リンク切れとは、リンクをクリックしても本来のページが表示されず、404やsoft 404などのエラーに行き着く状態です。
リンク切れは単なる表示不具合ではなく、ユーザーの離脱、CV機会の損失、サイト運用の非効率につながるため、2026年のWeb運用でも定期点検が欠かせません。
この記事では、リンク切れの定義、主な原因、確認方法、正しい対処法、SEOやユーザー体験への影響までを順番に整理します。自社サイトのリンク切れを減らしたい方は、ここからはじめていきましょう。
リンク切れ(デッドリンク)とは
リンク切れは、テキストリンクやボタン、バナーなどに設定したリンク先が正常に表示されない状態を指します。
ユーザーがリンクをクリックしても、ページが削除されていたり、URLが間違っていたり、転送設定が壊れていたりすると、目的のページにたどり着けません。代表的なのは404エラーですが、見た目は通常ページでも実質的に中身がない場合はsoft 404として扱われることもあります。
実務では「404が出たかどうか」だけでなく、そのリンク先がユーザーにとって有用な遷移先として機能しているかまで確認することが重要です。たとえば、商品ページを削除したのにトップページへ一律転送しているケースは、技術的にはエラー回避でも、ユーザー体験としては不親切になりやすいです。
また、Googleはリンクを通じてページを発見・理解します。リンク自体がクロール可能であることも重要で、JavaScript依存の不完全な実装や不適切なリンク記述は、発見性の低下につながることがあります。
(参照:Google の SEO リンクに関するベスト プラクティス)
リンク切れの原因
リンク切れの原因は大きく3つです。結論から言うと、「URLの誤記」「リンク先ページの消失」「URL変更時の移行ミス」がほとんどを占めます。
- URLの記載ミス
- ページデータが削除済
- サイト移転・ドメイン変更
それぞれ詳しく解説します。
URLを間違えている
1つ目は、テキストリンクやボタンなどに設定したURLの記述ミスです。
URLは、末尾のスラッシュ有無、ディレクトリ名、拡張子、パラメータなど、少しの違いで別URLになります。コピー&ペーストでも、1文字欠ける、全角が混ざる、httpとhttpsが混在する、といった小さなミスでリンク切れは起こります。
特に起きやすいのは、以下のような場面です。
- 記事本文に手入力でURLを貼り、末尾だけ誤っている
- キャンペーンLPのURLを差し替えたのに、バナーだけ旧URLのまま残っている
- ECで色違いの靴ページを複製した際、リンク先だけ旧商品のままになっている
実務上は、公開前の目視確認だけでは漏れます。筆者の経験では、リンク切れは「入力ミス」よりも「更新時の差し替え漏れ」で起きることが多いです。特に複数担当者で更新するサイトでは、記事本文、CTA、ヘッダー、フッター、パンくずのように管理箇所が分かれているため、テンプレート単位で確認するのが現実的です。
ページが削除されている
2つ目は、リンク先ページそのものが削除されているケースです。
たとえば、販売終了した商品のページ、終了したセミナーの申込ページ、統合された古いサービスページなどは、運用の中で削除されやすい代表例です。その際、リンク元の修正や転送設定を行わないと、リンク切れが残ります。
例えば、ECサイトで「2025年モデルのスニーカー」ページを削除したのに、カテゴリページや関連記事、比較表からそのURLへリンクしたままだと、ユーザーは404ページに到達します。BtoBサイトでも、資料請求ページのURL変更後に過去記事のCTAが古いまま残ることは珍しくありません。
Googleの案内でも、代替ページがないなら404または410を返し、代替ページがあるなら301で案内することが推奨されています。
(参照:クロールエラーのトラブルシューティング)
削除時に重要なのは、「ページを消すこと」ではなく「消した後の導線を整えること」です。筆者としても、削除判断そのものより、削除対象がどこからリンクされているかを先に洗い出すほうが重要だと感じます。
サイトの移転やドメインの変更
3つ目は、サイト移転やドメイン変更、URLルール変更に伴うリンク切れです。
自社サイトを移転したり、CMSを変更したり、URL構造を整理したりすると、旧URLと新URLの対応関係が崩れやすくなります。ドメイン単位で301リダイレクトを設定していても、個別ページの転送漏れや正規化の不整合があると、リンク切れや評価分散が起こります。
2026年時点でも、リニューアル後の流入減少で多いのは、コンテンツ品質以前にURL移行の不備です。Googleも、URL変更を伴う移転後は再クロールと再評価に時間がかかると案内しています。
(参照:検索トラフィックの減少をデバッグする)
また、URLの統一も重要です。canonical、内部リンク、サイトマップで異なるURL表記が混在すると、どのURLを評価してほしいのかが曖昧になります。
当社で運営する比較サイトや事業サイトでも、移転時は「301設定したから終わり」ではなく、旧URL一覧・新URL一覧・サイトマップ・内部リンク・canonicalの整合性まで確認しています。ここがずれると、リンク切れだけでなく評価分散まで起きるためです。
リンク切れ確認に便利な3つのツール
リンク切れは手作業だけで追い切れません。結論として、Search Consoleで全体傾向を見て、必要に応じてCMSや外部ツールで補完する運用が効率的です。
Webサイトは運営期間が長くなるほど、過去記事、画像リンク、CTA、PDF、外部リンクが増えます。どのページのどのリンクが切れているかを人力で探すのは現実的ではありません。
これからご紹介する3つの方法を使って、自社サイト内にリンク切れがないか確認しておきましょう。
Google Search Console
Google Search Consoleを使うと、自社サイト内で404やsoft 404として検出されているURLを確認できます。
ログイン後、「インデックス作成」内の「ページ」を確認すると、「見つかりませんでした(404)」やsoft 404などの項目から問題URLを把握できます。単なるリンク切れ確認だけでなく、Googleが実際にどう認識しているかを見られる点が強みです。

修正後すぐに表示が消えないこともありますが、それは珍しいことではありません。再クロールまで反映に時間がかかるためです。
(参照:検索でのページのエラー検証、デバッグに役立つツール)
Broken Link Checker(ブロークンリンクチェッカー)
Broken Link Checkerは、WordPressサイトでリンク切れを見つけやすい代表的なプラグインです。

インストール後に有効化すると、投稿・固定ページ・コメントなどに含まれるリンクをチェックし、問題があれば管理画面で把握できます。WordPress運用では便利ですが、プラグイン追加による負荷や他プラグインとの競合には注意しましょう。
実務では、常時監視よりも定期点検のほうが扱いやすいケースもあります。特に記事数が多いサイトでは、プラグインを増やしすぎると別の不具合要因になるため、運用体制に合わせて選ぶと良いでしょう。
dead-link-checker.com(デッドリンクチェッカー)
dead-link-checkerは、オンラインで使えるリンク切れ確認ツールです。

ページURL単位でも確認できますし、時間はかかるものの、ドメイン全体のチェックにも対応しています。CMSに触れずに使えるため、外部制作会社が構築したサイトや、管理権限が限定されているサイトでも使いやすいです。
ただし、ツールごとに検出範囲や判定基準は異なります。1つの結果だけで判断せず、重要ページは実際にクリック確認することがおすすめです。
リンク切れの対処方法
リンク切れを見つけたら、対処は「直す」「転送する」「404として適切に返す」の3択です。すべてを301で逃がすのではなく、ページの状態に応じて処理を分けることが重要です。
リンク切れが起きた場合の対処方法をご紹介します。
修正後にURL検査で確認する
URLの記述ミスやリンク先の設定漏れが原因なら、まずはリンク記述を修正します。そのうえで、修正後はGoogle Search ConsoleのURL検査ツールで状態を確認し、必要に応じて再クロールを促しましょう。
以前よく使われていた「フェッチして送信」の表現は現在のSearch Consoleの仕様とは異なります。2026年時点では、URL検査ツールでインデックス状況や取得結果を確認する流れが基本です。
ユーザー向けには修正公開で十分でも、検索エンジン側の認識はすぐに切り替わらないことがあります。修正後は、実際にクリックして正常遷移するか、HTTPステータスが想定どおりかまで確認しておくと安心です。
301リダイレクト
自社サイト内のページURLが変更になったり、統合先となる類似ページがある場合は、301リダイレクトを設定します。
301リダイレクトは、旧URLに来たユーザーを新URLへ自動で案内しつつ、検索エンジンにも恒久的な移転を伝える方法です。そのため、単なるエラー回避ではなく、導線維持とSEOの両面で重要です。
ただし、何でもトップページへ転送するのはおすすめできません。たとえば「料金ページ」が消えたからといってトップページへ送ると、ユーザーは目的地を見失います。旧ページと内容が近いページへ転送するのが基本です。
301リダイレクトについては『301リダイレクトとは?設定方法と確認手順を2026年版で解説』で詳しく解説しています。ぜひお役立てください。
404エラーページを作成する
代替ページがないなら、無理に転送せず404または410を正しく返すのが適切です。その際、404エラーページを使いやすく設計しておくと、離脱を減らしやすくなります。
デフォルトの無機質なエラー画面では、ユーザーはそのまま離脱しやすくなります。一方で、独自の404ページに以下を置いておくと、回遊を維持しやすくなります。
- 「ページが見つかりません」と分かる明確な案内文
- ホームへのリンク
- 人気記事や主要カテゴリへの導線
- サイト内検索
- リンク切れ報告の導線
Googleも、カスタム404ページは有用ですが、HTTPステータスは正しく404を返すべきと案内しています。見た目だけ整えて200を返すとsoft 404扱いになることがあるため、この点には注意をしましょう。
404エラーについては『404エラー (404 Not Found)とは?エラーが起きる原因とおすすめの対処法を簡単解説!』により詳しくまとめていますので、ご参照ください。
外部サイトはリンク設定の見直しを行う
リンク切れは、自社サイト内の内部リンクだけでなく、外部サイトへのリンクでも起こります。
自社サイトから外部サイトへリンクしている場合、相手側のURL変更やページ削除でリンク切れになることがあります。引用元、調査データ、提携先サービス、採用媒体などは特に変わりやすいです。
外部リンクが切れていたら、リンク先URLを更新するか、代替情報がなければリンク自体を外す判断が必要です。
逆に、外部サイトから自社サイトへリンクされているページのURLを変える場合は、301リダイレクトを必ず設定しましょう。日本では、SEO対策で被リンクが勝手に沢山集まるということはあまりないです。だからこそ、既に獲得している紹介リンクや被リンクを移転ミスで失うのは避けたいところです。
このセクションが記事の中核ですが、正直、リンク切れ対応は「見つけてから直す」より「URL変更時に壊さない設計にする」ほうがはるかに重要だと私は思っています。公開本数が増えるほど、後追い修正の作業負荷は倍々で増えるためです。まずは、削除・移転・差し替え時のチェックフローを固定するところから始めてみてください。
リンク切れが及ぼす影響について
リンク切れは、Googleから即座にペナルティを受ける問題ではありません。ただし、ユーザー体験、CV導線、クロール効率には確実に悪影響が出ます。
SEO観点、それからユーザーと検索エンジンのクローラーへの影響について解説します。
Googleはリンク切れ自体を直ちに順位低下要因とはしていない
リンク切れが1つあるだけで、サイト全体の検索順位が大きく下がるとは考えにくいです。削除済みページに404が返ること自体は、Webの自然な動作だからです。
ただし、ここで誤解したくないのは、「404が問題ない」と「リンク切れを放置してよい」は別の話だという点です。削除済みで代替がないページに404を返すのは正常ですが、本来存在するべきページがリンク切れになっているなら、当然修正対象です。
また、流入減少時はリンク切れだけでなく、サーバー障害やセキュリティ問題、移転ミスなども含めて確認する必要があります。Search Consoleでは、ページのインデックス状況やセキュリティの問題も確認できます。
(参照:Search Console の概要)
ユーザビリティ低下につながる
リンク切れは、ユーザーの利便性を直接下げます。
記事を読んでいて「詳しくはこちら」「資料をダウンロード」「料金を見る」をクリックしたのに404が出れば、その時点で期待が裏切られます。特にCVに近いページで起きるリンク切れは損失が大きく、問い合わせ、資料請求、購入完了に直結します。
たとえば、BtoBサイトで導入事例記事から問い合わせページへ遷移できない、ECサイトで商品詳細からカートへ進めない、採用サイトで募集要項から応募フォームへ進めない、といった状態です。これらは単なる不便ではなく、機会損失です。
フォーム導線のようにCVに近いページで不具合がある場合は、ページ単体ではなく導線全体で見直すことが重要です。入力完了率まで含めて改善したい場合は、EFOとは?入力フォームを最適化してコンバージョン率を上げるコツもあわせてご覧ください。
クローラビリティ低下
内部リンクの切れ方によっては、クローラビリティにも悪影響が出ます。
Googleはリンクをたどって新しいページを発見します。重要ページへの内部リンクが弱い、あるいは途中で切れていると、発見や再クロールの効率が落ちやすくなります。特に、関連記事が自動表示任せ、古い記事が孤立、カテゴリページが機能していない、といった状態は見直し余地が大きいです。
また、リンク切れと似た問題として、hrefのない疑似リンクやJavaScript依存のナビゲーションも、発見性を下げる要因になりえます。見た目ではリンクでも、検索エンジンが安定してたどれない実装は避けたほうが良いでしょう。
当社でも自社メディアや事業サイトの改善では、記事本文だけでなく、重要ページへ向かう内部リンクの生存確認を定期的に行っています。実務感覚では、順位があるのに成果が伸びないサイトほど、導線のどこかに小さな切れ目が残っていることが多いです。
よくある質問
リンク切れと404エラーは同じ意味ですか?
完全に同じではありません。リンク切れは「リンク先に正常に到達できない状態」を広く指し、その結果として404エラーが表示されることが多い、という関係です。
削除したページは必ず301リダイレクトすべきですか?
いいえ。代替となる近い内容のページがある場合は301が適切ですが、代替がないなら404または410を返すほうが自然です。
リンク切れはSEOにどれくらい悪影響がありますか?
リンク切れが1つあるだけで大きく順位が落ちるとは限りません。ただし、重要ページへの導線切れや大量発生は、ユーザー体験やクロール効率の低下を通じて悪影響につながります。
リンク切れチェックはどれくらいの頻度で行うべきですか?
更新頻度が高いサイトなら月1回、商品入れ替えやキャンペーン更新が多いサイトなら週1回程度が目安です。大規模改修や移転直後は、通常より短い間隔で確認すると良いでしょう。
外部リンクのリンク切れも直したほうがよいですか?
はい。外部リンクでも、読者が必要な情報にたどり着けないなら体験を損ねます。引用元や参照先は定期的に見直すことがおすすめです。
まとめ
リンク切れは、リンク先が表示されない状態を指し、主な原因はURLの誤記、ページ削除、移転時の設定ミスです。検索順位に直結する問題とは限りませんが、ユーザー体験やCV導線、クローラビリティには確実に影響します。まずはSearch Consoleやチェックツールで現状を把握し、301・404・リンク修正を正しく使い分けましょう。
リンク切れを含むサイト全体の改善を進めるなら、内部対策の整理も重要です。CTAと併せて、内部対策の全体像も理解したい方は以下のページも是非読んでみてください。

