フォームまでは来ているのに問い合わせや資料請求につながらず、入力フォームのどこを見直せばよいのか分からない。そんな状況に陥っていませんか。
そんな方に向けて、このページではEFO対策の全てをできる限り細かく網羅しました。
この記事では、EFOの基本、コンバージョン率改善につながる具体的な施策、ツールの選び方、参考になる事例まで分かりやすく整理します。入力フォームの改善をこれから進めたい方も、今のフォームを見直したい方も、EFOを実務でどう進めるかをつかんでいきましょう。
この記事でわかること
EFO(入力フォーム最適化)とは?
EFOの定義と目的
問い合わせや資料請求のフォームで、途中離脱が多い。そんなときに見直したいのがEFOです。EFOは「入力フォーム最適化」を指し、フォーム入力のしづらさや迷いを減らして、完了まで進みやすくする考え方です。
改善対象はフォームの使い勝手です
対象になるのは、項目数、入力欄の分かりやすさ、エラー表示、送信ボタンの見せ方などです。ユーザーが「面倒だ」「よく分からない」と感じる点を減らすのが基本です。フォームは最後の行動に近い場所だからこそ、小さな使いにくさが結果に直結します。
目的は入力完了率を高めることです
EFOの直接的な目的は、フォーム到達後の入力完了率を高めることです。広告やSEOで集客できても、最後のフォームで離脱されると成果にはつながりません。入口の施策だけでなく、出口の体験まで整えてはじめて、獲得効率を見直しやすくなります。
なぜ今EFOが重要なのか?平均離脱率と機会損失
では、なぜEFOを後回しにしないほうがよいのでしょうか。まず確認したいのは、フォームは想像以上に離脱が起きやすい場所だという点です。
フォーム離脱は珍しいことではありません
入力フォームの平均離脱率は70%以上と言われることがあります。仮に10人がフォームまで来ても、7人は完了前に離れる計算です。数値は業種やフォームの長さで変わりますが、フォーム改善の余地が大きいことは読み取れます。
広告費を増やす前に見直す価値があります
集客数を増やす施策は重要です。ただ、フォームでの取りこぼしが大きい状態では、追加の広告費や制作費が十分に活きません。入力完了率が改善すれば、同じ流入数でも問い合わせや申込みが増えるケースがあります。費用を増やす前に、ボトルネックを確認する発想を持っておきましょう。
正直、先に着手しやすい改善領域です
筆者としても、CVR改善の相談でまず確認したいのはフォームです。サイト全体の改修より着手しやすく、影響箇所も特定しやすいからです。特に「フォーム到達はあるのに成果が伸びない」場合は、EFOから見直す価値があります。
EFO・LPO・CROの違いと関係性
ここでは、似た言葉としてよく並ぶLPOとCROも整理しておきましょう。言葉の違いが分かると、改善の優先順位を決めやすくなります。
LPOは入口の改善です
LPOはランディングページ最適化です。広告や検索から来たユーザーが、最初のページで離脱しないように、訴求や導線を整えます。ページの内容が期待とずれていないか、CTAまで自然に進めるかを見直す施策です。
EFOは出口の改善です
EFOは、フォームに来たユーザーが最後まで入力しやすい状態を作る施策です。LPOが「フォームまで連れていく工夫」なら、EFOは「送信まで完了してもらう工夫」と言えます。両方がそろうと、途中離脱を段階ごとに減らしやすくなります。
CROは全体を最適化する考え方です
CROはコンバージョン率最適化です。サイト全体の成果を高めるために、流入、ページ体験、導線、フォーム、CTAをまとめて見直します。位置づけとしては、LPOとEFOがCROの中に含まれるイメージです。入口だけ、フォームだけを見るのではなく、どこが歩留まりを下げているかを切り分けて考えることが大切です。
成果を出すためのEFO改善 4つの実践ステップ(PDCA)
EFOは一度直して終わる施策ではありません。フォームの課題を見つけ、仮説を立て、改善し、結果を見て次につなげる流れが重要です。見た目を整えるだけでは、離脱の本当の原因を外すことがあります。
では、EFOはどんな順番で進めればよいのでしょうか。ここでは、実務で回しやすい4つのステップに分けて整理します。大がかりな改修から始める必要はありません。まずは状況を見える化し、小さく検証するところから進めていきましょう。
【Step1】現状分析:ツールでフォームの課題を可視化する
まず確認したいのは離脱が起きる場所です
最初に見るべきなのは、フォーム全体の完了率だけではありません。どの流入元から来たユーザーが多く離脱しているか、フォーム到達後にどこで止まっているかを分けて確認することが大切です。GA4などのアクセス解析ツールを使うと、フォーム到達数、送信完了数、離脱率の流れを追いやすくなります。計測の土台が曖昧なまま改善を始めると、施策の良し悪しを判断しにくくなります。(参照:Google アナリティクス)
ヒートマップで迷いを見つけます
数値だけでは、なぜ止まったのかまでは見えません。そこで役立つのがヒートマップです。スクロールの止まり方、クリックの偏り、入力欄周辺での迷い方を見ると、ユーザーが戸惑っている場所を把握しやすくなります。
たとえば、会社名の入力欄で急に離脱が増えるなら、個人ユーザーには答えにくい設計かもしれません。電話番号の欄でエラーが続くなら、入力形式の指定が分かりにくい可能性があります。フォーム改善では、こうした小さな詰まりを具体的に拾うことが出発点です。
フォーム単体ではなく条件差も見ます
分析では、デバイス別の差も見逃せません。PCでは問題が小さくても、スマホではキーボード切り替えやボタンの押しにくさが原因で完了率が落ちることがあります。広告流入と自然検索流入で、入力意欲に差が出るケースもあります。
現場で確認すると、フォームそのものより前段の文言が影響していることもあります。無料相談のつもりで来たユーザーに、細かな企業情報を求めると違和感が出ます。フォーム内だけでなく、流入元からの期待値も合わせて見ておきましょう。
【Step2】仮説立案:データから離脱原因を推測する
数字を見たら原因候補に言葉を与えます
分析で止まらず、次に必要なのは仮説です。たとえば、特定の項目で離脱が集中しているなら、「入力項目が多く、途中で面倒になっている」「入力したくない情報が含まれている」といった原因候補を言語化します。
この段階で大切なのは、思いつきで決めつけないことです。離脱率が高いから項目を削る、という単純な判断では外すことがあります。資料請求なのか、問い合わせなのか、会員登録なのかで適切な設計は変わるからです。
よくある仮説は4つに絞ると整理しやすいです
フォーム改善の仮説は、次の4分類で考えると整理しやすくなります。
- 入力負荷が高い
- エラー表示が分かりにくい
- 個人情報の不安が強い
- 送信前後の導線が分かりにくい
この切り分けをしておくと、施策が散らばりにくくなります。たとえば入力負荷の問題に対して、CTAボタンの色だけを変えても本質的な改善にはなりません。原因と施策を対応させる視点を持っておきましょう。
仮説は一文で言える形にします
実務では、仮説を一文で置くと動きやすくなります。たとえば「住所入力の手間が大きく、スマホユーザーが途中で離脱している」「エラー理由が不明で、送信直前に諦めている」といった形です。
仮説が具体的なら、次の施策も絞れます。正直、EFOで成果がぶれやすいのは、この仮説が曖昧なまま改修に入るケースだと筆者は感じます。ボタン色や文言だけを細かく調整しても、根本の入力負荷が重いままでは伸びにくいからです。
【Step3】施策実行:優先順位をつけて改善策を実施する
低コストで影響が大きいものから着手します
仮説が立ったら、すべてを一度に変えるのではなく、優先順位をつけて進めます。基本は「効果が大きい」「実装コストが低い」「他ページにも展開しやすい」の3点で判断します。
先に着手しやすいのは、必須項目の削減、任意項目の見直し、入力例の追加、エラー文言の改善です。フォーム基盤を入れ替えるような大きな改修より、まずは詰まりやすい箇所を軽くするほうが検証しやすくなります。
一度に変えすぎないことが重要です
複数の施策を同時に入れると、どれが効いたのか分からなくなります。たとえば、入力欄の数を減らす、CTA文言を変える、確認画面をなくす、デザインを変える、を同時に行うと、改善要因を切り分けにくくなります。
まずは1テーマずつ進めるのがおすすめです。入力負荷が課題なら項目設計から、不安が課題なら説明文やセキュリティ表記から着手する、といった進め方が安定します。
関係者の合意も実装コストに含めます
EFOでは、開発工数だけでなく社内調整も大きなコストです。営業部門が取得したい情報と、ユーザーが入力したい情報は一致しないことがあります。そのため、フォーム項目の見直しはマーケティングだけで決めず、後工程で本当に必要な情報かを確認しておく必要があります。
当社でもフォーム改善を支援する際は、入力項目の是非を画面上の見やすさだけで判断しません。営業が初回対応で必須とする情報と、フォームで先に聞くべき情報を分けて整理するようにしています。
【Step4】効果検証:A/Bテストで施策の成果を判断する
改善後は必ず比較で判断します
施策を入れた後は、感覚ではなく比較で判断します。代表的なのがA/Bテストです。改善前のフォームと改善後のフォームを比べ、どちらの完了率や離脱率が良いかを見ます。
ボタン文言の変更、エラー表示の出し方、確認画面の有無などは、A/Bテストと相性が良い項目です。小さな違いでも結果に差が出ることがあるため、思い込みで採用せず数字で見極める姿勢が欠かせません。
テストは必要な期間だけ実施します
テストは長く続ければよいわけではありません。十分なデータが集まったら結論を出し、不要なテスト設定は外します。検索流入があるページで長期間にわたり特殊なテスト状態を残すと、管理が複雑になりやすいためです。(参照:検索に配慮した A/B テストのベスト プラクティス)
勝ち施策を次の改善につなげます
A/Bテストの目的は、勝った案を1つ決めることだけではありません。なぜその施策が効いたのかを言語化し、次の改善に生かすことが重要です。たとえば、確認画面なしが勝ったなら、ユーザーは情報確認より入力完了の早さを重視していたと考えられます。
この学びが蓄積すると、フォーム単体の改善にとどまりません。LPの訴求、CTAの書き方、営業導線の設計にも反映しやすくなります。EFOのPDCAは、フォームを直す作業というより、ユーザーの迷いを減らす運用そのものと考えると進めやすいのではないでしょうか。
CVRが劇的に変わる!目的別EFO施策チェックリスト20選
このパートでは、フォームのどこを直せば入力完了につながりやすいのかを整理します。EFOは一度に全部を変える施策ではありません。入力の手間、心理的な不安、スマホでの使いにくさに分けて見ると、改善の優先順位をつけやすくなります。
入力の手間を減らす施策
まず見直したいのは、ユーザーが「面倒だ」と感じるポイントです。フォーム離脱は、強い不満があるときだけでなく、少しずつ手が止まる場面が重なって起こります。入力負荷を下げる施策は、EFOの土台として先に取り組む価値があります。
入力項目の見直し
最初に確認したいのは、各項目が本当に初回接点で必要かどうかです。問い合わせフォームなのに、住所、部署名、従業員数、導入時期、予算感まで必須になっていると、それだけで離脱のきっかけになります。
基本は「後から確認できる情報は後回し」です。BtoBなら、初回は氏名、会社名、メールアドレス、問い合わせ内容のように、返信に必要な最小限へ絞る考え方が有効です。ECの会員登録でも、購入前に不要なプロフィール項目を求めすぎないことが重要です。
あわせて、必須と任意の区別は視覚的にすぐ分かるようにします。「必須」の赤ラベルだけを明示し、任意項目は補足程度に見せた方が迷いません。必須と任意の表示ルールが途中で変わるフォームは、それだけで読み取りの負荷が増えます。
入力支援機能を入れる
削れない項目は、入力しやすくする設計で補います。代表例が郵便番号からの住所自動入力です。都道府県や市区町村を手打ちさせるより、入力時間もミスも減らせます。氏名からふりがなを補助する機能も、資料請求や人材系のフォームでは役立ちます。
電話番号や郵便番号は、ハイフンの有無をどちらでも受け付ける設計にしておくと親切です。半角限定なのか全角でもよいのかが曖昧なフォームは、余計な修正を生みます。ユーザーにルールを覚えさせるより、システム側で吸収する方が実務的です。
法人向けフォームでは、会社名の入力補助も検討できます。候補表示があるだけで、表記ゆれを減らしやすくなります。取得データの整形コストを抑えやすい点も見逃せません。
リアルタイムでエラーを伝える
エラーは、送信後にまとめて出すより、入力中にその場で伝える方が分かりやすいです。メールアドレスの形式違い、文字数不足、確認用入力の不一致などを最後に一括表示すると、どこを直せばよいか探す手間が増えます。
大切なのは、エラーの有無だけでなく修正方法まで示すことです。「入力に誤りがあります」だけでは不十分です。「電話番号は数字のみで」など具体的な文言にすると、手が止まりにくくなります。
赤色だけで注意を示すのも避けたいところです。色覚差への配慮を考えると、アイコンや短いテキストを併用した方が伝わります。見つけやすさまで含めて設計しておきましょう。
ログイン連携を使い分ける
会員登録や予約フォームでは、ソーシャルログインやID連携が有効な場面があります。メールアドレスや氏名の入力を省けるため、初回登録の負荷を大きく下げられます。
ただし、どのフォームにも向くわけではありません。法人問い合わせや高単価商材の相談では、会社情報や相談内容の確認が必要なため、連携機能だけでは完結しないことが多いです。向いているのは、登録体験を短くしたいBtoCサービスやEC、イベント申込などです。
選択肢を増やしすぎると逆に迷うため、通常入力と外部連携のどちらを主導線にするかは明確に決めてください。便利そうだから足すのではなく、利用目的に合わせて絞ることがポイントです。
ユーザーの迷いと不安を解消する施策
では、入力の手間を減らしても送信されないときは何を見ればよいのでしょうか。次に確認したいのは、ユーザーが途中で感じる迷いと不安です。フォームは入力作業であると同時に、個人情報を渡す場面でもあります。
入力例と補足説明を添える
入力欄の近くに短い例があるだけで、迷いはかなり減ります。会社名なら「株式会社○○」、電話番号なら「ハイフンなし」、問い合わせ内容なら「例:料金プランと導入時期を知りたい」といった形です。特に自由記述欄は、何を書けばよいか分からず止まりやすい場所です。
ここで注意したいのは、プレースホルダーだけに説明を頼らないことです。入力を始めると例文が消えるため、途中で形式を見返せません。重要なルールは欄外の補足として残しておく方が実用的です。
説明文は長くしすぎないことも大切です。1項目ごとに細かい注意書きが並ぶと、かえって読む気がなくなります。ユーザーが間違えやすい箇所にだけ短く添えるくらいがちょうどよい設計です。
安心材料をフォーム周辺に置く
個人情報を入力する場面では、「何に使われるのか」「安全に送れるのか」が気になります。プライバシーポリシーへのリンク、SSL対応、問い合わせ後の連絡方法や返信目安が見えるだけで、送信への心理的ハードルは下がります。
HTTPSの利用は、フォーム運用の前提です。ブラウザ上で安全性への注意表示が出る状態は、その時点で信頼を損ねます。サイト全体のユーザー体験を考えても、セキュリティ対応は後回しにできません。(参照:Google 検索の基本事項)
ECや予約フォームでは、返品条件、配送方針、サポート窓口の見せ方も重要です。購入直前に不明点が残ると、カート離脱につながりやすくなります。条件を別ページに隠すより、送信直前に要点が見える形にしておく方が親切です。
CTAボタンの文言を整える
送信ボタンは、最後の一押しを担う要素です。それなのに「送信」「確定」だけでは、押した後に何が起きるのか伝わりません。「資料請求する」など、行動の意味が分かる文言に変えるだけでも迷いを減らせます。
ボタンの色やサイズも重要ですが、目立てばよいわけではありません。周辺要素より視認しやすく、誤操作しにくい大きさであることが大切です。リセットボタンは原則不要です。残す場合も、主ボタンの近くには置かない方が安全です。
確認画面がある場合は、「確認へ進む」と「送信する」を混同させないことも基本です。文言が曖昧だと、完了したつもりで離脱する原因になります。
離脱防止の表示は控えめに使う
ページを閉じようとしたときに案内を出す仕組みは、使い方によっては有効です。未入力のまま離れそうなユーザーに、「入力内容は保存されません」「1分ほどで完了します」と伝えると、戻ってくれることがあります。
ただし、ここはやりすぎが逆効果になりやすい部分です。画面全体を覆う大きなポップアップや、閉じにくいダイアログは不満を招きます。検索経由のユーザー体験にも影響するため、必要なら小さなバナーや軽い確認にとどめるのが基本です。(参照:煩わしいインタースティシャルやダイアログを避ける)
正直、EFOで成果差が出やすいのは派手な機能追加より、この不安の扱い方だと筆者は考えています。入力できないフォームより、送って大丈夫か分からないフォームの方が後回しにされやすいからです。現場でも、説明文を少し整えただけで完了率の動きが変わる場面は珍しくありません。
モバイル(スマホ)での入力体験を向上させる施策
最後に見直したいのがスマホでの使いやすさです。フォームの見た目がPCで整っていても、スマホでは別物のように使いにくいことがあります。とくに問い合わせや予約は移動中に入力されることも多く、片手操作を前提に考える必要があります。
レスポンシブ対応とタップ領域
スマホ向けでは、レスポンシブデザインで画面幅に自然に収まることが基本です。同じURL・同じHTMLをベースに表示を最適化しやすいため、運用面でも扱いやすい方法です。(参照:モバイル ファースト インデックスに関するベスト プラクティス)
重要なのは、文字サイズだけではありません。ラジオボタン、チェックボックス、送信ボタンのタップ領域が狭いと、誤操作が起きやすくなります。指で押す前提なら、見た目以上に余白を確保してください。フォーム下部に固定ボタンを置く場合も、入力欄やキーボードと干渉しないか確認が必要です。
項目に合ったキーボードを出す
スマホでは、入力欄ごとに適切なキーボードが出るだけで体験が大きく変わります。電話番号なら数字キーボード、メールアドレスなら@を含むキーボード、郵便番号なら数字中心の入力にするのが基本です。
この設定ができていないと、ユーザーは毎回キーボードを切り替える必要があります。小さな手間ですが、項目数が増えるほど効いてきます。フォーム改善では見落とされやすいものの、実装コストに対して効果を感じやすい部分です。
進捗表示で完了までの見通しを作る
複数ページに分かれたフォームは、それだけで悪いわけではありません。長い入力を一画面に詰め込むより、段階を分けた方が読みやすいケースもあります。問題になるのは、今どこまで進んだのかが分からない設計です。
「全3ステップの2/3」のような進捗表示があるだけで、終わりが見えます。特に資料請求、見積依頼、保険申込のように入力項目が多いフォームでは有効です。戻る操作が簡単で、入力内容が保持されることも欠かせません。
逆に、1ページで済む短いフォームを無理に分割する必要はありません。スマホEFOでは、分けること自体より、どちらが迷わず終えられるかで判断するのがおすすめです。なお、当社でもフォーム改善の相談では、PC画面だけで判断せず、必ずスマホ実機でタップ感と入力速度を確認するようにしています。机上では見えない詰まり方が、スマホでははっきり出るためです。
【2026年版】おすすめEFOツール比較12選|料金・機能・選び方
ツール選びで迷うときは、まず「何を改善したいのか」を切り分けることが大切です。入力支援を足したいのか、フォーム自体を作り直したいのかで、合うEFOツールは変わります。
ここでは、タイプの違い、選び方、主要ツールの比較、費用感の順に整理します。自社のフォーム運用に合うものを見つける参考にしてください。
EFOツールの種類(タグ設置型 vs フォーム作成型)
タグ設置型は既存フォームを生かしやすい
タグ設置型は、今使っている入力フォームに計測タグや補助機能を追加して改善するタイプです。フォームの作り直しが不要なことが多く、導入ハードルを抑えやすいのが強みです。
たとえば、リアルタイムエラー表示、住所自動入力、離脱ポイントの分析などを、既存環境のまま追加しやすい設計が多く見られます。すでに問い合わせフォームや資料請求フォームが稼働していて、大きく構成を変えにくい場合に向いています。
一方で、元のフォーム設計が複雑すぎる場合は、タグ追加だけでは改善しきれないことがあります。フォームのHTML構造や外部システム連携の制約も受けやすいため、事前確認は欠かせません。
フォーム作成型は設計を根本から見直しやすい
フォーム作成型は、ツール上でフォームを新規作成し、そのまま公開や運用を行うタイプです。デザイン、分岐、ステップ表示、通知設定などをまとめて管理しやすく、フォームの体験を一から設計したいときに向いています。
特に、キャンペーン応募、イベント申込、簡易診断のように、短期間でフォームを作り分けたい場面では扱いやすい方式です。ノーコードで編集できる製品もあり、更新のたびに開発へ依頼しなくて済む点は実務上の利点です。
ただし、既存の顧客管理システムや基幹システムとどうつなぐかは確認が必要です。自由度が高い反面、社内の運用フローに合わないと、かえって管理が分散しやすくなります。
どちらが合うかは運用体制で決める
選定で見落としやすいのは、機能の多さより運用のしやすさです。Web担当者だけで更新するのか、開発部門が関わるのか、複数部署でフォームを増やすのかで最適解は変わります。
既存フォームを短期間で改善したいならタグ設置型、フォーム設計そのものを見直したいならフォーム作成型が基本です。迷う場合は、今あるフォームの改修範囲を書き出すところから始めると判断しやすくなります。
失敗しないEFOツールの選び方 3つのポイント
機能は「全部入り」より目的適合で見る
機能比較では、項目数の多さに目が向きがちです。ただ、実務では「自社の詰まりどころを解消できるか」の方が重要です。
入力支援、リアルタイムエラー、ステップフォーム、分析、A/Bテスト、外部連携など、必要な機能はフォームの目的で変わります。資料請求フォームなら離脱分析とエラー改善、会員登録ならID連携や本人確認のしやすさが重くなります。まずは必須機能を3つ程度に絞って比べると選びやすくなります。
料金体系は総額で確認する
EFOツールの料金は、月額だけでは判断できません。初期費用、対象フォーム数、月間PVやセッション数、オプション機能、設定代行の有無で総額が変わります。
一般的な目安としては、月額数万円台から始まる製品が多い一方、高機能なものや支援込みのプランではそれ以上になることもあります。内容や条件によって異なるため、見積もりでは「標準料金に何が含まれるか」を確認してください。フォーム追加のたびに課金されるのかも、早めに見ておきたい点です。
サポート体制は導入後の差になりやすい
ツール比較で後回しにされがちですが、運用定着にはサポート体制が効きます。初期設定の支援、レポートの見方、改善提案の有無で、導入後の動きやすさが変わるためです。
特に、社内にEFO専任者がいない場合は、管理画面が分かりやすいか、問い合わせ対応が速いか、伴走支援があるかを確認したいところです。筆者としても、フォーム改善は導入時より運用開始後に差が出やすい領域だと感じます。ツールそのものより、改善サイクルを回せる支援があるかを重視すると失敗を減らせます。
【比較表】おすすめEFOツール12選(f-tra EFO, EFO CUBEなど)
比較では、機能の細かな差よりも「どのタイプの企業に合うか」を押さえると選びやすくなります。下表は代表的な製品を整理した一覧です。料金は公開情報が変動しやすいため、要問い合わせを基本にしています。
| ツール名 | タイプ | 主な特徴 | 向いているケース | 料金目安 |
|---|---|---|---|---|
| f-tra EFO | タグ設置型 | 入力支援、分析、A/Bテストに対応。設定画面が直感的 | 既存フォームを改善したい | 要問い合わせ |
| EFO CUBE | タグ設置型 | 導入実績が多く、基本機能がまとまっている | まず定番から比較したい | 要問い合わせ |
| Gyro-n EFO | タグ設置型 | フォーム補助機能を追加しやすい。リアルタイムエラー表示 | 問い合わせフォーム改善 | 月額15,000円〜 |
| EFO cats | タグ設置型 | ヒートマップで離脱箇所を視覚的に把握 | 離脱箇所を視覚的に見たい | 要問い合わせ |
| KAIZEN UX | 改善支援型 | 解析とUI改善をあわせて進められる | フォーム以外も改善したい | 要問い合わせ |
| SiTest SMART | タグ設置型 | タグ導入で始めやすい。ABテスト機能あり | スピード重視で導入したい | 要問い合わせ |
| formy | フォーム作成型 | フォーム作成と最適化を同時に進められる | 新規フォームを作りたい | 無料プランあり〜月額 |
| formrun | フォーム作成型 | 作成、通知、顧客対応まで一元管理 | 小規模〜中規模の運用 | 無料プランあり〜月額 |
| BOTCHAN EFO | 会話型フォーム | 一問一答形式のチャットフォームに対応 | スマホで離脱を減らしたい | 要問い合わせ |
| GORILLA EFO | タグ設置型 | 導入コストを抑えやすい | 小さく始めたい | 月額9,800円〜 |
| スマートUPフォーム | 改善支援型 | UI改善を重視した設計 | フォーム体験を見直したい | 要問い合わせ |
| Geneticy Form | フォーム作成型 | マーケ施策と連携しやすい | 施策別にフォームを出し分けたい | 要問い合わせ |
上記12ツールの中から、特に導入検討で名前が挙がりやすい5つをピックアップして紹介します。まずは3社程度に絞り、実際のフォームでデモを見ることをおすすめします。
主要EFOツール ピックアップ紹介
EFOツールはどれも「フォーム入力をラクにする」という目的は共通していますが、実際には何を強みとしているかが少しずつ異なります。ここでは、代表的なツールを「どんな企業に向いているか」が分かるように整理して紹介します。
Gyro-n EFO(ジャイロン)

引用元:https://www.gyro-n.com/efo/
Gyro-n EFOは、入力支援機能の充実度と、導入しやすい料金感のバランスを取りたい企業に向いているEFOツールです。公式サイトでは、リアルタイムエラーチェック、郵便番号からの住所自動補完、ガイドメッセージ表示、スマートフォン対応、ログ解析機能などが案内されています。
単に入力を補助するだけでなく、どの項目でエラーや離脱が起きているかを見ながら改善を進めやすいのが特徴です。月額は15,000円からとされており、まずEFOを試したい企業にとっても比較的検討しやすい選択肢です。一方で、フォームだけでなくLP全体まで大きく変えたい場合は、別の改善ツールや制作支援と組み合わせた方が進めやすい場面もあります。
EFO CUBE

引用元:https://www.efo-cube.info/
EFO CUBEは、定番のEFO機能をしっかり押さえつつ、実績重視で比較したい企業に向いています。公式サイトでは、26個の入力補助機能や、Yahoo!やFacebookなどの外部ID連携機能が紹介されており、入力負荷を下げるための機能が広く揃っています。
また、導入フォーム数は4,200フォーム以上と、実績を重視する担当者にとって安心材料になりやすいツールです。月額費用は5万円からで、初期費用・サポート費用は0円とされています。はじめて本格的にEFOを導入する企業や、複数の候補を比較する中で“まず外しにくい定番”を探している場合に相性が良いでしょう。
EFOcats

引用元:https://www.fcafe.com/efocats/
EFOcatsは、既存フォームを大きく作り直さずに、ステップ型フォームへ変換したい企業に向いているツールです。公式サイトでは、ワンタグを設置するだけで、既存フォームを「1画面1項目」のステップ型フォームに変えられることが打ち出されています。
このタイプは、スマートフォンで一度に多くの入力項目を見せると離脱しやすいフォームと相性がよく、入力ストレスを減らしやすいのが強みです。実際に導入事例ではCVR改善の事例も紹介されています。現在のフォーム構造は大きく変えたくないものの、見せ方だけでも改善したいというケースで検討しやすい選択肢です。
エフトラ(f-tra EFO)

引用元:https://f-tra.com/ja/efo/
エフトラ(f-tra EFO)は、入力支援機能だけでなく、分析と比較検証までしっかり回したい企業に向いています。公式サイトでは、ガイドナビゲーション、サブミットブロック、かな・住所自動入力、リアルタイムアラート、離脱ブロックなどの入力支援機能に加え、入力支援あり・なしやプランA/Bを比較できる効果比較機能が紹介されています。
また、設定画面でプレビューを見ながら調整できる点も特徴で、運用担当者が改善を進めやすい設計です。公式には「導入だけで平均22%の改善実績」と案内されており、フォーム改善を感覚ではなく、テストとデータで進めたい企業に向いています。
EFOツールの費用相場と料金体系
月額費用は数万円台からが目安
EFOツールの費用は、一般的な目安として月額数万円台からが中心です。より高度な分析や運用支援が付くと、月額は上がりやすくなります。
初期費用がかかる製品もあり、設定作業や導入支援を含むかどうかで金額差が出ます。内容や条件によって大きく異なるため、公開料金だけで比較せず、導入時の総費用で見てください。
料金を左右する主な要因
費用の差が出やすい要因は、主に次の通りです。
- 対象フォーム数
- 月間PV数やセッション数
- 利用する補助機能や分析機能の範囲
- 初期設定や改善支援の有無
- 外部システム連携の要件
特にBtoBサイトでは、フォーム数は少なくても連携要件が複雑で費用が上がることがあります。逆に、単純な問い合わせフォームだけなら比較的導入しやすいケースもあります。
見積もり時に確認したい項目
最後に、見積もりでは「何が追加費用になるか」を明確にしておきましょう。フォーム追加、PV超過、A/Bテスト、サポート範囲はズレやすい項目です。
SEOや広告で集客を増やしても、フォームで取りこぼすと改善効果は見えにくくなります。だからこそ、EFOツールは価格だけで決めず、運用に乗るかどうかまで含めて選ぶことが大切です。導入前には、対象フォームを1つ決めて試験導入できるかを確認してみてください。
EFOでよくある質問(FAQ)
フォーム改善を進めるときは、細かな施策より先に「何をどこまで見直すのか」を整理しておくことが大切です。ここでは、実務でよく出る疑問を短く整理します。本文の内容と重ならないよう、判断の軸がすぐつかめる形でまとめました。
EFOでは具体的に何を改善するのですか?
見直す対象は入力体験全体です
EFOで改善するのは、入力欄の数だけではありません。入力項目の内容、必須と任意の分け方、フォームの並び順、エラー表示の出し方、送信ボタンの見せ方まで含みます。ユーザーが「面倒」「分かりにくい」「不安」と感じる要素を、一つずつ減らしていく作業と考えると分かりやすいです。
代表的な改善項目
たとえば、住所の自動入力を付ける、ふりがなを補助する、必須項目を明確にする、入力例を表示する、といった施策があります。スマホでは、電話番号欄で数字キーボードを出すだけでも入力しやすさは変わります。入力完了までの小さなつまずきを減らすことが、EFOの中心です。
EFOを実施する最大のメリットは何ですか?
既存流入を生かしやすくなります
最大のメリットは、集客コストを大きく増やさずに、問い合わせや購入の取りこぼしを減らせることです。広告やSEOでフォーム手前まで来たユーザーが、入力途中で離脱してしまう場面は少なくありません。そこで完了率が上がれば、同じ流入でも成果数は変わります。
小さな改善でも影響が出やすいです
フォームはコンバージョン直前の接点です。だからこそ、改善幅が小さくても売上やリード数への影響が見えやすい特徴があります。月間のフォーム到達数が多いサイトほど、1項目の削減や1つのエラー改善が効いてきます。まずは完了率と離脱率を確認するところから始めてみてください。
EFOとCRO(コンバージョン率最適化)の違いは何ですか?
EFOはフォーム特化、CROは全体最適です
EFOは入力フォームに特化した改善です。一方でCROは、サイト全体のコンバージョン率を高める考え方です。流入後の導線、CTAボタン、ページ構成、ランディングページの訴求まで対象に含みます。EFOはその中の一領域です。
LPOとの関係も押さえておきましょう
LPO(ランディングページ最適化)は、フォームに入る前のページ体験を整える施策です。ページで興味を高めるのがLPO、フォーム完了を支えるのがEFO、全体の成果を最適化する考え方がCROです。役割を分けて考えると、どこに課題があるか切り分けやすくなります。
EFOで成果を出すためのコツは何ですか?
思い込みではなくデータで見ることです
成果を出すコツは、担当者の感覚だけで判断しないことです。アクセス解析やフォーム分析、ヒートマップで、どの項目で止まるのか、どこで戻るのかを確認します。見た目には問題がなさそうでも、特定項目だけ離脱が集中していることはよくあります。
一度の改修で終わらせないことです
改善後はA/Bテストで差を見て、良かった施策だけを残す流れが基本です。ボタン文言、項目順、確認画面の有無のように、影響が出やすい要素から試すと判断しやすくなります。サイト改善では、短期的な思いつきより、継続して検証できる運用のほうが強いです。実際、当社でもフォーム改善の相談では、派手な変更より先に計測環境の整理から着手することが多くあります。まず正しく測れる状態を作ることが、遠回りに見えて近道です。
まとめ:EFOは継続的な改善で成果を最大化しよう
EFOは、フォームを一度整えて終わる施策ではありません。入力項目、補助表示、ボタン文言のような小さな差が、完了率に影響します。だからこそ、計測して直し、また確かめる流れを回すことが大切です。
改善は小さく回す
まずは離脱点を1つ特定する
項目数が多い、エラーが分かりにくい、スマホで押しにくいなど、課題は複数見つかります。最初から全部を直すのではなく、離脱が集中する1点から着手すると判断しやすくなります。
数字で良し悪しを見る
見た目の好みで決めず、完了率や離脱率で比較することが重要です。変更前後の差を追える状態を作っておくと、改善を積み上げやすくなります。
成果につなげる視点
入力する理由が伝わる形にする
ユーザーは、手間と不安が大きいほど離脱します。入力しやすさに加えて、なぜその情報が必要なのかが伝わるフォームに整えてみてください。
集客施策と切り分けて考えない
フォーム改善は、広告やSEOで集めた訪問を無駄にしにくくする工程です。EFOを継続すると、サイト全体の成果を見直す土台も整います。次は、実際にどんな相談が向いているかを確認していきましょう。
入力フォームの改善でお悩みならご相談ください
相談先を選ぶときは、EFOツールの有無だけでなく、フォーム分析から改善実装まで一貫して見られるかを確認したいところです。入力項目の見直し、計測設計、A/Bテストの優先順位づけまで整理できると、改善が進めやすくなります。
当社への相談が向いているケース
課題の切り分けから進めたい
フォーム自体の問題なのか、流入元や導線設計の問題なのかを整理したい場合は、第三者の視点を入れる価値があります。見た目の修正だけで終わらせず、原因から確認したいときに向いています。
継続改善の体制を整えたい
単発の修正ではなく、計測と改善を回せる形にしたい場合も相談しやすいテーマです。当社でもSEOやコンバージョン改善の支援では、フォーム単体ではなく周辺導線を含めて見直す進め方を重視しています。
SEO戦略やコンテンツ運用も含めて見直したい場合は、EFO改善のご相談は以下からお問い合わせください。

