グーグルトレンドの基本機能と使い方

Google Trends(グーグルトレンド)とは、キーワードの人気度の動向や急上昇ワードなどが分析できる無料ツールです。

登録不要かつ使い方も簡単で、誰でも気軽に利用することができます。

最先端のトレンド動向を追うことは、Webマーケティングでは必須。Googleトレンドでは、一日数十億回以上の検索データをもとに、世界の各地域のトレンド情報を取得しています。

つまり、Googleトレンドの使い方をマスターすれば、信頼性の高いトレンド情報を掴むことができます。

このページでは、そんなWebマーケティングに必須のGoogleトレンドについて、使い方や活用方法をわかりやすく紹介していきます。

Googleトレンドの使い方をマスターして、自社のマーケティングにご活用いただければ幸いです。

Googleトレンドの基本機能と見方

さっそく、Googleトレンドの機能と使い方について見ていきましょう。Googleトレンドで取得できるデータは主に以下の3種類あります。

Googleトレンドの機能
  • キーワードの人気度の動向
  • 急上昇ワード
  • 過去の急上昇ワード

それぞれの見方や使い方を紹介します。

キーワードの人気度の動向

このメニューでは、キーワードの人気度の動向(=検索数の推移)が確認できます。

見方は以下の通りです。

Googleトレンドのメニューボタンから「調べる」をクリックします。

メニュー表示の説明画像

すると、以下のような画面が表示されます。

Googleトレンドを調べる画面

ここの検索窓に知りたいキーワードを入れるだけで操作は完了です。

試しに、「chatgpt」と入れてみました。すると、以下のように、人気度の動向がグラフで確認できます。

Googleトレンドでchatgptを調べてみた

縦軸の数値は、検索ワードの人気度が最も高かった時を100として、その人気度を相対的に表しています。地域や期間での絞込み検索もできます。

検索キーワードは、「+比較」から最大5つまで追加でき、人気度の動向を複数キーワード同時に比較することも可能です。

埋め込み機能も便利

検索ワードのトレンド動向データをサイト内で使用したい場合、右上の(< >)から、埋め込みコードが取得できます。コピーして貼り付けるだけで、以下のようにトレンド状況がリアルタイムで更新されるグラフを埋め込むことが可能です。

急上昇ワードをチェックする

トップページに左上からメニューを開き、「急上昇ワード」をクリックします。

急上昇ワードの確認方法

デフォルトでは、その日の検索トレンドが表示されています。スクロールして「さらに読み込む」をクリックすることで過去のトレンドが確認できます。

気になるトレンドをクリックしてみると、関連ニュースが表示されます。

急上昇ワードの関連ニュース

以上が当日の急上昇ワードの見方です。次にリアルタイムの急上昇ワードを見ていきましょう。

画面上のタブでリアルタイムの急上昇ワードを選択します。こちらでは、24時間以内の急上昇ワードが確認できます。

リアルタイムの急上昇ワード

右上の「カテゴリ」で興味のあるカテゴリで絞込検索が可能です。

kカテゴリの追加

過去の急上昇ワードをチェックする

メニューの「Year in Search: 検索で振り返る」をクリックすると、前年度のトレンド検索ワードが一覧でチェックできます。

ここで表示されるのは、前年に比べて検索数が急上昇したキーワード。全世界、国別に確認することが可能です。

試しに2022年の日本のトレンドワードを見てみると、時事ネタや話題になった有名人の名前などがランキング上位に来ていました。

Googleトレンドで前年に検索されたワードをチェック

急上昇ワードの最新情報がほしいなら

「トレンドの最新動向を追いたいけど、常にアンテナを貼るのは無理」、それならGoogleトレンドの通知機能を利用しましょう。

動向をチェックしたいキーワードを登録しておくことで、Googleから急上昇ワードの情報が送られてきます。登録にはGoogleアカウントが必要ですが、いずれも無料なので安心です。

登録方法は以下の通りです。

メニューの「登録」を押すと以下の画面に遷移するので、右下の「+」ボタンをクリックしましょう。
Googleトレンドで急上昇ワードの通知登録をする方法1

すると以下のような画面がでてくるので、右上の「急上昇ワード」をクリックします。

急上昇ワードの通知登録方法2

ここから地域・種類・通知の頻度を選択し、「登録」をクリックすれば完了です。

どんな時に使う?Googleトレンドの活用方法

Googleトレンドを活用している様子

ここまでGoogleトレンドの基本機能や使い方をご紹介しました。

しかし、重要なのは、「マーケティングにどう活用するの?」ということ。

続いて、GoogleトレンドをWebマーケティングに活用する方法について、見ていきましょう。

急上昇ワードには2種類ある

具体的な活用方法を見る前に、急上昇ワードの種類について少し説明します。それぞれ活用方法が異なるため、ここで理解しておきましょう。

急上昇ワードは、主に2種類に分類されます。

2つの急上昇ワード
  1. 検索数が急上昇しているキーワード:政治、スポーツなどの時事ネタ
  2. 季節性のあるキーワード:クリスマス、ホワイトデーなど

それぞれの活用方法を解説します。

急上昇ワードで流入数を増やす

ここまで紹介したように、Googleトレンドでは急上昇ワードをキャッチすることができます。Googleトレンドで急上昇しているキーワードの対策ページを作成してSEOで上位表示すれば、一気に流入数を増やすことに繋がります。

しかし、そこで疑問に思うことが、「そんなにうまく上位表示されるの?」ということ。

結論から言うと、時事性のあるキーワードは上位表示しやすい傾向があります。

これは、GoogleのQDFというアルゴリズムが影響しているためです。

Googleのアルゴリズム「QDF」とは

QDFとは、Query Deserves Freshnessの略で、日本語に訳すと「新鮮さのあるクエリ」という意味です。

QDFはGoogleの検索アルゴリズムの1つで、ユーザーが新鮮な情報を求めていると判断した場合、新鮮な情報を検索結果の上位に表示させます。

例えば、政治や芸能などの時事ネタがこれに該当します。QDFによる検索結果の変動は基本的に一定期間のみ有効です。

以上のようなアルゴリズムの影響で、急上昇ワードでコンテンツを作成すると、検索結果の上位に表示されやすく、一気にたくさんのユーザーにサイトを訪問してもらえる可能性があります。また、新鮮で性格な情報は、ユーザーからの信頼度も高めます。

しかし、最新のトレンド動向を追い、しかも記事を作成するとなると腰が重いと思う方もいるかもしれません。逆に言えば、ライバルサイトと差をつけるチャンスでもあります。このような小さな努力の積み重ねも、サイト運営には必要です。

QDFについては以下のページで詳しく解説していますので、ぜひ、ご参照ください。

急上昇ワードから需要を予測する

急上昇ワードを一つ見つけたら、それに関連するキーワードの検索数も上がる可能性があります。例えば以下のような場合です。

  1. "コロナ"というキーワードがトレンドワードに入っている
  2. マスクが必要になる
  3. マスクをするとメガネがくもる
  4. 「くもり止め」の検索ボリューム数が増える

上記のように、思考を広げていくことで、いち早くトレンドをキャッチし、Webマーケティングに活用しましょう。

検索数が減少していないかをチェックする

Googleトレンドは、検索ボリューム数の動向が分析できるツールです。

言い方を変えれば、急上昇ワードだけでなく、検索数が減少しているキーワードをサーチすることもできます。

自然検索からの流入をメインとしたウェブサイトの場合、いくら検索エンジン上のランキングで上位表示をしても、そもそもの検索数が減少すれば、集客数も現状してしまいます。

そのため、キーワードの動向は必ず確認し、市場が縮小している場合は早めに対策を行いましょう。

季節性のあるキーワードで確実に集客に繋げる

キーワードの過去のトレンド動向を見て、その傾向を分析してみましょう。分析時には、一つのキーワードだけでなく、複数キーワードの動向を比較します。

分析した結果、「このキーワードジャンルでは、毎年同じ時期に人気度が急上昇している」「逆にこの期間はほぼ検索されていない」等の情報を得ることができます。こういったデータは、いつ・どんなコンテンツを発信すべきかを決定する重要な要素になるのです。

まとめ

ここまでGoogleトレンドの使い方について紹介してきました。ここで紹介したGoogleトレンドの使い方がわかれば、様々なジャンルやカテゴリの最先端のトレンドを知ることができます。

Googleトレンドは、過去のトレンドを知ったり、検索ワードの人気度の動向を比較したりと、様々な活用方法があります。Webサイト担当者の方、特にSEO対策従事者であれば必ず使い方をマスターしておきましょう。

登録不要且つ無料で使えるツールなので、ぜひ活用してWebサイトの成長にお役立てください。

また今回紹介したGoogleトレンドの他にも、SEO対策に使えるツールは多くあります。

以下記事でメディア運用に使えるSEOツールを厳選して紹介しているので、合わせてご覧ください。