WEB広告やECサイトなど、デジタル化が進んだことでWEBマーケティングに注力する企業が増えており、WEBマーケターの需要が高くなっています。
今後、WEBマーケターとして就職や転職を考えている、あるいは知識やスキルを身に着けたいと考えている人の中には、WEBマーケティングの資格取得を検討する方もいるのではないでしょうか。
WEBマーケティングに役立つ資格の取得は、就職や転職に有効なのはもちろんですが、業務上の企業とのやりとりで信頼と安心を与えることも可能です。
WEBマーケティング業界で働くなら取得しておきたい資格や解析、WEB広告運用のプロを目指すため必須な資格など、おすすめのものを厳選してこのページでご紹介します。
WEBマーケターの経験に加え、資格を取得して自分の価値を高め、より大きな成果につなげましょう。
この記事でわかること
WEBマーケティングに資格は必要か?取得するメリット
WEBマーケティング業界への就職や転職、あるいはWEBマーケターとしての業務に、資格は必要なのでしょうか?
WEBマーケティングに関する資格をご紹介する前に、資格取得のメリットについて解説します。
クライアントへのアピールや信頼獲得ができる
1つ目は、クライアントへのアピールや信頼獲得ができるメリットがあります。
WEBマーケターとしての経験や実績がある人でも、新規クライアントとの取引を請け負う場合、クライアントの信頼獲得は非常に重要です。
新規クライアントとの取引開始時に、経歴や実績を見せるだけでも、クライアントの信頼を得られますが、資格を持っていることが加わればさらなるアピールになります。
また、メイン業務以外の資格を取得していると、業務やクライアント支援の幅が広がります。
知識やスキルが身に付きキャリアアップができる
2つ目のメリットは、知識やスキルが身につくことで、キャリアアップができることです。
会社によっては、自身が担当している業務に関する資格を取得することで、昇給してもらえる場合があります。また、資格取得を通して、知識やスキルを身に着けることでより大きな成果を出し、キャリアアップや昇給できる可能性もあります。
転職時に有利になる可能性がある
3つ目のメリットは、就職や転職時に有利になる可能性があることです。
結果を出せるWEBマーケターであれば、転職時に実績をアピールすることで、有利な条件で新しい職場に転職可能です。加えて、WEBマーケティングの資格があれば、より信頼度が高まり就職や転職の際に役立ちます。
また、未経験からの転職や、新卒でWEBマーケティング業界を目指すなら、資格を取得しておくことで採用される可能性を上げられるでしょう
WEBマーケティング関連の資格は多々ありますが、まずは全般的に役立つ、持っておきたい資格を次にご紹介します。
【業務全体】WEBマーケティング全般でおすすめな資格5選
WEBマーケティング業務では、様々な専門知識や経験が求められます。
それらを有していることを証明できる資格として、持っておきたいおすすめの資格を5つ、ご紹介します。
マーケティング・ビジネス実務検定
国際実務マーケティング協会(International Marketing Skill Standardizing Association)が2005年1月より主催している、マーケティング・ビジネス実務検定は、仕事で役立つ、業種・業界にとらわれない共通のマーケティング知識を得られる資格です。
受験資格は特になく、すでに就職し、いずれかの業界で働いている方や、これから就職を目指す学生にもおすすめの資格です。マーケティング全体の知識をA、B、Cの3レベルに分け、体系化された学習内容を、ステップバイステップで身に着けられます。
試験は年4回実施、レベルごとに実施される日程が異なるので、予めチェックしておきましょう。
ネットマーケティング検定
インターネットの特性を理解し、最も効果的なマーケティングが可能な人材を育成するため、株式会社サーティファイが主催しているネットマーケティング検定です。
WEBサイトを活用し認知度向上(ブランディング)やマーケティングリサーチ、SEOやSEMの実施と商材販売、会員サイト作成といった幅広い知識を身に着け、実際のWEBマーケティング業務に沿った試験問題をクリアすることで取得できる取得です。
対象として、WEBマーケティング業務に携わる者が挙げられていますが、受験資格は特にないため、誰でも試験を受けられます。ネットマーケティング検定は以下の4つを評価、認定します。
- ファシリテート能力(社内社外問わず企業との業務を進める連携方法など)
- WEBに関する知識や技術
- ネットマーケティングに関する知識
- 経営戦略と連動したWEBブランディング能力
個人だけでなく、企業や学校単位での団体受験が可能な検定です。
IMA(Internet Marketing Analyst)検定
IMA(Internet Marketing Analyst)検定は、一般社団法人IMA研究所が主催する「暗記に固執しない、より実務に即した知識習得」に重きを置いた検定です。
WEBマーケティングに求められる知識を、業種や職種にこだわらず使えるよう徹底的に学び、実務に役立てることを目標としています。検定に向けたカリキュラムでは、インターネットの集客およびアクセス解析、改善策の作成といった基本フローを学べます。
レベルに合わせ、StandardとProfessionalの2つのcourseを選び、最後に試験を受け、クリアできれば検定合格となります。
WEB検定
WEB検定では、WEBサイト制作に必要な知識を4つの分野に分け、それぞれの専門知識を身に着けた人に与えられる資格です。株式会社ボーンデジタルが鑑定事務局となっています。
WEBに関する基礎知識となるWEBリテラシーと、おしゃれなサイト作りに外せないWEBデザイン、どのようなサイトにしていくかを決めるWEBディレクション、様々なソフトやシステムを取り入れ、統括するためのWEBプロデュースに関する検定が用意されています。
受講資格は特に決められておらず、興味がある分野に関して学び、検定を受けることができます。
WEBマーケティング未経験や、インターネットに関係する業務に従事したことがないのであれば、まずはWEBリテラシーを学ぶと良いでしょう。
WEBアナリスト検定
WEBアナリスト検定は、日本WEB協会が主催しているGoogleアナリティクスの解析力を証明する検定です。試験範囲は以下の7項目となっており、それぞれの項目で最低40%以上、合計スコアが75%以上であることが合格の条件となっています。
- Webアナリストとは
- ユーザーフローに沿ったデータ分析の考え方
- 集客フェーズ
- 回遊フェーズ
- コンバージョンフェーズ
- リピートフェーズ
- デジタルマーケティング概論
以上、WEBマーケティング全般で役立つおすすめの資格5つとなります。続いて、データ解析に役立つおすすめの資格をご紹介します。
【解析系】WEBマーケティングのデータ解析におすすめな資格2選
WEBマーケティングの業務における基本として、データを元に戦略を立て、施策を打つことがあります。
Googleアナリティクスなどで得られたデータの解析を行い、ユーザーの傾向や需要を読み取らなければなりません。データ解析に役立つ、おすすめの資格を2つ、以下ご紹介します。
ウェブ解析士
WEBマーケターの業務で重要なデータ解析。一般社団法人ウェブ解析士協会が主催するウェブ解析士になれば、WEBサイトから得られるデータを活用し、最大限の成果に結びつけられるようになります。
ウェブ解析の基本的な指標やマーケティング解析に関する項目を、テキストまたは協会が実施している講座を受講し、必要な知識を身に着けてから受験できます。(テキストでの自学や協会の講座への参加は義務ではありません)
受験資格は特に決まっておらず、オンラインでのテストが可能です。
統計検定
一般社団法人日本統計学会が認定し、一般財団法人統計質保証推進協会が実施しているのが統計検定です。
1級から4級に分かれており、レベルに合わせてステップアップできます。統計検定は、WEBマーケティングはもちろん、定量的な戦略立案に役立つ便利な資格です。
CBT試験で、各級ごとに規定スコア(最低60%以上~)をクリアすることで資格取得となります。
続いて、WEB広告におすすめの資格をご紹介します。
【Google広告系】WEBマーケティングの広告担当者におすすめな資格6選
Google Adwordsは、Googleが提供しているWEB広告サービスです。
WEBマーケティングに関する業務に従事する場合、Google広告(リスティング広告やリマーケティング広告など)は必須業務といっても過言ではありません。
WEB広告は、Google広告以外にもいくつかの種類がありますが、Google Adwordsで認定している資格を7つご紹介します。
Google検索広告認定資格
Googleでの検索広告を打つ際に必要となるキャンペーン作成などの基礎知識と、最適化ができることを証明できる資格です。
自動入札やオーディエンス(ターゲット)の決定などができるなど、WEB広告の基礎をマスターした証明になります。
Googleディスプレイ広告認定資格
WEB広告に画像を使ったディスプレイ広告に関する基礎や最適化などの知識があることを証明できる資格です。
効果的なディスプレイ広告を打つことができる証明です。
Google動画広告認定資格
Youtubeなどの動画サイトに出てくる広告の基礎および最適化に関する知識を持つことの証明となる資格です。
動画広告の価値を理解し、ターゲットと目標に合わせた動画広告を作成できる証明となります。
ショッピング広告認定資格
商品データから作成されるショッピング広告に関する知識を持つ証明となる資格です。
Googleを利用したビジネスの拡大方法や購入につながるベストなキャンペーンを作成できることの証明になります。
Googleアプリ広告認定資格
スマホやタブレットなどのアプリに表示されるアプリ広告と最適化に関する知識を持つ証明になる資格です。
アプリ広告に最適なキャンペーンをどのように作成すれば良いか理解していることを証明できます。
Google広告測定認定資格
WEB広告でキャンペーンを実施したあとに得られるデータと、どのような効果があったか測定できることを証明できる資格です。
トラッキングの設定、データの分析を行い、行動につなげる方法を知っていることを証明できます。
WEB広告に注力する企業は多く、効果的な運営を行える人材は価値があります。WEB広告の担当者の方だけでなく、WEBマーケティングに従事しているのであれば取得しておいて損のない資格です、ぜひチャレンジしてみましょう。
【その他】WEBマーケティングに役立つ資格4選
WEBマーケティング業界で働くのに役立つ資格は他にも多くあります。
上記にご紹介した資格以外に、WEBマーケティング業界で役立つ資格を4つ紹介します。
Yahoo!広告キャンパス
Googleと同じく、Yahoo!でもWEB広告を打てます。
Yahoo!広告キャンパスでは、Yahoo!広告に関する知識や運用方法を身に着けられます。受講料は無料、初心者でも参加できるため、WEBマーケティング業界を目指す未経験者の方にもおすすめです。
Meta認定デジタルマーケティングアソシエイト
Facebookから社名を変更したMetaが認定するデジタルマーケティングアソシエイト資格を持っていると、Facebook広告を中心としたデジタルマーケティングに関するナレッジがあることを証明できます。
Facebook広告を始めたばかり、またはこれから始めようとしている担当者の方や、未経験者の方にもおすすめの資格です。
ファンダメンタルマーケター資格
全米広告主協会(ANA)のデジタルマーケティング&アナリティクス部門が認定しているファンダメンタルマーケター資格は、様々なチャネルでのデジタルマーケティングやデータベースに関する知識を持ち、ダイレクトマーケティングを行いたい方におすすめの資格です。
顧客を個別に対応し、成果につなげるダイレクトマーケティングのノウハウをWEBマーケティングに活かし、効率よく成果に結びつけられることを証明できます。
eラーニングでの学習も可能なため、WEBマーケティングに従事している方はもちろん、これから就職や転職を考えている方にもおすすめです。
ネットショップ実務士
一般財団法人ネットショップ能力認定機構が主催するネットショップ実務士は、オンラインショップを運営に必要な知識が求められる資格です。入門からECショップ経営に必要なレベル5まで細かくレベル分けされています。
ネットショップで働くには、サイト運営や在庫管理、顧客対応など様々なスキルが求められます。オンラインでの商品購入が当たり前になっている今、ネットショップ実務士資格を持っておくことで、ECサイトを運営している企業への就職が有利になります。
まとめ
WEBマーケティング業界で働く上で役に立つ、おすすめの資格をご紹介しました。
すでにWEBマーケティン業界で活躍している方にとっても、資格を取得することでキャリアアップを目指せます。また、未経験の方にとってご紹介した資格を取得していれば、強いアピールポイントになることでしょう。
資格を持っていれば、クライアントからの信頼獲得にもつながります。自分が従事している分野はもちろん、普段の業務とは異なる資格を取得し、自分自身の可能性を広げましょう。
いずれかの資格を取得したら、ぜひ、以下の弊社の求人に応募いただき、一緒にWebマーケティング業界を盛り上げていきましょう。