
「SEO対策をいざ始めようと思ったら、キーワードの選定方法がわからない」
「どうやってSEO対策するキーワードの優先度を決定すればいいんだろう?」
はじめてSEO対策を行う方にとって、キーワードの選定は最もつまづきやすいポイントの1つです。
どのようにキーワード選定を行うかでSEO効果や成果が表れるまでに大きな違いが出てくるので、キーワード選定はSEO対策において非常に重要であり、SEO戦略における
ここでキーワード選定方法を誤ると、いくら良い記事を書いても成果(コンバージョン,CV)に繋がらない、コンテンツが全く上位表示してこないという悲惨な事態になりかねません。
そこで当ページでは、失敗しないキーワードの選び方をSEO対策初心者でも行えるように選定手順に沿ってわかりやすく解説いたします。
また、キーワード選定・分析におすすめのツール(無料・有料)やSEO効果を高める記事への入れ方もご紹介するので、ぜひお役立てください。
目次
キーワード選定とは?メリットや重要性を解説
前提として、キーワードとはユーザーが何らかの情報を得るため検索する「文字」のことを指します。例えば「SEO対策について知りたい」と思った際は「SEO対策」や「SEO対策とは」と検索しますよね。
そしてキーワード選定とは、「ユーザーが検索するときに打ち込むキーワード」と「自社が書きたいコンテンツの情報」がマッチしたキーワードを選ぶことを言います。
正しくキーワード選定ができればお客様になり得る「潜在層」に自社のことを発信できますが、キーワードの選び方を間違えてしまうと全く見込につながらないお客様に発信することになります。
続いてはキーワードを選定する重要性について詳しくご紹介します。
キーワード選定はユーザーを知る(分析する)ことができる
何かを調べたいとき、目の前の困難を解決する方法が知りたいとき、私たちはGoogleなどの検索エンジンに様々な語句を入力して検索しますよね。
スマートフォンの普及により、気になったことはすぐにインターネットで検索して知ることができるようになりました。 そのため、ユーザーが検索するときに入力する語句、いわゆる検索キーワード(検索クエリ)には、どんなユーザーがどんな心理・行動状態にあるのかが表れてきます。 ご存知のように、SEO対策ではユーザーが求める回答にピッタリ合う有益な情報を提供しているコンテンツほど検索結果で上位表示しやすくなります。
つまり、検索キーワードの選定は、ユーザーのことを理解しWEBサイト(ブログ)の方針を決定するというSEO対策において非常に重要な作業なのです。
検索キーワードのタイプでユーザーの心理・行動状態がわかる
ユーザーが検索するときには、基本的に「〇〇したい」という状態にあります。 Googleは、この「〇〇したい」という検索ユーザーの状態に応じて、検索キーワード(検索クエリ)を以下の4つのタイプに分類しています。
Know クエリ |
「知りたい(I-want-to-know)」ことについて調べている状態で、コンバージョンにはほぼ結びつかない。ただし、検索の大部分がKnowクエリであること、潜在的なニーズを含む可能性があることから、行動に結びつくようなコンテンツ作りが求められる。 |
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Go クエリ |
「行きたい(I-want-to-go)」という意図を持って調べている状態で、“〇〇へ行きたい”、などのように目的がはっきりしている場合が多い。ユーザーニーズが顕在化しており、コンバージョンも期待できるのでSEOで作成するコンテンツの中でも重要となるキーワード。 |
Do クエリ |
「やりたい(I-want-to-do)」という行動意欲がある状態で、コンバージョンに結びつきやすい。Goクエリと共にSEOコンテンツの中では重要で、見込み客を増やす役割も果たす。 |
Buy クエリ |
「買いたい(I-want-to-buy)」という意図を持って調べている状態で、Doクエリにも近い状態であるが、ショッピングに特化しているのが特徴。コンバージョンと非常に結びつきやすい結びつきやすいキーワードなので、SEOコンテンツの作り込みが重要となる。 |
上記、3種類の検索キーワードタイプの中でコンバージョンに繋がりやすいのは、2つ目の取引型のキーワードです。 しかし、だからといって「取引型のキーワードだけ選んでSEO対策をしよう」と考えるのはおすすめしません。 なぜなら、SEOでページを上位表示させるには、記事だけでなく、サイト全体の情報の網羅性が大切だからです。
ユーザーが何かを購入するなどの意思決定をするには、料金や特徴、デメリットなどの多面的な情報が必要です。そのためには、取引型のキーワードだけでなく、情報型や案内型のキーワードで対策した記事も必要となります。
コンバージョンに繋がりやすいからという理由ではなく、ユーザーにとって本当に必要なコンテンツは何かを考えて、サイト全体でしっかりと対策をすることがSEO効果の高い強固なサイト作りに繋がります。
キーワード選定の目的
数ある検索キーワードの中からSEO対策するキーワードを選んでコンテンツを作成していくわけですが、なぜキーワード選定をするのか目的を明確化しておきましょう。
キーワード選定の目的が明確化していないと、不要なキーワードを選んでしまってWEBサイトのテーマがブレたり、ユーザーニーズからズレたコンテンツを量産してしまったりする危険性があるので注意が必要です。
キーワード選定の目的として、大きく以下の3つが考えられます。
- SEOコンテンツ作成のため
- WEBサイトのSEO戦略・方針を決めるため
- SEO対策のパフォーマンスを計測するため
SEOコンテンツ作成のため
オーガニック検索(自然検索)からのユーザーアクセスを増やすために必要なSEOコンテンツ作成のために行うキーワード選定が該当します。
“Content is King(コンテンツがすべてだ)”と言われる通り、2021年のSEO対策において質の高いコンテンツ作成が最も重要な対策項目の1つです。
自社の商品やサービスを効果的にユーザーに提供するためには、どのようなコンテンツの作成が必要か、どれくらいの数のコンテンツ作成が必要かを見極めなければなりません。そのためにSEOキーワードの選定は非常に重要となります。
WEBサイトのSEO戦略・方針を決めるため
WEBサイトのSEO対策を行うにあたり、戦略や方針を決めるかと思いますが、その際に重要となるのもSEOキーワードです。
自社の商品やサービスを購入してもらうために、WEBサイトにどのような検索キーワードでアクセスを呼べばいいのか、抜けや漏れがないように選定しなければなりません。
SEOキーワードの選定をしっかり行うと、自社サイトと相性が良い分野(相性が悪い分野)、競合サイトの強い分野(弱い分野)が見えてくるので、どのような戦略・方針でSEO対策を進めていけばいいのかがハッキリしてきます。
そのため、あらかじめ自社の商品やサービスについて深く理解・分析していれば、SEOキーワードの選定で自社商品・サービスの強みとユーザーニーズが噛み合う領域キーワードの中で競合サイトがまだ弱いキーワード領域から優先して対策するなど、効果的なSEO対策を実施することが可能となります。
SEO対策のパフォーマンスを計測するため
実施したSEO施策によって、検索順位がどのように変化しているのかを計測するためのSEOキーワードを決めることも重要です。
Googleなどの検索エンジンはランキングを決めるためのアルゴリズムを定期的にアップデートするので、WEBサイトの順位は常に変動する可能性があります。
例えば、検索結果で1位を獲得したページがGoogleのコアアルゴリズムアップデートで50位代に落ちたり、圏外まで飛んでしまったりする可能性もゼロではありません。
そのため、事業を行う上で絶対に落としてはならない(上げなければならない)SEOキーワードや今後対策しなければならないキーワード群を選定して、検索順位を計測することが重要となります。
検索順位はSEOツールを使って定期的に確認し、記録しておきましょう。
SEO対策におけるキーワードの種類
キーワード選定を取り組む前に、まずはキーワード自体にどんな種類があるのかみていきましょう。
キーワードを選定する際の種類は大きく3つに分類されます。
ビッグキーワード
ビッグキーワードとは「SEO」や「SEO対策」など一単語で成されることが多いキーワードです。特徴としては検索ボリュームが多いものや、自社サービスの業界を表すキーワードになります。例えば弊社の場合、「SEO対策のツール」を提供している会社のため「SEO」や「SEO対策」がビッグキーワードになります。
ミドルワード
ミドルワードとは2つの単語から成ることが多いキーワードです。特徴としてはビッグキーワードほど検索ボリュームが多くなく、ロングテールワードほど検索ボリュームが少なくないキーワードになります。例えば「SEO ツール」などが挙げられます。
ロングテールワード
ロングテールワードとは3つ以上の単語から成ることが多いキーワードです。特徴としては検索ボリュームが少なく、競合相手が少ないキーワードになります。例えば「SEO ツール おすすめ」などが挙げられます。
キーワード選定に取り組む前に抑えるポイント
WEBサイトの目的と対象とする検索ユーザー像を明確化する
SEOにおけるキーワード選定の1つ目のポイントは、WEBサイトの目的と対象とする検索ユーザー像を明確化することです。 メインキーワードは、いわばサイト運営の中心となるワード。成果に繋がるメインキーワードを決めるためには、サイトの目的とペルソナを明確にすることが重要になってきます。
サイトの目的を明確化する
先にも触れたように、SEOキーワードの選定で重要なのはサイトの目的を明確化することです。 あなたがブログやホームページを運営する目的は何でしょうか?「ブランド認知を促進させたい」のか、「商品やサービスを購入してもらい収益につなげたい」のかでは、選ぶキーワードも変わってきます。 ここを曖昧にしたままキーワードを選定すると、いくら良い記事を書いても成果に繋がらないという事態に陥る危険性があります。
対象とする検索ユーザー像(ペルソナ)を明確にする
目的の次に重要なのは、対象とする検索ユーザー像(ペルソナ)を決めることです。 検索キーワードとは、いわば検索ユーザーが抱いている悩みが顕在化したもの。つまり、ペルソナを明確にすることで、SEOで対策すべきキーワードが見えてくるのです。
SEO対策の軸となるメインキーワードを決める
サイトの目的やペルソナが明確になったら、ポイント2つ目の「SEO対策の軸となるメインキーワード」を決めます。続いてはメインキーワードのキーワードの決め方について解説いたします。
WEBサイトに集客できそうなSEOキーワードを書き出す
まずは、WEBサイト(ブログ)に集客できそうなSEOキーワードを思いついたもので構いませんので、できるだけ書き出してみましょう。 とはいえ、最初からそんなにたくさんは出てこないと思うので、自社の商品やサービス、ブランドの対象となるユーザーが検索しそうなキーワードを数個出せればOKです。 いくつかキーワードが出せたら、実際にそれらのキーワードを検索してみて、検索結果に表示されている内容とWEBサイトの相性が良いかを確認してみましょう。
メインのSEO対策キーワードを決める
実際にSEO対策のメインキーワードを決める際は、冒頭にお伝えした、検索キーワードのタイプを参考に選定してみましょう。 例えば、SEOツールを提供する当社が契約件数の増加を目的としてSEOキーワードの選定をするなら、「SEO対策」「SEO ツール」などのキーワードを軸となるメインキーワードに設定するのがよいでしょう。 一般的に、メインキーワードの選定は、以下のような基準をもとに選ぶことが多いです。
- 月間検索ボリュームが最も大きい
- 上位表示した時のインパクトが最も大きい
- 単ワード(1語)、ツートークン(2語)ワードなど上位概念のキーワードである
SEO対策では、このメインキーワードを軸にして対策キーワードの幅を広げていくため、メインキーワードにはできるだけ検索ボリューム数が多く、上位概念のキーワードを設定するのがおすすめです。
初心者でも簡単!SEOキーワード選定の基本手順
では、ここからSEOキーワードの選定方法を実際に行う手順に沿って解説していきます。 SEOキーワード選定の基本手順は以下の通りです。
- ツールを使って対策キーワードの候補をなるべく多く出す
- 対象ユーザー(ペルソナ)にヒアリングしてさらに候補を出す
- キーワードを対策するトピック・カテゴリごとに分類・整理する
- 検索ボリューム・競合性を調査し優先度をつける
ツールを使って対策キーワードの候補をなるべく多く出す
SEO対策の軸となるキーワードが決まったら、その軸を元にキーワードの幅を広げます。 ここで大事になってくる考え方は、抜けや漏れがないようにキーワードを全て抽出するということ。 そのためには、SEOツールを使って検索ニーズがありそうなキーワードをとにかく沢山出していきましょう。 関連キーワードを取得するには『ラッコキーワード(旧:関連キーワード取得ツール)/無料』などのツールを使用します。
『ラッコキーワード(旧:関連キーワード取得ツール)』は、 調査したいキーワードを検索すると、それに関連するキーワードが取得できるツールです。 このツールの特徴は取得可能なキーワード数が非常に多いこと。
試しに『英語 学習』を調査してみたところ、520もの新しいキーワードを取得できました。 『関連キーワード取得ツール』を使えば、Yahoo!知恵袋や、教えて!Gooなどの情報も表示してくれるので、そのキーワードを検索するユーザーの心理状況もチェックすることができます。
対象ユーザー(ペルソナ)にヒアリングしてさらに候補を出す
実際に、対象とするユーザー(ペルソナ)に自社サービスや商品を検索するときにどのようなキーワードを入力するかヒアリングするのも有効です。 ユーザーにヒアリングすることで自社サービス・商品にアプローチする別のキーワード候補を見つけられる可能性があります。
基本的には、多くのWEBサイトが上記のように機械的に検索キーワードを出して対策キーワードを選定していくので、他社がまだ対策できていないキーワードを選定することができれば、上位表示できる確率も高くなるでしょう。 また、その分野の専門家や店舗の店員さんにもヒアリングしてみると、その業界ならではのキーワードを見つけられるかもしれません。 一般的なユーザーが検索するキーワードと業界の人が使うキーワードが異なることは多々あるので、ターゲットユーザーに対して適切なキーワードで対策できるようにしましょう。
キーワードを対策するトピック・カテゴリごとに分類・整理する
SEO対策するキーワードの数が多い場合、必ずトピックやカテゴリごとにキーワードを分類・整理しておきましょう。 検索キーワードは「〇〇 × △△ × □□」「◎◎ × ▽▽ × ◇◇」のような組み合わせになっていることが多いです。
例えば、「英語」というメインキーワードに対しては「英語 試験」と「英語 学習」は別カテゴリとして、「英語 試験」と「英語 資格」は同じトピックとして対策した方が良さそうだとわかります。
キーワードを対策するトピック・カテゴリごとに分類・整理できていると、自サイトの強み(弱み)がわかる、対策優先度がつけられる、キーワード候補の抜け・漏れを防げるなどのメリットがあります。 トピックの柱となるページ(ピラーページ)を作成してより効果的なSEO対策をするためにもキーワードの分類・整理は大切です。
検索ボリューム・競合性を調査し優先度をつける
これまでは、キーワードを増やす作業でしたが、ここからは数を絞る作業となります。 ここでの作業は、主に以下の2つです。
- 1つの記事で網羅できるSEOキーワードをカテゴライズする
- 対策キーワードとして相応しくないSEOキーワードを除外する
下記の4項目を考慮して対策キーワードを絞っていきます。
キーワード選定における優先度のつけ方
前述ではキーワード選定の方法を解説しました。続いては、選び出したキーワードの中からどのキーワードを優先的に対策すればいいのか、具体的な方法をお伝えします。
- 検索ボリューム(月間検索数)を調査する
- 競合性(上位表示の難易度)を調査する
- 関連性の低いキーワードを除外する
- 現状のトラフィックを考慮する
検索ボリューム(月間検索数)を調査する
検索ボリュームは特定のキーワードが月間でどれだけ検索されているかを表す指標で、そのキーワードがどれだけ需要があるかが分かります。
また、検索ボリュームを見ることでどれだけのトラフィックが見込めるか、大まかに計算することが可能なので、SEO対策の優先度をつけるためにも検索ボリュームの調査は重要です。
検索ボリュームを調べるには、Googleのキーワードプランナーで調べましょう。
右側の『検索ボリュームと予測のデータを確認する』から検索ボリュームが導き出せます。 検索ボリュームが1,000以上あるものは上位表示が難しくなるため、早期に結果を出したいのなら優先度を下げるほうが賢明です。
競合性(上位表示の難易度)を調査する
次に、各キーワードの競合性を調べる必要があります。上述した通り、基本的に検索ボリュームが大きいキーワードは競争が激しく、上位表示するのが難しいものです。
そのため、はじめに決めたビッグワード(メインキーワード、単ワード)とロングテールキーワード(複数語句の組み合わせ)のバランスを基準に、SEOキーワード候補をもう1度ふるいにかけましょう。 また、ツールを使って競合性を調べる方法もあります。
Ubersuggestというツールを使えば、キーワードを入力すると、検索ボリューム、SEO難易度、有料難易度(広告の難易度)、トップ20に入る可能性を表示してくれます。 ちなみに、『英語 学習』で調査すると以下のように、SEO難易度が50(100が最も激しい)、競争が激しいと教えてくれました。こちらの数値も参考にするとよいでしょう。
関連性の低いキーワードを除外する
今一度、キーワードと商品やサービスの関連性を見直しましょう。 たとえ、検索ボリュームが高く競合性が低い、一見SEO対策優先度の高そうなキーワードでも、望まないトラフィック(顧客となりえない流入)ならば必要性が低いキーワードです。
関連性の低いキーワードはこの時点で除外h3します。 例えば、『総合 学習 英語』というキーワードは、ボリュームが110あり、競合もあまりいませんが、関連性が低いキーワードだと言えるでしょう。
現状のトラフィックを考慮する
キーワード選定の際には、自サイト(ブログ)の現状も考慮に入れるべきです。 もし、既にSEOで上位表示できているキーワードがあるのであれば、そのキーワードに関連するキーワードのコンテンツを充実させることで、より早い段階での結果が期待できます。 この段階までキーワードを絞り込めば、キーワードの調査、選定作業は一旦終了です。
ここからは、キーワード選定におすすめのツールを目的別にご紹介していきます。
キーワード選定の注意点
原則、1ページ=1キーワードで対策する
キーワード選定に慣れてくると、1つのページの中でより多くのキーワード対策をしようとしてしまうのですが、これはSEOにおいて逆効果となる可能性が高いです。 なぜかというと、1つのページの中に様々なキーワードを詰め込むことでコンテンツのテーマやターゲットユーザーがブレてしまい、検索エンジンやユーザーからの評価を落としてしまうためです。
基本的には「1ページ = 1キーワード」で対策した方がユーザーが欲しい回答にドンピシャのコンテンツを提供できるので上位表示しやすくなります。 もちろん検索キーワードによっては、網羅的に対策した記事コンテンツを作る方が相応しい場合もあるため見極めが大切です。 このように、キーワード選定は効果的なSEO対策をする上で欠かせない非常に重要な作業なのです。
キーワードがまだ市場にない場合
新しく作っていくサービスなど、まだそのキーワードの検索ボリュームがほぼない場合があります。その場合、ペルソナに沿ったキーワードを選定することが大切です。 例えば、電子契約サービスの「クラウドサイン」という単語を例として挙げた場合、そのペルソナ例として以下のような設定ができます。
- バックオフィス事業部部長
- 40歳男性
- ペーパーレス化を進めたい
- 契約書の締結にかかる時間にストレスを感じている
このようなペルソナが何に課題を感じていて、どんなキーワードで検索しているのか熟考し、キーワードを選定することが重要です。可能であれば、ペルソナにヒアリングしてみるのもよいでしょう。
関連キーワードの選定・分析におすすめのツール
ラッコキーワード(旧:関連キーワード取得ツール)/無料
上部でもご紹介した『ラッコキーワード(旧:関連キーワード取得ツール)』は、調査したいキーワードを検索すると、それに関連するキーワードが取得できるツール。
取得可能なキーワード数が非常に多く無料で使用できるので、多くのSEO担当者に使用されている有名なサジェストキーワード取得ツールです。
Weblio 類語辞典/無料
キーワードの幅を広げる際に意外と使えるのが、 Weblioの類語検索ツールです。メインとなるキーワードを検索することで、多数のキーワード案を抽出できます。 SEO対策においては、同じ意味で表記が異なるキーワードを拾い、対策することも大切です。類語検索ツールを用いてキーワードの抜け漏れを防ぎましょう。
Googleのサジェスト機能/無料
Googleのサジェスト機能とは、Googleの検索窓にキーワードを入力した際に、一緒に検索されやすいキーワードを自動で表示する機能のことをいいます。 以下の画像をご覧いただくと、目にしたことがある!と感じる方も多くいるのではないでしょうか。
サジェストされるキーワードは、一定の検索数のあるキーワードです。つまり、メインキーワードと共に対策をすることで、大きく流入数を伸ばすことに繋がります。 Google検索 その他に、以下のようなツールでもサジェストキーワードを取得できるので、どれが1番使いやすいツールか試してみてください。
- goodkeyword
- Ubersuggest
- グーグルサジェスト キーワード一括DLツール
- Keyword Tool
- keysearch Beta
- OMUSUBI
- Yahoo!広告 キーワードアドバイスツール
月間検索ボリュームの確認におすすめのツール
Google広告 キーワードプランナー/無料
Google広告のキーワードプランナーを使用して月間検索ボリュームと競合性が確認できます。 ちなみに、Google広告で広告出稿をしていないと表示される情報に制限があります。以下のように大まかにしか数値を確認することができません。
Ubersuggest/有料(無料では機能制限あり)
Ubersuggestでは、キーワードを入力すると、検索ボリューム、SEO難易度、有料難易度(広告の難易度)などを表示してくれます。 SEO難易度の数値が高いほど競争が激しいことを示しているので、SEO対策の優先度を設定する上で重要な情報です。
Ahrefs/有料
Ahrefs(エイチレフス)は、自社サイトだけでなく、競合サイトの被リンク分析、検索流入キーワード、ランキング上位のキーワードなどを調査できるSEO分析ツールです。 価格は有料ですが、競合サイトのキーワード分析ができる点を踏まえると費用対効果は高いです。SEO対策従事者であれば、ぜひ活用したいツールです。
流入キーワードの抽出ツール
Google Serch Console(グーグルサーチコンソール)/無料
Google Search Console(グーグルサーチコンソール)は、既にサイトに流入がある場合に使えるツールです。具体的には、その記事が、「どのような検索キーワードで」「どれくらいの回数表示されて」「クリック回数はどれくらいだったか」をチェックするができます。 リアルな検索キーワードを抽出することができるので、定期的にチェックをするのがおすすめです。
Ahrefs/有料
上記のように、 Ahrefs(エイチレフス)は、検索流入キーワードも調査できるSEO分析ツールです。 有料ツールですが、費用対効果は高いので、SEO対策従事者であればぜひ活用できるようにしたいSEOツールです。
キーワードのトレンドを見るツール
Google トレンド/無料
Googleが公式で提供している無料のキーワード調査ツールです。 キーワードの検索ボリューム数だけでなく、検索数が上昇しているキーワードや検索回数の推移をチェックできるので、今後伸びる可能性があるキーワードの選定などに活用できます。 Google トレンド 以上でご紹介したように、SEOキーワード選定だけでも様々なツールが存在しています。 SEOを成功させるためには、これらのSEOツールを上手く活用できることが必須条件となります。
以下のページで、検索順位チェックツールなど、SEO対策に使用する主要ツールをまとめて紹介しているので、まだSEOツールの導入をしていない場合はぜひ参考にしてください。
SEO効果を高める使い方(記事への入れ方)
SEOキーワードの選定と優先順位の決定ができたら、あとは記事コンテンツを作成していくだけです。
とはいえ、「SEOで効果的な記事の書き方がわからない」という方も多いと思います。
SEO効果の高いコンテンツを作るには、キーワードの入れ方にコツがあります。以下のポイントを押さえて記事を書いてみてください。
ページタイトル(<title>タグ)への入れ方
対策するSEOキーワードは、必ずタイトルに入れましょう。ただし、Googleに評価されたいからといって、キーワードを何回も登場させるのは無意味です。
対策キーワードの登場回数は1回が原則。ユーザーに分かりやすいタイトルが基本の考え方です。
metaタグ(メタディスクリプション、メタキーワード)への入れ方
メタディスクリプションには、対策キーワードをなるべく冒頭50文字以内の位置に配置しましょう。メタディスクリプション自体に直接的なSEO効果はありませんが、検索結果でのクリック率を左右するため、非常に大切です。
メタキーワードは、2021年現在、一切のSEO効果を持ちません。そのため、SEO対策を目的としてキーワードを入力する必要はないでしょう。
見出しタグ(<h1>,<h2>,<h3>タグ)への入れ方
見出しタグ(h1,h2,h3)にはメインキーワードと関連キーワードを入れましょう。見出しタグをみたときに、ユーザーが情報が網羅されていると分かることがSEO効果の高い記事作成のポイントです。
タイトルタグと同じように、過剰に入れすぎるのは逆効果になるので注意してください。あくまで自然な入れ方でSEOキーワードを含めていきましょう。
記事本文へのキーワードの入れ方
「SEOで上位表示するには、キーワードをどれくらい使えばいい?」と疑問もあるかもしれません。しかし、ここは明確な答えはありません。
考えるべきは、ユーザーの検索ニーズを満たす情報が網羅されていることです。キーワードの登場回数が多いとユーザーにとってわかりづらい文章になってしまったり、逆に少ないと必要な情報が得られない記事になってしまいます。
SEOライティングは体系的に学ぶのがおすすめ
ページ上部でも述べたように、SEO対策においてコンテンツは、“Content is King(コンテンツがすべてだ)”といわれるほど重要。ライティングは、検索エンジンに対して如何にわかりやすく書くかという点でもちょっとしたコツが必要です。
SEOコンテンツの書き方を体系的に学ぶのであれば、SEOコンサルに依頼する、本で学ぶなどの方法がありますが、まずは無料でできる方法で試してみるのはいかがでしょうか。
以下の「SEOライティング完全マニュアル」は、SEOを熟知した当サイト編集部で作成したマニュアルです。「なかなか検索順位が上がらない」「記事の基本の書き方から学びたい」という方は、ぜひご活用いただければと思います。
まとめ
SEOキーワードの調査・選定作業は、1回で完璧というわけではありません。上記の流れで作ったものは、あくまでたたき台であり、仮のものです。
実際にWebサイトを運営する中で分析や効果測定を行い、「その記事がそのキーワードで検索してくるユーザーのニーズにあっているか?」「キーワードの取りこぼしがないか?」を常にブラッシュアップをしていきましょう。
選定したSEOキーワードは、以下のようにな形でExcelやGoogleスプレッドシートなどに管理しておくと便利ですよ。
対策キーワード | 検索ボリューム | 競合性 | 優先度 | 対策済みSEOコンテンツURL | 公開日/更新日 |
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SEO キーワード | 1,600 | 低 | 高 | https://www.example.com | 2021年1月23日 |
また、SEOコンテンツを作成し公開したら被リンク対策も行っておきましょう。
被リンクは2022年においても重要なSEO対策の1つです。良質な被リンクを獲得し、質の低い被リンクを否認することで、自サイトの評価が上がります。
当ページでは、キーワードの選定方法以外にも被リンク対策を解説しております。より詳しくSEO対策について知りたいという方は、下記のページもあわせてご確認ください。