自社サイトのアクセス数を増やすために抑えておくべきポイントとは?

Webサイトやブログへのアクセス数を増やすため、SEOなどに注力したものの、アクセス数が思うように増えず、お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

アクセスには種類があり、それぞれ適切な対策を講じる必要があります。

このページでは、Webサイトのアクセス数が増えすための具体的な15の方法を紹介します。

アクセスの種類を把握せず、闇雲にコンテンツを増やし続けるだけでは、時間と予算の浪費になってしまいます。

あれこれ試してもアクセスを増やすことができない場合は、何か原因があるはずです。

このページを最後までお読みいただくと、アクセスを増やす方法や増えない原因が分かります。

記事の監修者
株式会社EXIDEA 代表取締役社長
小川 卓真
SEO歴18年。2006年にSEOツールの開発企業を共同創業して以来、SEOを軸にデジタルマーケティングに従事。2013年に「株式会社EXIDEA」を設立。現在はEXIDEAの代表取締役社長として、Webメディア事業、マーケティングDX事業、SEOライティングツール「EmmaTools」の事業に携わる。
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この記事でわかること

アクセスを増やすための基本戦略

Webサイトへのアクセスを増やすためには、流入経路を正しく理解し、それぞれに適した戦略を立てることが重要です。

ユーザーがWebサイトにアクセスするまでの主な4つの経路とそれぞれの基本戦略を紹介します。

オーガニック検索(自然検索)

1つ目の流入経路は、オーガニック検索(自然検索)です。

オーガニック検索とは、ユーザーがGoogle、Yahoo!、Bingなどの検索エンジンで知りたい情報に関連するキーワードを入力し、検索結果に表示されたリンクをクリックしてWebサイトに訪れることを指します。

SEO対策を行い、Webサイトを検索結果の上位に表示させることができれば、アクセス数を増やすことが可能です。

ただし、コンテンツ作成や内部対策、外部対策を含むSEO対策には時間がかかるため、アクセス増加までには一定の期間が必要であることを理解しておきましょう。

Web広告

2つ目は、Web広告からの流入です。

Web広告からの流入とは、Google広告やSNS広告、ディスプレイ広告など、インターネット上のさまざまな広告を通じてユーザーがWebサイトに訪れることを指します。Web広告の大きな特徴は、ターゲット層を絞り込んでアプローチできる点です。

例えば、検索連動型広告を利用すれば、指定したキーワードに関心を持つユーザーに広告を表示することが可能です。また、オーガニック検索よりも検索結果の上部に広告が表示されるため、ユーザーの目に留まりやすいのも利点です。さらに、SNS広告では、年齢、性別、地域、興味・関心などの属性を細かく設定してターゲティングすることができます。

Web広告は、SEO対策のように時間をかけずにアクセス数を増やせる一方で、運用には費用がかかり、専門的な知識を持つスタッフが必要です。

リファラー

3つ目の流入経路は、リファラーです。

リファラーからの流入とは、他のWebサイトからのリンクを通じてアクセスするユーザーのことを意味します。

例えば、比較サイトなどで取り扱う商材やサービスが紹介され、そこに設置されたリンクをクリックしたユーザーがWebサイトに訪問する場合など挙げられます。また、SNSに表示された情報にリンクが掲載され、クリックしたユーザーがアクセスする場合もリファラーとしてカウントされます。

リファラーによるアクセス数を増やすには、比較サイトに掲載を依頼したり、他のWebサイトやSNSで取り上げられたりするようWebサイトの認知を広めることが必要です。

ダイレクト

4つ目は、ダイレクトと呼ばれる流入経路です。

ダイレクトとは、名刺やパンフレットに記載されたURLを直接入力したり、メールマガジンなどに掲載したリンクをクリックしたりすることで流入したユーザーを指します。

ダイレクトによるアクセスを増やすための基本戦略には、セミナーやイベントを実施して名刺やパンフレットなどを配布する方法やメールマガジンや業界ニュースなどを配信する方法が挙げられます。また、一度Webサイトにアクセスしたユーザーに満足してもらえるようなコンテンツを用意しておくと、ブックマーク(お気に入り)登録してもらえます。ブックマークをクリックしてアクセスするユーザーもダイレクトに含まれます。

Webサイトへのアクセスを増やす方法15選

ユーザーがアクセスする流入経路を把握したら、それぞれに最適な対策を行い、アクセス数を増やします。ここから、Webサイトへのアクセスを増やす15の具体的な方法について解説していきます。

独自性のある高品質なコンテンツの作成

1つ目のアクセスを増やす方法は、独自性のある高品質なコンテンツの作成です。

オーガニック検索で上位表示させるには、ユーザーの検索意図に沿った高品質コンテンツを作成することが重要です。例えば、対策キーワードからユーザーの抱える課題を突き止め、その解決に必要な情報を調べ、コンテンツに掲載します。こうしたユーザーの役に立つコンテンツは、検索エンジンからの評価を向上させ、検索順位が上がる要因になります。

また、他のWebサイトにはない独自データや事例を取り入れ、オリジナリティを持たせることで、競合との差別化を図ることができます。こうした情報は、ユーザーにとって他では得られない情報となるため、検索エンジンからの評価につながります。

こうした高品質なコンテンツが上位表示されることで、ユーザーに見つけてもらうことができ、アクセスが増えます。

高品質なコンテンツの書き方については『コンテンツSEOとは?メリットや実施手順をわかりやすく解説!』にまとめていますので、ぜひ、お役立てください。

ユーザーに響くタイトルとメタディスクリプションの設定

2つ目のアクセスを増やす方法は、ユーザーに響くタイトルとメタディスクリプションの設定です。

検索結果でユーザーの目に最初に触れるタイトルタグやメタディスクリプションタグを興味を引く内容にすることで、アクセスを増やすことができます。

タイトルタグは、シンプルかつ具体的に、検索意図に合ったキーワードを含めるます。一方、メタディスクリプションタグには、ページ内容を簡潔にまとめながら、思わずクリックしたくなるような表現を加えると効果的です。例えば、「〇〇の方法を詳しく解説」「今すぐ知りたい情報をチェック」などの言葉を使い、ユーザーの興味を引きましょう。

このように、タイトルとメタディスクリプションを設定することで、検索結果を見たユーザーにクリックを促し、アクセスを増やします。

既存記事の内容を見直してリライトする

3つ目は、既存記事の内容を見直してリライトする方法です。

公開済みの記事が検索結果で表示されないと、ユーザーにコンテンツの存在を気づいてもらえません。上位表示されない既存記事をリライトし、内容を改善することで、検索順位を上げ、アクセス数の向上を目指します。
リライトは、ユーザーの検索意図に沿った情報を網羅し、記事の質を向上させるために行います。また、同じキーワード対策に作成された競合記事と比較し、不足している内容を補い、独自性を持たせることも重要です。

リライトによって検索順位が上がり、ユーザーの目に留まるようになると、アクセスを増やすことができます。

最新情報をアップデートし続ける

4つ目のアクセスを増やす方法は、最新情報をアップデートし続けることです。

コンテンツの中には、作成時には最新だったものの、時間経過によって情報が変化するものもあります。例えば、公共交通機関の運行日時などの変更があったにもかかわらず、そのままの情報を掲載していればユーザーに混乱を与えます。

常に最新の正しい情報をアップデートすることで、ユーザーからの信頼が高まり、検索エンジンからの評価も得られます。

時間によって変化する情報を含むコンテンツはあらかじめリストアップしておき、定期的にリライトを行うことで、ユーザーの役に立つWebページ作りを心がけましょう。

内部リンク最適化やHTMLタグを使ったテクニカルSEO

5つ目は、内部リンクの最適化やHTMLタグを使ったテクニカルSEOです。

内部リンク最適化やHTMLタグの活用は、検索エンジンから正しく評価を受け、検索順位を上げるための重要な手段です。

Webサイト内の関連するコンテンツ同士を内部リンクでつないで最適化すると、ユーザーは求める情報を得やすくなります。また、検索エンジンのクローラーにとって効率的にWebサイト内を巡回する役に立ちます。さらに、タイトルタグや見出しタグ(H1~H6)、メタディスクリプションなどのHTMLタグを正しく使用することで、検索エンジンにWebページの内容を正確に伝えることができます。

こうした内部対策を行うと、ユーザーと検索エンジンの双方から評価され、Webサイト全体のパフォーマンスが向上します。その結果、Webサイトが上位表示され、アクセス数の増加につながります。

被リンクやサイテーションなどの外部対策を実施する

6つ目は、被リンクやサイテーションなどの外部対策を実施することです。

被リンクとは、外部サイトから貼られるリンクのことで、関連性が高いWebサイトや業界で権威性のあるWebサイトからの被リンクは質が高く、検索エンジンからのWebサイトに対する信頼性向上に大きく貢献します。

被リンクを得るには、自社独自で集めたデータや独自の視点による情報を発信し、他サイトから信頼されるコンテンツを提供することが大切です。

一方、サイテーションは、リンクがなくても外部サイトで企業名や提供しているサービスについて言及されることを指します。ユーザーに役立つ情報を発信し続けていると、SNSや外部サイトで紹介され、サイテーションを獲得できる可能性があります。

このように、外部対策を行えば、検索エンジンからの評価が上がり、Webサイトが上位表示されてアクセスを増やすことができます。

ただし、被リンクについては検索エンジンが厳しい目を光らせているため、金銭収受による「ペイドリンク」などを行わないよう注意しましょう。

被リンクに関する詳しい情報は、『被リンクのSEO効果とは?対策と獲得方法を徹底解説』をご参照ください。

コアウェブバイタルを改善してユーザビリティを上げる

7つ目は、コアウェブバイタルを改善してユーザビリティを上げることです。

コアウェブバイタルとは、Webサイトにアクセスするユーザーの体験の良し悪しを図る指標で、LCP(Largest Contentful Paint)とINP(Interaction to Next Paint)、CLS(Cumulative Layout Shift)の3つのことです。

LCPとは、ページの読み込み速度を示すもので、ページ内の大きなデータ(画像や動画など)が表示されるまでの速度を測定するもので、2.5秒未満であることが望ましいとされます。

次のINPは、Webページの応答速度を示す指標で、クリックからページが表示されるまでの速度が0.2秒であることが望ましいというものです。

最後のCLSは、Webページを読み込む際、レイアウトに生じるズレを計測したもので、0.1未満であることが求められます。

Googleは、ユーザーエクスペリエンス(UX)を重視しており、これら3つのポイントはSEOへの影響が大きいと考えられています。いずれも基準値をクリアできていればアクセスしたユーザーの満足度が高く、検索エンジンからの評価にも影響します。

このように、SEO対策での重要度が高いコアウェブバイタルを改善することで、アクセスを増やすことにつながります。

コアウェブバイタルについてもっと詳しく知りたい方は『コアウェブバイタル(CoreWebVitals)とは?LCP・FID・CLSの3つ指標と改善方法』をご一読ください。

モバイルフレンドリーなWebサイトになっているか確認する

8つ目のアクセス数を増やす方法は、モバイルフレンドリーなWebサイトになっているか確認することです。

モバイルフレンドリーなWebサイトとは、ユーザーがスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末からアクセスした場合でも、快適に閲覧できるサイトのことを指します。

具体的には、デバイスの画面サイズに応じてレイアウトが自動的に調整されるレスポンシブデザインを採用やページの読み込み速度を最適化、タッチ操作に適したボタンやリンクの配置が該当します。

Googleは、ユーザーの多くがモバイル端末を使っていることから、Webサイトのモバイルフレンドリー化を推奨しています。そのため、モバイルフレンドリーなWebサイトは上位表示されやすく、アクセス数の増加に貢献します。

モバイルフレンドリーなWebサイト作りについては『モバイルフレンドリーとは?SEO対策で必要な理由や確認・対応方法に詳しい情報をまとめていますので、ご一読ください。

ローカルSEO対策を行う

9つ目は、ローカルSEO対策を行うことです。

地域密着型ビジネスにとって、ローカルSEOはオンラインアクセスを増やし、オフラインの集客にもつながる重要な対策です。地域名と商材やサービスに関連する対策を行うことで、地元ユーザーからのアクセス増加を目指します。

まず、Googleマイビジネスのアカウントを作成し、営業時間、写真、サービス内容、連絡先などの情報を正確に入力しましょう。Webサイトやブログに掲載しているNAP情報(店舗名、住所、電話番号)と一致させることが重要です。

ローカルSEOで上位表示されるためには、ユーザーの検索意図やキーワードとの関連性、インターネット上での認知度(例:他サイトでの言及やレビュー)が影響します。Googleマイビジネスの情報を充実させるだけでなく、オウンドメディアでは地元に役立つ情報を定期的に発信し、他サイトで店舗が紹介される「サイテーション」やポジティブなレビューの獲得を目指しましょう。

その結果、地元ユーザーが取り扱い商材に関連するキーワード検索を行った際に、近隣の店舗が上位表示されやすくなり、オンライン上のアクセス増加だけでなく、店舗への直接来店も促進されます。

XやインスタグラムなどのSNSを活用する

10個目のアクセスを増やす方法は、XやインスタグラムなどのSNSを活用することです。

XやInstagram、Facebook、YoutubeなどのSNSを運営し、多くのチャネルで情報を発信すると、ユーザーとの接点が増えるため、リファラーによるアクセス数を増やせる可能性があります。
SNSを運用する際は、投稿のタイミングや投稿の頻度、ハッシュタグの活用が重要です。ユーザーが最もアクティブな時間帯に投稿することで、アクセスを増やすことができます。また、投稿頻度を一定に保つことで、ユーザーとの関係を維持することができ、継続的なアクセスを増やすことにつなげることができます。

最近では、YoutubeやInstagramなどで動画を使った情報収集や購入の意思決定が増えています。取り扱う商材やサービスにあわせ、SNSを使い分けましょう。

Web広告を利用する

11個目は、Web広告を利用することです。

リスティング広告やディスプレイ広告などのWeb広告は、SEO対策と違い、短期間でアクセス数を増やすことができます。

Google広告やFacebook広告などは、キーワードや年齢、性別、興味関心などの詳細なターゲティングオプションを設定できるため、取り扱う商材やサービスに興味を持つユーザーに絞り込んで広告を表示させることができます。
また、一度Webサイトを訪れたユーザーに対して再度広告を表示し、再訪を促すことができるリマーケティング広告を利用すると、購買意欲の高いユーザーに対してアプローチできるため、コンバージョン率を高めることができます。

時間をかけずアクセスを増やしたい場合は、Web広告を利用すると良いです。

ただし、Web広告は、出稿を止めると同時にアクセスが止まります。継続的にアクセスを増やしたい場合は、それに合わせた予算が必要です。

第三者メディアにWebサイト情報の掲載を依頼する

12個目は、第三者メディアにWebサイト情報の掲載を依頼することです。

第三者メディアとは、専門性や信頼性の高いWebサイトやブログ、ニュース、比較サイトなどのことを指します。これらのメディアに自社情報やWebサイトの内容を掲載してもらうことで、幅広いユーザーに認知してもらえるだけでなく、信頼性の向上やSEOにも寄与します。

例えば、IT関連の製品を扱っている場合、テクノロジー系のニュースサイトやブログ、業界専門誌などがターゲット層との相性が良いと考えられます。飲食業であれば、地元のグルメ情報サイトやレビューサイト、ファッション業界であればトレンド情報を発信するメディアが効果的です。

これらの第三者メディアに取り上げられるためには、業界の専門知識を活かし、トレンドに関する洞察や専門的なノウハウなど、読者にとって価値のあるコンテンツを作成し、外部メディアに掲載してもらいます。

信頼性の高い第三者メディアへの掲載は、アクセス数を増加させ、ブランド価値の向上やSEO効果も期待できるため、積極的に依頼しましょう。

プレスリリースを配信する

13個目のアクセス数を増やす方法は、プレスリリースを配信することです。

プレスリリースとは、企業や団体がメディアに対して新製品の発表やイベントの告知、重要なニュースを伝えるための公式な声明文を指します。プレスリリースは、一般的にニュース記事形式で書かれ、メディアがそのまま記事として利用できるようになっているため、メディアは手軽にニュースを報じることができ、企業は自社の情報を広範に伝えることができます。

また、プレスリリースはブランド認知度を高める手段としても有効です。新製品やサービスの発表を広く知らしめることで、ターゲットに対するリーチを拡大し、信頼感を築くことができるだけでなく、企業の専門性や信頼性をアピールすることで、競合他社との差別化を図ることが可能です。

他にも、プレスリリースは自然な被リンクが獲得できるため、ニュースのように発信できる情報があれば、積極的に活用していきましょう。

メールマガジンを配信する

14個目は、メールマガジンの配信です。

既存顧客や読者に対して、メールマガジンを通して定期的に情報を提供することで、サイトへのリピーターを増やすことができます。特に、メールマガジンを配信する際は、ユーザーに読んでもらいやすい時間帯に、画像やバナーなどを使ったHTML形式でメールを配信することがポイントです。

また、メールマガジンを通じて新しいコンテンツやキャンペーンの情報を配信することは、アクセス数を増加させることができるだけでなく、顧客のエンゲージメントを高めることも可能できます。

ただし、送信頻度があまりにも多いとメルマガ登録の解除や配信停止をされてしまうため、しつこく送らないように注意しましょう。

セミナーやイベントを実施する

15個目のアクセス数を増やす方法は、セミナーやイベントを実施することです。

オンラインセミナーや展示会などのイベントを通じて、直接的にターゲットとなるユーザーと接触することができると、参加者がその場、あるいは参加後にWEBサイトに訪問する可能性があります。また、イベントの後にフォローアップメールを送ることで、再度WEBサイトへのアクセスを促進することができます。

特に、業界の専門家や同業他社、親和性のある企業などをセミナーやイベントに招くことで、参加者の興味を引きつけることができます。

このように、セミナーやイベントを通じて直接的な接触とオンラインでの拡散を組み合わせることで、アクセス数の増加が期待できます。セミナーやイベントは一度きりではなく、定期的に開催し継続的なアクセス増加を目指しましょう。

ここまで紹介してきたアクセスを増やす方法は、順番にオーガニック検索、Web広告、リファラーに対応しています。まだ試していない方法があれば、ぜひトライしてみてください。

アクセスを増やせない場合の原因

ここまで紹介したアクセスを増やす方法を見て、実際に試しているけど「アクセスを増やすことができていない」とお悩みの方へ。

その場合、以下の原因にあてはまるものがないか、確認してみてください。

Webサイトが検索結果で上位表示されていない

Webサイトが検索結果で上位表示されていないと、アクセスを増やすことは難しいでs。

検索エンジンの検索結果画面では、検索順位に応じてユーザーのクリック率が異なります。2021年に海外の企業が行った調査によると、検索順位が1位の場合はクリック率が13.94%、2位では7.52%、3位では4.68%、10位まで下がるとクリック率も1.32%まで下がることがわかっています。

つまり、検索順位が低いと、そもそもコンテンツがユーザーの目には留まらないため、Webサイトへのアクセスを増やすことはできません。

アクセスが増えない場合は、Webサイトの検索順位を確認してみましょう。検索順位が低い場合は、上位表示させてアクセス数を増やすため、SEO対策が必要になります。

対策キーワードの難易度が高い

対策キーワードの難易度が高いと、アクセスを増やす難易度も高くなります。

前述のとおり、アクセスを増やすためには、Webサイトを検索結果で上位に表示させる必要があります。しかし、キーワードの中には、検索ボリュームが多く、競争率が高いものがあります。また、WEB広告においても、広告出稿主が多く、広告予算を上げなければ検索結果の上部に表示されないキーワードもあります。

検索ボリュームが多いキーワードを上位表示させることができれば、アクセスの増加を見込めます。しかし、その分、競合サイトも多く、上位表示の難易度が高くなります。

そのため、対策キーワードは、WebサイトのSEO対策状況やサイト規模に見合ったものを選ぶことが重要です。

Webサイトが上位表示されず、アクセスを増やせない場合、対策キーワードを分析してみてください。その上で、検索ボリュームが多く難易度が高い場合は、上位表示を狙いやすいキーワードに変更してみましょう。

対策キーワードの検索ボリュームが少ない

対策キーワードの検索ボリュームが少ないと、アクセスを増やすことは難しいです。

キーワードがあまり検索されておらず、検索ボリュームが少ない場合、上位表示されてもアクセスを増やすことにはつながりにくいです。例えば、月間検索ボリュームが100回程度のキーワードで1位を獲得しても、クリック率を考慮すると、Webサイトへの見込みアクセス数は数十回にとどまるためです。

一方で、検索ボリュームが少ないキーワードは、競争率が低いため、上位表示しやすいというメリットがあります。検索ボリュームが少なくても、上位表示されるコンテンツが増えれば、関連する情報について、検索エンジンから少しずつ評価を得ることができます。

Webサイトやブログをはじめたばかりで検索ボリュームが多く、難易度の高いキーワードで上位表示されない場合は、検索ボリュームの少ないキーワードで上位表示されるコンテンツを増やしましょう。そうして検索エンジンからの信頼を積み重ねることで、検索ボリュームの多いキーワードで上位表示されるようになり、アクセスを増やすことができるようになります。

Webサイトの更新をしていない

Webサイトを更新していないと、アクセスを増やすことができないどころか、減らしてしまう原因になります
検索エンジンは、最新の情報や正しい情報を好み、頻繁に情報を更新するサイトを高く評価する傾向があります。そのため、Webサイトには定期的に新しいコンテンツを追加したり、既存のコンテンツを更新したりする必要があります。]

Webサイトの更新が滞ってしまうと、検索エンジンのクローラーが訪問する頻度が低下してしまい、検索順位が下がる可能性が高まります。

また、ユーザーが求めているのは最新情報です。上位表示されるコンテンツがあっても、情報が変わらず、更新が滞っていると、ユーザーにとって再訪問する価値のないWebサイトになります。そうなると、リピーターの減少や滞在時間の短縮といったSEOにとってネガティブな影響が生じ、アクセスが減少します。

Webサイトの情報を更新していなければ、勝手にアクセスが増えることはありません。定期的に情報更新を行い、ユーザーにとって役に立つWebサイトであり続けましょう。

アクセスを増やすことができたら次にやること

最後に、アクセスを増やすことができたら、次にやるべきことについて解説します。

アクセス解析を行う

Webサイトへのアクセスを増やすことが出来たら、アクセス解析を行うことが重要です。

流入経路を調べ、オーガニック検索であれば、どのようなキーワードで検索したユーザーがアクセスしたか確認します。これにより、関連キーワードでの対策を進め、更にアクセスを増やすなど、次に戦略を考えることができます。

Web広告からのアクセスを増やすことができた場合は、設定したキーワードやクリエイティブを横展開させることで、異なる商材やサービスへの集客に活用できます。

アクセスを増やすことは、Webサイトやブログ運営の最初の目的です。ただ、そこはゴールではなく、アクセス解析を行うことで、さらなる成長や収益につなげましょう。

アクセス解析については『【マーケター必見】アクセス解析とは?目的や指標の見方、注意点を解説します』にて詳しい情報をまとめているので、ご参照ください。

コンバージョン率(CVR)を確認する

Webサイトやブログを運営する目的が、多くの人に知ってもらうこと、ブランディングであれば、一旦の目標は達成したことになります。

そうではなく、取り扱う商材やサービスを購入してもらうために運営しているのであれば、アクセスを増やすだけでなく、ユーザーに問い合わせや申し込みなどのコンバージョンに結び付ける必要があります。

アクセスしたユーザーをどのくらいコンバージョンにつなげられているか、コンバージョン率(CVR)を確認しましょう。

CVRの確認方法や重要性については『【Googleリッチリザルト 】 FAQとHow-toの構造化データに関して解説』にて詳しく解説しているので、ぜひ、ご一読ください。

まとめ

Webサイトやブログへのアクセスを増やす方法について解説しました。

オーガニック検索やWeb広告、リファラー、ダイレクトなど、アクセスにはさまざまな種類があり、それぞれアクセスを増やす方法は異なります。

このページで紹介したアクセスを増やす方法の中に、まだ試したことがないものがあれば、ぜひトライしてみてください。

すでに試したものがある、それでもアクセスが増えないという場合は、上位表示できているか、キーワードは適切なものを選んでいるか、更新を行えているか確認しましょう。

アクセスを増やすことができたらそこで立ち止まるのではなく、アクセス解析やCVRの確認を行い、Webサイトやブログなどから収益を上げましょう。

以下のページに、アクセスを増やすための基本対策「コンテンツSEO」について詳しい情報をまとめていますので、ぜひ、お役立てください。