302リダイレクトは一時的な転送処理に使う

302リダイレクトは、URLの変更が一時的なときに使う転送処理です。

メンテナンス中の一時退避、ABテスト、短期間だけ別ページへ案内したい場面では、301ではなく302を選ぶのが基本になります。逆に、URLを今後も戻さないなら302ではなく301を使うべきです。

このページでは、301との違い・SEOへの影響・設定方法・エラー対処までを2026年時点の実務に合わせて整理します。

この記事の監修者
株式会社EXIDEA 代表取締役社長
小川 卓真
SEO歴20年。2006年にSEOツールの開発企業を共同創業して以来、SEOを軸にデジタルマーケティングに従事。2013年に「株式会社EXIDEA」を設立。現在はEXIDEAの代表取締役社長として、Webメディア事業、マーケティングDX事業、オールインワンSEOツール「EmmaTools」の事業に携わる。
執筆者の詳しいプロフィールはこちら
EmmaBlog執筆者

302リダイレクトとは?

302リダイレクトとは、URLの変更が一時的な場合に設定するリダイレクト(転送処理)です。

一時的なURLの変更について1つ例を挙げると、誤りや不適切な情報、不具合があるページに対し、システムの都合上、すぐに修正できない場合に、暫定対応として別ページを準備し302リダイレクトを使用します。

302のリダイレクト設定を行うと、ページにアクセスしようとしたユーザーは、自動的に指定された別のページへ移動することになります。この転送処理自体は、302リダイレクトと混同されがちな301リダイレクトでも同様です。

違いは「どれくらいの期間、その転送を続ける前提なのか」にあります。302は元のURLを今後も使う想定があるときに選ぶコードで、検索エンジンにも「恒久移転ではない」という意図を伝える役割があります。

HTTPステータスコードの3xx番台はリダイレクトを意味し、中でも301(恒久)と302(一時)が最もよく使われます。302のレスポンスを受けたブラウザは、Locationヘッダーに指定されたURLへ自動的に再リクエストを送ります。この仕組みはサーバーとブラウザの間で自動処理されるため、ユーザーが意識することはありません。
(参照:Google検索セントラル リダイレクトとGoogle検索

続いて、302リダイレクトについて知る上で欠かせない、301リダイレクトとの違いを解説します。

301リダイレクトとの違い

301と302の違いは、URL変更が恒久的か、一時的かです。見た目の挙動は似ていますが、検索エンジンへのシグナルは同じではありません。

ページURLが変更になり、古いURLから新しいURLへ転送されるという点では、301リダイレクトと302リダイレクトは同じ処理を行います。では、この2つのリダイレクトにはどのような違いがあるのでしょうか。

恒久的なリダイレクトは301を使う

まずは301リダイレクトの特徴を解説します。301リダイレクトとは、URLの変更が恒久的な場合に使用する転送処理のことです。

もっとかみ砕いて言えば、301リダイレクトは、URLを変更した後、元のURLに戻す予定がなく、あらためて別のURLに変更する可能性が低い場合に使います。

恒久的な転送処理の例として、ドメイン変更やSSL化が挙げられます。ドメイン変更の場合、古いURLから新しいURLに恒久的にリダイレクトを行います。また、SSL化の場合は、httpからhttpsへの恒久的なリダイレクトを行います。

このように、301リダイレクトは基本的に「URL変更後に変わらない場合」に使用する転送処理だと覚えておきましょう。

検索結果に表示させたいURLを新しいURLへ切り替えたいなら、301または308のような恒久的なリダイレクトが適しています。URL移転の意図を曖昧にすると、評価を集めたい先がぶれやすくなるためです。

⇒301の詳細は、301リダイレクトとは?必要な理由や設定および確認方法で詳しく解説しています。

一時的なリダイレクトは302を使う

302を選ぶ判断基準は「元のURLへ戻す予定があるかどうか」です。たとえば、不具合があるページを一時的に別ページへ転送し、修正後に元のURLを復旧するケースが典型的です。301が「今後もこのURLは使わない」という宣言であるのに対し、302は「いずれ戻す」という前提で使い分けます。

Googleは302を一時的なリダイレクトとして扱い、301ほど強い正規化シグナルにはしません。つまり、元URLを残したまま短期間だけ別ページへ案内したいときに向いています。

実務でよくあるのは、「とりあえず301で飛ばしておく」という判断です。しかし、後で元URLへ戻す予定があるなら、その時点で301を選ぶと設計がぶれます。戻す前提があるかどうかを最初に決めると、301と302の使い分けはかなり明確になります。

では、転送処理を行うとSEOにはどのような影響が出るのでしょうか。次に解説します。

302リダイレクトがSEOに及ぼす影響

結論から言うと、302リダイレクト自体がSEOに悪影響を与えるわけではありません。ただし、使い方を誤ると、評価を集めたいURLの意図が検索エンジンに伝わりにくくなります。

転送処理をすると、転送先ページへ評価が流れてしまうのではと心配される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、302リダイレクトは一時的な転送として扱われるため、基本的には元のページURLを残したいケースで使います。

転送しなければならない期間が短く、元のページを公開するタイミングが分かっているのであれば、302リダイレクトを設定しておきましょう。

一方で、実際には長期間戻さないのに302のまま放置するのは避けたいところです。たとえば、商品ページを「一時的に別ページへ案内する」と言いながら数か月以上その状態が続くと、運用上は恒久移転に近くなります。このようなケースでは、302を選んだ理由と実際の運用が食い違っていないかを見直すことがおすすめです。

当社でもサイト改修時の確認では、「本当に元URLへ戻すのか」を先に整理しています。ここが曖昧なまま設定すると、SEO以前に運用フローが崩れやすく、担当者交代後に意図不明のリダイレクトが残りやすいためです。

⇒リダイレクトを含む内部対策全体を整理したい場合は、テクニカルSEOとは?コンテンツSEOとの違いと11種の施策も是非参照ください。

では、一時的な転送処理を行う302リダイレクトはどのような状況で使うべきなのか、続いてご紹介します。

302リダイレクトを使うシーン

302リダイレクトを使うべきなのは、あとで元のURLへ戻す前提がある場面です。

しかし、その「一時的なURL変更」とは具体的にどのようなケースを指すのか、その例を3つ、以下にご紹介します。

情報の修正や変更などを行うメンテナンス時

メンテナンス対応では、元ページを将来的に復旧するなら302が適しています。ページ冒頭から例としてご紹介している通り、システムエラーが絡むような時間のかかるページ内の情報を修正する場合、一時的に別ページを作成し、302リダイレクトを設定します。

Googleのインデックス情報は元ページを前提に扱われやすいため、出来る限り早く変更や修正を終わらせ、元ページが表示できるようにしましょう。

たとえば、ECで在庫連携の不具合が起き、商品詳細ページを一時的に「現在調整中」の案内ページへ飛ばすようなケースは302が分かりやすいです。逆に、その商品ページ自体を廃止して後継商品へ案内するなら、302ではなく301の検討が必要になります。

ABテスト

ABテストでは、テスト終了後に元の構成へ戻す可能性があるため、302が向いています。ABテストとは、1つのページで新しく施策を試す場合に元のページパターンをA、新しい施策を記載したパターンをBとして、どちらがユーザーの反応が良いか試すものです。

Aの元ページへのリクエストを、新しいBページに転送し、ユーザー動向を確認します。新しいBパターンの方が成果に結びつくようであれば、Bパターンを元のAパターンに反映します。逆にBパターンで思ったような成果が得られなければAパターンを維持します。

ABテストは長期間続けるものではなく、一定の期日を決めて行うため、転送には301リダイレクトではなく、302リダイレクトを用います。

ここで大切なのは、テスト用URLをそのまま本番URLとして長く残さないことです。短期検証のつもりが運用で固定化すると、URL設計と評価の集約先がずれていきます。BtoB商材のLP改善でも、この「テストのつもりが恒久運用になる」状態は起こりやすいので注意しましょう。

PCとモバイルで別のURLを使用する場合

PC用とモバイル用でURLを分ける構成では、ユーザー環境に応じて一時的に適切なURLへ案内する考え方から302が使われることがあります。パソコン用のページとモバイル用のページでURLが異なる場合、302リダイレクトを使うケースがあります。

スマホの普及により、Webサイトにはモバイル端末向けの表示最適化が求められるようになりました。これをモバイルフレンドリーといいます。

モバイルフレンドリーを進める方法には、レスポンシブデザインやダイナミックサービングの他、パソコン用画面とモバイル端末用画面を別々に作成するセパレート形式があります。このセパレート形式では、2つのURLで別々にページ管理を行います。

この場合、本来はPC用とモバイル用のURLが並行して存在するため、恒久移転として扱う301より、一時的な振り分けとして302が使われることがあります。

ただし、2026年時点では新規構築でPC用・モバイル用の別URL運用を選ぶケースは多くありません。保守性や実装差分の管理を考えると、レスポンシブデザインのほうが現実的な場面が増えています。既存サイトで別URL構成が残っている場合は、302の設定だけでなく、コンテンツ差分や内部リンクの整合性まで確認するとよいでしょう。

⇒モバイル対応の詳細は、モバイルフレンドリーとは?SEO対策で必要な理由や確認・対応方法で詳しく解説しています。

ここまで、302リダイレクトの重要性や、使うタイミングが分かりました。次は、具体的な設定方法について説明します。

302リダイレクトの設定方法

302リダイレクトは、WordPressならプラグイン、サーバーを直接触れるならPHPや.htaccessで設定できます。大切なのは、302として返しているかを実装後に必ず確認することです。

ページURLの一時的な変更に設定しておくべき302リダイレクト、続いてはその設定方法について解説します。

プラグインで作成する

自社サイトの運営にWordPressを使っている場合、プラグインを使うと比較的簡単に302リダイレクトの設定ができます。

設定方法ですが、「Redirection」というプラグインをインストールしたら有効化し、メニュー内の「ツール」から「Redirection」をクリックします。

次に、画面上部にある「新規作成」をクリックしましょう。

WPのプラグイン「Redirection」を利用した転送処理方法

「ソースURL」に転送元となるページURLと、「ターゲットURL」に転送先URLを入力して、「転送ルールを追加」というボタンをクリックします。追加された転送内容をクリックし、編集ボタンを選ぶと転送方法(301や302、307など)を選択できるので、302リダイレクトを選択しましょう。

設定後は、元URLをブラウザに入力し、転送先URLが表示されるか確認します。加えて、ブラウザ表示だけでなく、開発者ツールやヘッダーチェックツールでHTTPステータスが本当に302になっているかも見ておくと安心です。見た目は転送されていても、意図しないコードを返していることがあるためです。

PHPで作成する

PHPでも302リダイレクトは設定できます。サーバーサイドで明示的に302を返すため、動作を理解している担当者が扱う方法です。

次の方法はphpファイルを作成して、302リダイレクト設定を行う方法です。

phpを使う場合は基礎知識がある担当者が実行し、必ずバックアップを取る必要があります。記述に間違いがあると、ページが表示されなくなるのでご注意ください。

phpで302リダイレクト設定を行う場合の記述は以下になります(〇〇.co.jp/△△への一時的な転送)。

<?php
header('HTTP/1.1 302 Found');
header('Location: http://〇〇.co.jp/△△');
exit();
?>

ポイントは、Locationヘッダーだけでなく302のステータスコードを明示することです。出力前に余計な文字列や空白が入るとヘッダー送信エラーになるため、実装箇所にも注意しましょう。

PHPでの302リダイレクトも可能ではありますが、CMSがWordPressであれば、運用のしやすさという意味ではプラグインのほうが扱いやすい場面が多いです。

.htaccessで作成する

Apache環境では、.htaccessでも302リダイレクトを設定できます。複数URLの制御やルール管理をまとめて行いたいときに使いやすい方法です。

リダイレクト設定を行うためのテキストファイル、.htaccessファイルでも302リダイレクト設定は可能です。

.htaccessファイルに以下を記述することで、302リダイレクト設定を行うことができます。

〇〇.co.jp/△△から〇〇.co.jp/□□への302リダイレクト

RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www.〇〇.co.jp$
RewriteRule ^△△\.html$ http://www.〇〇.co.jp/□□ [R=302,L]

上記は、「RewriteEngine On」で転送処理開始を宣言し、RewriteCondで条件を指定しています。さらにRewriteRuleに転送内容を記述します。

一番最後の[R=302,L]は、転送種類が302であること、Lでそのルールで処理終了となることを意味します。

WordPressをお使いでない場合は、上記の.htaccessファイルを作成し、302リダイレクト設定を行いましょう。

実務では、.htaccessに古い301ルールや正規化ルールがすでに入っていて、302のつもりが別ルールに上書きされることもあります。特にwww統一、http/https統一、末尾スラッシュ統一が混在しているサイトでは、追加前に既存ルールの順番まで確認するのが分かりやすいです。

⇒.htaccessの考え方は、.htaccessとは?基本的な役割や正しい記述方法、設置場所、注意点を解説で整理しています。

302リダイレクトがエラー表示になる原因

302リダイレクトでエラーが出る原因は、URLの記述ミスか、設定の競合であることが多いです。まずは複雑な原因を疑う前に、転送元・転送先・返却コードの3点を確認しましょう。

302リダイレクトを設定してみたものの、転送処理が実行されず、エラー表示になってしまうこともあります。考えられるその原因について、解説します。

URLの記述ミス

302リダイレクト設定のため、転送元URLおよび転送先URLを記述しますが、その記述が間違っていると転送処理を行うことが出来ません。

転送のため作成したファイルの内容を確認し、正しいURLが記述できているか、確認してみましょう。

確認時は、ドメイン名だけでなく、httpとhttps、wwwありなし、末尾スラッシュ、拡張子の有無まで見てください。たとえば「/service」と「/service/」が別URLとして扱われる環境では、1文字の違いで意図した転送にならないことがあります。

プラグインの設定ミス

WordPressを使っていてプラグインで302リダイレクト設定をしてみたものの、転送処理にエラーが出る場合、まずは入力したURLに間違いがないか、確認してみましょう。

URL記述ミス以外でエラー表示になる可能性があるのは、プラグインの設定ミスです。リダイレクトの種類は302リダイレクトになっているか、確認してみましょう。

それでもエラーが解消されない場合は、他のプラグインが影響している可能性があります。

バックアップを取った後、Redirection以外のプラグインを無効化し、転送処理が行われるか確認します。インストールしているプラグインの中で、無効化すれば転送処理される場合は、該当するプラグインを無効化または削除し、必要なものであれば代わりになるプラグインを探してみましょう。

当社でもWordPressサイトの確認では、リダイレクト不具合の原因が記事本文ではなく設定競合にあるケースを見かけます。テーマ側の転送機能、セキュリティ系プラグイン、キャッシュ系プラグインが重なると、管理画面上の設定と実際の返却コードが一致しないことがあるためです。

⇒WordPressでのSEO対策を見直したい方は、WordPressでできるSEO対策11選!初心者でもできる方法をわかりやすく解説もあわせてご覧ください。

リダイレクトチェーンとループ

302リダイレクトの転送先がさらに別のURLへリダイレクトしている状態を「リダイレクトチェーン」と呼びます。チェーンが長くなると、ページの表示速度が遅くなり、クローラーが途中でたどるのをやめる場合もあります。

また、転送先が再び元のURLを指してしまう「リダイレクトループ」が発生すると、ブラウザはエラーを表示し、ページが一切表示されなくなります。設定後は、開発者ツールのネットワークタブでリダイレクトの経路を確認し、チェーンやループが起きていないかを検証しましょう。

よくある質問

302リダイレクトと307リダイレクトの違いは何ですか?

どちらも一時的なリダイレクトですが、HTTPメソッドの維持に違いがあります。302ではPOSTリクエストがGETに変わる場合がありますが、307はリクエストメソッドを変更しません。フォーム送信後の転送など、POSTを維持したい場面では307が適しています。一般的なページ閲覧の転送であれば302で問題ありません。なお、恒久的なリダイレクトにも同様の関係があり、301に対して308(メソッド維持)が存在します。

302リダイレクトを長期間使い続けても問題ありませんか?

技術的に動作はしますが、長期間戻さないなら運用意図を見直したほうがよいでしょう。元URLへ戻す予定がないなら、301のほうが適切なケースがあります。

302リダイレクトを設定すると元のURLはインデックスから消えますか?

必ずすぐ消えるわけではありません。302は一時的な転送として扱われるため、元のURLを残したいケースで使われます。

302リダイレクトとmeta refreshは同じですか?

同じではありません。302リダイレクトはHTTPステータスコードによる転送で、meta refreshはHTML側で行う転送です。実装できるなら、サーバー側のリダイレクトを優先するのが基本です。

設定後は何を確認すればよいですか?

転送先ページが表示されるかだけでなく、HTTPステータスが302で返っているか、リダイレクトループが起きていないか、他のルールと競合していないかを確認すると安心です。

まとめ

302リダイレクトは、URLを一時的に別ページへ案内したいときに使う転送処理です。

301リダイレクトとの違いは、URL変更が恒久的か一時的かにあります。メンテナンス、ABテスト、短期間の案内切り替えなど、後で元URLへ戻す前提があるなら302を選ぶのが基本です。

一方で、実際の運用が長期化しているなら、302のままでよいかは見直す必要があります。設定後は表示確認だけでなく、返却コードや競合ルールまでチェックし、意図した転送になっているかを確認しましょう。

302リダイレクトを含む、内部対策については以下のページで詳しく解説していますので、ご一読ください。