リダイレクトとは?種類と設定方法のご紹介

リダイレクトとは、旧URLにアクセスしたユーザーや検索エンジンを、新しいURLへ自動転送する仕組みです。

ページURLの変更やサイト移転の際に正しく設定しておくと、ユーザーは迷わず目的のページに到達でき、検索エンジンにも移転の意図を伝えやすくなります。反対に、設定が曖昧だと404エラー、評価の分散、クロール効率の低下につながることがあります。

このページでは、リダイレクトの基本から種類の違い、具体的な設定方法、設定時の注意点、警告や不正なリダイレクトへの対処までを2026年時点の情報で整理します。

リダイレクトをこれから設定する方も、Search Consoleの警告やブラウザのエラー表示で困っている方も、まずは全体像からはじめていきましょう。リダイレクトを正しく理解したい方は、ぜひ読み進めてみてください。

この記事の監修者
株式会社EXIDEA 代表取締役社長
小川 卓真
SEO歴20年。2006年にSEOツールの開発企業を共同創業して以来、SEOを軸にデジタルマーケティングに従事。2013年に「株式会社EXIDEA」を設立。現在はEXIDEAの代表取締役社長として、Webメディア事業、マーケティングDX事業、オールインワンSEOツール「EmmaTools」の事業に携わる。
執筆者の詳しいプロフィールはこちら
EmmaBlog執筆者

リダイレクトとは

リダイレクトとは、WebサイトのページURLが変更された際に、ユーザーや検索エンジンを自動的に新しいURLへ転送する仕組みのことです。

Webサイトの移転やページのリニューアル、ドメインの変更などが行われた際、適切なリダイレクトを設定しないと、旧URLにアクセスしたユーザーが「404 Not Found」のエラーを受け、Webサイトの信頼性やユーザーエクスペリエンスの低下につながります。

また、検索エンジンにおける評価の引き継ぎができず、SEOに悪影響を及ぼす可能性もあります。リダイレクトは、単なるアクセスの誘導手段としてだけでなく、検索エンジンに対しページの関連性を適切に伝え、Webサイト全体の評価を維持するためにも重要です。

さらに、リダイレクトを活用することで、ユーザーの混乱を防ぎ、Webサイトの利便性を向上させる効果もあります。

リダイレクトの目的とSEOへの影響

リダイレクトの目的は、ユーザーの利便性を高めることと、検索エンジンによる評価を新しいURLに引き継ぎやすくすることの2つです。

Webサイトのリニューアルやドメイン変更に伴いURLが変更された場合、旧URLにアクセスしたユーザーが「404エラー」を受けると、サイトの離脱や信頼の低下を招きます。リダイレクトを設定することで、旧URLから自動的に新しいURLへ誘導し、スムーズな閲覧を可能にします。例えば、企業の社名変更に伴うドメイン変更や、商品ページの統合でURLが変わる場合でも、ブックマークや外部サイトからのリンクを活かしたまま案内できます。

また、SEOの観点からもリダイレクトは重要です。検索エンジンはURL単位でページを認識するため、移転時の処理が不適切だと、被リンクや評価シグナルが新URLにまとまりにくくなります。適切なリダイレクトを設定することで、検索エンジンが旧URLと新URLの関係を理解しやすくなり、検索結果の切り替えも進めやすくなります。

実務でよくあるのは、ページを作り直したのに旧URLを放置してしまい、アクセス解析では流入があるのにユーザーは404に着地しているケースです。特に、外部メディアや過去の資料からリンクされているページほど、リダイレクトの有無が成果に直結します。

URL変更時には、ユーザーと検索エンジンの両方に配慮して、移転の意図を明確に伝えることが大切です。

⇒404エラーの詳細は、404エラー(404 Not Found)とは?エラーが起きる原因とおすすめの対処法を簡単解説で詳しく解説しています。

リダイレクトの種類と違い

リダイレクトは、恒久的な移転か一時的な移転かで使い分けるのが基本です。

特に、301と302は見た目の挙動が似ていても、検索エンジンへの伝わり方が異なります。ここでは、代表的な2つのリダイレクトについて、それぞれの特徴や違いを詳しく解説します。

301リダイレクト

旧URLから新URLへの移行が永続的である場合、301リダイレクトを設定します。

主にWebサイトの全面的なリニューアルや、企業名の変更に伴うドメインの変更など、一度移行した後に元のURLへ戻す予定がないケースで使用されます。

このリダイレクトを適切に設定することで、旧URLに蓄積された評価シグナルを新URLへ集約しやすくなり、検索順位の維持につながります。また、ユーザーが旧URLへアクセスした際に自動的に新URLへ遷移するため、利便性を損なわず、離脱を防ぐ効果もあります。

301リダイレクトは検索エンジンに対し、移行が恒久的であることを伝える役割を果たすため、設定時には転送先の対応関係を丁寧に確認する必要があります。トップページへ一括転送するだけでは、内容の対応が弱く、評価の引き継ぎやユーザー満足の両面で不利になりやすいです。

たとえば、ECサイトで旧商品カテゴリ「/shoes/running/」を新カテゴリ「/running-shoes/」へ整理したなら、カテゴリ単位で近い内容へ移すのが基本です。地域名だけ差し替えた店舗ページを統合する場合も、最も関連の高いページへ個別に振り分けるほうが自然です。

⇒301リダイレクトの詳細は、301リダイレクトとは?必要な理由や設定および確認方法で詳しく解説しています。

302リダイレクト

302リダイレクトは、Webサイトの運用において一時的にURLを変更する場合に使用されるリダイレクト手法です。

例えば、特定のキャンペーンページを一定期間だけ公開し、終了後には元のページに戻すケースや、メンテナンス中の代替ページを表示する際に利用されます。302リダイレクトは検索エンジンに対して、旧URLが今後も有効であり、将来的にアクセスを元に戻す意図があることを伝えるための手段です。

そのため、検索エンジンは旧URLを引き続き主要なURLとして扱うことがあります。これにより、新URLを恒久的な移転先として強く認識させたい場面には向きません。302リダイレクトを適切に使用することで、ユーザーはスムーズに目的のページへアクセスでき、旧URLの扱いも維持しやすくなります。

ただし、誤った用途で302リダイレクトを設定してしまうと、検索エンジンが新URLを正式な移転先として扱いにくく、意図した成果が得られないことがあります。恒久移転なのに302のまま長期間放置するのは、実務ではよくあるミスです。

ユーザーからは転送が301によるものなのか302なのかは分かりません。しかし、SEO観点では、URLの変更が永続的なものなのか、一時的なものなのかを検索エンジンに伝え分けることが重要です。

301リダイレクト設定では新URLを正規の移転先として扱ってもらいやすく、302リダイレクト設定では旧URLが検索結果に残りやすい、という違いを押さえておきましょう。

なお、HTTPステータスコードには307(Temporary Redirect)や308(Permanent Redirect)もあります。307は302と同様に一時的な転送ですがリクエストメソッドを変更しない点が異なり、308は301と同じく恒久的な転送でメソッドを維持します。通常のWebサイト運用では301と302で十分ですが、APIやフォーム送信を扱うシステムでは307・308の使い分けが必要になることがあります。

当社でもサイト改修時の確認では、まず「このURLは将来戻すのか」を整理してから301か302かを決めています。ここが曖昧なまま実装すると、後からcanonicalや内部リンクまで修正が必要になり、作業が広がりやすいためです。

⇒302リダイレクトについては、302リダイレクトとは?301との違いや使用するシーン、実装方法についても是非参照ください。

リダイレクトの設定方法

リダイレクトの設定方法はいくつかありますが、恒久的なURL変更ならサーバー側の設定を優先するのが基本です。

サーバー設定からプログラムを活用する方法、CMSのプラグインを使った方法まで選択肢はあります。ここでは、主な5つのリダイレクト手法を紹介します。それぞれの特徴や設定手順を理解し、状況に応じた最適な手法を選びましょう。

.htaccessファイルによるリダイレクト

1つ目のリダイレクト方法は、.htaccessファイルです。

.htaccessファイルは、Apacheサーバー上でディレクトリ単位の設定を行うための重要なファイルであり、テキストエディタを使用して作成できます。このファイルを利用することで、リダイレクト設定だけでなく、BASIC認証の設定やIP制限、カスタムエラーページの指定など、Webサイトの動作を細かく制御することが可能です。

リダイレクトを設定する際には、.htaccessファイル内に以下のコードを記述し、サーバーがリクエストを受け取った際に正しい処理を実行できるようにします。

サイト全体を転送する場合(〇〇〇.co.jpから□□□.co.jpへの転送)

RewriteEngine On
RewriteCond %{http_host} ^〇〇〇.co.jp
RewriteRule ^(.*) https://□□□.co.jp/$1[R=301,L]

ディレクトリ単位で転送する場合(/〇〇〇/から/□□□/への転送)

RewriteEngine on
RewriteRule ^〇〇〇(.*)$ /□□□$1 [L,R=301]

ページ単位で転送する場合(〇〇〇から△△△への転送)

RewriteEngine on
RewriteRule ^〇〇〇 $ https://www.□□□.co.jp/△△△ [L,R=301]

上記記述内、301という数字を302に変更することで永久的な転送(301)と一時的な転送(302)を選択可能です。

ファイル作成時の注意点として、文字コードはUTF-8、改行コードはLFに設定しなければ、サーバーが正しく認識しない可能性があります。また、ファイル名の先頭にドット(.)を付ける必要があり、これにより通常のファイル一覧には表示されない隠しファイルとして扱われます。

設定の誤りがサイトの表示エラーにつながる可能性があるため、編集時には事前にバックアップを取ることが重要です。加えて、http→https、wwwあり→なし、末尾スラッシュの有無など、別の正規化ルールと競合していないかも確認すると安全です。

⇒.htaccessの基本を整理したい場合は、.htaccessとは?基本的な役割や正しい記述方法、設置場所、注意点を解説も是非参照ください。

phpによるリダイレクト

2つ目の方法は、phpによるリダイレクトです。

phpとは、動的なWebページの作成に適したサーバーサイドのスクリプト言語であり、リダイレクトの設定も可能です。

phpを使用したリダイレクトでは、header()関数を用いることで、クライアントのブラウザに対して新しいURLへ移動するよう指示を出します。

以下、記述例を紹介します。

<?php
 header("Location:https://□□□.co.jp/", true, 301);
 exit;
?>

「https://□□□.co.jp/」の部分を変更することで転送先を指定できます。また、「301」が記述されている部分を302に変更することでリダイレクトの種類を変更可能です。

phpによるリダイレクトは、動的な条件に応じて異なるURLへ転送したい場合や、特定のセッション情報を判別した後に適切なページへ誘導する必要があるケースに有効です。また、phpリダイレクトの利点として、ページ内で処理を行った後にリダイレクトを実行できることが挙げられます。

ただし、出力開始後にheader()を送れないため、HTMLを先に出力してしまうと動作しません。HTTPステータスコード(301や302など)も明示して、意図した転送であることをサーバー側から伝えることが重要です。

サーバーの設定に依存せず導入しやすい点は特徴ですが、恒久的なURL変更では、アプリケーション側だけでなくサーバー全体のURL設計もあわせて見直すほうが管理しやすくなります。

JavaScriptによるリダイレクト

3つ目は、JavaScriptによるリダイレクト方法です。

JavaScriptは、PHPと同様に動的なWebページの作成に使用されるプログラミング言語ですが、PHPとは異なり、クライアントサイドで実行される点が特徴です。

JavaScriptによるリダイレクトは、主にサーバー側の設定が難しい場合や、サーバーにリダイレクト設定の権限がない環境で活用されます。

以下、記述例です。

<script type="text/javascript">
<!
setTimeout("link()",0);
function link(){
location.href='https://□□□.co.jp" ;
}
->
</script>

上記のうち、「setTimeout("link()",0);」という部分については転送までの時間を指定する記述です。0の部分に数値を入れることで秒数を指定できますが、基本的には0設定で即時転送にすることが多いです。

JavaScriptを使ったリダイレクトの利点は、サーバー側の環境に依存せず導入できることですが、一方でユーザーのブラウザ設定や読み込み状況によっては正常に機能しない可能性があります。

また、検索エンジンはJavaScriptリダイレクトも解釈できますが、サーバー側の301や302より優先して選ぶ方法ではありません。SEOを意識した恒久的なURL変更では、まずサーバーサイドのリダイレクトを検討し、JavaScriptは代替手段として考えるのが実務では分かりやすいです。

meta refreshによるリダイレクト

4つ目は、meta refreshによるリダイレクトです。

meta refreshは、HTMLのメタタグを使用してページにアクセスしたユーザーを指定のURLへ転送する方法です。

meta refreshによるリダイレクトの特徴として、転送までの時間を秒単位で指定できるため、例えば「5秒後に新しいページに移動します」といったメッセージを表示した後に、自動的に別のページへ誘導することが可能です。

<meta http-equiv="refresh" content="秒数;URL=https://□□□.co.jp/〇〇〇">

例えば、"秒数"に"3"と記述すれば、3秒後に指定のページへ転送されます。

meta refreshの利点は、.htaccessやプログラムによる設定を行わなくても、HTMLファイルの編集だけで導入できる点です。そのため、サーバーの設定変更が難しい環境や、短期間のリダイレクトが必要な場合に使われることがあります。

しかし、恒久的なURL変更の主手段としては向いていません。

また、ユーザー体験に影響を与える場合があり、設定する秒数によってはページ離脱の原因となることもあるため、用途を限定して使う必要があります。なお、Googleは即時のmeta refreshを恒久的、遅延型を一時的なリダイレクトとして解釈することがありますが、選べるならサーバー側のHTTPリダイレクトのほうが明確です。

⇒meta refreshの考え方は、meta refreshとは?リダイレクトの設定方法と設置の際の注意点で整理しています。

WordPressのプラグインによるリダイレクト

WordPressを利用している場合は、プラグインからリダイレクト設定ができます。

「Redirection」というプラグインをインストールし、有効化させましょう。

WordPress Redirectionイメージ

プラグインをインストールし、有効化するとWordPress左側のメニュー内、ツールの中に「リディレクション」という項目が追加されます。クリックすると「新しい転送ルールを追加」という画面になりますので、旧URLと新しいURLをそれぞれ入力し、設定を完了させます。

転送設定完了後には新しい転送ルールとして、今設定したリダイレクトが表示されます。基本設定は301リダイレクトとなっていますが、302に変更したい場合は、設定したルールの上にポインタを置き、「編集」ボタンをクリックしたうえで歯車アイコンを押下しましょう。

その後、表示画面が切り替わり、HTTPコードという項目が表示されるので、その中から302を選んで設定してください。

WordPressでは手軽に設定できる一方で、テーマや別プラグインの機能と競合することがあります。実務では、同じURLに対して複数の転送ルールが重なり、意図しないチェーンが発生することも少なくありません。設定後は必ず旧URLに直接アクセスし、1回で目的URLへ着地するか確認すると良いでしょう。

リダイレクトとcanonicalタグの使い分け

URL統合の手段にはリダイレクトのほかに、canonicalタグによる正規化もあります。使い分けの基準は「旧URLにアクセスできる状態を残すかどうか」です。

旧URLを廃止して新URLへ完全に移す場合はリダイレクト、旧URLのページ自体は残しつつ検索評価だけを特定URLにまとめたい場合はcanonicalタグが適しています。たとえば、パラメータ違いのURLが複数ある場合や、印刷用ページと通常ページが併存する場合はcanonicalで対応するのが自然です。

リダイレクトとcanonicalを同一URLに同時設定すると、検索エンジンへのシグナルが重複するため、どちらか一方に統一しましょう。

リダイレクトを行う際の注意点

リダイレクトは設定するだけで終わりではなく、保持期間や転送経路まで含めて設計することが重要です。特に、サイト移転後の解除タイミングや設定ミスには注意が必要です。

ここでは、リダイレクトを行う際に気をつけるべき重要なポイントを3つ紹介します。

サイト移転後すぐにリダイレクトを解除しない

リダイレクト設定は、移転後もしばらく維持するのが基本です。

しかし、リダイレクト設定はいつまで残しておかなければならないのでしょうか?

回答としては、サイトやページごとに評価の移行やリンクの更新に必要な時間が異なるため、一律の短期間で外すのはおすすめできません。

1ページだけ、どうしてもパーマリンクを変更する必要があるため301リダイレクト設定をしたのであれば、必要な期間は比較的短く済む可能性があります。一方で、サイトリニューアルやドメイン変更となると、サイト内すべてのページがリダイレクト対象となるため、必要期間も長くなります。

Googleの案内でも、サイト移転時のリダイレクトは一般的に1年以上保持することが推奨されています。これは、古いURLを参照している外部リンクやブックマーク、検索結果上の認識が切り替わるまで時間がかかるためです。

検索エンジンだけでなく、過去の営業資料、メール署名、SNSプロフィール、PDF資料などに旧URLが残っていることも多いため、実務では「流入がなくなったか」だけでなく「参照元が残っていないか」まで確認してから解除するのが安全です。

リダイレクトチェーンにならないようにする

リダイレクトチェーンとは、転送処理が複数回連続してしまうことを指します。

リダイレクト設定に「AからB」「BからC」「CからD」という3つがあると、Aへのアクセスがあった場合、Dに到着するまで複数回の転送が行われることになります。このリダイレクトチェーンにはユーザー、SEOそれぞれに問題が生じます。

ユーザーは、Aを開こうとクリックすると、最後の転送先であるDが開くまでに時間がかかります。SEOの観点でも、クロール効率や移転の明確さを損ないやすくなります。Googleは複数ホップをたどれますが、最終URLへ直接転送する設計が推奨されています。

長期間にわたりサイト運営をしていると、どのページにリダイレクト設定がかけられているのか分からなくなることもあるでしょう。リダイレクト設定をした場合は必ず、履歴を確認できるようにしておきましょう。

たとえば、旧サービスページを新サービスページへ移した後、さらにカテゴリ再編で別URLへ移すと、知らないうちに二重三重の転送になりがちです。URLマッピング表を残しておくと、こうした事故を防ぎやすくなります。

リダイレクトループにならないようにする

リダイレクトループとは、転送処理が繰り返され、終わらない状態を指します。

先のリダイレクトチェーンは終わりがありましたが、リダイレクトループの場合は「AからB」「BからC」「CからA」になっているなどで、転送が延々と続く状態になっています。

リダイレクトループに陥ると「リダイレクトが繰り返し行われました」というエラーが表示されます。原因は管理側の設定ミスだけでなく、Cookieやキャッシュ、CDN設定、CMS側のURL正規化ルールの競合など複数あります。

ユーザー側でリダイレクトループが出る場合は、Cookieやキャッシュを削除してみましょう。その上で同じ画面が出る場合は、運営側の設定に何らかの問題がある可能性が高いです。

当社でも移転やSSL統一の確認では、アプリ側の転送、サーバー側の転送、CDN側のルールが重なっていないかを分けて見ます。ループは1つの設定ミスより、複数レイヤーの小さなズレが重なって起きることが多いためです。

リダイレクトに関する警告と対処法

リダイレクト設定は、転送先が存在するだけでは十分ではありません。設定内容が不自然だったり、ユーザーと検索エンジンに異なる挙動を見せたりすると、警告や評価低下の原因になります。

主にどのような警告が届くのか、その原因と対処法をご紹介します。

リダイレクトの警告が出る原因と対処法

リダイレクトの警告が出る原因は、Cookie、SSL未対応、関連性の低い転送先、短縮URLの利用などが代表的です。Search Consoleやブラウザのエラー表示が出たら、まず転送経路と転送先の妥当性を確認しましょう。

リダイレクトの設定が正しくない場合にGoogle Search Consoleへ届く警告の原因には、以下の4つが挙げられます。

リダイレクトで警告が出る原因4つ
  1. Cookieによるもの
  2. SSL化されていないURL
  3. 関係がないURLへの転送
  4. 短縮URLへの転送

Cookieとは、閲覧したWebサイトからブラウザに保存される記録を指します。

新しいWebサイトを訪問すると最初に「Cookieを有効にしてください」というメッセージが出ることがあります。Cookieを有効にすると、ログイン情報などの入力フォームを1度完了しておけば、2度目以降に再入力する手間を省けます。

そのCookie情報が原因でリダイレクトループが起こることがあります。解決方法として、使用しているブラウザに保存されているCookieを削除してみましょう。

次に、WebサイトがSSL化されていないと警告やブラウザ上の不安表示が出やすくなります。

Googleはセキュリティの観点からHTTPSの利用を前提とした運用を推奨しています。リダイレクト設定をする場合にSSL化が完了していないURLへの転送を記述すると、ユーザー体験と信頼性の両面で不利です。SSL化がまだ終わっていない場合は、先にHTTPSへ統一することがおすすめです。

また、関係がないURLへの転送については、旧URLと新URLの内容が大きくずれていると、検索エンジンにもユーザーにも不自然に見えます。

301リダイレクトで、Webサイトのリニューアルやドメイン移管などが理由で設定する場合は、元ページと関係性のある新しいURLへ転送を行うようにしましょう。たとえば、採用ページを会社概要へ飛ばす、商品詳細をトップページへまとめて飛ばす、といった処理は警告以前に満足度を下げやすいです。

最後に、短縮URLへの転送を行うと、警告や余計な転送回数の原因になることがあります。

長いURLはツールを使うと見やすい短縮URLへ変更できます。しかし、この短縮URLは、クリックすると短縮URLサービスのドメインを経由してから元のURLへ転送されることが多いです。

短縮URLをリダイレクトに使うと転送回数が増えやすいため、設定時は必ず最終到達URLを直接記述するようにしましょう。

⇒SSL化の詳細は、SSL化(HTTPS)のSEO対策における効果で詳しく解説しています。

不正なリダイレクトが起きる原因と対処法

不正なリダイレクトとは、ユーザーや検索エンジンを欺く目的で、本来期待していない別URLへ移動させる行為です。

ユーザーと検索エンジンのクローラーを異なるURLへ転送する、ユーザーが求めていないページへ意図的に飛ばす、といったケースはスパム行為と見なされる可能性があります。

一方で、旧ページから新しいページへの転送や、類似・重複したページを1つにまとめる場合、会員制サイトでログイン後に内部ページへ誘導するなどの転送は正当なものです。問題になるのは、転送の目的がユーザー保護や移転案内ではなく、検索結果や閲覧体験を操作することにある場合です。

対処法としては、まず「検索エンジン向けの挙動」と「通常ユーザー向けの挙動」が一致しているかを確認します。そのうえで、転送先が元ページと関連しているか、モバイルだけ別ページへ飛ばしていないか、広告や不審ページへ誘導していないかを点検しましょう。Search Consoleに警告が出ている場合は、サーバーログやリダイレクトルールもあわせて確認するのが有効です。

よくある質問

301と302はどちらを使えばよいですか?

URL変更が恒久的なら301、一時的なら302を使うのが基本です。将来元のURLへ戻す予定があるかどうかで判断すると分かりやすいです。

リダイレクトはどれくらいの期間残すべきですか?

サイト移転やドメイン変更では、少なくとも1年以上を目安に残す運用が一般的です。外部リンクやブックマーク、古い資料からのアクセスも考慮して判断しましょう。

リダイレクトチェーンはSEOに悪影響がありますか?

はい、ユーザーの表示速度低下やクロール効率の悪化につながるため、できるだけ避けるべきです。旧URLから最終URLへ直接転送する形に整理するのがおすすめです。

WordPressではプラグインだけで対応しても問題ありませんか?

小規模な運用では有効ですが、他のプラグインやサーバー設定と競合しないか確認が必要です。設定後は実際に旧URLへアクセスして、1回で正しいURLへ着地するかを確認しましょう。

リダイレクトループが起きたら最初に何を確認すべきですか?

まずはCookieとキャッシュを削除し、それでも解消しなければサーバー設定、CMS設定、CDN設定の重複を確認します。複数の転送ルールが重なっているケースが多いです。

まとめ

リダイレクトは、URL変更時にユーザーを正しいページへ案内し、検索エンジンにも移転の意図を伝えるための重要な設定です。

301と302の違いを使い分け、.htaccessやPHP、WordPressプラグインなど自社環境に合った方法で実装することが大切です。また、チェーンやループ、無関係なページへの転送を避けることで、SEOとユーザー体験の両方を守りやすくなります。

サイト移転やURL変更の前後では、転送先の対応関係、保持期間、実際の挙動確認まで含めて見直していきましょう。リダイレクト設定は、SEO対策における内部対策の1つです。内部対策全体もあわせて整理したい方は、以下のページもご覧ください。