し、人が集まるページと集まらないページの差を分析したり、商品の購入や問い合わせが多いページの特徴を分析し、アクセス数が多いページで検証したり、ある程度コンバージョンがあるページのデザインを変更したりと改善の施策を打ちます。
また、時には様々なツールを駆使し、データの集計と分析することもあります。
SEO対策や広告、SNS運用
次に、SEO対策やWeb広告、SNSなどの運用が挙げられます。
WEBマーケティングにおいて、SEO対策や広告の運用、SNSの運営は必須業務となります。
まずSEO対策の具体業務は、検索エンジンが求める、ユーザーの検索意図にマッチしたコンテンツの作成や、WEBサイトの利便性の向上など、サイトを充実させることです。
次に、WEB広告では、自社のターゲットや商品の特性などから適切な広告を組み合わせて配信し、予算を見ながら最適化を進めます。
また、SNSの運用では、最新情報の発信やユーザーの興味を惹く情報をを投稿しファンを獲得します。
その他、多くのユーザーが情報収集に利用するInstagramやTwitter、Youtubeなどの運営、管理もWEBマーケティングの業務です。
企業によっては、特定のSNSに絞った運営や管理業務の場合もあれば、すべてのSNSを任される可能性もあります。
メールマーケティングやセミナー実施、PRなど
最後は、メールマーケティングやセミナーの実施、PRです。
SEOや広告、SNSでユーザーを集め、コンバージョンすると顧客情報が集まります。
中には直接、商品を購入したり、サービスへのお申込みをしてくれる方もいますが、基本的には商品に関するお問い合わせや資料請求など「商材への関心を持ってくれた顧客」がほとんどであり、まだ購入や契約などの行動には至っていない方がほとんどです。
そうした顧客に、商品やサービスのメリットや最新情報のメール配信、セミナーを実施することも、マーケティング担当者の業務になる場合があります。
他にも、「会社のマーケティング」という意味で、広報やPRを任されるケースもあります。
webマーケティング担当者の業務として、広く発信していくことが多いとイメージするとわかりやすいでしょう。
ここまで具体的なWEBマーケティング業務について解説しました。続いて、未経験でWEBマーケティングに従事した場合に得られるメリット、およびデメリットをご紹介します。
未経験でWEBマーケティング職へ転職するメリット
未経験のWEBマーケティング職へ転職できるとどのようなメリットがあるのでしょうか。WEBマーケティングを目指したくなるメリットをご紹介します。
専門性の高いスキルや知識が身につく
1つ目のメリットは専門性の高いスキルや知識が身につくことです。
未経験ながら、Webマーケティング業界へ入社や転職ができた場合、データの分析スキルや、SEO対策の経験、メールマーケティングのノウハウやMAツールなどの活用方法など、専門性の高いスキルや知識を身に着けられます。
市場価値が高まる
2つ目のメリットは市場価値が高まることです。
先ほどご紹介したような、データの分析スキルや、SEO対策の経験、メールマーケティングのノウハウなどは、他の企業や業界に転職する際に有利になります。
また、最近では、AIの進化により、専門性が少ない仕事は減少する可能性が高くなる一方で、Webマーケティングのような専門スキルが求められるようになっていることを考えると、自分の市場価値を高めることもできます。
結果が数字に反映される
3つ目のメリットは結果が数字に反映されることです。
WEBマーケティングは戦略を立て、施策を打つと良くも悪くも結果が数字として出ます。
良い結果が出た場合は似たようなケースで横展開し、思わしくない結果の場合には、問題点が何かを分析し、次につなげることが可能です。
意図や目的を持った施策から結果が出せるようになれば自信を持つことができます。
また、それだけでなく、良い結果を数値で出せると、給与の昇給、年収アップにもつながり、さらなるモチベーションアップにもなります。
副業やフリーランスへの転向、その他のビジネスにも活かせる
4つ目のメリットは、副業やフリーランス、その他ビジネスへ活かせることです。
WEBマーケティング業務は、システムやインターネット環境が整っていれば、在宅での就労も可能です。
何度も繰り返しになりますが、WEBマーケティングは結果が全てです。在宅でも、企業にマッチしたWEBマーケティング戦略を立て、施策を進めて結果を出すことができれば、リモートで働くことができるため、就労場所にこだわる必要はありません。
結果が出せるWEBマーケターは、本職としての業務以外に副業として稼ぐこともでき、企業に勤めなくてもフリーランスとして自立することも夢ではありません。
良いことばかりのように思えるWEBマーケティング業界への就職、転職ですが、必ずしもメリットばかりではありません。次に、デメリットについて解説します。
未経験でWEBマーケティング職へ転職するデメリット
未経験でもWEBマーケティング業界に飛び込むことは不可能ではないことを説明しました。しかし、WEBマーケティン業界にはメリットだけでなくデメリットがあることも知っておくべきです。
どのようなデメリットがあるのか、解説します。
一度は年収が下がる可能性がある
1つ目のデメリットは、年収が下がる可能性があることです。
現在働いている業界から、WEBマーケティング業界に転職を希望する場合、一度、年収が下がる可能性があります。
勤務年数にもよりますが、ある程度の経験がある業界で得ている給料と、未経験のWEBマーケティング業界への転職後の給料が同じ、またはそれ以上を求めるのは難しいことが少なくありません。
未経験である以上、受け入れる会社も即戦力としてではなく、ある程度の教育が必要であり、会社やWEBマーケティング業界との適正を見極める期間を設けることも考えると、転職してから当分の間は年収が下がると考えた方が良いです。
マーケティングに関する専門用語などの勉強が大変
2つ目のデメリットは、webマーケティングに関する専門用語の勉強に苦労することです。
WEBマーケティングは、常に新しい情報を得るため、毎日、学び続ける必要があります。
初めは、WEBマーケティング業界の専門用語を身に着けるだけでも時間がかかります。SEOやWeb広告で使われている言葉に慣れるのも楽ではありません。
また、これからAIが進歩し続けることを考えると、WEBマーケティング業界はこれまでとは違う分析や戦略立案、施策が求められることでしょう。
もちろん、他の業界にいても学ぶことは多いですが、WEBマーケティング業界は今日までの知識が明日には古くなり、常に新しい情報を求め、持っていなければ成果が出せなくなる可能性もあります。
WEBマーケティング業界に転職したら、最新情報を追い続け、学び続ける覚悟が必要であることをあらかじめ知っておいてください。
WEBマーケティングで働くメリット、デメリットが分かったところで、次は具体的にどうすれば未経験者がWEBマーケティング業界に飛び込むことができるのか、その方法について解説します。
どうすればWEBマーケティング未経験者が転職できるのか
意を決し、未経験ながらWEBマーケティング業界への転職活動を始める場合、何からスタートさせると良いのでしょうか。
WEBマーケティング業界への転職に必要な下準備について解説します。
現職の社内異動でWEBマーケティングを経験してから転職する
WEBマーケティング業界に転職すると決めたのであれば、まずは現在の勤務先企業にWEBマーケティング事業がないか、あれば社内異動が可能かチェックしてみましょう。
もちろん、WEBマーケティングに関する知識がある程度なければ、社内異動の希望は出せても、異動できる可能性は低くなります。
WEBマーケティングについて本やセミナーなどで学び、基礎知識を身に着けてから部署異動希望を出しましょう。
独学で知識をつけブログ、SNS、アフィリエイトなどを始める
もし、勤めている会社にWEBマーケティング事業部やWEBサイトの管理を行う部署がない場合、自分自身でWEBサイトやSNSを運営することをおすすめします。
サイト運営では、個人でレンタルサーバーやドメインを取得し、自分自身の得意分野でサイトを作って運営してみると良いです。細かくこだわると初期費用が高額になりますが、簡単なWEBサイトの作成であれば費用を抑えられます。
SNSもWebマーケティングの一環として、個人利用とは別のアカウントを作成し、他のユーザーが求めている情報が何かを調べ、更新頻度を上げて運営を続けることでSNS運用の基礎力が身に着けられます。
これら独学での経験は、ただ情報を発信するだけでは、Webサイトは上位表示されにくいことや、少しでも間違った情報をSNS上で発信すれば炎上につながる怖さ、リスクを知ることができます。
そして、自社サイトやSNSにユーザーやファンを集められるようになったら、アフィリエイトを始めてみましょう。バナーを作り、リンクを貼るだけでは簡単にユーザーにクリックしてもらえず、画像に挿入するテキストの重要性や、Webページのどこに貼ればより高い効果が得られるか、その難しさを知ることができます。
これらの知識や経験が身に着いていれば、WEBマーケティングへの転職の足掛かりになります。
未経験者募集の求人へ応募する
最後に、未経験者でも応募できるWEBマーケティング企業へ応募する方法があります。
ただし、先にデメリットとして挙げたように、未経験だと収入が減る可能性が高いです。また、面接前にインターネットで業界情報を調べた程度では、採用担当に見透かされてしまい、採用される可能性は低いです。
業界経験がなくても、自社のWEBマーケティング事業部での業務経験や自分自身でWEBサイトやSNS運用経験があれば、採用してもらえる可能性が上がります。いきなり未経験者の求人に応募するのではなく、あらかじめ下準備を行ってから転職活動をスタートさせましょう。
WEBマーケティングを未経験から始めようとしている方へ
未経験者でもWEBマーケティング業界に就職することは不可能ではありません。
WEBマーケティング業界で身に着く知識やスキルは、自分の評価を高め、副業やフリーランスも可能にしてくれます。一方で、WEBマーケティング業界の未経験だと、転職しても給料が下がる可能性が高く、また毎日が勉強の日々になります。
それでも、これからWEBマーケティングなしでは成功することが難しく、将来のことを考えてWEBマーケティング業界に従事したいなら、少しでも有利な就職ができるよう下準備をしっかり行いましょう。以下のページで弊社、株式会社EXIDEAの求人情報をご確認いただけます。Webマーケティング業界で自分を試してみたい方からのご応募を心よりお待ちしています。