共起語とは?関連キーワードやサジェストワードとの違いについて

コンテンツを作成する際、対策キーワードばかりを詰め込み過ぎてしまうと、ユーザーにとって読みづらい文章になってしまいます。また、キーワードだらけのコンテンツは、検索エンジンに不自然な対策とみなされてしまい、ペナルティになるリスクもあります。

ユーザーが求める情報を網羅し、伝わりやすい記事を作成するには、共起語を利用すると良いです。

共起語は、特定のキーワードが出現した際に、よく使用される語句を指します。

このページでは、共起語とサジェストキーワードや関連キーワードの違いや共起語を見つけるのに役立つ、おすすめの無料ツールをご紹介します。

共起語は本来、検索意図に沿った情報を書き進めていれば、自然と記事内に含まれるものです。 対策キーワードを詰め込み過ぎず、ユーザーが読みやすいコンテンツ作りに共起語を活用しましょう。

共起語とは

共起語とは、検索エンジンにキーワードを入力して利用する際、一緒に使われやすい言葉のことです。キーワードを徹底的に分析し、ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツを作成できていれば、意識していなくても共起語が入っています。

例えば、「SEO」を対策キーワードとして決め、記事を作成すると「対策」や「キーワード」、「コンテンツ」などの共起語が含まれます。

キーワードに関する情報を網羅しようとすれば、記事内の共起語が増え、無理なく自然に含まれたコンテンツは、ユーザーが探し求めている情報を得やすい内容になります。

そうした質の高いコンテンツを作成に欠かせない共起語と、その共起語と似て非なるものである「サジェストキーワード」や「関連キーワード」は何が違うのか、次にご紹介します。

サジェストキーワードや関連キーワードとの違い

対策キーワードに対し、コンテンツを作成すると一緒に頻出する共起語と、SEOについて調べていると見かけるサジェストキーワードや、関連キーワードは何が違うのでしょうか。 それぞれの特徴や違いについて解説します。

サジェストキーワードとの違い

サジェストキーワードとは、知りたい情報に関するキーワードを使って検索エンジンを利用する際、以下の画像のように自動的に表示される検索候補のことです。

サジェストワードはどこに表示される?

サジェストキーワードは、Googleの「オートコンプリート機能」によって表示されるワードで、ユーザーが検索をかける場所やキーワードに対して注目されていること、それからユーザーの過去の検索履歴などに基づいて表示されます。

共起語が「キーワードに関するコンテンツ内に含まれるワード」であるのに対し、サジェストキーワードは、「検索をかけるユーザーの環境やキーワードを検索にかけた時点で一緒に調べられているワード」という違いがあります。

関連キーワードとの違い

関連キーワードとは、調べようとしているキーワード(メインキーワード)キーワードを連想させる、関連性の強いキーワードのことです

検索エンジンにキーワードを入力して検索をかけると、検索結果画面の下部、「他のキーワード」として表示されます。

関連キーワードとはどういうもの?

関連キーワードは、調べようとしているキーワードを一般ユーザーが検索の際に一緒に入力したもの、それからキーワードに関連するWebサイトから検索エンジンのアルゴリズムによって自動抽出されたものが候補になります。関連キーワードについては『関連キーワードとは?仕組みや活用方法、取得ツールの紹介』にまとめていますのでご参照ください。

共起語と関連キーワードは、サジェストキーワードと同じように、ユーザーがキーワードを調べる際に一緒に何を知ろうとしているかという点に違いがあります。 サジェストキーワードと関連キーワードは、キーワードに対するユーザーの検索意図を知る手がかりであることから、コンテンツ内にも自然と含まれるため、結果的に共起語になりえます。

では、共起語を利用すると具体的にどのようなメリットがあるのか、続いて解説します。

共起語を使う3つのメリット

コンテンツ作成時に共起語を含めると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

以下、3つのメリットをそれぞれ解説します。

ユーザーエクスペリエンスが向上する

共起語は、キーワードに関するコンテンツに含まれているもの、これは言い換えると、キーワードに関する説明には欠かせない情報と言えます。

多様な共起語が含まれるコンテンツは、キーワードに関する情報が網羅されていることになり、読み手であるユーザーにとっては求めている情報を得やすいコンテンツになります。

共起語を含むコンテンツから求めていた情報を得ることで、ユーザーは抱えている問題を明確化でき、解決の糸口を掴めます。 すなわち、共起語を含むコンテンツは、ユーザーエクスペリエンスを向上させる質の高いものと言えます。

SEO対策につながる

対策キーワードについて書かれたコンテンツに共起語が含まれているという前提から考えると、共起語を含むコンテンツは、ユーザーの検索意図に沿った内容になるはずです。

コンテンツ作成で重要なのは、ユーザーが何を求めているかを調べ、分かりやすく伝えること。共起語を使い、記載された情報を得ることでユーザーが満足する質の高いコンテンツは、検索エンジンにも評価され、上位表示されやすくなります。

SEO対策としてコンテンツ作成を進める上で、対策キーワードの共起語を調べておくことは非常に重要です。

検索結果にヒットする可能性が高まる

基本的にSEO対策を目的としたコンテンツは、対策キーワードで上位表示させるために作成します。ですが、コンテンツを作成する際に、大作キーワードの共起語が十分に含まれていると、共起語でも上位表示できる可能性が出てきます

具体的な例でご説明すると、対策キーワードを「SEO」に選んだ際に、共起語である「対策」や「キーワード」、「コンテンツ」などをコンテンツ内に十分に含めることができると、「SEO」という単独キーワードだけでなく、「SEO 対策」や「SEO キーワード」などの複数語、さらに「コンテンツ」というキーワードで検索された時に上位表示される可能性があります。

コンテンツ作成時には対策キーワードに対する検索意図を調査するだけでなく、共起語も調べて執筆時に活かせるようにしておきましょう。

共起語が分かる無料ツール3選

コンテンツ作成時に準備しておきたい共起語ですが、どのように調べれば良いのでしょうか。

無料で利用できる共起語検索ツールを3つ、以下にご紹介します。

共起語検索ツール

共起語検索イメージ

共起語検索ツールは、無料で共起語を調べられる便利なツールです。

対策キーワードを空欄に入力すると、上位30位までのコンテンツから共起語の候補を見つけて、提示してくれます。アカウント作成をしなくても、何度でも利用できます。

共起語調査ツール

共起語調査ツールイメージ
共起語調査ツールは、サクラサクラボが提供している無料で使える共起語チェックツールです。

利用には無料会員登録が必要ですが、簡単に共起語を調べられる便利なツールとなっており、表示された共起語をCSVデータとしてダウンロードできるようになっています。

ラッコキーワード

関連キーワード取得ツール:ラッコキーワード

ラッコキーワードは、検索エンジン別に共起語を確認できる無料ツールです。

1日15回までの使用制限はあるものの、会員登録の必要はありません。対策キーワードに対し、上位20サイトから共起語を抽出してくれます。また、共起語がタイトルや見出しに何回使用されているか、回数も表示されます。

共起語ツール使用時の注意点

共起語をコンテンツに含めるメリットや調べ方も確認できたところで、いざ、コンテンツ作成を進めるにあたり、注意しなければならないポイントもあるので解説しておきます。

まず、共起語が重要であることが分かると、キーワードと同じように出来るだけ多く、コンテンツ内に含めようとしてしまいがちです。

たしかに、共起語を多く含むことで、コンテンツが対策キーワードのために作成されたものであることを検索エンジンに伝えられます。また、共起語のメリットの部分で触れたように、共起語そのものが検索結果で上位表示される可能性にもつながります。

しかし、コンテンツ作成時には、共起語を使うことに意識を集中しすぎないように注意してください。

キーワードと同じく、意識して共起語を詰め込みすぎてしまうと、文章としておかしくなってしまったり、意味が分かりづらい記事になってしまったりして、ユーザーにとって読みづらい記事になってしまいます。

共起語について調べ、コンテンツ作成時に類似した語彙と入れ替えられるところがあれば使うようにし、共起語を入れ込むための文章を作らないよう心がけましょう。

また、共起語は、キーワード分析を行い、検索意図を調べるのにも役立ちますが、必ずしも検索意図そのものを示すものではないことも少なくありません。

サジェストキーワードや関連キーワード、対策キーワードで上位に表示されているWebサイトのコンテンツ内容を含めて検索意図を把握し、ユーザーが求める情報を掲載したコンテンツ作成を進めましょう。

【例文】共起語の使い方

共起語を使ったコンテンツはどのように作成すれば良いのか、例文を用意してみました。

以下はSEOに取り組もうと考えるユーザーのため、弊社が作成した「SEO対策とは?基礎知識や上位表示の方法を初心者にもわかりやすく解説」から一部を抜粋したものです。

※以下、太文字が共起語に該当します。

SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、日本語に訳すと"検索エンジン最適化"です。 検索エンジンとは、インターネットユーザーが検索したキーワードに対して関連度の高い情報を持ったWebページを表示するシステム。そして、有名な検索エンジンGoogle、Yahoo!、Bingなどがあります。
検索エンジンにて狙ったキーワード上位表示するためのWebサイト改善手法を「SEO(検索エンジン最適化)対策」といいます。 日本検索エンジンシェアは、Googleが約75%を占めますが、Google以外にも検索エンジンは存在します。

このページでご紹介した通り、コンテンツ作成時に対策キーワードである「SEO」を意識しつつ、共起語に何が挙げられるかを事前に調べた上で執筆を進めています。記事完成後、共起語に振り替えられるものは振り替え、その上でユーザーの立場で、記事全体が読みにくくないかを確認しています。

キーワード、共起語ともに重要ですが、あくまでコンテンツを読むユーザーが分かりやすく、求めている情報を掲載した品質の高い記事づくりを進めましょう。

まとめ

対策キーワードについてのコンテンツ作成に役立つ、共起語について解説しました。

共起語は、キーワードの検索意図を満たすコンテンツには自然に含まれるはずのキーワードです。

対策キーワードを決めたら、無料ツールで共起語にどのようなものがあるかを調べ、サジェストキーワードや関連キーワードと一緒にユーザーの検索意図を確認し、ユーザーにとって役に立つ質の高いコンテンツを作成しましょう。

一度記事を書き終えたら、インターネット公開前に内容を再確認し、共起語に置き換えて違和感のない部分があれば変更すると良いです。 最初から共起語を意識しすぎて詰め込みすぎてしまうのは、キーワードと同じようにNGであることをお忘れなく。

ユーザーの求める情報を共起語を使用して掲載し、分かりやすいコンテンツの作成を続けることが重要です。

SEOで重要な役割を果たすキーワードについては、以下のページでより詳しく解説しています。ぜひ、ご一読ください。