クローラビリティとは、クローラーのWebサイト内における各ページの巡回しやすさ、内容の理解しやすさを指します。
SEOにおけるクローラビリティの重要性は非常に高く、Webサイトの検索ランキングに大きな影響を与えます。
この記事では、クローラビリティを向上させる11つの具体的な方法や各コンテンツがクローリングされているか、簡単にチェックする方法を紹介します。
クローラビリティが高いWebサイトを作り、SEO対策を強化しましょう。
クローラビリティとは?
クローラビリティとは、検索エンジンのクローラーがWebページに到着した後、各ページを効率よく巡回できるか、また各ページの情報を収集できるかを示すSEO用語です。
具体的には、検索エンジンのクローラーがWebサイト内のコンテンツを移動しやすく、それぞれの情報を読み取りやすい環境が整っているかを測る指標です。
また、サイトのグローバルナビゲーション(メニュー)が使いやすかったり、見たいページへ簡単にアクセスできたりするサイトは、クローラビリティが高いサイトといえます。
一方、リンクが正しく機能していなかったり、構造が複雑すぎて巡回が困難になっていたりするサイトは、クローラビリティが低いサイトといえます。
クローラビリティの意味がわかったところで、次はクローリングとインデックスの関係について解説します。
クローリングとインデックス
検索エンジンは、クローリングとインデックスというプロセスを経て、検索結果にWebページを表示させています。
まず、クローリングとは、検索エンジンのクローラーがWebサイトを訪れ、各コンテンツを巡回して情報を収集するプロセスを指します。これにより、検索エンジンにWebサイト内の情報を伝えます。
次に、クローリングによって集められた情報は、検索エンジンのデータベースに保存します。これをインデックスと言い、検索エンジンにインデックスされたコンテンツのみが、検索結果に表示されるようになります。
つまり、検索結果に表示させるためにはインデックスが必要であり、正しく検索エンジンにWebサイトの情報をインデックスしてもらうために、クローリングが重要といえます。このクローリングのしやすさが、クローラビリティに該当します。
続いて、このクローラビリティの重要性について詳しく解説します。
SEOにおけるクローラビリティの重要性
検索エンジンのクローラーがWebサイト内を効率的に巡回し、その内容を理解できるかどうかは、Webサイトの検索順位を決定する重要な要素と言えます。
クローラビリティが高いWebサイトは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにWebサイトの情報が正しく伝わりやすいため、新しいまたは更新されたコンテンツが、検索結果(SERP)に素早く表示されやすく結果的に検索順位に大きな影響を与えます。
逆に、クローラビリティが低いと、検索エンジンはWebサイトの情報を正しく把握できないため、検索順位が下がるだけでなく、検索結果に表示すらされないという可能性があります。
そのため、SEO戦略を成功させるには、Webサイトのクローラビリティを改善し、良い状態に保つことが不可欠です。
他にも、クローラビリティが高いサイトは、必然的に使いやすいサイトといえるため、ユーザービリティは高く、Webサイトのアクセス数にも良い影響を与えます。
つまり、クローラビリティが良い状態であることは、Webマーケティングを強化するための重要なステップと言えます。
クローラビリティを改善・向上させる11つの方法
ここからはクローラビリティを改善、向上させる具体的な11の方法をご紹介します。
コンテンツを作成したものの、検索エンジンにインデックスされにくい場合は、以下の方法を試してみましょう。
サーチコンソールからクローリングをリクエストする
1つ目は、Google からクローリングをリクエストする方法です。
この方法だと、クローラーに対してWebサイトの新しいページや更新したページを訪れるよう直接、リクエストできます。
リクエスト方法ですが、まず、Google Search Consoleにログインし、パソコンなら画面上部、スマホであれば虫眼鏡アイコンをクリックして開く検索窓に対象ページのURLを入力します。
その後、対象ページがGoogleによってクローリングされていないことを確認し、「インデックス登録をリクエスト」をクリックします。
これでGoogleのクローラーに対するリクエストは完了です。ただし、このリクエストは、必ずしも即時にクローリングされるものではないことを覚えておきましょう。
とはいえ、この方法は、新しいコンテンツを迅速にインデックスさせる可能性を高め、クローラビリティを改善する有効な手段と言えます。
Webサイトの管理者やSEO担当者は、Google Search Consoleを利用したクローリングのリクエスト方法があることを覚えておきましょう。
XMLサイトマップを送信・更新する
2つ目は、XMLサイトマップの送信・更新です。
XMLサイトマップとは、検索エンジンにWebサイトの全ページのURLを伝えるためのものであり、クローラーにWebサイトの構造を理解させるための重要なものです。
XMLサイトマップを定期的に更新し、検索エンジンに送信することで、新しいコンテンツや更新されたコンテンツがすぐに検索エンジンに認識されやすくなるため、クローラビリティの向上につながります。
ゼロからXMLサイトマップを作成するには専門的な知識が必要ですが、XMLサイトマップを簡単に作ることのできるXML-Sitemaps.comなら、URLを入力するだけでファイルを作成可能です。
XML-Sitemaps.comを開いたら、WebサイトのURLを入力し、STARTボタンを押すだけで、指定サイトのXMLサイトマップが作成されるので、ファイルをダウンロードして、作成は完了です。
注意点として、XML-Sitemaps.comだと上限500ページ分まで無料で作成可能ですが、それ以上のページ数があるWebサイトの場合は有料登録が必要となります。
XMLサイトマップファイルを作成したら、Webサイトを設定しているサーバーのルートディレクトリに、ファイルをアップロードし、Google Search Consoleを使って検索エンジンに送信します。
その後、Google Search Consoleのメニューからサイトマップを選び、XMLサイトマップのファイル位置を入力し、送信を押せばXMLサイトマップのアップロードが完了します。これにより、Googleのクローラーは新しいサイトマップを受け取り、それに基づいてWebサイト内をクロールします。
新しいページが追加されたり、既存のページをリライトした場合、それを反映した新しいXMLサイトマップを生成し、検索エンジンに送信して、新しいコンテンツを迅速にインデックスしてもらえるようにします。
XMLサイトマップの送信と更新は、Webサイトのクローラビリティ改善、向上のための重要な手段です。この手法を積極的に利用し、検索エンジンからのクローリング頻度とインデックスの精度を上げましょう。
XMLサイトマップの設置方法を詳しく知りたい方は『XMLサイトマップ(sitemap.xml)とは?SEO効果や作成、設置方法を解説』をご参照ください。
パンくずリストを設置する
3つ目のWebサイトのクローラビリティを向上させる方法は、パンくずリストの設置です。
パンくずリストとは、Webサイト上でユーザーが現在どの位置にいるのか、またそのページがWebサイト全体のどの位置にあるのかを示すためのナビゲーションシステムです。
このパンくずリストの設置は、クローラビリティの向上だけでなく、ユーザビリティの向上にも役立ちます。
まずクローラビリティの向上という点では、パンくずリストがクローラーにWebサイト内の構造を理解させる手助けをします。
クローラーはリンクをたどってWebサイトを巡回することから、パンくずリストのリンクから各ページ間の関連性や階層構造を把握しやすくなり、Webサイト全体のクローラビリティが上がります。
一方ユーザビリティの向上という点では、パンくずリストがユーザーエクスペリエンスを向上させ、それが間接的にSEOに貢献します。
パンくずリストは、クローラーだけでなくユーザーがWebサイト内を迷わずに移動する手助けにもなるため、Webサイト内の滞在時間を延ばしたり、複数のページを訪れたりするきっかけにつながります。また、Webサイトでの滞在時間やページビュー数の増加が、SEOの評価を高める要因となります。
以上の2つの理由から、パンくずリストの設置はクローラビリティの改善および向上に有効な手段だと言えます。パンくずリストに関する詳しい情報や作り方については『パンくずリストとは?種類やSEO効果、実装方法を徹底解説』をご参照ください。
内部リンクを設置する
4つ目のWebサイトのクローラビリティを向上させる方法は、内部リンクの設置です。
内部リンクは、Webサイト内にある他のページへのリンクを意味し、Webサイトを訪れたユーザーが閲覧しているページから、さらに別ページへ移動して求めている情報を素早く見つけるのに役立ちます。
また、それだけではなく、適切に設置された内部リンクは、検索エンジンのクローラーがWebサイトをより効率的にクローリングする助けとなり、クローラビリティを向上させます。
内部リンクの設置はパンくずリストと同様で、Webサイトの全体的な構造を把握し、各ページ間の関連性を強調することができる重要な手段でもあります。そのため、クローラーはWebサイト内の各ページがどのような相互関連にあるのか理解するのに、内部リンクを活用しています。
他にも、内部リンクは、Webサイト内で内部リンクが集中したページをクローラーは優先的にクローリングするため、検索結果での検索順位に良い影響を与えることが可能です。特に特定のキーワードで検索ランキングを向上させようとしている場合に有効といえます。
ただし、内部リンクの設置には注意が必要です。内部リンクを無暗に設置する行為は、かえってクローラビリティを悪くするだけでなく、ユーザビリティの低下につながるため、SEO的にもマイナスな評価を受けやすくなります。
内部リンクの設置は、クローラビリティを向上させる施策ではありますが、あくまでもユーザーが次のページを見つけやすくするための手助けと覚えておきましょう。
内部リンク最適化について『内部リンクとは?最適化が与えるSEO効果や失敗しない貼り方、設置場所を解説』で詳しく解説しています。ぜひ、ご参照ください。
robots.txtでクロールを拒否する
5つ目のWebサイトのクローラビリティを向上させる方法は、robots.txtファイルを使ってクローリングを拒否する方法です。
robots.txtは、Webサイトを設定しているサーバーのルートディレクトリに配置することで、Webサイト内のクローリングをコントロールできるため、クローラビリティの改善に役立ちます。
ただし、注意点として、クローリングが必要なページを誤ってクローリングの除外対象としてしまうと、そのページは検索結果に表示されなくなる可能性があります。
robots.txtを使って指定ページのクローリングを拒否する際は、Webサイトの構造を正しく理解し、クローリングを拒否すべきページとそうでないページを正確に区別しなければなりません。
また、robots.txtを使用しても、クローリングを完全には防げません。Googleを含む大手の検索エンジンは通常、このファイルを尊重しますが、一部のクローラーは、robots.txtを無視する可能性があるので注意が必要です。
以上の点を踏まえ、robots.txtの設定には細心の注意を払い、クローラビリティを向上のために最適な設定をしましょう。
robots.txtの重要性や正しい設定方法は『robots.txtとは?意味や設定方法を正しく学びSEO効果を高めよう』にてご覧いただけます。
URLを正規化する
6つ目のWebサイトのクローラビリティを向上させる方法は、URLの正規化です。
URLの正規化とは、URLの表記は異なるが内容が重複しているコンテンツを1つのURLにまとめるためのものです。
例えば、同じデザインの服を紹介するのに色違いのページが複数存在すると、検索エンジンはこれらをそれぞれ異なるページとして認識し、それぞれをクローリングします。これは、クローラーを無駄に消費してしまうことになり、クローラビリティの低下につながります。
そのような場合に、URLの正規化を行うことで、この問題を解消し、クローラーが最も重要なコンテンツに効率よくアクセスできるようなります。
URLの正規化は、上記のような重複コンテンツのほか、スラッシュの有無や大文字と小文字の区別、パラメータが設定されている場合などに有効です。
また、リダイレクトを適切に設定し、異なる表記のURLから正規URLへアクセスをまとめることで、ユーザーだけでなく、クローラーも一貫した結果を得られます。さらに、正規化されたURLには検索エンジンが付与するリンクジュースが集約され、SEO効果も高まる可能性があります。
URLの正規化は、クローラビリティ向上につながる施策であり、SEOにも良い影響を与えます。
canonicalタグを使ったURLの正規化について『canonical(カノニカル)とは?URLの正規化でSEO対策を進めよう』にまとめているのでぜひ、ご一読ください。
シンプルなURLにする
7つ目のWebサイトのクローラビリティを向上させる方法は、シンプルなURLにすることです。
ページURLは、検索エンジンがWebサイトを理解し、適切にインデックスするための重要な要素となっています。そのため、URLが長く複雑だと、クローラーがページを正確に識別し、理解するのが難しくなるため、SEOに悪影響を及ぼします。
シンプルで短いURLは、クローラーにとって理解しやすく、ユーザーにも親しみやすいので、ページの内容を簡潔に反映したURLがおすすめです。
また、URL内ではハイフンを使用して単語を分割することを意識し、アンダースコアや特殊文字は使用しないようにしましょう。
他にも、URLの構造を整理すると、Webサイトの全体的な階層構造をクローラーに示すことができるため、クローラーはWebサイトの構造をより正確に理解でき、各ページがどのように関連しているかを把握しやすくなります。
以上のように、シンプルなURLはクローラビリティを向上させる手段の一つです。URLについては『SEOに効果的なURLとは?Google検索アルゴリズムから最適なドメイン・階層・構造を検証』で詳しい解説をしていますので、ご参照ください。
ディレクトリの階層を浅くする
8つ目のWebサイトのクローラビリティを向上させる方法は、ディレクトリの階層を浅くしておくことです。
ディレクトリの階層とは、Webサイトの各ページがどれだけの深さに存在するか、つまりトップページから特定のページに到達するまでの階層を指すものです。
例えば、example.comというサイトの「example.com/blog/」は2階層目に該当し、「example.com/blog/product-A/」は3階層目に該当します。
この階層が深いと、クローラーがページの発見に時間がかかるだけでなく、ユーザーも情報を見つけるのが難しくなります。また、これはクローラビリティを低下させるだけでなく、ユーザーエクスペリエンス(UX)を損なう可能性が高くなるため、結果としてSEOにも悪い影響を及ぼす可能性があります。
したがって、Webサイトのディレクトリ階層は、出来るだけ浅く保つことが望ましいです。具体的には、トップページから任意のページまで3クリック以内で辿り着けるようにすることが理想といわれています。
もし、各ページにまで3クリック以内で到達できる状態になっていると、クローラーはWebサイトの全ページを効率的にクローリングできるようになるため、クローラビリティは向上し、インデックスの速度も早くなります。
また、階層を浅くすることは、ユーザーにとっても情報を見つけやすくなり、Webサイトのエンゲージメントを高められる可能性もあります。これは、検索エンジンがWebサイトの価値を評価する際に考慮する要素の1つで、結果的にSEOのパフォーマンス向上につながります。
ディレクトリの階層を浅くするためには、あらかじめWebサイト内のコンテンツ情報を整理し、カテゴリ分けする必要があります。各コンテンツを適切にグループ化し、ユーザーとクローラーが迷わずに目的のページに辿り着けるようなWebサイト構造を作りましょう。
ファイルサイズを減らす
9つ目のWebサイトのクローラビリティを向上させる方法は、ファイルサイズを減らすことです。
Webページのファイルサイズが大きいと、クローラーはページを読み込むのに時間がかかってしまい、クローラビリティを低下させます。したがって、Webページのファイルサイズを減らすことは、クローラビリティの改善・向上につながる重要な手段と言えます。
ファイルサイズを減らす方法の1つとして、画像サイズの最適化があります。高解像度の画像はファイルサイズが大きくなりがちですが、適切なフォーマットを選択し、必要な解像度に調整することでファイルサイズを大幅に削減できます。
また、不要なメタデータやCSSの削除、JavaScriptの最小化(minification)もファイルサイズを減らすための一般的なテクニックです。これにより、コード内の空白、改行、コメントなど不要な要素を削除し、ファイルサイズを最小限に抑えられます。
他にも、HTTP圧縮(Gzipなど)を使用することでファイルサイズを削減でき、ページのロード時間を短縮してクローラビリティを向上させられます。
これらの方法でファイルサイズを減らすと、クローラーは効率良く各ページを読み込むことができ、クローラビリティが改善されます。
サーバーを最適化する
10つ目のWebサイトのクローラビリティを向上させる方法は、サーバーの最適化です。
Webサイトを設定しているサーバーが適切に機能していないと、検索エンジンのクローラーはWebサイトの全てのページを効率的にクロールすることが難しくなります。
サーバーの最適化には、まずサーバーのパフォーマンスと安定性を確認することから始め、サーバーの応答時間の測定やトラフィックの監視、及びエラーログの確認などを行いましょう。
その後、必要な箇所でサーバーの設定を最適化し、必要に応じてハードウェアやソフトウェアのアップグレードを行うことが効果的です。他にも、キャッシュの最適化やCDNを活用することで、クローラーがWebサイトをスムーズに巡回できるようになり、クローラビリティが向上します。
ただし、サーバーの最適化には専門的な知識を必要とするため、サーバーを改善する際には、専門の業者へ依頼することをおすすめします。
被リンクを獲得する
最後のWebサイトのクローラビリティを向上させる方法は、被リンクの獲得です。
被リンクは、外部サイトから自社サイトへのリンクを指し、検索エンジンがWebサイトを評価するための信頼性や権威性の指標となります。
この被リンクを獲得する方法には、質が高くユーザーの役に立つコンテンツを提供し続け、外部サイトに対してその価値を認識してもらう必要がありますが、SNSやプレスリリースを利用し、Webサイトの存在をユーザーに知ってもらうのも有効な方法です。
その他にも、自社商品やサービスを利用して成功したユーザーの体験談や、その企業へのインタビュー記事を作成することで、被リンクを獲得する方法もあります。
ただし、被リンクは獲得するだけではなく、その質も重要であることを忘れてはいけません。
検索エンジンは、被リンクを受けたサイトだけでなく、リンク元となる外部サイトも一緒に評価しているため、高い評価を受けているサイトから被リンクを獲得することが、SEOにおけるクローラビリティ向上の重要な施策と言えます。
被リンクに関する詳細情報は『被リンクのSEO効果とは?対策と獲得方法を徹底解説』でご覧いただけます。
以上の11個の施策が、クローラビリティを改善、向上させる具体的な方法です。続いて、Webサイトにクローラーが巡回したかを確認する方法をご紹介します。
クローリングされているかを確認する方法
クローラビリティを向上させる様々な方法をご紹介してきましたが、実際に自社サイトがクローリングされたかを確認する必要もあります。
ここでは、クローリングを確認する3つの方法をそれぞれ詳しく解説します。
Googleサーチコンソールで確認
1つ目は、Googleサーチコンソールを利用した確認方法です。
Googleサーチコンソールは、WebサイトがGoogleの検索結果にどのように表示されているかを把握するための無料ツールで、Googleが自社サイトをどの程度クローリングしているか、また、どのページがクロールされているかを確認できます。
確認方法として、まずGoogleサーチコンソールにログインし、クローリングをリクエストする時と同じように検索窓にインデックスされたかどうかを確認したいページのURLを入力します。
その結果、もしインデックスされていなければ上記の画面が開き、インデックスされている場合は「URLはGoogleに登録されています」というメッセージが表示されます。
まだ登録されていない場合は、「インデックスをリクエスト」をクリックし、自社サイトにクローラーが回るようリクエストしておきましょう。
「site:URL」で検索
2つ目の方法は、site:URLでの検索です。
Googleの検索バーに「site:」と入力し、その後に自社サイトのURLを入力し検索することで、Googleがインデックスしている自社サイト内の全ページが表示されます。また、URLを入れる際に、example.comのようなドメインまでではなく、example.com/blog/aaa.htmlのような絶対パスを入力することで、特定のページのみに絞って、クローリングされているかを確認できます。
もし、表示されるページ数が少ない、または期待していたページが表示されない場合には、自社サイトが十分にクローリングされていない可能性があります。
「cache:URL」で検索
3つ目は、cache:URLを使用した検索です。
cache:URLを使うと、GoogleがWebサイトを最後にクロールしたときのスナップショットが表示されます。
これも、site:URLと同様で、Googleの検索バーに「cache:」と打ち込み、その後に確認したいURLを入力し検索することで、Googleのクローラーがクローリングしたか否かを確認できます。
このcache:を利用したクローリングの確認方法では、クロールされた最後の日時やページのHTMLソースコードなども確認できるため、ページが適切な頻度でクローリングされているかや、新たに追加したコンテンツが反映されているかなどがわかります。
ただし、cache:URLで検索結果が表示されないこともあります。その場合、そもそもクローリングが行われていない可能性が高くなるため、1つ目に紹介したGoogleサーチコンソールを利用し、クローリングの有無を確認しましょう。
他にも、ページがnoindexの設定になっていたり、ロボットがアクセスできない設定になっていたりなど、クロールが制限されている可能性があるので、ページの設定内容の確認も行いましょう。
まとめ
クローラビリティは、Webサイトが検索エンジンのクローラーが適切に巡回できているか、各ページの情報収取がしやすい状況になっているかを測る指標です。
クローラビリティが高いほど、Webサイトは検索エンジンに適切な評価を受け、インデックスされる速度も早くなります。また、その結果、新しいコンテンツやリライトしたコンテンツが検索結果に早く表示してもらえます。
クローラビリティの改善・向上につながる具体的な方法には、Webサイトの構造を明確にする、重複したコンテンツを避ける、XMLサイトマップを作成するなど、初心者でも実行できるものから、専門的な知識を必要とする上級者向けのものまで様々なものがあります。
クローラビリティの向上はSEO対策の一部であり、検索順位を向上させるためには欠かせない要素といえるため、定期的なクローラビリティの改善や、まめなクローリングのチェックを行い、クローラーが快適に巡回、情報収集のできるWebサイト作りを心がけましょう。