SEO対策でWebサイトを上位表示させる方法

「SEO対策を進めているものの、Googleの検索結果画面で上位表示ができない」
「SEO施策に何をすれば良いのかが分からない」

これらのお悩みをお持ちのWebサイト担当者の方へ。このページでは、上位表示に欠かせないSEOの基礎知識や具体的な施策を解説しています。

検索エンジンの代名詞であるGoogleの検索結果で上位表示しているページは、なぜ選ばれているのでしょうか。

そこにはちゃんと理由があります。検索エンジンが高い評価をするWebサイトの特徴や、自社サイトを上位表示させる対策をこのページで掴みましょう。

目次

SEO対策とは?

そもそもSEOとは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)という英語の頭文字を取ったものです。(SEO対策とも言います。)

自社商品やサービス、発信したい情報に結びつきの強いキーワードが検索エンジンで調べられた時に、検索結果画面で自社サイトを上位表示させるためのwebマーケティング施策を指します。

SEO対策を進めて検索結果画面で上位表示されるようになると、高い広告宣伝費をかけなくても、多くのユーザーに伝えたい情報や新商品の案内などを届けることが可能です。

また、上位表示を維持することで安定的な集客もできるため、webマーケティング手法の一部として取り入れている企業も増えています。さらには、商品やサービスに関して高いブランディング効果を得られ、顧客から信頼されやすく権威のある企業として認められるのも大きなメリットです。

一方で、SEO対策には上位表示できるまでに時間がかかることや、ページ公開後の定期的な更新が必要という手間もあります。SEOは、「記事を書いて終わり」ではなく、定期的にメンテナンスをしたり複数の記事を書いたり、上位表示したあとも継続的に実施する施策だと認識しておきましょう。

上位表示させるには欠かせないGoogleの考え方

検索エンジンで特定のキーワードが調べられた際に、検索結果画面で上位表示されるコンテンツを作るには、まず検索エンジンがどのようなルールに基づいて順位を決めているのかを知る必要があります。

大手検索エンジンのGoogleは、何を基準に検索結果画面の上位コンテンツを決めているのでしょうか。まずは、Googleが公表しているSEOに関する情報を確認しておきましょう。

SEO対策で上位表示させるため知っておくべき「Googleが掲げる10の事実」

SEOをはじめるなら「Googleが掲げる10の事実」を知っておかなければなりません。

Googleが掲げる10の真実

  1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
  2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
  3. 遅いより速いほうがいい。
  4. ウェブ上の民主主義は機能する。
  5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
  6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
  7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
  8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
  9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
  10. 「すばらしい」では足りない。

引用元:Googleが掲げる10の事実

Googleの掲げる10の事実は、いずれも重要な考えとなります。 要点をまとめると、小手先のテクニックではなく、真にユーザーにとって有益なコンテンツ作成とWebサイト作りをすることが上位表示を狙う基礎となります。

E-E-A-T対策なしに上位表示は難しい

E-E-A-Tは、GoolgeがコンテンツのSEO評価を行う上で重要な指標としているExpertise(専門性)、Experience(経験)、Authoritativeness(権威性)、Trustwarthiness(信頼性)の4つの単語の頭文字を取ったものです。

インターネットが普及し誰でも簡単に情報を発信をできるようになった一方で、誤った情報や悪意のある情報を発信する悪質な人も溢れるようになりました。事実とは異なる情報や間違った情報が上位表示してしまうと、検索ユーザーにとって価値がないだけでなく、迷いや混乱を招く恐れがあります。

そのためGoogleは検索品質評価ガイドラインを設けてコンテンツの質を維持しています。

検索品質評価ガイドラインには、コンテンツ内に掲載している情報は専門知識を持った人物によって執筆されているか、あるいはその情報に関する権威があって信頼度の高い人物によって監修されているかを重視していると書かれてます。SEOを進め上位表示を狙う場合は、E-E-A-Tを意識し、専門性や経験、権威性、信頼性を担保したコンテンツを作成することです。

E-E-A-Tについてもっと詳しく知りたい方は以下のページをご参照ください。

YMYLジャンルは上位表示させる難易度が高い

SEO対策を進める上でもう1つ知っておくべきものが、Your Money or Your Lifeの頭文字を並べたYMYLという指標です。

YMYLは、コンテンツの中にお金や健康、福祉や幸せに関する情報が記載する場合には、より厳しい審査を行うという内容になります。YMYLもE-E-A-Tと同じく、事実とは異なる情報が上位表示してしまうと、検索ユーザーに不利益が生じるため重要な要素とされています。

YMYLに該当する内容が書かれた記事においては、先程のE-E-A-Tはもちろんのこと、Googleが求める基準を満たしていなかったり、情報が不足していたりする場合、検索結果画面での上位表示は不可能といえます。 Googleは、一例として「情報」に関するコンテンツがYMYLに該当するかどうかを挙げています。

「情報」に関するYMYL
Type of topic
トピックタイプ
Information:Could significant harm result from inaccurate information?
誤った情報によって深刻な被害をもたらすか?
Clear YMYL
明らかにYMYLに該当する情報
Evacuation routes for a tsunami:Explanation : Inaccurate information on evacuation routes could cause significant harm to people.
誤った津波からの避難ルートは、間違っていれば大きな被害を招く
Topic May be YMYL
YMYLになりうる情報
Weather forecast:Explanation : In most situations, slightly inaccurate information about the weatherforecast will not cause harm.People often ask family members "what's the weather today".
天気予報はほとんどの場合、若干のズレがあるが、被害に至ることはない。家族に天気について尋ねる人が多い
Topic Not or unlikely YMYL
YMYLには該当しえない情報
Music award winners:Explanation : This topic is unlikely to cause harm.
音楽賞の受賞者、このトピックが被害を招くことは考えにくい

引用元:Google General Guideline,Pagt 1:Page Quality Rating Guideline,2.3 Your Money or Your Life(YMYL)Topics

1つ目の例として、津波発生時の避難経路に関する情報コンテンツは、もし誤った経路を紹介していれば、多くの人の命にかかわってしまうといえるため、明らかにYMYLに関わるものといえます。

次に、天気予報に関する情報ページは、予報情報が必ずしも正しいものではなく、基本的に人に害をもたらすことはないだろうとのことでYMYLに該当する可能性はゼロではないものの、関連性は低いものとしています。

最後に、音楽に関する情報ページは、人を傷つけることはないため、YMYLには該当しないと判断しています。

以上からお分かりいただけるかと思いますが、YMYLに関する評価が厳しい理由は「人の幸せや生活に結びつく情報」であるためです。YMYLに関連するコンテンツで上位表示を狙う場合は、情報に対する正しさや根拠が最も重要になります。

運営しているWebサイトがYMYLに関連しているのであれば、以下の別ページもお役に立つかと思います。

SEO対策で検索順位が決まる仕組み

ここまでに紹介したGoogleの基本的な考え方を踏まえてコンテンツを作成するとして、検索結果画面で上位表示されるページの順位はどのように決定されているのでしょうか。

検索エンジンが検索順位を決める3つの仕組みと特徴について解説します。

検索順位が決まる仕組み
  1. クロール(クローラーが情報を収集)
  2. インデックス(情報をデータベースへ保管)
  3. ランキング(アルゴリズムで記事を評価)

クロール(クローラーが情報を収集)

クロールとは、Googlebotと呼ばれるロボット(クローラー)を動かし、世界中のWebサイトを巡回することを指します。クローラーはサイトを巡回する際に、自社サイト内のリンクや外部サイトからのリンクを頼りに新たなサイトを発見し、情報や画像、動画ファイルなどの収集が役割です。

このクローラーに自社サイトを発見(クロール)してもらえないと、検索エンジンの順位評価対象に挙がることはありません。SEOで上位表示を狙うためにも、まずは自社コンテンツをクロールしてもらうことが重要です。

クローラーについてもっと詳しく知りたい方は、以下の別ページをご参照ください。

インデックス(情報をデータベースへ保管)

インデックスとは、サイトやコンテンツの情報をGoogleのデータベースに登録することを指します。検索エンジンを使い検索行動をしたときに、検索結果画面に表示されるページは、検索エンジンにインデックス(登録)されている必要があります。言い換えるとインデックスされていない記事は、検索結果画面に表示されることはないため、もちろん上位表示することもこともありません。

インデックスしてもらう方法として、Google Search Consoleを使い、クローラーに巡回してもらうリクエストを送ります。(これをインデックスリクエストと言います。)クローラーがインデックスリクエストを受け、無事にクロールされると、該当ページの情報がデータベースに保管されます。ただし、必ずしもインデックスしてもらえるとは限らないため、注意が必要です。

インデックスしてもらうためには、先に紹介したクローラーが該当ページの情報を正しく読み取れる必要があります。クローラーが正しく情報を読み取れるようなページにする方法は、見出し「GoogleがSEO評価しやすいサイトにする」でご紹介しているので、このまま読み進めていただけると幸いです。

インターネットに公開したページがインデックスされない、その場合は以下のぺージから原因を見つけ、対策を行いましょう。

ランキング(アルゴリズムで記事を評価)

インデックスリクエストを済ませ、検索エンジンのデータベース上へ無事にインデックスされたら、蓄積したデータからランキング(順位付け)が始まります。このランキングは、検索エンジンがもつ独自のアルゴリズムによって行われます。

Googleには200以上の独自のアルゴリズム(Googleアルゴリズム)があるといわれており、SEO対策はそのアルゴリズムを満たしていく必要があります。アルゴリズムの詳細は公開されていませんが、中でも重要な要素については抽象的ながら公開されているため、ご紹介します。

Googleが公開しているランキング
  • 検索クエリの意味
  • コンテンツの関連性
  • コンテンツの質
  • ウェブサイトのユーザビリティ
  • コンテキストと設定

Googleは上記の内容をアルゴリズムに組み込み、SEO評価を決めています。それぞれの内容を確認いただき、ランキングの仕組みを理解することが重要です。

また、Googleアルゴリズムは1年に数回更新されており、常に検索ユーザーのニーズや技術の進歩に合わせた条件が組み込まれ、検索エンジンの利便性を高めています。そのためアルゴリズムの変更とともに上位表示コンテンツも変動します。

SEOで上位表示を狙う場合には、定期的に行われるアルゴリズムアップデートに注意しなければなりません。先に紹介したE-E-A-TやYMYLに関するアルゴリズムアップデートが行われたときには、上位表示が長い間できていたページの順位が大幅に下落したり、表示されなくなったりしました。

アルゴリズムアップデートが行われ、順位が大きく下がった場合には、アップデートの傾向について情報を集め、自社サイト内にSEO対応できていない部分を見つけて焦らず適切に対応を進めましょう。
以上、SEO対策の基礎として、上位表示の仕組みにはクロールとインデックス、ランキングを決定するアルゴリズムという3要素があることを覚えておきましょう。

SEO対策で上位表示を狙う方法とは

SEOによる検索結果画面で上位表示を目指すために、検索エンジンがどのような情報を求め、どのような仕組みで順位付けしているのかをご紹介しました。

Googleの考え方や仕組みから分かるように、「ユーザーが求めるコンテンツを作成すること」と「GoogleがSEO評価しやすいサイトにすること」が重要です。対策では、ユーザーが検索するキーワードからどのような情報を求めているのかを考え、専門知識のある人がコンテンツを作成する必要があります。

また、同時にGoogleはロボットとアルゴリズムによって、記事をSEO評価しているため、ロボットやアルゴリズムで判定しやすいサイトやページにする必要もあります。

つまり、「ユーザーが求めるコンテンツを作成すること」と「Googleが評価しやすいサイトにすること」の両方を満たすことで、上位表示を狙うことが可能です。

それでは「ユーザーが求めるコンテンツ」と「GoogleがSEO評価しやすいサイト」にするための具体的な方法を紹介します。

上位表示するためにはユーザーの求めるコンテンツが必要

自社商品やサービスの認知向上をするためにSEO対策を始めたものの、上位表示できない。と悩まれているようであれば、コンテンツの内容がユーザーの求める情報になっていない可能性があります。 ここからは、ユーザーが求めるコンテンツの作り方をご紹介します。

ユーザーが求める
コンテンツの作成方法
  1. 検索意図に沿った内容にする
  2. 読みやすい文章やデザインにする
  3. ユーザビリティを意識しサイトを使いやすくする

SEOで重要なのは検索意図に沿った内容にすること

SEO対策を目的としたコンテンツ作成をする際にやるべきことは、ユーザーの検索意図の確認です。前述でお伝えした通り、Googleはユーザーの検索意図にマッチした情報が掲載されたページを評価し上位表示させています。

そのため、自社が対策したいキーワードから、ユーザーが検索する目的や求めている情報を考えなければなりません。 また、ユーザーが求める情報とコンテンツを作成する側が提示したい情報が、必ずしも一致しない場合があるため、検索意図の確認が必要です。

例として「SEO」を対策キーワードにする場合、ユーザーはこのキーワードからどのような情報を求めているのか、検索意図を確認する方法をご紹介します。

まずは、検索エンジンで「SEO」と検索し、広告と書かれているものを除く上位表示しているページを確認してみましょう。すると、上位表示しているページで「共通する内容や情報」があることに気づくはずです。上位表示しているどのページにも共通している情報は、ユーザーが求めているに違いないとGoogleが判断した情報といえます。

また、検索結果画面の一番下を確認すると「関連キーワード」が表示されています。この関連キーワードは、対策キーワードと結びつきの強いキーワードが候補として並びます。


SEOの場合は「SEO対策とは」「SEOわかりやすく」などのキーワードが並んでいました。すなわち「SEO」を検索するユーザーは「SEOとはそもそもどんなもので、対策をすすめるとはどういうことをすればいいのか?」と考えているのではないか、と予想できます。

このように、上位表示サイトの情報や関連キーワードを確認することで、ユーザーの検索意図を把握する事が可能です。その他にも、Yahoo知恵袋などを使い対策したいキーワードを調べ、出来るだけ細かくユーザーの検索意図を調べることも重要になります。

ユーザーの検索意図からズレたコンテンツを作成してもSEOで上位表示することは難しく、仮にユーザーがアクセスしたとしても求めている情報ではなかった場合は、すぐに離脱してしまいます。対策キーワードに対するユーザーの検索意図の確認はコンテンツ作成の基本であり、上位表示を狙う上で重要性が高いものであることを覚えておきましょう。

読みやすい文章やデザインにする

対策したいキーワードに対するユーザーの検索意図をまとめ、掲載したい内容が決まったらコンテンツの執筆を始めます。この執筆で大切なのは、掲載している情報をユーザーがすんなりと理解できるような読みやすく分かりやすい文章にすることです。

具体的には「てにをは」を正しく使うことや、難解な漢字にはルビをふること、なるべくわかりやすい言葉を使うこと、難しい情報には別途説明文を書き加えることなどが挙げられます。

読みやすい文章の例
  • 私は雨が今日は降るので傘を持って外出した → 今日は雨が降るので私は傘を持って外出した
  • 破綻:はたん(はじょう→×)、遵守:じゅんしゅ(そんしゅ→×)(※ルビを入れる)
  • 檸檬、葡萄→レモン、ぶどう
  • SEOとは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略語です。

また、文字ばかりのコンテンツだとユーザーは読み進めづらいため、内容に沿った画像やイラスト、例を挿入することも大切です。画像やイラストが入ることで、コンテンツを読みやすくなるだけでなく、ユーザーに理解してもらいやすくなります。

その他にも、文章内の重要なポイントや注意点などを赤文字にしたり、マーカーで色をつけたりすることも有効です。上位表示を狙ってコンテンツを執筆する際は、読み手になりきって一度自分で読み返し、スムーズに読み進められるか確認をしましょう。

ユーザビリティを意識しサイトを使いやすくする

ユーザーの検索意図に沿った、読みやすく分かりやすいコンテンツが書けたら、次はユーザビリティの向上を目指しましょう。ユーザビリティとは、サイトにアクセスしてくれるユーザーにとっての使いやすさで、SEOにおいて重要な指標です。

具体的には、グローバルナビゲーションやサイドメニューの設置、リンクの追加、ページの表示速度改善などが挙げられます。

※グローバルナビゲーションとは、Webサイト内の全てのページに共通して表示される、主要ページへのリンクを集めたメニューのことです。

例えば、グローバルナビゲーションやサイドメニューは、検索結果画面から自社サイトに訪れたユーザーが、別のページや商品、サービスを見つけるのに役立ちます。 言い換えると、グローバルナビナビゲーションやサイドメニューがなければ、ユーザーは検索エンジンなどで別途探さないといけないので不便さを感じます。

また、ページの表示速度を改善することも重要です。仮に、ページの表示速度が遅かった場合、ユーザーがページを離脱する可能性が高まります

ページの読み込み時間が 1 秒から 10 秒になると、モバイル サイトの訪問者が直帰する確率が 123% 増加することを発見しました。

引用元:https://www.thinkwithgoogle.com/marketing-strategies/app-and-mobile/mobile-page-speed-new-industry-benchmarks/

上記のようにGoogleはページの読み込み時間もSEO基準としているため、自社コンテンツの表示速度が遅い場合は改善していきましょう。ページの表示速度はGoogleが提供する無料ツールであるPageSpeed Insightsで確認可能です。

ユーザーの検索意図に沿っていることや読みやすい文章になっていることもSEOでは重要ですが、同様にサイトの使いやすさも重要であることを覚えておきましょう。

以上の3つがユーザーが求めるコンテンツを作成する上で重要なポイントになります。要約すると、上位表示できるコンテンツは、ユーザーの検索意図を正しく把握し、読み手が読みやすいデザインや書き方が基本です。そして、表示速度やリンクなどを改善し、ユーザーが使いやすくする必要があると覚えておきましょう。

GoogleがSEO評価しやすいサイトにする

SEOで上位表示を目指す場合、ユーザー目線のコンテンツを作成するのと並行して、Googleが評価しやすいページにする必要があります。

ここからは、クローラーが記事を見つけやすく、インデックス登録されやすくて、上位表示しやすいコンテンツにする方法をご紹介します。

上位表示を
狙うための施策
  • 対策キーワードをタイトルや見出し、本文に含める
  • 内部リンクを設置しクローラビリティを高める
  • 質の高い被リンクを獲得する

対策キーワードをタイトルや見出し、本文に含めて上位表示を狙う

コンテンツを作成する際は、クローラーが情報を収集しやすいように、タイトルや見出し、本文内に対策キーワードを適度に使用しましょう。なぜなら、クローラーはコンテンツのタイトルタグや見出しタグ、本文内の文章を見てコンテンツ情報を読み取るためです。

タイトルや見出し、本文内に対策キーワードが入っていれば、対策キーワードについて書かれたコンテンツだと認識されやすくなります。一方で、対策キーワードが入っていない記事は、何に関する記事なのかわからないため、SEOで評価されにくくなります。

しかし、無闇やたらとキーワードを詰め込んだり不自然に入れたりするのはSEOではNGです。ユーザーが読みやすい文章となっていることを前提に、可能な範囲でキーワードを盛り込むのがコツです。対策キーワードに関連するキーワードや共起語(同じ意味で表現が違う言葉)をタイトルや見出し、本文内に入れるとよりSEO評価されやすくなると覚えておきましょう。

内部リンクを設置しクローラビリティを高める

新規コンテンツを作成した際は、クローラーが該当の記事を見つけやすいように、内部リンクを設定しましょう。また、自社サイト内で公開しているコンテンツの中で関連性の高いページがあれば、新しいページと既存ページをリンクでつなぐことをおすすめします。

検索順位が決まる仕組みの中でもお伝えしましたが、クローラーが記事を見つけてくれないことには上位表示につながりません。内部リンクを貼ることで、クローラーが自社サイト内を巡回しやすくなり、新しい記事を見つけやすくなります。

ただし、キーワードをタイトルや本文内に含める施策と同様に、内部リンクも無闇やたらと貼ることはSEOにおいてNGです。内部リンクを貼る際は、リンク元とリンク先ページの情報が関連していることと、遷移したあとにユーザーの役に立つページであることが重要です。

内部リンクを最適化する際は、ページとページの情報が関連していることを確認しリンクを設置していきましょう。 正しい内部リンクの設定方法については、以下のページで解説しています。

質の高い被リンク獲得も上位表示には必要

先程、内部リンクについて説明しましたが、クローラーは自社サイト内のリンクだけを辿っているわけではありません。外部サイトからのリンク(被リンク)によっても、新たなサイトやページを発見しています。

SEOでは、自社サイトと関連性の強いサイトや専門性や権威性がある他社サイトからの被リンクを高く評価しています。これはE-E-A-Tの考え方と同様で、特定の業界や業種を専門的に行うサイトから紹介される(被リンクがある)のは、専門家や権威者が信頼できる情報と認めているのと同義だからです。

ただし、SEOを進める中で被リンクの獲得には、注意しなければならない点もあります。それは、本来の被リンクの在り方を無視した被リンクによるペナルティです。

被リンクが高い評価を受けるということから、意図的に被リンクを集めるさせるSEO施策が一昔前まで横行していました。被リンクそのものをお金で売買するなどもありましたが、GoogleはそうしたSEO施策をペナルティ対象としています。これは本来、信頼されるに値する情報があるために被リンクを受けるはずが、関係性の低いページから被リンクを受けるのはおかしいためです。

ペナルティを受けるとせっかく上位表示したコンテンツが検索結果画面に表示されなくなるため、あくまでも自然に外部サイトからリンクを貼ってもらえるようなコンテンツ作成を進めましょう。

被リンクについては以下のページでより詳しく解説しているのでご参照ください。

コンテンツが上位表示するにはどのくらい時間がかかるのか?

ここまでに紹介したGoogleの考え方や検索順位が決まる仕組み、上位表示しやすい記事の作り方などを抑えSEO対策を進めたとしても、上位表示できるようになるまでには時間がかかります。上位表示ができるまでの時間は、サイトの規模やコンテンツのSEO品質によって異なります。

サイト規模がすでに大きくなっている場合、既にインデックスされているページに巡回してきたクローラーが新しいページを見つけやすいことと、サイトが既にある程度の評価をされていることから、新規コンテンツの評価も早くされやすいです。

一方で、サイトを立ち上げて間もなく、コンテンツの数量も少ない場合は、クローラーが発見するまでに時間もかかるため、結果が出るまでの時間も長くなります。

あくまでも、これまでの経験則になりますが、上位表示するためには早くて2週間程度、時間がかかると3ヶ月ほど必要なこともあります。特にSEO対策を始めたばかりだと上位表示しずらく、実施しているSEO施策が本当に結果につながるのか心配になることも少なくありません。

これまでに紹介したGoogleの考え方や上位表示を狙う施策ができていれば、必ず実を結びますのでコツコツとユーザーのことを第一に考えSEO対策を進めていきましょう。

SEO対策における3つの間違い

先ほど、SEOを目的とした記事作成で上位表示されるまでの時間がかかる場合、遅いと3ヶ月程度は要するとお伝えしました。しかし、3ヶ月以上経過しているにも関わらず、上位表示はおろか、インデックスすらされないなんてこともあります。

検索結果画面で上位表示がされない。その場合は以下に紹介する3つの項目が該当していないかどうかを確認してみましょう。

上位表示出来ない
条件
  • サイトの目的やターゲットが不明確
  • 質より量を意識したコンテンツ作成
  • 公開したコンテンツをメンテナンスしない

サイトの目的やターゲットが不明確

1つ目はサイトの目的、ターゲットが不明確なことです。

自社サイトのSEO対策を進める際には運営目的と、どんなユーザーにアクセスしてもらいたいか、ターゲットを明確にしておく必要があります。

サイト運営の目的は認知(ブランディング)、収益(販売促進)の2つであり、目的をどちらにするかを絞る必要があります。企業であれば当然、売上拡大を目指すのが最終的なゴールとなるかと思います。しかし、アクセス数を増やして認知してもらうことと、問い合わせや商品購入による売り上げを伸ばすのでは、ターゲットになるユーザーや対策キーワードが異なるため、段階ごとに目的を分けて考える必要があります。

また、認知と販売のいずれにせよ、SEOを進める場合には業界全体などの幅広いテーマを追うのではなく、自社商品・サービスに関連性の強いジャンルに絞って対策をスタートさせることが好ましいです。幅広い対策を進めると専門性が希薄になり、E-E-A-Tに影響が出やすくなります。専門性の薄いコンテンツでは、Googleが専門的なサイトだと認識するまでに時間がかかるだけでなく、SEO評価も遅くなるので注意しましょう。

上記以外にも、サイトの目的に紐づいたターゲットの抽象度が高いと、対策キーワードが適切でない場合があります。コンテンツの対象が企業だけ、個人だけという思い込みがあるとユーザーの検索意図からズレてしまうこともあります。ユーザーの検索意図からズレてしまうと、上位表示することはできないため、ターゲットはできるだけ明確に設定することが大切です。サイトの運営目的とターゲットを明確に決めた上で、SEO対策を進めましょう。

質より量を意識したコンテンツ作成

2つ目に注意しなければならないのが、質より量を意識したコンテンツ作成です。

一昔前のSEO対策では、様々なキーワードで上位表示させたいと考え記事を量産するサイトや、E-E-A-Tの観点から記事数をひたすら増やすサイトがよくありました。

しかし、検索結果画面で上位表示されないからといって、記事を増やし続けることは現在のSEO界隈では逆効果になります。前述でも解説しましたが、Googleはユーザーにとって有益なコンテンツを増やすことを目指しています。そのため、質よりも量を優先し、SEO対策だけを目的としたユーザーの役に立たないページは、低品質コンテンツと認定されてサイトのSEO評価を下げることになります。

また、同じ対策キーワードを対策したコンテンツや対策キーワードを決めずに作成したコンテンツがサイト内に多いと、重複コンテンツとみなされることにもなります。重複コンテンツと見なされた場合、記事のSEO評価が分散してしまうため、量を増やすコンテンツ作成は適切ではありません。

さらには、質より量を選ぶと、後から同じような記事を削除したり、内容が薄い記事を書き直したりする必要があるため、2度手間になります。とりあえず量を増やす行為は、SEO対策において悪いことばかりなので、1つ1つの記事の質を重視するようにしましょう。

公開したコンテンツをメンテナンスしない

3つ目は公開したページの更新やメンテナンスを行わないことです。

SEO対策ではコンテンツ作成が重要ですが、作成したら終わりではありません。上位表示されない記事だけでなく、上位表示されている記事も定期的にメンテナンスする必要があります。

上位表示されない記事は、ユーザーの検索意図からズレていないかを再度考え、今の記事内容が適切か否かを見直す必要があります。というのも、記事作成時には間違いないと思ったものでも、あとから読み返してみると検索意図からのズレや間違いに気づくことも多いからです。

また、上位表示されている記事であっても、コンテンツ作成時は最新の情報だったものが時間経過に伴い情報が古くなることがあるため、メンテナンスが必要です。例えば、コンテンツ内に商品価格を掲載しており、半年過ぎて値上がりがあった場合などは、都度修正する必要があります。

もし万が一、そのままの情報にしてしまうと、誤った情報になり記事を見たユーザーの混乱を招くことにつながります。情報更新が滞ったままのサイトは、SEO評価が上がらず、検索結果画面で上位表示され続けることはありません。新規コンテンツ作成を進めながら、すでに作成して公開しているコンテンツを定期的に更新するようにしましょう。

SEO対策で上位表示できないときは?

ここまで紹介したSEO対策を実践しているにも関わらず、どうしても上位表示できないこともあり得ます。SEO対策を自分なりに進めてきたものの、どうしても結果が出ない場合には以下の手段を考えてみましょう。

SEOツールを導入し具体的な改善点や施策を進める

1つ目の手段は、SEOツールの導入です。

SEOツールには、無料で利用できるものから有料のものまで、課題や目的に合わせて様々なものが提供されています。例えば、キーワード分析をしてくれるものや、上位表示を支援してくれるもの、公開したページの順位計測をしてくれるものなど、様々なツールがあります。

SEOツールを活用すれば、人力では考えられなかった改善点や、見えなかったSEO施策を補うことが可能です。今まで取り組んでいたSEO施策で、思うように上位表示できない場合は、無料のSEOツールを導入することからスタートしてみましょう。

ただし、SEOツールはあくまでツールでしかなく、導入したから必ず上位表示につながるというものではありません。使い始めたことで満足してしまう方もいらっしゃいますが、そこから先にSEOの知識を身に着けながら活用することが重要です。自社サイトにおけるSEO対策の段階や戦略、成果が発生しているかどうかといった状況に合わせて最適なSEOツールを選び、PDCAを回して上位表示を目指しましょう。

おすすめのSEOツールを以下のページにまとめているのでお役立てください。

もし、SEOツールで解決できるか不安がある場合には、次にご紹介するコンサルタントに相談してみましょう。

外部のSEOコンサルティングに依頼する

2つ目の手段は、外部のコンサルティングへの依頼です。

SEOに関して専門的にコンサルティングを請け負う企業もあります。SEOコンサルティングは、サイト運営状況や施策、目的、ターゲット、上位表示している競合サイトなどを確認しながら、自社サイトの方向性や施策を担当者の経験則やツールを活用して支援してくれます。

また、分析や振り返り、SEO施策の洗い出しなどは、基本的に全て実施してもらえるため、実行部分に集中することもメリットとして挙げられます。
一方の注意点として、SEOコンサルティングの料金相場は月額100,000円~500,000円程度となっており、サイト規模や相談内容によって金額に幅が出ます。

また、SEOコンサルティングは、サイト全体に対する総合的なSEO施策のものから、コンテンツ部分のみのSEO施策など、一部分だけのものもあります。依頼内容に応じて月々の金額も異なるので、SEOコンサルティングを検討する際は、一度問い合わせをしてどのくらいの費用が必要になるかを確認するのが良いでしょう。

まとめ:SEO対策で上位表示を目指していきましょう

SEO対策のため、コンテンツ作成を続けたとしても、すぐに検索結果画面で上位表示できるものではありません。検索エンジンが何を求めているのか、順位をどのように決めているかを知らなければ上位表示することは難しくなります。

そして、前提として上位表示を狙う場合には、対策キーワードに対し、ユーザーとクローラーの両方にわかりやすいコンテンツを作成する必要があります。自社サイトを運営していく上でやってはいけないSEO対策、実行するべきSEO対策を明確にしながら、ときにはSEOツールを取り入れて上位表示を狙っていきましょう。

当社ではコンテンツのSEO品質をスコア化し、上位表示が狙えるSEOツールを提供しています。

「コンテンツのSEO品質を上げたい」「対策キーワードで上位表示を狙いたい」という方は是非チェックしてみてください!