Googleは数ヶ月に一度、コアアルゴリズムのアップデートを行います。

コアアルゴリズムのアップデートは全検索結果に関わるために、検索順位の大幅な上下動が伴うものです。

コアアルゴリズムのアップデートがあると、検索順位が上がるサイトがある一方で、大幅に検索順位を落とすサイトも少なくありません。そんな時、早く順位を回復させようと、サイトに手を加える人が多くいますが、果たしてそれは正しい対策なのでしょうか?

今回は、GoogleのDanny Sullivan氏が8月1日にウエブマスターブログに掲載した、『What webmasters should know about Google’s core updates(訳:ウエブマスターがGoogleのコアアップデートに関して知っておくべきもの)』を解説し、コアアルゴリズムアップデートに対する考え方や対策方法の疑問を解決いたします。

コアアップデートの際のみならず、普段のコンテンツ作成時にも役に立つ考え方を紹介してくれているので、サイト運営者はぜひ最後までご覧ください!

コアアップデートは映画のリストのようなもの

コアアップデートは映画のリストのようなもの

まずDanny Sullivan氏が強調していたのは、コアアルゴリズムアップデートで順位を落とすサイト自体に問題がある訳ではないということです。

それはコアアルゴリズムアップデートが、特定のページやサイトをターゲットにしているのではなく、検索エンジンがコンテンツを評価する方法を向上させているためだと言います。

また、コアアルゴリズムアップデートに関しては『おすすめ映画ベスト100【2015年版】』のリストのように考えるとわかりやすいとのこと。

おすすめ映画ベスト100を選んでから4年経ち、今度は2019年版を作ろうとした際に、おすすめ映画のリストが変化するのは自然なことです。そのリストには、もしかしたら2015年時点にはなかった新しい映画が入るかもしれないですし、以前はあまり評価していなかった映画の良さを再評価して、リストに入れるかも知れません。

また、以前ランクインしていた映画が外れることもあります。しかし、映画自体が良くないわけではないのです。単純その年代で、もっとも評価されるべき映画がランクインしているに過ぎません。

SEOも同じことです。検索順位が落ちたのは何もサイト自体が良くないわけではなく、他に評価されるべきサイトが新たに出現したか、評価基準が変わって以前よりもランキングを伸ばしたサイトがいて、相対的に落ちているということです。

コアアップデートの際にサイト運営が取るべきたった1つの対策方法とは

コンテンツの質を上げる方法は

では、コアアルゴリズムアップデートで評価を落としたサイトはどう対策すれば良いのでしょうか?

Danny Sullivan氏は対策方法として、コンテンツの質を上げることに力を注ぐべきだと言います。

そしてコンテンツの質を上げる対策として、考えるべきことを次の4つの観点から示してくれました。

  • コンテンツとその質に関して(Content and quality questions)
  • 専門性に関して(Expertise questions)
  • コンテンツ作成とその表示に関して(Presentation and production questions)
  • 他コンテンツと比較して(Comparative questions)

これから紹介する対策項目が自分の作ったコンテンツに当てはまるのか?また、当てはまらないとしてらどのように対策して直せばいいのか?そんなことを自問自答することがコンテンツの質を上げる対策には必要だと言います。

それでは、コンテンツの質を上げるための対策項目を見ていきましょう。

コンテンツとその質に関して

 

    • Does the content provide original information, reporting, research or analysis?
    • Does the content provide a substantial, complete or comprehensive description of the topic?
    • Does the content provide insightful analysis or interesting information that is beyond obvious?
    • If the content draws on other sources, does it avoid simply copying or rewriting those sources and instead provide substantial additional value and originality?
    • Does the headline and/or page title provide a descriptive, helpful summary of the content?
    • Does the headline and/or page title avoid being exaggerating or shocking in nature?
    • Is this the sort of page you’d want to bookmark, share with a friend, or recommend?
    • Would you expect to see this content in or referenced by a printed magazine, encyclopedia or book?

《翻訳》

    • そのコンテンツはオリジナルの情報、調査、分析を提供していますか?
    • そのコンテンツはトピックに対して包括的で詳細な説明をしていますか?
    • そのコンテンツは表面的ではなく、深堀りした分析を提供していますか?
    • もしそのコンテンツが他のソースから情報を引用している場合、コピーや単なる言い換えではなく、オリジナリティや付加価値を提供していますか?
    • 見出しやタイトルはそのコンテンツに対して的を得た要約になっていますか?
    • 見出しやタイトルは誇張されていたりやショッキングではありませんか?
    • このページをあなたはブックマークしたり、友達にシェアしたり、勧めたりしたいですか?
    • このコンテンツは雑誌や百科事典、本で見る、または言及されるクオリティですか?

 

専門性に関して

専門性に関して

    • Does the content present information in a way that makes you want to trust it, such as clear sourcing, evidence of the expertise involved, background about the author or the site that publishes it, such as through links to an author page or a site’s About page?
    • If you researched the site producing the content, would you come away with an impression that it is well-trusted or widely-recognized as an authority on its topic?
    • Is this content written by an expert or enthusiast who demonstrably knows the topic well?
    • Is the content free from easily-verified factual errors?
    • Would you feel comfortable trusting this content for issues relating to your money or your life?

《翻訳》

    • そのコンテンツを見てあなたはその内容を信られますか?例えば、明確な引用があったり、専門知識が明示されていたり、著者やサイトの背景(著者ページへのリンクやサイトの概要など)が示されていたりして。
    • コンテンツを制作しているサイトを調査した場合、そのトピックに関する権威者として信頼されている、または広く認識されているという印象を受けますか?
    • このコンテンツは、そのトピックをはっきりと知っている専門家や愛好家によって書かれていますか?
    • コンテンツには、簡単に確認できる事実上の誤りがありませんか?
    • お金や人生に関連する問題について、あなたはこのコンテンツ安心して信頼できますか?

 

コンテンツ作成とその表示に関して

 

    • Is the content free from spelling or stylistic issues?
    • Was the content produced well, or does it appear sloppy or hastily produced?
    • Is the content mass-produced by or outsourced to a large number of creators, or spread across a large network of sites, so that individual pages or sites don’t get as much attention or care?
    • Does the content have an excessive amount of ads that distract from or interfere with the main content?
    • Does content display well for mobile devices when viewed on them?

《翻訳》

    • コンテンツにスペルやスタイルの問題はありませんか?
    • コンテンツは上手く制作されましたか、それともだらしないか急いで制作されたように見えますか?
    • コンテンツは、個々のページやサイトがそれほど注意を払わないように、大量のクリエイターによって大量生産されているか、多数のクリエイターに外部委託されているか、サイトの大規模なネットワークに広がっていますか?
    • コンテンツには、メインコンテンツから注意をそらすまたは妨害するほど広告が大量にはられていますか?
    • モバイルでもコンテンツは適切に表示されますか?

 

他コンテンツと比較して

 

    • Does the content provide substantial value when compared to other pages in search results?
    • Does the content seem to be serving the genuine interests of visitors to the site or does it seem to exist solely by someone attempting to guess what might rank well in search engines?

《翻訳》

    • 検索結果の他のページと比較した場合、コンテンツは実質的な価値を提供しますか?
    • コンテンツは、サイトの訪問者に対して真の価値を提供しているように見えますか?それとも検索エンジンで上位表示するためだけに存在しているように見えますか?

第三者に見てもらう

上記の内容を自問自答して、良いコンテンツを作り上げるのも1つの対策方法ですし、そのサイトに関係のない信頼できる第三者に客観的で率直な意見を聞くのも非常に効果的な対策だと、Danny Sullivan氏は述べています。

Googleガイドラインとの付き合い方

Googleガイドラインとの付き合い方

Danny Sullivan氏によれば、上記の内容以外にも、GoogleのGeneral Guidelinesを理解していることは質の高いコンテンツ作成に一役買うと言います。

General GuidelinesはRater(外部の検索品質評価者)がGoogleのアルゴリズムのパフォーマンスを評価する際に使用するもの。

Raterが良いコンテンツだと評価する基準を知っていることは、コンテンツの質を対策するのに大いに役立つということです。

特に、E-A-T(専門性、権威、信頼性)の観点からそのコンテンツを見たときに、どのように評価されるのかを知ることが欠かせない対策だと強調しています。

Danny Sullivan氏が投稿の中で紹介していた、E-A-Tとコンテンツの関係を解説している記事をここで紹介いたします。(E-A-Tに関しては近日中にまとめて記事にします。)

E-A-T and SEO, from Marie Haynes

Google Updates Quality Rater Guidelines Targeting E-A-T, Page Quality & Interstitials, from Jennifer Slegg

Leveraging E-A-T for SEO Success, presentation from Lily Ray

Google’s Core Algorithm Updates and The Power of User Studies: How Real Feedback From Real People Can Help Site Owners Surface Website Quality Problems (And More), Glenn Gabe

Why E-A-T & Core Updates Will Change Your Content Approach, from Fajr Muhammad

※注意※

Raterの評価がランキングに影響することはなく、あくまでアルゴリズムのパフォーマンスを測るための指標にすぎません。

コアアップデート後の検索順位の回復に関して

Googleのガイドラインをコンテンツ作成に活用する対策を勧めた後、Danny Sullivan氏はコアアルゴリズムアップデート後の順位回復には以下の可能性があることに言及しております。

・コアアルゴリズムアップデートで順位が落ちたページ(サイト)は、たとえコンテンツの質が改善されていても、次のコアアルゴリズムアップデートが起こるまで順位が回復しないかも知れない。

・Googleは毎日のように小さいアルゴリズムのアップデートをリリースしており、もしコンテンツが適切に改善されていた場合、順位回復が見込めるかも知れない。

また、Danny Sullivan氏はコンテンツの改善は必ずしも順位回復に繋がるとは限らないこと、順位が保証されたページ(サイト)は存在しないこと、加えてGoogleの検索エンジンが評価に値するコンテンツを上位表示する仕組みになっていることを強調しています。

Googleの検索エンジンに関するアドバイス

検索エンジンに関してのアドバイス

最後に、Danny Sullivan氏がサイト運営者にとって非常に重要となる対策のヒントを残してくれましたので、そちらをご紹介いたします。

まず大前提として、Googleは人間のようにコンテンツを読み、認識することはできないとのことです。これは、AIがこれだけ発達した現在においても変わりません。

代わりにGoogleは、集計したコンテンツのデータと人間が検索クエリと検索結果の関連性を評価する際のシグナルとの相関関係を見ています。例えば、被リンクはGoogleの最も有名なシグナルの1つです。

また、Googleのアップデートが完璧だということはなく、だからGoogleはこれからもアルゴリズムをアップデートし続けると言います。

まとめ

さてここまで、コアアルゴリズムアップデートに関してサイト運営者が知っておくべきこと、及びその対策方法を紹介してきました。少々長くなってしまいましたが、いかがだったでしょうか?

筆者個人的には、本当にためになるなと感じる内容で、非常に勉強になりました。

特に、『アルゴリズムアップデートは《おすすめ映画100選》の書き直しのようだ』という例えが非常にわかりやすく腑に落ちました。きっと多くの方も分かりやすい!と感じたのではないかと思います。

また、コンテンツの質に関する対策チェックリストは、今後の質の高いコンテンツ作成に大いに役立つことでしょう。

皆さんがコンテンツ作成を行う際には、ぜひ参考にしていただければと思います。

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それでは、最後まで覧いただき、誠にありがとうございました。Emma Magazine編集長の吉高がお送りいたしました。

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